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187.沖縄の海、その1(美女たちの水着回、その7)

 

 太陽が昇ると、そこには、大きな水平線がどこまでも広がっていた。

 しかも、タダの水平線ではない、南の島のコバルトブルーと、エメラルドグリーンの海がどこまでも広がっているのだ。

 ここは沖縄。僕たちは、沖縄旅行の二日目を迎えた。


「おはようハッシー。」

 僕とともに早めに目覚めたのは結花。そして。


「おはようございます。輝様。」

 雅も元気そうに目覚める。


 そして、最後に目覚めたのは心音だった。

「おはよう、輝君。」

 心音はニコニコと笑いながら頷く。


 僕を含め、四人とも、昨夜のハードな夜の疲れは残っていないようだ。


「なんか。皆元気そうで、安心した。」

 僕はそう言うと。


「そうだね。雅ちゃんは、元気?」

 結花が聞いてくる。

「うん。昨日、ちょっと、ヤバかったからね。大丈夫そう?」

 心音も雅の体調を確認するかのように、彼女の瞳を見る。


「はい。大丈夫です。私は結構楽しかったです。」

 雅は少し体を動かしてそう言った。

 何とは言わないが、いちばんハードだったのは、雅だったかもしれない。しかしながら、彼女の性格、性癖なのだろうか。かなり、積極的で、楽しそうな表情をしており、今もそんな感じである。


 おそらく、疲れは残っていないようなので、安心する僕が居た。


 僕たちは部屋を出て、朝食の会場へと向かう。

 既に、僕の部屋に泊まった面々以外は、この会場に到着しており、原田先生と義信が僕たちに気付き、こちらに向かって手を振っていた。


「おう。こっちだ。少年。」

「おはようございます。社長、よく眠れましたか?」

 原田先生と義信の言葉に僕は頷く。


「うん、その顔は、勿論、某ゲームの台詞、夕べはお楽しみ、もできたようだな。」

 原田先生は僕の耳元で、そう小さな声で、誰にも気づかれないように言う。

 僕は小さく頷く。


「ハハハッ、何よりだ。さあ、朝食と行こうか。」

 原田先生は、僕に向かって、様々な料理が置かれている場所を指さし、そして、そこに行くように、促す。

 どうやら、朝食はバイキング形式で、好きなものが食べられるようだ。先に来ていた、葉月が手招きをして、僕に、料理が置かれている場所に来るように促している。


 そうして、僕は、朝食を乗せるためのおぼんを取り、葉月の元へ。


「おはよう。輝君。よく眠れた?」

 葉月はニコニコ笑って、僕にそう聞いてくる。

「うん。まあね。」

 僕は葉月にそう答える。


「よかった。ちょっと、心配してた。その、えっと‥‥。輝君と一緒の部屋に居た面々が、色々な意味で、強烈だったから。」

 葉月は少し安心したような顔をする。


「ハハハッ、まあ、そうだね。でも、大丈夫。」

 僕はそう笑って、葉月に返す。

 心のどこかでホッとした表情をする葉月の姿。そして。


「さあ。輝君も食べよう。たくさん食べないと、疲れちゃうよ。」

 葉月はうんうんと頷きながら、僕に、好きな料理をおぼんに乗せて行くように促した。


 僕は頷き、置かれている料理を見回す。

 やっぱり、野菜と地魚の料理だろうか、そう言ったものに目が行く僕。そして、その野菜や地魚の料理の場所には加奈子の姿もあった。


「おはよう。輝。」

 加奈子がそう声をかける。

「おはよう。加奈子。」

 僕はニコニコと笑って微笑む。加奈子もどこか安心したような顔になる。


「よく眠れたみたいで、安心した。」

 加奈子もうんうんと頷いている。


「まあね。今日も一緒に楽しめたらいいね。」

 僕は加奈子にそう言うと、彼女はうんうんと頷き、笑顔を見せる。

 そうして、野菜と地魚の料理を取っていく僕。同じように加奈子も僕が取って行った同じ料理をおぼんに乗せていった。


 そうして、朝食を食べる僕たち。本当にどれも美味しい料理であり、大満足した食事だった。


 そうして、各々部屋に戻り、今日の準備を済ませる。今日は、このホテル周辺で、沖縄の海、そして、プールを満喫する予定でいる。


 どうやら、このホテルの宿泊者であれば、周辺のビーチと、このホテルのプールがいつでも利用できる仕組みになっており、当然、宿泊代金にそれらの海のリゾートの金額も含まれている。


