プロローグ2
何処か違う世界で一悶着起こっている頃、ここは皆がよく知っている太陽系第三惑星地球。の日本にあるショッピングモールに入っている映画館。
12ホールある中の一つ、中はちょっと小さめで席数も少ない。
だからなのかお客も少ない。
小さな子供を連れた親子が二組ほど居るだけだ。
いや、よく見ると一番後ろの席に大きいお友達が一人座っている。
ちなみにこのホールで上映される映画は『ヒーロー戦隊vsモノ』である。
「ふふふ、長い連勤がやっと終わって久しぶりの休日。ホント長かったわ〜映画終わっちゃうんじゃないかとヒヤヒヤしたわ。まあ、ほぼ終盤で一日一本早朝上映だけどな!」
ポップコーンをモシャモシャ食べながら独り言をつぶやく女性。
化粧っ気は全く無く、服装もTシャツにジーパンという出で立ちだ。
スタイルは良く言えばスラっとスレンダー、微妙と言えば胸が…まあ残念な事に。
そんなに若くはない女性が1人でヒーロー戦隊映画を見に来るというのはなんとも寂しいものである。
本人が聞けば『巨大なお世話だ‼︎』と叫びそうだ。
購入したパンフレットをパラパラと見ながら上映開始を待ちわびる。
ギリギリに入ってきたりする人もいるが、この先公開予定の映画の予告編を見るのも結構好きなのだ。
「前は短編映像とかやってたのになぁ。結構好きだったのにあのよくわかんない人形の侍」
どこだったかの県のアピール映像っだったと思うが、定かではない。
ポップコーンも半分ほど消費したところで周りが少し薄暗くなってきた。
「お、そろそろかな」
明かりはどんどん消えていきついには真っ暗になった。
「あれ?確か早朝1本目は小さな子供に配慮して明かりは消さないんじゃなかったっけ?ンー、思い違いか?」
不思議に思いながらも始まるのを待つ。
だが一向に始まる気配がない。
「何だ?何かトラブルか?」
映像どころか電気もつく気配がない。
さすがに周りの異常に気づいた。他の客の気配が無いのだ。
「え、一体何が起こってるの!?」
すると目の前に明かりが灯った。と思った瞬間光が一面に溢れた。
「!」
あっという間に光は周りを包み込み真っ白になった。
あまりの眩しさに目を瞑りひと時の闇が訪れた。
早速のブクマがあって驚いております。ハワハワ(汗)
ありがとうございます〜(*^ω^*)