36.峠に現れる者
36.峠に現れる者
その夜、ハコブは夕食を終えた後、
宿の裏の空地で、今日、新たに召喚できるようになった、
小型フォークリフト、ショベルカー、ブルドーザー、ホイールローダー、クレーン車を1台づつ出してみる。
まず小型フォークリフトで爪 フォークの部分の移動や走行をしてみる。
(問題無いな、動かすことができる。)
次にショベルカーを動かしてみる。
バケットとアームの部分を動かしたり、旋回をしてみる。
(これも大丈夫だ。)
ブルドーザーとホイールローダーを同時に出し、
操作してみる。
(これは、いろいろと使えそうだ。土砂崩れ復旧や道幅を広げたり、魔法のシールドにも使えるかな?)
最後にクレーン車も操作してみる。
これはバスの部品を動かしたり、してたからな。
(スラー、ゴーヘイ…、よしっと。)
ハコブは満足して、宿屋の自分の部屋で床に就く。
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翌日、駅馬車乗り場に出勤する。
バスが5台出せるようになったので、マルクさんとクレアに説明して、
本日は5台態勢でクレメント町に向かう。
運転は、ハコブ、リリー、グランツさん、マルクさん、クレアさんの5人で行う。
運べる乗員は、132人と木箱12箱となった。
今日も満員で、132人をクレメント町に運ぶことになった。
8時になり、乗客と荷物をバスに乗せ、出発した。
行は大きな問題もなく、峠を越え、坂道を下っていく。
雨が降っていたので、2か所で、溶解スライムが出没したが、
以前の様にアルカリシャンプーで討伐する。
レベルが上がり、同時6台召喚できるようになる。
そして、坂道を下り切り、平たんな道を進み、クレメント町に到着する。
本日はドリノ行の馬車が停まっており、
急いで乗り換える人が、何名かいた。
いつもの様にマリアンヌさんと、切符や荷物票などの手続きを行い、
帰りも132人満車でフラン町に向かう。
でも、今日の帰りは、いつもと峠の様子が違っていた。
上空に大きな、「鳥」が飛んででいた。
バスを登りの崖に寄せて停車させる。
ハコブは、バスを降り、少し前方に歩き、様子を確認する。
リリーとグランツさんが慌てて下りてくる。
「ワイバーンだ!」
リリーが飛んでいるワイバーンを見て、言う。
グランツさんはバスから急いで、弓と数種類の矢を取ってくる。
リリーも制帽を投げ捨てて、剣を構える。




