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104.酔っ払い客

 

 学校の玄関を出ると、雨が降り続いている。

 しかしながら、こんな時も自転車で通う僕。


「雨合羽、似合ってるね。」

 葉月がニコニコ笑う。


「あ、ありがとう葉月。農作業もするから、伯父さんが、しっかりしたものを買ってくれた。」

 僕が雨の時に来ている雨合羽はかなりしっかりした登山用のものだ。


「へぇ。そうなんだ。良かったね。」

 葉月は大きく頷く。


 他の自転車で高校に通っている皆も、色とりどりの雨合羽を羽織っている。


 そうして、僕たちは早織のお店に向かう。

 実はここからならば、早織のお店は少し近い。

 いつもであれば、僕の家の方から、大きく迂回しているように見えるが。


 この町は、町の中心部に直接つながる橋がないだけで、この中心部を迂回するように、この町のシンボル、雲雀川に架かる橋は何本かある。


 僕たちの高校まで来れば、いつも僕が通っている、南大橋よりも、一つか二つ北側の橋を利用すれば、早織のお店へは、かなり近い。


「もっと近いルートもあるんだけれど。まあ、別の機会に、紹介するね。」

 早織は恥ずかしそうに説明する。


 そうして、橋を渡って、雲雀川を越え、僕たちは早織のお店、【森の定食屋】へとたどり着いた。

 お店のドアを開ける僕たち。

 早織の母親がこちらに気付く。


「・・・・・・。お帰りなさい。皆もいらっしゃい。」

 何だろうか。いつもよりも静かな口調。


「ただい・・・・・っ。」

 早織はただいまと挨拶をしようとしたのだが、母親は唇を人差し指に当てる。


 その瞬間、早織は何かを察したのだろう。


「みんなと、お話しできる?」

 早織は静かに母親に尋ねる。

 母親は頷く。


「大丈夫よ。近くの席で良いかな?」

 早織は母親の言葉に頷く。そうして、早織の母親は僕たちを店の扉の近くの席に案内した。


 席に座る僕たち。

「どうしたんだろう?ごめん、早織、忙しかった?」

 僕は早織に言うが、早織は首を横に振る。


「ううん。よくあること。多分。」

 早織は店の奥を見るように言う。

 いや、見なくてもわかる。早織の母親がそわそわした理由が。



「お~い。焼酎の追加はまだかよ~。せーっかく、この俺様が、お祝いで来てやってんだからよ~。早くしろよ~!!」

 店の奥から声がする。


 なるほど、酔っ払い客の相手をしていたわけだ。


「あ~。いるよね。こういう面倒な客って。」

 結花が大きく頷く。

 皆も大きく頷き、結花の言葉に賛同する。


「とりあえず、文化祭の話だけ決めちゃおう。」

 加奈子は冷静に事を進めようとする。

 皆も頷く。


「輝のことなんだけど。」

 加奈子は心音と風歌に言う。


「うん。橋本君に関しては、生徒会もあるので、コーラス部の演奏会の最初の十分だけ来てくれれば大丈夫。土曜日、日曜日のどっちも、午前中の一番早い時間帯だから。生徒会のイベントにも間に合いそうだし、その最初の十分がコンクールの報告会のステージになるから、自由曲の伴奏を。」

