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VRMMOで始めましたモフモフ生活  作者: 水無月コトキ
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クロムの進化①

 勝利を得たフィユは右拳を天に向けて突き出す勝ちポーズを取る。


「グォ~」

「ホ~」


 クロムはフィユの頭に降りて、いつもの通りV字のポーズを取る。

 モフモフたちの可愛いポーズを目にすると、興奮してうっとりする。


「ほほ~、これはフィユの勝ちポーズか。可愛い~!あれ、さっきの旋風脚の技って何処かで見覚えがあるな。まさか、フィユって武術達人の転生者…?」

「グォ?」

「じゃなさそうよね。可愛いフィユはそんな筋肉隆々(りゅうりゅう)の格闘マニアの転生者なんか、あり得ないぞ!ね~、フィユ、あり得ないよね~」


 フィユは独り言で笑うヒュプを見て、混乱した顔つきを浮かべる。


「グォ?」


 クロムは地面に降りると、「気にするな、コイツはいつもこうだ。すぐ慣れるよ」と伝えるように翼でフィユの背中をぽんと叩く。


「ホー」

「グォ~」


「ほほ~、うちの子たちは可愛いな。じゃあ、[スヤー]を解除!」


 ずっと同じ姿勢で立っていたため、足が感電したような痺れを感じて、地面にバタンとへたり込んでしまった。


「いててて…足が痺れちゃった。でも、体がやっと動かせるようになった。良かった~、じゃあ、まずはステータス確認しようっと」


 そう言いながら、ステータスのパネルを空中に浮かべる。


 ――――――

 名前:ヒュプ 種族:半神族

 レベル 10→15

 体力13→15 筋力4→5

 魔力24→31 精神26→32

 敏捷20→25 器用19-23

 幸運8(+50)


 スキル:[神化][従魔の盟約LV1→LV2][召喚LV2][従魔強化LV2][手加減LV1→LV2][催眠魔法LV2][石化魔法LV1→LV2][毒魔法LV1](NEW)[眠るパンダちゃん][スヤー][パンダちゃんの瑞夢(ずいむ)



 名前:フィユ〈ヤンチャパンダ〉種族:野獣系 属性:無

 レベル 4→12

 体力12→20 筋力18→32

 魔力6→10 精神10→16

 敏捷20→36 器用12→20


 スキル:[跳躍][パンチLV1→LV2][キックLV1→LV2]



 名前:クロム〈フクロウ〉種族:飛行系 属性:風、氷

 レベル 10→15

 体力15→18 筋力10→12

 魔力30→38 精神27→34

 敏捷22→29 器用22→29


 スキル:[索敵][ウインドカッターLV3][アイスニードルLV2→LV3]


 [進化]/[取り消し]

 ――――――


「ふむふむ、中毒魔法か…説明はあとで読めば大丈夫。今やるべきなのはクロムの進化だ」


 ヒュプはそう言いながら、[進化]のボタンを押す。


 ――――――

 従魔:クロム(フクロウ)進化候補


 [オナガフクロウ]

 灰色の身体にタカのような長い尾羽がある中型フクロウ。

 少しの素早さと器用さを犠牲に、体力と魔法攻撃力が上昇する。

 亜種の場合は念属性と回復魔法を追加する。

 体が大きくなるため、進化前より目立つようになる。

 スキル:[サイクロン][サイコキネシス](亜種)[ヒール](亜種)


 [オオコノハズク]

 身体が白くて人気を持つ小型フクロウ。

 体力を犠牲に、魔力と精神が上昇すると共に氷属性を追加する。

 亜種の場合は念属性と隠蔽系スキルを追加するため、より暗殺者の称号に相応しくなる。

 スキル[フリーズランサー][サイコキネシス](亜種)[ステルス](亜種)

 ――――――


「ふむふむ、どっちでも強そう。ん…クロムの体力はもともとあんまり多くなかった。更に少なくなったら、ちょっと危険すぎかな?でも、体型が大きくなれば、敵に狙われやすいよね。ん……どうすればいいのかな」


