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3.伯父の家

 

 世間は夏休みだった。

 だけど、僕は夏休み以後も、この部屋に引きこもる予定だ。高校を退学になった今、何もできないし、そのやる気が起きなかった。

 外に出るのさえ億劫になる。


 感謝なのは両親は僕のことを信じてくれたことだろう。

 確かに最初は、“カンニング”ということを聞いて、本当なのかと問い詰められたが、すぐに目の色を優しい色に戻したのだった。

 それに続くのは、退学の理由の書類に書いてある、“万引き”や“合コン”の文字。僕の性格をよく知る両親。百歩譲って、万引きはともかく、合コンを自ら主催し、さらにその上で、初対面である他校の女子生徒をホテルに連れ込む行為はさすがに出来るわけないと、すぐに僕を信じてくれたのだった。

 それに、塾や習い事以外に滅多に外に出ない僕だ。それも功を奏したのだろう。


 それだけでも、救いで感謝しなければならなかった。

 しかし、それがあっても、僕は外へ出る勇気がなかったのである。


 ピンポーン!!

 そんな時に、家のチャイムが鳴る。


 僕は扉を開けると、そこには伯父、【橋本(はしもと)(すすむ)】が立っていた。

 帽子をかぶり、まさに元気ハツラツの表情をした伯父だった。

「よっ、輝。久しぶりだな!!」

 伯父はそう声をかけた。


 僕の祖父母と伯父は農家だった。祖父母はすでに亡くなっているが、農家は伯父が継いでいる。

 そして、この町で暮らしている僕の父親に定期的に実家で収穫した畑の野菜を届けてくれる。


 今日も、この夏にとれた、段ボール一杯の野菜を持ってきた。

「どうしたんだよ。輝。暗いじゃないか。」

 伯父はそう言いながら、野菜の入った段ボールを置き、玄関に置く。


「おまけに、その肌の色はなんだ?少しは日焼けでもしたらどうだ?」

 伯父はさらに続ける。確かに、伯父は農作業をしているので、随分と日焼けしている。

「いくら、お前の特技が、家の中でやるものでも、それでも去年は少し焼けた肌だったぞ!!」

 伯父は元気のない僕を心配しているようだった。


「大丈夫。何でもないよ。野菜、いつも、ありがとう。」

 僕はボソッ、ボソッと声を出す。その感謝の気持ちを伝える、声ですら上手く出せない。


「どうしたんだ!?こんなしけた面しやがって。何があった!?話してみろ!!俺でよければ聞くぞ!!」

 伯父は大きな声で、世話を焼くように、何があったか聞いてくるが。


「ごめん、伯父さん話したくないんだ。」

 僕はそう言って、伯父さんの顔を見る。一瞬涙が出そうになる。


「まあいいや。久しぶりに来たんだ、弟にも会っていかないとな。仕事から帰ってくるまで、上がらせてもらうぞ!!」

 伯父は一呼吸置き、落ち着いた表情に変わる。そうして伯父は家に上がって行った。

 僕は伯父に冷たい麦茶を差し出す。麦茶の入ったグラスをテーブルに置き、伯父が自分で追加できるようにと、麦茶のボトルも一緒に置いて、そそくさと自分の部屋に戻ったのだった。


「なんだかなぁ、これが反抗期というヤツなのだろうな。」

 伯父は、ふうっと、一息ついて、麦茶を飲みほした。


 伯父が来たその夜。

 僕の部屋の扉がノックされた。

 ノックした人物は伯父の進だった。


「よっ、輝。荷物まとめろ!!」

 進はそう言って、部屋に入ってきた。


「弟、お前の父親から、大方話は聞いた。辛かったなぁ。ここにいるのもあれだ。俺のところに来い。俺はなぁ、子供が居ないし、農家の後継ぎもいない。一緒に来て、畑、手伝え!!」


 伯父はそう言って、僕の肩をポンと叩き、抱きしめる。

 その言葉は、ありがたかった。僕の心に深く染みた。

 そう、そこに居たのは、優しい伯父だった。


 僕は黙ってゆっくり頷いた。


 荷物をまとめるのにそこまで時間はかからなかった。

 だが、しばらく、ひょっとすると長期間泊まり込むことになる、そうなると。

 色々持っていきたいが。


「まあ、着替えや本、ノートパソコンやゲーム機くらいで良いだろう。お前の好きなピアノも、俺の家にあるし。電子のキーボードだってあるからな。机だってあるし。後はその都度、宅配で送ってもらえ。何ならまた俺が取りに行くからよ。」

