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小短編

コーヒーのある朝

作者: 瀧音 静香

朝、珈琲のいい香りが鼻に届いて目が覚める。

母親がいつもお弁当を作りながら、珈琲メーカーをセットするからだ。

我が家の朝には珈琲が欠かせない。

それを一口含んでようやく朝がきたのだと実感できる。

きっかけは箱根で湧水を使った一杯の珈琲を飲み、珈琲のおいしさに家族全員が感激したからだったと思う。それ以来の習慣だ。


「お姉ちゃん、珈琲飲まない?」

母がにこやかな笑顔で言った。


「あー、入れてちょうだい」

間が抜けた声で私が答える。


 こんなやり取りもいつも通り。母親ができたての珈琲を差し出すので、私はコップを渡す。珈琲の深い香りが嗅覚を刺激し、夢の世界と現実を行ったり来たりしている脳みそに揺さぶりをかけてくれる。

「お母さん、私にも珈琲頂戴」

 妹は弁当と一緒に、珈琲を会社に持っていくべく、水筒に珈琲を詰める。これもいつも通りだ。なぜ会社に珈琲を持っていくのかと妹に一度だけ聞いたことがある。その時の返事は、珈琲がないと眠くなった時に困るのだと力説された覚えがあったような…。

 今では珈琲があることが当たり前。朝は珈琲を飲んでスタート。

 我が家は今日も朝は珈琲で始まるのだ。

以前、なんかのエッセイで提出したけど、賞がとれずに5年以上眠らせていたやつです。

お蔵入りにするくらいなら、ここでどーんと恥を公開してみようかなと。

さすがにそのままはやばいかなと思い、数行追加。(他は変更なし)

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