彼女の幼馴染(ヤンキー)
どうもお久しぶりです nakakoです。
いつも言いますが、作者の妄想全開で書いております。
「あの・・・あなたが熊谷さんでよろしいでしょうか?」
俺は目的の男かどうか確かめる。
自然と敬語になってしまっているのはヤンキー風の彼を心の隅で怖がっているからだろう。
ヤンキー風の男 熊谷は俺のそばに寄ってきて口を開く。
「俺が熊谷だが・・・・・何か用か?」
鋭い視線が俺を突き刺す。
マジで怖いんですけどっ!?
しかし、いつまでも怖がっていても仕方がないので 内心まだ怖いけど 用を伝える。
「山口先生から貴方が水上の住所を知っていると伺ってここに来たんですが・・・・・」
「少し待ってろ」といい熊谷はグラウンドの奥に向かってく。
どうやら、顧問や先輩に部活から席をはずしていいか確認をしているらしい。
話を終えたらしい熊谷は、俺のもとに向かってくる。
やっぱり、ヤンキー風の男が向かってくるのって怖ええ・・・・・・
「ちょっとこっちにこい」
熊谷は俺の制服の袖を引っ張る。
俺は制服の袖を引っ張られ校舎の裏側に連れていかれる。
校舎の裏側は人も全くこない 人目にもつきにくい
カツアゲ 脅迫をするには最適な場所なのだ。
実際ここで被害が出たという噂がある。
俺もそういうことをされてしまうのか・・・・・とネガティブな考えが頭をよぎる。
「おい、お前水上の住所がどうのこうのって言ったな?」
怒気をはらんだ声で質問をしてくる。
「ええ?あ、はい そうですけど・・・」またしても敬語になってしまった。
「どうして、お前がそんなことを聞くんだ?」
言葉を間違えたら殺すような勢いで問い詰めてくる。
「水上は俺の彼女なんで家の場所ぐらいは知っておきたいなあ、と思いまして」
俺と熊谷の間に数秒間の沈黙が流れる。
「「・・・・・・」」
「え?なんだって?君の彼女が誰だって?」
熊谷には聞き返してくる。
「だから、俺の彼女は水上です。」
「「・・・・・・」」
再び俺達の間に沈黙が流れる。
「お前が水上の彼氏!?認めないっ!?俺は認めないっ!」
凄い迫力である。
例えるなら、結婚前の娘を父親が全力で止めてる感じ。
あれ、ドラマとかアニメでしか見たことないけど実際に目の前で起こったらチビりそう。
そんな迫力で迫られてるのだ・・・・・・・ だから、チビっててもドン引きしないでほしい・・・
本当にチビるぐらいの迫力だから・・・・・・
ちょっ そこ!変な目でみない!
「あ、あのお・・・俺が彼氏だと何か問題があるんですかね?」
「問題大ありだ!」
「具体的にはどんなことですかね?」
どうでもいいことが理由だとぶん殴ってやろうと思う。
「例えば、俺のばあちゃんと母さんがぶっ倒れる」
結構深刻だった。ただなんで熊谷の母親と祖母がぶっ倒れるのは理解できない。
俺の母さんがぶっ倒れる理由があるとするならば、俺に吉野以外に友達が出来る 俺に彼女が出来る
ぐらいだろう。
後者は、達成しているが母さんには話していないが、安易に想像できる。
確実にぶっ倒れます ハイ
多分熊谷の母親がぶっ倒れる理由と俺の母さんがぶっ倒れる理由は全然違う理由だと思うので熊谷に聞いてみる。
「ちなみにあなたの母親がぶっ倒れる理由はいかほどなもので・・・・・・?」
「俺の母親は、それはそれは水上を可愛がっていてなあ 俺と水上は昔から家が近くで幼い時はよく遊んでいてな。そして、何故か!俺と水上が恋人で 何故か! 俺と水上が将来結婚すると思い込んでいる!そして、水上に彼氏が出来たなんて知ったら・・・・・・ 」
熊田には サッ と顔を下に向ける。
熊谷の母親がぶっ倒れる理由が分かった。
ただ、何故 熊谷が俺を水上の彼氏として認められないのかが分からない
俺は恐る恐る、とあることを質問してみることにした。
「あのぉ、もしかして熊谷さん あなたは水上さんに好意を抱いているのですか?」
すると、熊谷は首を横に振った。
「ありえない」そう断言した。
「そもそも、あいつは俺の中ではただの幼馴染であってそれ以上でもそれ以下でもない 恋愛感情を俺があいつに恋愛感情抱くことは永遠にない」
繰り返し断言した。
「そ、そうですか」それならますます俺を彼氏として認めないことが解せない
「なら、ますます俺を水上の彼氏として認めない理由が分からないんですが・・・・・・?」
熊谷の口が開く それは先程の刺々しく思わず人に怖がられてしまう声色ではなかった。
「俺はただ、あいつが心配なだけだ。小学校の時から引っ込み思案で・・・・・・ 」
どうやら本気で心配しているようだった。
その時、俺の心の中に一つの感情がよぎった。
俺はどうして 水上と付き合うことにしたんだろうか?
特に好き、という感情はない。
ただ、見た目がよく 俺の作戦に使えそうだったから それだけの理由で付き合った。
そんな考えで付き合った俺なんかよりも本気で水上のことを心配している熊谷の方が彼氏に相応しいのではないか?多分そうなのだろう
熊谷本人は恋愛感情など抱いていないと言っていたが、心の奥底ではそんな感情も眠っているのではないだろうか?
ここで熊谷に水上の彼氏の座を譲ったほうが良いのではないか?
そこまで思考した が、頭の中にアラームが鳴り響いた。
作戦を実行したいんだろう?と
俺は頭の中に鳴り響くアラームのおかげ?で我に返った。
訂正 俺は作戦を実行しなければならない。よって熊谷に彼氏の座を譲る必要は皆無
そして、水上は作戦に確実に必要である。
そんな考えを打ち出した。
読んでくださりありがとうございます。
次回も出来るだけ早めに投稿したいです。