 沖縄の海は、三月から四月にかけて、海開きがされている場所が多く、三月の下旬ともなれば半分くらいの海水浴場が海開きがされており、これから行く、ビーチ、そして、ホテルのプールも三月から解禁されている場所だった。


 ホテルの部屋で、僕は、大きな鞄の中から、水着と飲み物を取り出し、その他必要なものを小さな鞄に入れて、部屋を出て、集合場所のフロントへ向かう。

 フロントで全員の集合を確認して、すぐ傍のビーチへと出発する僕たち。


 道なりに沿って進み、少し広めの道を横切ると、そこはビーチの入り口だった。ここまで、徒歩十分以内。本当にすぐ傍に綺麗な海が広がる、そんな場所だった。


 更衣室の入り口で受付を済ませる僕たち。

 受付の人は、僕たちの泊まっているホテルの宿泊者用のチケットを見せると、すぐに通してくれた。


「じゃあ、後でな、少年。」

 原田先生に見送られ、僕と義信、そして、吉岡先生の三人は男子更衣室へ。


「ふふふっ、後で、落ち合いましょうね。」

「じゃあ、輝君、ビーチの砂浜で、待っててね。」

 史奈と葉月がそう言って、ニコニコと笑っている。他のメンバーも同じような表情で笑っていた。


 茂木先生の別荘に行った時も、そして、義信の祖父母の経営するホテルに行ったときも、見たことがある光景。何だろうか。不思議とこの後の光景を楽しみにしている僕が居た。


 男子更衣室に入って、義信と吉岡先生、そして僕の三人で着替えを済ませる。そして、更衣室を出て、ビーチの砂浜へ。

 そうして、待つこと数分、最初に現れたのは、心音、風歌、結花の三人。

「おっ、やっぱり先に居た。」

 心音がニコニコ笑いながらこちらに来る。


 風歌の水着は、フリルのビキニ。上の部分は純白のフリルで、下は、白地に、緑色の植物のような模様と、ピンク色花模様のトロピカルなデザイン。そして、それぞれ色違いのビキニを着ているのが結花と心音。


