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VRMMOで始めましたモフモフ生活  作者: 水無月コトキ
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パンダちゃんセット

 時刻は11時過ぎ。僅か三時間だけで、ヒュプとクロムのレベルは共に10に上がった。

 新しいスキルがあるかを確かめるため、ステータスのパネルを空中に浮かべる。


 ――――――

 名前:ヒュプ 種族:半神族 ジョブ:封印術師

 レベル 4→10

 体力11→13 筋力3→4

 魔力17→24 精神20→26

 敏捷14→20 器用14-19

 幸運8(+30)


 スキル:[神化][従魔の盟約LV1][召喚LV1→LV2][従魔強化LV1→LV2][手加減LV1][催眠魔法LV1][石化魔法LV1](NEW)



 名前:クロム〈フクロウ〉種族:飛行系 属性:風、氷

 レベル 4→10

 体力10→15 筋力7→10

 魔力19→30 精神18→27

 敏捷14→22 器用14→22


 スキル:[索敵][ウインドカッターLV2→LV3][アイスニードルLV1→LV2]

 ――――――


「召喚と強化が共にレベルアップしたぞ、これでクロムの力が強くなるし、MP消耗も軽くなったぞ!そして、石化魔法って、どんな感じかな?ちょっと説明を読んでみよ」


 ――――――

 [石化魔法]

 LV1:|バジリスクの目

 敵を10秒間石化状態にさせる。石化状態になる敵の属性を地にさせる。更に、受けた物理ダメージが半分になる。

 CD(クールダウン):2秒

 成功率:(プレイヤーLV+スキルLV)/対象LV×25%

 対象はボスの場合に成功率は通常の20%

 ――――――


「うむうむ、こういう感じか。睡眠と比べて、攻撃を受けても解除されないのはいいんだけど、まぁ、後で考えよう。今の問題はこっちだ……どうしたらいいんだよ!」


 ヒュプはそう言いながら、[パンダちゃんのずきん]を含めてパンダからドロップしていた装備一式を取り出して、虚ろな目で眺める。


 


 ――――――

 [パンダちゃんのズキン]

 種類:防具(頭) レア度:3 スロット:1 装備:女性

 ビックパンダの毛皮で作られた被り物。

 可愛いパンダちゃんの帽子が付くため、女性に大人気。

 防御力+15 魔法防御力+15

 スキル[眠るパンダちゃん]睡眠状態になる時、受けるダメージを激減する。

 ――――――

 

 一つ目は、さっきのパンダの帽子が付いたふわふわの被り物。




 ――――――

 [パンダちゃんのシャツ]

 種類:防具(体) レア度:3 スロット:1 装備:女性

 ビックパンダの毛皮で作られたシャツ。

 まるでパンダの柔らかい毛皮に包まれるように快適な服。安眠効果が抜群。

 防御力+20 魔法防御力+30

 スキル[スヤー]自分を睡眠状態にさせる。攻撃を受けても目が覚めない。

 ――――――

 

 二つ目は、黒い袖と白を基調とした、中心に黒く可愛いパンダ模様の半袖シャツ。勿論、その触感も綿菓子のようにふんわり柔らかかった。


 ――――――

 [パンダちゃんのショートパンツ]

 種類:防具(足) レア度:2 スロット:1 装備:女性

 ビックパンダの毛皮で作られたパンツ。

 可愛いパンダ模様のニーソックスが付いており、パンツを一緒に着けたらパンダに好かれそうだ。

 防御力+30 魔法防御力+20

 スキル[パンダちゃんの瑞夢(ずいむ)]睡眠状態になる時、HPとMPを徐々に回復する。

 ――――――

 

 三つ目は、非常に丈の短いショートパンツと黒を基調として、可愛いパンダの柄が付いているニーソックスのセット。そして、その白いショートパンツの後ろに黒い丸く柔らかなパンダの尻尾が付いていた。

 最後は、可愛いパンダのイヤリング。白と黒の丸く小さなパンダがまるでヒュプに向かって笑っているようだ。


 ――――――

 [パンダちゃんのイヤリング]

 種類:装飾品 レア度:5 スロット:1 装備:女性

 パンダちゃんの笑顔をモデルにして作られたイヤリング。

 幸運+20

 セット効果:パンダちゃんのズキン、シャツ、ショートパンツと一緒に装備する場合、睡眠状態になっても、意識だけ消えない。(攻撃と移動ができない)

 ――――――


「これ、めっちゃ強えぇぞ!このふわふわの感じ、着けたら俺がモフモフのパンダちゃんになれるかも。そして、スカートじゃなくて本当に良かった。でも、このニーソックス、紛れもなく女物だぞ!」


 クロムはさっきのように鳴きながら、ヒュプの周りを飛び回る。


「やっぱりクロムもこれ可愛いと思うの?」

「ホ~」

「じゃあ、どうせゲームだから」


 やっと着ることを決めた時、ヒュプはまた【男は男らしく、女は女らしく】という固定観念に邪魔されてしまった。


「でも!皆に見られたらどうしよう…いかん、誘惑に負けねぇぞ!俺は男だから!行くよ、クロム」

「ホー!!」

「ダメ!絶対に着ない!」

「ホ…」


 ヒュプは落ち込んでいるクロムを抱き締めて、優しく撫でながら謝る。


「ごめんね、クロム。俺は男だから……それは絶対に着てはいけないんだ」

「ホ~」


 ヒュプはパンダちゃんセットを再び道具欄に収めて、竹林に足を踏み入れる。





 レベル10に上がった後、ビックパンダがもう脅威ではなくなった。

 故に、ヒュプとクロムはビックパンダを倒しながら、森の奥へ順調に進んでいく。

 しかし、光が言ったように、鬱蒼(うっそう)たる竹林の中に、図鑑に描いてある可愛いヤンチャパンダの姿は全く見つからなかった。


「ん…これ以上あてもなく探すわけにはいかん。クロム、索敵を頼むぞ!ちっちゃいパンダちゃんだよ」

「ホー!」


 クロムは羽ばたくと空に舞い上がり、森の全貌を俯瞰的に見る。

 すると何を見つけたようにヒュプの肩に降りて、羽先である方向を指す。


「こっちだね。分かった、ありがとうクロム~!」

「ホ~」



この度、自分の拙作をお読み頂き、誠にありがとうございます。

『面白い』『続きが気になる』と思われましたら、是非ブックマークの登録をお願いします。

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