 心音の言葉に、僕は頷くが。自由曲の伴奏か・・・・。

 関東コンクールで、安久尾の妨害にあったことを思い出す僕。


「自由曲、ですか・・・・・。」

 僕は素直に考え込む。


「ああ、まあ。そうだよね。思い出しちゃうよね。」

 風歌の言葉に、全てを察したのだろう。ここに居る全員、安久尾の妨害の件を思い出してしまう。

 だが、安久尾はもう過去の人物。逮捕されたわけだし。


「でも、気持ちも切り替えられたから大丈夫。もう、過去のことだし。」

 僕は大きく頷いた。


「そうだよね。橋本君、生き生きしているし。」

 心音はニコニコ笑う。


「万が一に備えて、風歌も譜めくりしてくれるから、当日安心してね。それに、当日は、文化祭が楽しみになって、眩しそうに活躍する、橋本君が想像できそう。」

 心音はさらに続けて、僕も大きく頷く。何だろうか。文化祭が楽しみな気分になって行く。


「うん。オッケー。大丈夫そうだね。」

 加奈子は大きく頷いた。


「そうなってくると、輝君はもう一つ係に入れそうだね。結花と義信と一緒に、高校一年の出し物の係りをやる?」

 葉月はにこにこと笑いながら、僕に聞いてくる。


「そうですね。特に助っ人とかも、コーラス部くらいですし、やれるのであれば・・・・。」

「やったじゃん。ハッシーが居れば百人力。」

 結花はニコニコと頷く。


「オッケー。じゃあ、輝君はそれで行こうか。」

 葉月はニコニコ笑う。


「ふふふっ、輝君も、そして、初めての一年生の皆も、文化祭、楽しめそうね。」

 史奈がうんうんと、頷く。


 こうして、文化祭の係りが最終決定して、一件落着と思った時だった。



「お~い。焼酎の追加はまだかぁぁ?」

 店の奥に座っていた、酔っ払い客がさらに、大きく、厨房に向かって罵声が大きくなる。


 そうして、酔っ払い客は席を立ち。

「お~い、焼酎追加だよ。追加!!」

 厨房へ向かう。


「あ、あの、黒山(くろやま)さん、先ほど、渡したはずですが・・・・。」

 早織の母親は、酔っ払い客に向かって、そう尋ねるが。


「あ~、あれは全部飲んじまったよ。だから追加ね。追加。」

「は、はいっ。」

 早織の母親は厨房へ戻って行き、焼酎を酔っ払い客の元へおいて、急いで席に戻る。


 それを心配する早織。だが、それが良くなかった。


「マ、ママ、大丈夫?」

「えっ、あっ、大丈夫よ、早織。」

 早織の母親は、早織の声に驚き、小さな声で、小さく頷くが。


「ん?」

 酔っ払い客は、その会話に気付いたようだ。


「ママ?」

 酔っ払い客は立ち上がって、八木原母娘の元へ。


「おい。そこの、黒メガネのブス女!!いま、お前、コイツのことをママって呼んだなぁ?」

「えっ。えっと・・・・。」

 酔っ払い客の威圧に動揺している早織。小さく頷く。


「おおっ、頷いたということは、そうなんだな?そうなんだなぁぁぁ?」

 酔っ払い客の口元が段々とニヤリと笑う。


「ひゃっ。」

 早織の母親は大きく口元を両手で覆う。

「まずい!!」

 厨房に居た、早織の祖母。急いで、八木原母娘の元へ。


「黒山さん。やっぱり、あなたって人は。」

 早織の祖母は、急いで酔っ払い客に向かって、鋭い眼差しを向けるが、その酔っ払い客にとって、その行為は逆効果だった。


「おいおいおいおい。大切なお客様、しかも古~い、古~い、知り合いに向かって、何だぁ。その態度は。店の店員の、基本だろうが。キホン。」

 酔っ払い客はさらに、口元が緩む。勿論、ニヤニヤし始める。


「まあいいや。ヒャハハハハッーハハハハハッ。最高に、面白れぇ展開だぜ!!通りで、この店の、例の一件が解決しても、お客の入りが少ないのがわかったぜ!!ヒャーハハハハーッ。」

 酔っ払い客は大きく頷く。


「今日はお詫びを兼ねて、この店の売り上げに貢献すべく、祝い酒として、ここに来てやったが、前言撤回。この店の弔い酒としようかなぁぁぁ。」

 酔っ払い客は大きく叫ぶ。


「黒山さん。もう黙ってください。」

 早織の祖母は一気に声が大きくなる。


「うるせぇよ。クソババァ。いや、チャラババァか。」

 酔っ払い客はさらに早織の母娘、そして、祖母を罵倒する。


 さすがに僕たちもこのやり取りを黙ってみるわけにはいかない。

 僕たちも席を立ちあがり、早織の家族の元へ。


「大丈夫!?早織!!」


 一触即発の事態。酔っ払い客と対峙する僕たち。


「なんだよ。全員揃って、そいつらの味方かよ~。聞いてあきれるぜ。」

 酔っ払い客はさらに持っていたウィスキーのボトルを一気に飲み干す。

 飲み干した瞬間、僕と目が合う酔っ払い客。


「ん?んんん?」

 酔っ払い客が突然目を見開く。


「お前、SNSやネットニュースに載ってた、この間の夏祭りで飛び入り参加した、ピアノのクソガキじゃねぇか。確か、前の高校、妨害されて、退学になったって話だったなぁ。」