 結花は、上は純白のフリルだが、下の部分が、白地に青色と、黄色のトロピカルな模様が描かれている。

 心音は、下の部分が風歌と同じで、上の部分が黒いフリルだ。


「すごい。似合ってる。皆、お揃いみたいな感じだね。」

 僕がそう言うと。


「にへへっ、沖縄旅行、当たった時に買った。心音ちゃんと一緒に行って、で、結花ちゃんも、一緒に来てくれて、一緒に買ったんだ。」

 風歌がそう説明する。


「うん。今日は、風歌とお揃い。風歌が、この旅行、当ててくれたから、ねっ。」

 心音がニコニコと笑っている。

 そして、結花も得意気になって、親指を立てて笑う。

「まあ、パイセン二人がそう言うから、私もね。可愛い水着があって、良かった。」

 うんうんと頷く結花。


「お待たせ、輝君。」

 続いて現れたのは、葉月。ピンク色の水玉ビキニの上に白いTシャツを着ている。


 それでも、可愛らしい葉月の姿に嬉しくなる僕。


「ごめんね。本当は、全部脱いで見せたいけど。沖縄と言えど、三月だから。」

 確かに、ここ、沖縄は、本土よりは暑いが、まだまだ、春先の時期、もしものことも備えて、常備しておくのが得策だろう。


 続いて現れたのは、早織と雅。

 早織の方は、上は青色、下の方は白色のビキニだ。ただし、上の部分は、葉月と同じように、水着の上から白いTシャツを着ている。

 雅の方は面積の多い白ビキニの下に、身体を覆う面積が小さめな黒のレイヤードタイプのものを着ている。高校生になるということで、大人っぽいものを選んだのだろう。

「お待たせ、輝君。」

「お待たせしました。輝様。」

 二人がニコニコ笑う。


「雅ちゃんも大人っぽくなったね。」

 早織がニコニコ笑う。

「はい。高校生になるので、着てみました。後は、皆さん、私の性格を知った人が多いので。いつでも、上の部分は外せるようにしています。」

 雅がうんうんと頷いて、白ビキニの紐に手をかける動作をして見せる。


 その動作にドキッとする僕だが、ここは野外。沖縄の海。そういう事もあり、うんうんと頷くだけで、その後の発言や行動は慎むのだった。


 雅も僕のリアクションを見て、嬉しそうな表情をする。


「ふふふっ。ありがとうございます。輝様。それでは、今は、南国と言えど、三月の時期なので、羽織物を着させていただきますね。」

 そういって、雅はパーカーを羽織って、ニコニコ笑った。


 雅もバレエをやっているからだろうか。レイヤードで下の方に着ている、面積の少ない黒い水着。おそらく、加奈子と同じように、衣装と被らないように、面積の少ない、下着をいくつか持っていて、かつ、それが着慣れている印象があった。その印象も想像してしまうとドキドキしてしまう僕の姿があった。


 続いて現れたのは、史奈。

 毎回、大人っぽい色気たっぷりの水着を着ているのだが。今回は、パレオの付いた、水色の水着だった。

「ふふふっ、ごめんね。皆と同じで、南国だけど、三月なので、寒さ対策もしておいてね。」

 そういって、パレオを手に取り、身体に大人っぽく羽織る動作をして、笑って見せていた。

 しかしながら、その水色の水着は、色々な装飾が施されており、まるで、どこか、海底王国の人魚姫が着るようなそんな感じのものだった。


 僕も史奈のリアクションに、思わず胸がドキドキする。


 そして、最後に現れたのは。


「お待たせ、輝。」

「ひかるん、お待たせ。」

「待たせたな。これで、全員揃ったな。」


 思わず、ドキッとしてしまう僕。三人のトップアスリートがこちらに向かって、声をかけている。

 そして、その三人が、加奈子、マユ、そして、原田先生と気づく僕。


 三人仲良く、競泳水着。そして、その上から、サーフィンで使うラッシュガードのようなものを羽織る。

 その姿に、一瞬、競泳の選手なのかと思わされる。


 三人の体のラインはとても美しく、こういった水着は、ものすごく似合う。

 何だろうか、最初は、こうした場所で女の子と遊ぶなら、ビキニが良いなと思ったが、加奈子とマユ、そして、原田先生となら、別物だ。

 陸上部のエース、美少女バレリーナとなれば、身体のラインもシュッとしてくる。事実、これまでも、加奈子のスク水や、競泳水着。レオタードや、バニーの衣装。それを見ているので、何だろうか。ビキニより、スク水や競泳水着の方が、ドキドキしてしまう僕が居る。

 それは、おそらく、そう言ったものが似合う、加奈子とマユと出会ったからなのだろうと、僕は感じる。



「ご、ごめんね。輝。皆と同じで、南国沖縄だけど、海開きしたこの時期だから。競泳水着とラッシュガードで。」

 加奈子がどこか、申し訳なさそうな表情をするが。僕は首を横に振る。


「ううん。むしろ、加奈子はこっちのほうが似合うかも。縦のラインというか、スタイルという面で。勿論、マユもそうだし、原田先生もそうですね。」

 僕が加奈子、そして、マユと原田先生に向かってそう言うと。


「へへへっ、ありがとう。ひかるん。流石、分かってる。」

 マユがニコニコ笑う。

「ハハハッ。褒め言葉が上手くなったな。少年。まあ、私も、運転する人だから、身体冷やすと余計にな。加奈子ちゃんも含めて、また夏、茂木先生の別荘で、ビキニ姿を見せてやるさ。ああ、加奈子ちゃんにも、大人っぽいビキニ着せてな。」