 伯父の言葉に僕は頷く。


 伯父はその夜、一泊して、翌朝、僕の荷物を伯父の運転するトラックに積んで、僕と一緒にトラックに乗り込んだ。


「じゃあな。輝はしばらくうちで預かる。すまねえな。」

 伯父はトラックの窓を開けて、僕の両親に挨拶する。


「兄貴、ありがとう!!」

「本当に、ありがとうございます。」

 僕の両親は伯父に頭を下げた。


 そうして、伯父はトラックを発進させた。


 伯父のトラックは高速道路に入り、車を一気に飛ばしていく。

「輝、昨日は悪かったな。」

 伯父は素直に昨日のことを詫びた。

 僕は、黙って首を振る。


「その、ありがとう。伯父さん。」

「いいってことだ。お互い様だ。どうだ、お前からも話せそうか?退学になった理由とか。」

 伯父は優しい口調になる。


「あっ。うん。」

 僕は頷き、退学になったことを話した。話しながら涙が出た。


「まったく許せんな。引っぱたいてやるのに・・・・・。まあ、しばらくは俺のところでゆっくり暮らせ。」

 伯父はアクセルを踏み込み、トラックをさらに走らせる。

 途中、サービスエリアで休憩をしながら、県を跨ぐ。


 二時間ほどだろうか。伯父のトラックは北関東と呼ばれる地域に差し掛かる。

 その北関東にある【雲雀川(ひばりがわ)】と呼ばれるインターチェンジで高速道路を降りて一般道へ。


 一般道をさらに走り、市街地を抜け、小さい細い道に入って、伯父の家に到着。


 伯父の家、つまり、僕の父親の実家は典型的な、古い農家の外見だった。

 建物も、三つあり、それぞれ、一番大きい母屋と呼ばれる建物、そして次に大きい離屋という建物。そして一番奥にある古い倉庫の三つだ。その背後の周囲を竹やぶと林で覆われている。

 さらには井戸もあって、その隣には池もある、その池の中には鯉がいる。

 母屋と離屋の前には広大な畑や田んぼが僕の視界一杯に広がっていて、その田畑の中にビニールハウスがいくつか点在している。そのすべてが伯父の畑だ。


 そう、まるで、某男性アイドルグループがやっている。某村企画とほぼ同じだ。

 だから、日曜日の夜、その村の全景が映し出されることがあったが、僕は別に驚かなかった。

 伯父の家も、似たようなものだから。


 伯父は農作業をしつつ、毎朝、僕が乗ってきた、トラックに野菜を積み込んで、市場に出荷しに行っている。

 そんな感じの日々を伯父は送っていた。


「とりあえず、離屋、全部使っていいぞ!!必要なものはあるからな。後は、そうだな。畑、手伝え!!」

 伯父は、僕の荷物を離屋に運んでくれた。

 離屋にはいろいろと設備が充実している。

 母屋ほど広くはないが、キッチンもあれば、風呂も、トイレもある。

 さらに言えば、母屋と比べてそう言った設備は広くはないが、母屋よりは新しい。


 それに、キーボードやギターなどの楽器があり、大きな机と椅子もある。さらにはベッドも大きい。本棚もいくつかあり、本が並べられている。


「ここは、昔は倉庫だったんだがよ。お前の、じいちゃんと、ばあちゃんが介護状態になってな、それからリフォームして、設備は良い。まあ、二人は亡くなっちまったが。亡くなってから、俺達は使ってないし、お前が使う分には丁度いい。好きに使いな。二人もその方が喜んでいるだろう。」

 伯父は僕の肩をポンポンと叩く。


「あ、ありがとう、伯父さん。」

 僕は伯父に頭を下る。

「なーに、気にすんなよ。お前の都合じゃなくて、たまたま、こういう家だったんだから。」

 伯父はそう言って、ニコニコ笑いながら、僕に背を向け、大きく手を振り、母屋へ向かい、運転の疲れを休めたのだった。


 伯父のいう通り、設備は新しいが、しばらく使ってなさそうな感じだったが、離屋の各部屋の状態は良かった。

 伯父には感謝しかなかった。


 その夜は伯母に挨拶を済ませ、久しぶりに僕が来たというので、畑の夏野菜を使った、ご馳走が食卓に並んでいた。


 食事はどれもおいしかった。

 そして、翌日から伯父の畑仕事を手伝う日々が幕を開けた。


 


