33. マルクさんとクレアさん、退院する
33. マルクさんとクレアさん、退院する
リリーとグランツさんがポン〇ョの運転を覚え、
乗客を乗せて運航乗務を始めてから、10日後、
フランの駅馬車乗り場に戻ると、
マルクさんと娘のクレアさんが退院して、
事務所内にいた。
「ハコブさん、いや~、本当にありがとう。」
ハコブを見るなり、手を握られて、感謝の言葉を述べてきた。
「マルクさん、手が痛い。」
「こりゃすまない。」
「父さん、ハコブさん達は疲れているんだから。
早く解放してあげないと。」
「それもそうだな、いや、1つ話しておきたいことがある。
これまでの話は、妻のエリスから聞いたんだが、
君のバスと言う新型馬車で、今まで、たくさんの人を運んでくれたそうだね。
商会の収入がうなぎ上りに増えたそうで。
それで1つ決断をしたんだ。
ハコブさんが、このフラン交通商会の商会長になってくれないか?
私は副商会長と言うことで。」
ハコブは驚く。
「いいんですか?」
「いや、ハコブさんが独自に駅馬車商会を立ち上げても、
勝てるとは思えなくてね、それなら、味方でいてほしい。」
「えっ、ハコブが商会長?」
リリーが驚く。
「そうだ、冒険者ギルドの依頼よりも、この仕事をする時間が多くはなってしまうが、
君たちにも引き続きこの商会で働いてほしい。」
「それはとても良い話だが…。」
リリーは言葉を濁らせる。
「ギルドから登録がなくなるわけではないし、私は良い話だと思う。」
グランツさんが答える。
「ゲーリングさんには、なんて話をすればいいんだ?」
「それは、私からゲーリングさんに話をしよう。」
「いい返事を待っているよ。」
マルクさんがそのように言う。
「あと、ハコブさんには1つお願いがあるんだ。
私と娘にバスの運転方法を教えてほしいんだ。」
ハコブは少し考えた。
今日現在のステータスは以下の通り。
LV42
・乗り物修理LV3
・材料生成加工 LV3
・燃料補給LV3
・車両収納 LV3
・自転車召喚
・原付召喚
・バイク召喚
・セダン・ハッチバック・SUV・ワゴン・軽トラック召喚
・4tトラック召喚
・ポン〇ョ召喚
・同時召喚4台
車両収納のレベルが+1、同時召喚が1台増えていた。
つまり、ハコブとリリー、グランツさん、マルクさんと、
クレアさんの5人で現状は同時に運転できない、と言うことだった。
「そうですね。運転方法を教えるのは良いのですが、バスがあと1台しか準備できなくて。」
「それなら、娘と交代で運転しますから、問題は無いです。」
結局のところ、2人で交代でポン〇ョを運転することになった。
翌日は運休日なので、ハコブが2人に運転方法を教えることになった。




