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喫茶『Stern』 〜 月曜日の珈琲 〜  作者: 夏川 流美
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思いがキレた

 全ての始まりは、好奇心だった。




 あの動物は痛みを感じるとピンクの涙を流す。

 そんなデマを信じ、痛みを与えようとする幼子のような、ただの好奇心だった。




 愛する人を殺すとき

 私の愛する人は

 どんな目を向けてくれるのか。


 それでも好きだと言ってくれるのか

 化け物を見る形相で逃げ惑うか。



 こんな黒い思いは隠していた。

 でも、喧嘩がきっかけだった。


 すれ違った思いが積み重なって

 私がキレた。


 この機会にいっそ試してみようと


 殺した。

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