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喫茶『Stern』 〜 月曜日の珈琲 〜  作者: 夏川 流美
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恋愛相談

 僕が初めて恋愛相談をした相手は、幼馴染の男。ずっと一緒にいたから信頼できる。だからまず初めに話してみよう、と考えた。


 そうしたら「やめたほうがいい」と止められた。告白することも、好きな人を好きでいることも。理由を聞くと怪訝な顔で口を閉ざした。以降、僕と幼馴染は関わらなくなった。




 次に恋愛相談したのは、僕が中学生最後の年。相手はゲーム友達だった。幼馴染に話したように相談を持ちかけた。


 そうしたら「冗談だろ」と大笑いして、でも本気だと伝えると汚物を見るような目をされた。相談内容に何も答えてくれないまま、友達は逃げるように帰った。翌日から、周りの友達はみんな僕を避けていた。




 理解できなかった。だって、人を好きになる気持ちに他の誰かと違いがあるだなんて思わなかったから。どれだけ友達が離れてしまっても、好きな気持ちに変わりはない。


 だから、もう僕は、伝えてしまおうと思う。


 僕の気持ちを。ずっとずっと側に居て、ずっと大好きだったことを、







 高校を卒業した、僕の姉に。

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