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さよなら
子育て真っ最中に
銃撃戦に巻き込まれて死んでしまいました
人は死ぬとき何を思うだろう
手付かずのお金か
携帯に保存した恥ずかしい写メか
家族か
あと数分で死ぬであろう私にとって
どれも当てはまる事であった
そして、一番心残りといえば
旦那が果たして子育てと仕事を両立できるのかということ
この子はまだ3歳
多分この子の中に私は残らない
この子は母親の顔すら知らず生きていくのだ
息子と父親が仲良く暮らしていく想像が…
出来ない!
そうこう考えてるうちに現実というのは進んでいくもので
とうとう犯人は、しびれを切らして警察に向けて発砲した
そして銃撃戦となり、私は流れ弾に当たったのである
痛いと思うこともなく、私の人生は終わりを告げた