二次元ラブコメのオチはだいたいメインヒロインと結ばれる
雫です。
プロローグからの続きとして書きました。
ヒロインの読み方は
くりはら ちさと
ゆめかわ ありさ
しのやま ゆうき
となっていて、
ここからはセリフなどが出てきます。
語彙力が乏しいので良いものはかけていないかもしれませんが笑
よろしければまた、温かい目でご覧くださいませ。
16:00
夕暮れ時に四つの影が
一つを先頭に三つ続いて動く描写からこの話は始まる。
そのうちの一つが大きな声で
「ねぇ魁斗!!まってってば!なんでそんなにさっさと言っちゃうのよ!」
と言い放った。我が校の生徒会長であり、幼馴染の栗原 千聖だ。成績優秀清楚系な彼女はみんなの憧れの存在だ。
「そうだよ!なんで有紗達おいてっちゃうのさ!カイ兄のバカ!」
と、俺を罵ったこのロリは小さい頃世話を焼いてたら俺に懐いてしまった中学二年の夢川 有紗だ。中二らしからぬ幼い顔と言動は皆の癒しとなっている。
と、このように二次元の世界はいちいちこいつらのことをさりげなく説明しなければいけない訳だ。全くめんどくさい。
「うるせぇ!今日は家帰って寝ながらアイス食いながらアニメ見んだよ!!プロの引きニートは時間を無駄にしねぇの!!」
と、俺は言い慣れた言葉を放った。
この「設定」で17年間生きてきた。セリフがテンプレ化しても仕方ない。
「本当に引きニートならまず学校行かないでしょうが!昔から変なところで真面目なんだから!」
いつものセリフを千聖が放つ。
やはりテンプレ感。
「そうだよ!昔から変わらないなぁカイ兄は!」
「まぁ、これも慣れたもんだけどね」
あーあー、いとこアピールがベッタベタだな…
と、先程から俺のことを「仕方ないなぁ」というような目で見ながら歩くこのデカパイは俺のいとこの篠山 優希だ。スポーツ万能でアウトドア部活からは引っ張りだこにされている。
というわけで、この3人がいつも俺の周りにいるため、周りからの視線が非常に痛い。非常に。
これも二次元ハーレムのお約束なのだろうか…と考えているうちに家に着いた。全く、二次元というのは都合がいいな…
「とりあえずお前ら!俺の家は今、誰もいない!だけど、いつもみたいに当たり前のように無断で入るなよ…っ?!どこ行ったあいつら…?」
玄関の方を見てみると既に三人の靴が性格を表しているかのように置かれている。
二次元の世界は俺の考えガン無視なんだな。そうかそうか。
ー二次元の世界では全てのストーリーがベタベタに、都合よく展開するー
つまり俺は二次元という世界を自覚した上でハーレムという「設定」のおかげで、青春を謳歌してから、最終的にメインヒロインと結ばれることになる。
言い換えれば、俺はメインヒロインになる誰かをこの二次元の世界で都合よく
決められてしまうのだ。
いかがでしたか?
二次元の世界のラブコメはメインヒロインと主人公が結ばれるのが今や鉄則ですが、よく考えると主人公は本当にメインヒロインと結ばれたいのか?流されてしまうだけなのでは?
と思ったのでこのような形になりました。
この小説は私の私的な部分も入っておりますので、色々突っ込みどころ満載だったりしますが、最後までお付き合いいただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。