表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界奇行〜聖女は魔王軍に寝返りました〜  作者: 白飯(しろいごはん)
1/7

プロローグ1

初めまして、白飯と書いてしろいごはんと申します。

下手の横好きで始めたお話楽しんで頂けたら幸いです。

至らぬところもありますが、よろしくお願いいたします。



月並みだが、ここは皆がよく知る地球とは違う世界。

俗にいう『異世界』である。

異世界といってもいろいろあるが、その中でもラノベによくある剣と魔法の世界。

そして例に漏れず勇者達と魔王軍がしのぎを削る本当によくある『異世界』である。



所変わって、ここは山深い森の中。その奥深くに荘厳な雰囲気の白い神殿がそびえていた。

そしてその中では今正にお約束の召喚の儀式が始まろうとしていた。


中はかなり広く何もない空間で中心に位置する床には大きな魔法陣が描かれていた。

その魔法陣を複数の男女が囲み固唾を飲んでいた。


入り口から真正面奥に白い法衣に金や朱色の豪華な刺繍の施された袈裟を纏い頭にはこれまた豪華な細長い帽子をかぶった男が立っている。

見るからに偉い神官です!といった佇まいだが残念なことに顔がかなり厳ついのでどう見てもマフィアの首領(ドン)である。影でも子供達にボスと呼ばれていたりする。

本人はいたって温厚で清廉潔白なのだが笑顔で子供に泣かれるというとっても残念な方だった。


その向かい側には6人の男女がいる。男が4人に女が2人だ。

皆それぞれに色とりどりの鎧などを身に纏っている。

赤、黒、青、黄色、ピンク、緑と実にカラフルだ。


「本当に聖女様を召喚できるのか?!」


全身を黒い鎧で覆った男が神官に尋ねた。

神官はギロリと黒い鎧の男に視線を向ける。不機嫌そうに見えるがいたって平常心である。



「もちろんです。我等が神より授かりました召喚の呪文がありますので万に一つの失敗はあり得ません」

「この召喚に俺たち、いや世界の命運がかかってるんだ!頼んだぜ!」


赤い鎧を身にまとった青年が大袈裟にガッツポーズを取りながら神官を激励した。

他の者達もお互いに頷きあい神官に注目する。


「お任せください。それでは始めます」


神官はおもむろに目を閉じると呪文の詠唱を始めた。

その瞬間、天井から爆発音が響き瓦礫が飛び散った。

突然の出来事に神官は呪文の詠唱が止まり、他の皆も一瞬動きが止まったがすぐに回りを警戒し始めた。

天井には先ほどの爆発で大穴が開いていた。

そしてその穴から黒い影が降りてきた。


「ククク、貴様らのやる事などお見通しよ!」

「!」


モウモウと立ち込める粉塵の中、嘲るような声が響いた。

粉塵が晴れるとそこには狼の姿をした男が立っていた。


「な!お前は魔王軍四天王獣魔将軍!!」

「勇者ども、聖女の召喚などさせんぞ!ヤレ、ゴブリンども!勇者達を血祭りにしろ‼︎」


ギーギーと奇声を発しながら何処からともなくたくさんのゴブリンが現れ襲いかかってきた。


「クソ!何故聖女の召喚がバレたんだ?!いや、今はそれよりもこの状況をなんとかしなくては!俺たちが魔王軍を食い止めます、神官様は聖女の召喚をお願いします!」

「わ、分かりました」

「いくぞ皆んな‼︎」

「「「「「オウッ!!」」」」」


6人は掛け声とともに武器を構えゴブリンの群へと突っ込んで行った。

神官はそれを見送ると、焦りを顔に滲ませつつ静かに呪文を詠唱し始める。

そして魔法陣が淡く光り始めた。





書くのが遅いので更新も遅くなってしまうと思いますが、頑張りますのでよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