 原田先生がニコニコ笑っていた。


 しかしながら、スタイル抜群のトップアスリート三人の着ている競泳水着は、色とりどりのもので、原田先生こそ、全身黒い競泳水着だが。マユは黒と赤、そして、加奈子は青と白の競泳水着を着てどこか、体のラインがより美しく際立たせるデザインだった。


 そうして、春休みの沖縄、美女たちの水着を堪能したところで、マリンスポーツを始めて行く。

 先ずは、各々、浮き輪を持ってきたので、ビーチの深い所まで行ってみる。


 海の水に入ってビックリする僕。

 少し水は冷たいが、この時期でも普通に入れる水温と気温だ。


「すごい。海に入れる。」

 僕はそう言いながら、皆を手招きし、ニコニコ笑って、ビーチの、もう少し深い部分まで来るように促してみる。


「すごい。本当ね。思ったより冷たくない。」

 加奈子がうんうんと頷きながら、僕の元へ。

「へへへっ、これくらいならへっちゃらだね。」

 マユもニコニコと笑って、僕の方へと向かって来る。


 それに負けないように付いて来るのは、史奈と葉月、そして、心音と結花。さらには、義信と吉岡先生もこちらに向かって来る。


「おお、社長、最高っすね。沖縄。」

 義信が元気よく叫んで追いかけてくる。


 そして、それ以外の他の面々は、少し自信がなさそうなのか、浅い所に留まり、水遊びをしている。

 早織と雅、そして、風歌は膝までつかるくらいの水深の場所で、水をバチャバチャと掛け合っているのが見える。


 楽しそうにしているのを見て、僕たちもそこに合流し、結局は、水深の浅めの所で水遊びをすることになった。


 しかしながら、南国沖縄のビーチは、青々としていて、遠くにはサンゴ礁だろうか。本当に綺麗に太陽に照り付けられていた。

 一瞬、初夏を思わせる雰囲気だが、まだ春休みの時期である。そして、そんな時期からでもマリンスポーツの営業はやっているらしく、一通り、水遊びを楽しんだら、今度はマリンスポーツを楽しむことになった。


