何故 あの子は好きになったのだろう?
次回の続きです
いつも通り 私の趣味全開で書いております
吉野に教えてもらった言葉によって生じた疑問
それは・・・どうして俺を好きになったかだ
ずっと学校に来ていないはずなのに 何故俺のことを好きになれた?
確かに、俺はモテるために・・・首を振り否定する
イヤ 作戦を実行するために積極的に何事にも取り組んできた
まぁ 水上以外には告白されなかったが イヤイヤイヤ人数は関係ない
告白された事実が大事なのだ うん うん
え 話がそれてる?
おっと 失礼しました
ところで・・・皆さんは顔を見たことのない人間に好意を持ったことはあるか?
俺はない 俺が今までさんざん嫁だの恋人だの言ってきたキャラクター達
俺はそいつらの姿を見て好きになった 夢中になった
そしてそれは裏をかえせば姿 形が不鮮明なものに好意を抱かなかったということである
これは皆さんに言えることでもあると思う
ラノベのキャラクター達ィのことは簡単に思い浮かべられるのに、普通のイラストの付いていない小説のキャラクター達のことは、はっきりと思い浮かべられなかったことがあるはずだ
さて、水上が俺のことを好きになった理由を考えてみよう
何事にも頑張る俺の姿に惚れた 学校に来ていないので見れない 却下
あかん これくらいにしか俺に惚れる理由が思いつかない
悲しきかな
俺が何事にも頑張ってると友達からメールか電話で聞いて、俺のことを好きになった。
文章や声だけで人を簡単に好きになれない 却下
他にもいくつかの考えが思い浮かんでくるが どれも却下せざるを得ない
はぁ と心の中でため息をついた
こればかりは考えても無駄だ 本人に聞きにいくしかないだろうと思い俺は彼女に真意を聞くことにした。
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・・・そう決心したのはいいものの俺は彼女への連絡手段を持ち合わせていないことを思い出した
それなら!家に直接行って・・・そうも考えたが・・・俺は彼女の家の住所もしらないのであった
ただ、彼女の住所を知るあてはないこともない
そのあてに縋るために俺は職員室に足を向けていく
職員室の前に着く
どこの学校もそうかもしれないが職員室前というのは妙な緊張感がある。
別にやましいことは何もしていないのだが・・・
俺はそんな考えはどうでもいいことだ と頭の隅に追いやって職員室のドアをノックした。
すると、間をあけずに中から声が返ってくる。
「どうぞ~」
俺はドアを開け用件を伝える。
「すみません 1年の篠崎ですが 山口先生はいらっしゃいますか?」
返事は直ぐに返ってきた。
「おーい ここにいるぞ」
立ち上がって声を出し手を振る女性 それが山口先生だ。
山口先生はショートカットで俺達の国語の担当をしている そしてとてつもなく美人である
ただ、胸が・・・・・なので俺達 生徒からは 残念先生と呼ばれている。
勿論本人にそのあだ名は伝わっていない。
伝わったら・・・俺を含めそのあだ名を口にしていた人間は恐ろしいめにあうだろう・・・
「なんだ?お前が私のところに来るなんて珍しいな 何かやらかしたのか?」
にやにやしながら聞いてくる。
俺は首を横に振る。
「いえ 違いますよ ただ少し先生にお聞きしたいことがあって」
「私に聞きたいこと?ほう ますます珍しいな」
「珍しいのは認めますけど 何もやらかしてませんから」
念を押して言う
先生は少し怪訝そうな顔をしたが、直ぐに元の顔に戻り「で、聞きたいことってなんなんだ?事次第では教えてやらんこともないが」
俺は本題に入る。
「聞きたいことっていうのは・・・俺の彼女のことです」
「・・・・・・・」先生は青ざめた顔でこちらをみつめている。
「先生どうしたんですか?体調でも悪いんですか?」
「い、いや 別に体調が悪いわけじゃないんだ ただ今お前の口から出るはずのない言葉が出たもんだからな・・・?」
「なんですか?そのぉ 俺の口から出るはずのない言葉って?」
「いや 彼女がどうとかって 大丈夫か?」
嫌な予感がするが聞いてみる「大丈夫って何がですか?」
「そりゃあ お前の頭に決まっているだろう 彼女がいるなどと妄言を吐いてるし 本当に大丈夫か?頭打ったのか?勉強のし過ぎか?」本気で心配してくる先生
この人はどんな目で俺を見ているのだろう
そう考えると 自然とため息が漏れた。
いつもより遅かった・・・・・
次回も出来るだけ早めに投稿したい