世界を闘争の身に堕とした最初の国『帝国アルゲニア』
夢で見てしまったので、連載するかしないか置いておいて、とりあえずプロットにと忘れないようにメモ。
世界は『帝国アルゲニア』によって闘争の身に堕した。 しかし休戦により世界は一時の休息を味わっていた。 そんな世界のとある王国の学園では夏の休暇に入ったのだった。
学園生で優秀な三人は幼馴染だった。 考えが少し足りないが真っ直ぐな少年ユッド、ユッドの幼馴染でブレーキ役でもある少女ニーナ、三人の中で一番頭の良い少年コルティエ。
夏の休暇を楽しんでいた三人は、担当教官の粋な計らいにより田舎へ行くことになった。
魔導列車に乗り数日、ついた所は本当に何もない田舎であった。
何もないとユッドは愚痴りつつも、そこは子供らしく探検をしたりと遊ぶには困らなかった。
とある日に探検をしていると一人の少女と出会う。
その娘の名前はレジーナ。 三人と同じぐらいの年齢をしている少女で、大人しく、そして心優しいか弱く、まさに絵に描いたような可憐な少女だ。
幼馴染の三人はその時から三人ではなく四人で行動するのが当たり前になっていた。
街の市場で買い食いするのも、知らない場所へ探検するのも、遊び疲れて昼寝をする時も、この四人で行動するのはすごく新鮮で楽しかったし、その日常は彼ら彼女らにとって当たり前の日常になっていく。
心の底から楽しく、三人の中でもユッドがレジーナに恋をするのは可笑しく無かった。
何時もうるさいと思っているニーナと違って優しくて大人しく、どこか悲しそうな目をする彼女の事を守ってあげたいと。 そんな少女であるレジーナに惹かれてしまったのだ。
恋をしたことが無いユッドは自分がレジーナに惹かれているなんて考えもついてないが、ユッドの事を昔から想っていたニーナは当然気が付き、またコルティエもそんなニーナの事を密かに想っており、ユッドの気持ちもニーナの気持ちも頭の良いコルティエにとって察するのは当たり前だった。
もちろん自分自身の気持ちも。
感情はそれぞれが違えつつも、日々楽しく過ごしており、皆幸せだった。
楽しい日々が永遠に続くといいなと誰もが思っていたが、それも唐突に終わる事となった。
一時の休息を味わっていた世界は、再び闘争に身を落ちようとしていたのだ。
ユッドは少女に誓う。
「俺がこんなツマラナイ戦争なんて終わらせる。 だからレジーナには待っていてほしいんだ。 必ず……必ずまた此処で逢おう。 絶対に君を迎えに行くから」
ユッドはレジーナにそれだけを告げると背を向けて歩き出し、幼馴染の二人を連れ闘争の世界に己の身を落としていった。
レジーナもまたその瞳に決意を込めて歩き出す。
彼女の名前はレジーナ。 正式にはレジーナ・ルグ・アルゲニア。
世界を闘争の身に堕とした最初の国『帝国アルゲニア』唯一の女王にして世界最後の敵。
無茶苦茶悲しく終わりそうだけど、ハッピーエンドにしてぇぇぇぇぇぇ!
※悲恋をキーワードとしてるけど、そうなるかどうかも決まってないです。