「さてと、お待ちかねの、海の体験と行こうかな。実はホテルでいくつか予約をしていたんだな。」

 原田先生はそう言って、僕たちに予約した証となる、リストバンドを配っていく。


「これが予約済みの証拠なんだとさ、無くさないでくれよ。」

 原田先生の言葉に僕たちは頷き、早速、予約していた海の体験ができる場所へ。


 そうして、原田先生の案内のもと、最初に来た場所は、水上アスレチックと呼ばれる場所。

 文字通り、海の上に、水上のアスレチックのコースが色々と設置されている。

 クライミングや水に向かって滑っていく滑り台、雲梯など多種多様だ。


「さてと、これを一周してみようか。」

 原田先生の言葉に僕たちは頷き、順番に水上アスレチックをスタートする。


 一歩踏み出し、早速、クライミングコースを登ってみる。

「おっと、危ない。」

 僕は一瞬ヒヤッとする。簡単そうに見えるが意外と難しい。


 海の上に設置されているため、波の影響をもろに受ける。どうやら、固定は最小限にされており、半分海の上に浮いている状態で設置されているようだ。

 油断大敵なコースが続くなと僕は思う。

「気を付けて、結構揺れるよ~。」

 僕はそう言いながら、僕の後について来るメンバーに言うと。


「うわぁっ。」

 その驚いた声の後に、バッシャーン。


 大きく、水しぶきを上げて、海に投げ込まれる風歌。


「ハハハッ。行ってる傍から。」

 ニコニコと笑う、心音。

 皆もうんうんと笑っている。


「にへへっ、落ちちゃった。アスレチックが波に揺れてる。」

 風歌はそう言って、海から上がり、もう一度チャレンジする。


 今度は無事に成功し、楽しめたようだ。


 続いてのアスレチックは海に向かって落ちる滑り台。

 一気に滑り降りて、水しぶきを上げて、海にダイブする。


 ここも、早織、風歌、そして、雅の三人は、やはり、少し内気ということもあり、緊張していたが、僕たちが傍に居たので、難なくこなしているようだった。


 他にも、雲梯やブランコと言った、水上のアスレチックを楽しみ。続いての体験場所へ向かう。


 次の体験は、ゴムのボートに乗ってそれを、水上のモーターボートで引っ張るものだった。


 安全のためにライフジャケットを装着し、それぞれ、ゴムボートに乗り込むのだが。

 ゴムボートには定員があるようで。


「公平にジャンケンだな。」

 原田先生がニヤニヤと笑いながら、美女たちに向かって言う。

 負けない顔になる美少女たち。


 そうして、このジャンケン大会の勝者は。

 風歌と早織、そして、マユだった。


「やったー!!といっても喜べないか。」

 マユはそう言いながら風歌と早織を見る。嬉しさを爆発させるマユに対して、風歌と早織は少し安心している表情。


 そして、順番にボートに乗って前方のモーターボートに引っ張られるのを見ていると、余計に緊張してしまう、風歌と早織の姿。


 ものすごく速い速度で、引っ張られていくゴムボート。僕たちの前に、葉月、結花、心音、そして、義信が一緒に乗っていて、四人が乗っている所を、砂浜から見れるのだが。


「ヤッホー!!」

「おーいっ!!」

「最高!!」

「楽しいっすよ。社長!!」


 元気そうにこちらに向かって手を振っている。それが余計に、早織と風歌は堪えたようで。

 いざ、僕たちが乗る番になると。


「なんか、緊張して来た‥‥。」

 がくがくと震えている風歌。

「私も‥‥。」

 早織はうんうんと頷く。


「まあ。大丈夫だよ。私も、ひかるんも居るから。それじゃあ、さおりんは私の隣で。この旅行を企画してくれた風歌ちゃんは、ひかるんの隣ね。ああ。さおりんはと私が前ね。」

 マユがニコニコしながら、そう言うと、余計に緊張してしまう早織。


「大丈夫。後ろにひかるんが居るから。ね。」

 マユのその言葉に安心したようだ。


 四人乗りのゴムボート。前方にマユと早織が、そして、後方に僕と風歌が乗り込む。

 そして、前方のモーターボードが動き出す。


 風歌が僕の手をギュッと握る。

 僕はそれに反応して頷く。


 モーターボートはどんどん加速していく。勿論それに比例して、僕たちの乗っているゴムボートも、一気に加速していく。


「きゃぁっ。」

「うわぁっ。」

 風歌と早織が驚いている。しかし、その驚きもほんの一瞬で、更には、乗る前の緊張も杞憂に終わる。


 北関東の内陸部ではできない貴重な経験。

 波風を受けて、颯爽と走っていくボート。普段と違う風を感じて、楽しそうな表情に変わっていった。


 そうして、この体験が終わって、ボートから降りると。

「ありがとう。輝君。楽しかった。」

 風歌がニコニコ笑っている。

「ふうっ、波風が気持ち良くて、良かった。」

 早織もうんうんと頷いていた。


「良かった。楽しめたみたいで。」

 僕は少し安心する。

「うんうん。普段と違う、海の経験ができてよかった。私も安心したよ。」

 マユがニコニコ笑っていた。


 そうして、時刻は正午を経過し、お昼時。

 ビーチの食堂で、昼食を済ませて、再び沖縄の海に向かう僕たちの姿があった。


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