 そこから、夏、秋、冬と季節は変わり、年が明け、早春を迎える時期になった。

 伯父の畑を手伝う日々が続く。畑作業もなれたものだった。


 伯父の家に来てから、畑作業を手伝い、収穫した野菜を、伯父と一緒に、市場に届け、家に戻り、電子のキーボードピアノを叩いて食事をして寝る、という日々が続いている。


 伯父の畑はありとあらゆる、そう、まるでこの世の全ての野菜が揃っている、そんな畑だ。

 夏は、トマト、キュウリ、ナスなどの収穫。

 秋は、稲穂の新米、さらにサツマイモやカボチャ、ニンジンなど、秋野菜の収穫。

 冬は、畑は休みと思ったが、とんでもない。大根や白菜、さらにはブロッコリーなど冬の野菜もここでは育てている。


 季節が変わるたびに、野菜の色も変わる。


 その収穫した野菜をトラックに詰め込み、市場に卸している。

 そして、伯父の妻、つまり伯母も一緒に住んでおり、伯母は畑の野菜で、漬物を作っており、こちらも手伝いをしている。

 冬から早春のこの時期、丁度、大根から沢庵を作る作業が終了したところだ。

 この沢庵が、この一年でなくなるのだから驚きだ。勿論、沢庵や漬物もその都度、出荷している。


「お前が来てくれて助かってるよ。結構作業が早い。」

「ほんとだね。ありがとうね。輝君。」

 伯父と伯母はそういうふうに言ってくれるからありがたい。


「いえいえ。こちらこそ、ありがとうございます。」

 僕は頭を下げる。


「なーに、気にすんなよ。」

 伯父は言う。


 しかし、そんな伯父も元気になってきている僕を見て、最近はこんな話をする。

「すっかり元気になったみたいだし、どうだろう、もう一度、高校に通ってみないかい?」

「高校かぁ、どうだろう。自信ないな。」

 またこの話かあ。と思う。それと同時に、この話が出てくるたびに、僕は不安な表情をしている。

 まだまだ、安久尾やその周りの権力の強い人々の影響で、学校へ行くという行為が不安である僕。


「まあ、焦らずに休んでいけ。」

 その表情を見た伯父は、無理に強要することもなく、少しまだ難しそうだなと思い、この話題をさっさと終えた。


 ここの所、年が明けてから、毎日、そんな話題の繰り返しだった。


 そんなこともあり、早春の二月の終わりの時期である、今日も、畑の野菜をトラックに積み込み、市場へ運んでいく。

 無事に、市場に荷物を卸して、伯父の農家に戻ると、そこから少しゆっくりする時間になる。

 今日はその作業が早く終わった。


 作業が早く終わったので、時間があまった。

 ということなので、今日は、伯父の家から少し歩いて、この町を流れる川沿いの土手を散歩することにした。

 実を言うと、ここまで出られるようになるだけ進歩かもしれない。伯父の家に来たばかりの頃は、近所とはいえ、ここまで出てくるのも億劫だった。

 さらに言えば、あのまま元の家にずっといたら、今も引きこもっていただろう。


 ゆっくりとはいえ、確実に何かを取り戻しそうだった。


 川沿いの土手は、梅の木と白モクレンの並木道だ。

 つぼみが膨らみかけ、そろそろ春の訪れを感じさせる。


 また夏が来れば、昨年の夏の出来事を思い出して悲しくなるのだろうか。

 僕は、そんなことを考えながら、川沿いの道を歩く。


 この川の名前は【雲雀川(ひばりがわ)】。伯父がいる町、【雲雀川市(ひばりがわし)】の由来ともいえる川で。本当に川沿いの景色が美しかった。


 だが、その美しい川沿いの道に、何か違う雰囲気が僕の視界に入ってくる。

 白モクレンの木陰に人が横たわっている。木の幹を支えるようにして、足を延ばして座っている。


 一人の女性が、苦しそうな表情で横たわっていた。

 彼女は、お腹が大きく、妊娠しているようだ。そして、よく見ると彼女から水が。


 破水しかけている。


 まずい・・・。あたりを見回すと僕以外誰もいない。

 怖いけれど、僕が声をかけなきゃ・・・。

 そんな、思いが頭をよぎる。


「あの・・・。大丈夫ですか?」

 僕は、妊婦さんに声をかける。

「はあ、はあ。ご、ごめんね。自転車に乗っていたら転んじゃって・・・。」

 女性の傍を見ると、倒れたままの自転車が置いてある。自転車のかごの中には買い物袋があるようだ。


 とても緊張していたが、とにかく救急車だ。

 スマホを取り出し、通報する。

 自転車で転んだ妊婦さんが倒れている旨を伝え、すぐ来てくれるそうだった。そして、場所を聞かれた。


「場所、この場所は・・・。」

 しまった、伯父の家にすっかり居候していたので、場所を知らないんだよなぁ。


 ツンツン、と僕の足に何か突かれた感じがして、妊婦さんの方を見る。

「はあはあ。この場所はね・・・。」

 妊婦さんが、最後の力を振り絞るかのように、僕に声をかけ、弱々しい声で、場所を教えてくれ、その通りに伝えた。

「承知しました。向かいますね。」