 どうやら、最近のネットニュースを見たようだ、僕のことを少し知っているらしい。


「おい、ピアノのクソガキ。何でそっち側にいるんだ?ああっ!!俺の味方になれよ。」

 僕は首を振る。


「それは出来ない。早織は、僕の学校の大切な友達だ!!」

 僕は酔っ払い客に向かって叫ぶ。他の皆も同じだ。


「友達?友達?笑わせんじゃねぇぞ。」

 酔っ払い客の声が低くなる。


「いや、待てよ。そうか。そうか。ピアノのクソガキ!!お前、そうだ。知らねぇんだ。んじゃ、特別にホントのこと教えてやるよ。その、眼鏡ブスの小娘の本当の秘密をな!!」

 酔っ払い客はニヤニヤ笑う。


「やめてください。黒山さん!!」

「もう、黙ってください。黒山さん!!」

 早織の母親と祖母は酔っ払い客を止めようとするが。

 酔っ払い客が威圧的すぎるので、迂闊に近づけない。


「クソババァどもは勝手にわめいてろ。いいか、ピアノのクソガキ。耳の穴かっぽじってよ~く聞け。」

 酔っ払い客はニヤニヤ笑う。そして。


「その眼鏡ブスの小娘はなぁ。安久尾次郎の隠し子なんだよ。」

 酔っ払い客が今日いちばんの大声で言う。そして。


「つまり、安久尾建設の隠し子。そうさ、お前をコケにしたやつの、腹違いの妹なんだよ。つまり、安久尾が逮捕された今、そいつは犯罪者の娘さ。どうだ?驚いたか?ピアノのクソガキ。この話を聞いて、まだ、そいつの味方をするかぁ?どうなんだぁ?」


 酔っ払い客の言葉。

 僕は全身が動かなくなった。早織が、早織が。安久尾建設の隠し子。

 つまり、安久尾五郎の妹。


 息を飲む僕。状況が理解できない。


 ここに居る全員、驚きの表情とともに、動くことができない。

 一瞬にして、表情を隠しきれない僕たち。


 僕たちは、早織を見る。

 早織は全身がぶるぶる震えている。


「「ひゃっ。」」

 と、口元を覆う、早織の両親。


 早織は、震えながら、母親を見る。

「マ、ママ。本当なの?」

 早織は震える小さな口調で言った。


「・・・・。ご、ごめんなさい。早織。本当なの。お母さんはね。安久尾家に嫁いだ。でも、そいつからは暴力の嵐で、逃げて来た。でも、気付いたときは、早織を身籠ってしまった。こうするしかなかったの。」

「そ、そんなっ。」

 僕は、足元の感覚が、立っているのがわからなくなる。


 しかし、早織の母親の言葉はものすごく同情せざるを得ない。

 僕だって、安久尾の乱暴で、高校を退学になり、この場所に居るのだから。


「その、橋本君だったよね。早織、あなたから、橋本君の話を聞いたら、まさかと思ったのよ。だから、ピアノコンクールに応援に行くのを反対したの。あの男の関係者に出くわしてしまうと思って。黙っていて、ごめんなさい。」

 早織の祖母もそろって頭を下げる。


 そういえば、安久尾は、合唱コンクールでも、ピアノコンクールでも、早織と出くわした時、奇妙な行動をとっていたような。早織を見つけるたびに、一目散に早織の方へ話に行こうとしていた。

 頷ける話なのかもしれない。


「どうして黙っていたの。どうして。どうして。」

 早織は大粒の涙をこぼし、母親と祖母に強い口調で言う。


「ごめんなさい。早織。あなたに、幸せでいて欲しくて。だから。」

 早織の母親も涙をこぼす。


「おおっ、どうやら、その眼鏡ブスの小娘も知らなかったようだな。そりゃ、失礼したぜ。でも、まあ。証拠ならあるなぁ。瞳の色は、お前さんの母親にそっくりだが、顔の形と、佇まい。確かに、安久尾建設の連中に似てるなぁ。ひっく。」

 酔っ払い客は、空になったウィスキーのボトルを、自分の席に置き、自分の席に置いてあった、焼酎を飲み干して、さらに続けた。


「俺がここへ来たのは、お詫び行脚だった。出戻り娘として戻って来た、お前の母親。当時はお前の母親に問題があってここに帰って来たのかと、俺は思ってしまった。ほ~んの数日前まではな。でもどうだ。奴が逮捕された。今までの悪行が全部明るみに出て。ようやく、その母親の汚名が晴らせたのだ。俺は、母親を疑ったお詫びと、汚名が晴らせたお祝いに来てやったが。見て見ろ。この様だぜ。」