 クロムの進化について躊躇っている時、クロムはヒュプの肩に飛び乗った。

 理解できるはずのない説明をジーっと見つめると、その柔らかい羽先で[オオコノハズク]

 を指す。


「クロム、意味分かるの?それに進化すると今よりもっと傷つきやすくなっちゃうぞ。やっぱり、回復魔法の方が?」

「ホー!」


 クロムは真剣な顔をしてその黒水晶のような瞳でヒュプを睨む。

 続いて、[オナガフクロウ]を指してから、まるで「それはイヤ!」と表すようにふんふんと鼻息を荒くすると、胸の前で翼で×(バツ)のポーズを取る。


「どうやら相当の覚悟があるね。そして…」


 さっきから好奇心に駆られてこっちに来ていたフィユを抱き上げて問いかける。


「フィユも今のクロムが大好きだよね~」

「グォ~」


 [オオコノハズク]を押すと、クロムを覆う真っ白な羽からが絢爛たる光が溢れ出る。


『従魔:クロムがオオコノハズクに進化しました』


「おおお!すげえ、キレイ~」

「グォ~!」


 その光が消えていくと、白一色の羽に覆われたかわいい度200%のモフモフの子が現れた。


「ホ~」


 クロムは雪よりも白い翼を開き、ふわりと空に舞い上がる。

 楽しげに空で自由に飛び回っている。


「グォ~、グォ~、グォ~……」


 フィユは楽しげに鳴きながら、まるで「一緒に飛びたい」と示すようにクロムに向かってぶんぶんと手を振る。


「ホー!」


 クロムの鳴き声が響き渡ると、フィユの体がふわりと浮き上がった。

 地心の重力を完全に無視したように、ふわふわと十メートルほど浮き上がると止まった。

 初めて空から地面を俯瞰して、フィユは戦隊映画を見る子供のように興奮する。


「グォ~!」


 クロムはフィユの前に飛んできて、「一緒に飛びたいか?」と尋ねるように鳴き出す。


「ホー?」


 勿論、目をピカピカさせたフィユの答えは「YES」のようにこくんっと何度も縦に頷く。


「グォ~!」

「ホ~!」


 クロムが再び鳴き出すと、フィユの体がまた宙を浮、一緒に空で自由に舞い踊る。


「グォォォ~!」

「ホーーー~!」


 それを目にすると、ヒュプはビックリして、うわーっと声を上げる。


「な、なん、何で?フィユも飛べるの?まさか!」


 ヒュプは何かを思い出したように、クロムのステータスパネルを浮かべる。


 ――――――

 名前:クロム〈フクロウ→オオコノハズク〉種族:飛行系 属性:風、氷、念(NEW)

 レベル 15

 体力18 筋力12

 魔力38→42 精神34→39

 敏捷29 器用29


 スキル:[索敵][ウインドカッターLV3][アイスニードルLV3][フリーズランサーLV1](NEW)[サイコキネシスLV1](NEW)[ステルス](NEW)

 ――――――


「ふむふむ、唯一の可能性は…この[サイコキネシス]だ!」


 ――――――

 [サイコキネシスLV1]

 小型のモンスターを浮かせることが出来る。スキル使用時MPを消耗し続ける。

 成功率:(従魔LV+スキルLV)/対象レベル×10%

 一度失敗すると、対象となったモンスターに対して再使用出来ない。

 敵以外の対象に使った場合、成功率が100%。MPの消耗が20%になる。

 プレイヤーを対象とする時、中型モンスターと見なすこと。

 ――――――


「アハハ~、やっぱり。[サイコキネシス]って、最高のスキルだぜ!クロム、そろそろ帰るぞ。次はフィユの装備品の素材を集めにいこう!」

「ホ~」

「グォ~」


この度、自分の拙作をお読み頂き、誠にありがとうございます。

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