16.フラン町の駅馬車ターミナル
16.フラン町の駅馬車ターミナル
ハコブは宿裏の駐車場にバスを止め、
宿に入ると、アンヌさんから、
「エリスさんが待っていますよ。」
と言われ、食堂に案内されると、エリスさんが、椅子に座っていた。
「あっ、ハコブさん。馬車の回収をしに来たのですが、
ハコブさんがいらっしゃらなくて、待っていました。」
とのこと。
「馬車をどこに運ぶんですか?」
「駅馬車乗り場です。案内します。」
ハコブは、バスと馬車を牽引ロープでつなぎ、
ハコブはバスのエンジンをかける。
エリスが運転席近くの席で、道案内を始める。
ハコブはバスをゆっくりと発車させる。
馬車を牽引しているので、注意を払いゆっくりと運転する。
5分ほどで、エリスさんの言っていた、駅馬車乗り場に到着する。
そこは、馬車の転回する小さな広場と2階建ての建物が隣接し、
1階は、切符売り場と待合室になっており、
奥は事務所になっていた。
2階は住居とのこと。
小さな転回場の反対には、倉庫と納屋があり、
倉庫は馬車が1台入れられる建屋で、
ここで馬車の修理などを行うとのこと。
ハコブは、「小さなバスターミナルだな。」
と思った。
エリスさんは、馬車をこの建屋に入れてほしい、
後で修理をするから、との要望があり、
牽引している馬車をゆっくりと倉庫に入れていく。
(牽引付きの車をバックで運転するのは、
今でも気を使うな。
牽引車が下手をすると、あらぬ方向に曲がってしまんだ。
特に、この泥の路面は、予想が難しい。)
と心の中で思う。
1回切り返しただけで、馬車を倉庫に入れ、切り離す。
そしてバスを展回場に停める。
「ありがとうございます。」
と、エリスから声をかけられる。
「1日8人なので、この規模ですが、
1日1000人以上利用する王都の駅馬車乗り場はもっと大きいですよ。」
とエリスは言う。
話は、このバスで何人運べるか?という話になる。
このバス、エアロ〇ターは81人乗りだが、
座席は34席ある。立ち席は46人。
今までは、8人乗りだから、
座席だけでも4倍の人を運ぶことができる。
クレメント町までの4から5時間の運行だから、座席だけにして、
運行するつもりでいる。
エリスは、
「そんなに人を運ぶことができるの?!2日後までに頑張って切符を売るわね。」
と奮起していた。
ハコブはこの後、宿屋に戻り、能力で燃料の補充と、整備を行い、
2日後の運行に向けて準備を行った。