 酔っ払い客はさらに一歩、早織に近づく。


「だが、その小娘が生きていたんじゃ。この店も終わったな。小娘には、安久尾建設の隠し子だけでなく、犯罪者の娘というレッテル迄貼られてしまった。俺は、当の昔に、その眼鏡ブスを、捨てて、どこかの孤児院でも預けたんかと思ったぜ。おーっと、もしくは、中絶して堕ろして、死んでたかと思ったぜ。ハハハッ。」

 そして、酔っ払い客は、肩の力を抜いて、さらに、こう言い放つ。


「おい。眼鏡ブスの小娘。今の話を聞いて、どうするか、考えるんだな。今の話を聞いて、そこにいる、母親とクソババァに捨てられるのが先か。それとも、自ら死ぬのが先か。おーっと、先ずは、そのピアノのクソガキと、そこにいる、その他大勢に裏切られるのが先みたいだな。ガーッハハハー。」

 酔っ払い客はニヤニヤ笑う。


 早織は、涙を流しながら、その酔っ払い客の威圧に負けたのか、後ずさりして、店の入り口まで向かう。


 振り返る僕。早織の涙目をじっと見つめる。

「早織・・・・。」



「ありがとう。輝君。短い間だけど、楽しかった。これを知ってしまった以上、もう、皆とお友達になれない。輝君とも付き合えない!!さよならっ。」

 早織は大粒の涙をこぼし、一気に店の扉を開け、止めていた、自転車に飛び乗り、勢いよく、雨の中を飛び出していった。


「早織!!」

 それを見たとたん、自転車に飛び乗り、必死に追いかける僕。

 服が濡れる?そんなの気にしない。


 とにかく、まずい状況というのは分った。



 一方の森の定食屋の店内。

「ガハハハッ。あれだけ、勢いよく、飛び出しちまったら、ピアノのクソガキも、追いつけやしない。これで、犯罪者の娘は居なくなったし、これで、この店も安泰だ、ガブッ。」

 両腕を掴まれる酔っ払い客。


 結花が右手、義信が左手をガッツリ掴んでいる。そして、中央に、覚醒した心音。


「おい、クソジジィ。てめぇ、か弱い女の子に何したかわかってんのか?ゴルァ!?」

 心音の低い声。

「眼鏡ブスの小娘ぇ。っんだと、ゴルァ!?言わせておけば、口だけは達者だなぁ、その口の舌をちょん切ってやろうか?あーっ!?」

 心音は一気に叫ぶ。


「ひ、ひいぃ。」

 酔っ払い客は一気に目が覚める。


「お、お前。まさか。髪の色とか、変わっちまってわからなかったが、その面影は。このあたりの、不良グループの・・・・。」

 酔っ払い客は一気に酔いが醒める。


「へぇ、アタイのこと知ってんだ。じゃあ、話が早えよなぁ、クソジジィ。」

「いや~。一気に目が覚めた。すまない。酔っぱらって忘れて、アブッ。」


 心音のグーパンチ。

「さっきまで酔っぱらって忘れました、で済まされる話じゃねぇんだよ!!」


 心音は酔っ払い客を一気に見下ろす。


「もうやめて。お願い。」

 早織の母親は心音と酔っ払い客のやり取りを止める。


 店員二人の意向が優先だということを察し、心音は、それ以上近づくのをやめる。


「とにかく黒山さん。もう帰ってください。そして、金輪際、この店に来ないでください!!」

 早織の母親の強い口調。


「チッ。そんなのわかってるよ。犯罪者の娘だけでなく、不良女のボスヤンキーもたむろしてる店、こっちから願い下げだ。」

 黒山はそうして、勢いよく店を出て行った。


 一瞬、静まり返る店内。


「皆さん、本当に、お見苦しいところを見せてしまい。ごめんなさい。」

 早織の母親は頭を下げる。


「本当に、申し訳ありません。」

 早織の祖母も一緒に頭を下げる。


「頭を上げてください。」

 勇気を出して、加奈子が言った。


「お気持ちはわかる気がします。輝を見ててもそうです。安久尾の乱暴に耐える気持ち、母親としての気持ち、今は決裂したかもしれませんが、早織だって、わかる日が来るはずです。私たちも、何もできずに、すみませんでした。」

 加奈子は頭を下げる。


「そんな。謝るのはこちらの方です。」


「加奈子。そんな会話をしている暇はないんじゃない。」

 加奈子は、葉月の言葉にハッとして頷く。


「そうね。お話は後で、ゆっくり聞かせてもらうとして、早織ちゃんと輝君を探しに行かないと。急がないと手遅れになるわ。」

 史奈が皆を見回していった。

 皆は大きく頷いて、店を出た。


今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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