 と電話の向こうで対応してくれたので、救急隊員たちは、場所がわかったようだった。


 僕は、どうしたらいいかわからないが、持っていたペットボトルの水を妊婦さんに差し出す。

「まだ空けてないので、どうぞ。」

 と声をかけた。

 幸運にも、先ほど散歩途中でコンビニで買った水はまだ空けていなかった。

 何か出来て本当に良かったと感じる僕。


「あ・・・。ありがとう。」

 妊婦さんはペットボトルを開けて、少し水を飲む。


 やがて、救急車のサイレンが近づいてくるのが分かる。

「少し待っててもらっていいですか?」

 と妊婦さんに了解を取り、土手の下に降りて、救急車が来たのを確認して、大きく手を振る。


 僕に気付いた救急隊員が救急車を降り、妊婦さんの場所まで、救急隊員たちを案内する。

 救急隊員がタンカをもって、妊婦さんに駆け寄り、状況を確認しているようだ。


 そして、一通り、状況確認が終了し、病院に搬送されるその時だった。

「申し訳ないのですが、貴方もいろいろと状況をお聞きしたいので、病院までご同行をお願いできますでしょうか。」

 と、救急隊員に言われたので、僕も妊婦さんと一緒に救急車に乗り込んだ。


 救急車の中で、救急隊員たちに聞かれたことに答える僕。

 すべての、聞き取りが終わるころ、病院に着いた。


 救急車を降り、処置室へ向かう妊婦さん。

 僕は救急隊員から、担当医にも説明してもらうかもしれないので、待合室に待っているように、指示があった。僕は、病院の待合室で椅子に座って待っていた。


 小一時間ほどが経過しただろうか。処置室から出てきたのは医者だった。

 医者は僕を見て、声をかけてくれた。

「救急車でご同乗された方ですね。赤ちゃん、助かりましたよ。緊急帝王切開になりましたが、元気な男の子が生まれました!!あなたが、通りかからなかったら手遅れになっていたでしょう。適切な対応に感謝しかありません。」

 医者は僕に向かって頭を下げる。


「いえいえ。お母様も、お子さんも、無事で本当に良かったです。そして・・・。」

「そして・・・・?」

 医者が聞き返す。


「ああ、えっと。生まれてきた赤ちゃんには是非、幸せになって欲しいと思いますので。」

 僕は医者の目ではなく、医者の背後にある壁の方を見て、僕は言った。


「なるほど。そうですね。もう少しで、ご家族の方が、いらっしゃいます。どうか、挨拶をして行ってください。」

 医者に言われたので、しばらく待っていると。


 五十代くらいの男性と、二十代くらいの男性の方が、それぞれ現れた。

「橋本輝君ですね。」

 五十代くらいの男性は少し白髪交じりで、かなり高級そうなスーツを着ている。

 二十代くらいの人も、きりっとした表情で、こちらも高級そうなスーツとは行かないが、スーツとネクタイを綺麗に着こなしている。

 そんな二人が、僕の目を見て尋ねる。


 知らない人から僕の名前を言われ、一瞬ドキッとするが、救急隊員に名前を聞かれていたし、きっとこの人が妊婦さんの父親とその旦那さんなんだろう。


「はいっ。」

 僕は、自分の名前を言われ、驚いた表情をして、思わず立ち上がってしまった。

 だが、当然ではあるが二人はそんなことは気にすることもなく。

「どうもこの度は、娘と孫を助けていただき、ありがとうございました。」

 五十代くらいの男性は頭を下げ、握手を求めてくる。

「私からもお礼を言います。妻と息子を助けてくれて、本当にありがとう。」

 二十代くらいの男性も、同じく僕に向かって頭を下げた。


「いえいえ。当然のことをしたまでです。たまたま僕が通りかかって、運がよかったと言いますか。」

 僕は首を横に振って、本当に恐縮しながら、妊婦さんの父親と、旦那さんに言った。

 声も緊張して、裏返っていた。


 しかし、彼らも首を横に振る。

「いえいえ、これだけではすみません。どうか、後日改めてお礼をさせていただきたく。携帯電話の番号か、ご住所の方をお聞きしたいのですが・・・・。」

 とのことだったので、携帯電話の番号と、伯父の家の住所を伝えた。

 連絡先を伝えて、今日はこれで失礼する旨を伝えた。


 とはいっても、僕は雲雀川市という町のことをあまり知らず、ここから伯父の家までの帰り方がわからなかったので、素直に二人に話すと。

 タクシー代を多めに出してもらい、病院の傍に停車しているタクシーに乗り込み、二人に見送られながら、タクシーで病院を出たのだった。


 伯父の家に帰宅後、タクシーで帰って来た僕を見て、伯父から、

「随分と遅かったじゃないか。しかもタクシーで。何かあったか?」

 と聞かれたが、正直にわけを話すと。


「本当によくやった。流石、俺の甥っ子だぜ。」

「よく頑張ったね、輝君。」

 伯父と伯母から、褒められ、その日の夕食はご馳走が並んだのだった。






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