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爆縮と体温の機知(9)

一度切りのフレックスタイム

物事には程度がある

それは回数の問題かもしれないし

期間の問題であるかもしれない

立場の問題も出てくるだろうか

いずれにしろ

線引きをするものである

湯船に湯を張るが

ギリギリまで溜める人間は居ない

人間が入る分を考え

溢れないようにするからである

七分目までにして

水を大切に使う

人間に対しては

それが出来ないようだ


一対多数が成り立つ世界で

虐殺者の戯言を聞く

耳鳴り

多少は許せても

チラつく嘲笑う顔

攻撃対象が消え去るまで

サイレン

鳴り響く人間にはなりたくはない

それを美しいと呼ぶなら

蘇る魂と呼べ

戦争犯罪者と肩を並べる醜悪さ

進んだ顔して

同じことをしている


正しさを取り込む人間には

柔らかさが無い

ぽっかりと最初から

穴が空いているのだから

合うピースを見つけて

喜んでいるだけなのだ

自分が正義であると思う表情が

どこか

喜びと憐れみに似た

慈しみと悲しみに似た

恍惚の表情になるのは

それが理由だからだろう


あれを悪魔と呼ぶのだ

人の穴にフワリと入る

契約というよりも

主従関係に近い

脳細胞の一部に入り込み

感覚と感情を操っている

話が合わないのではなく

合わせる気が元より無いのだ

交渉することが不可能で

押し出される己の形以外

持てなくなってしまう

そのままにするより他に

手段もコミニュケーションも無い


感情対論理が成り立つ世界で

崇拝者の戯言を聞く

理解不能の恐怖

多少は許せても

チラつく悪気が無い顔

自分自身が消え去るまで

心酔

受け賜る人間にはなりたくはない

それを美しいと呼ぶなら

自我無き人間と変わらない

ただの機械と肩を並べる無機質さ

生きている顔して

同じことをしている



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