女神が来るようですよ!?
シン騒動の次の日。
あれからも宿を見つけるまで大変だった。
特にシンの装備が貴族のイケメンとか聖騎士だとかそういったものなのでまあ、目立つ目立つ。いい加減うっとうしいのでおいていこうかと思っている。まあ、昨日それはやめたので昨日の今日で自分の意見を変えるのは嫌なのでやめた。しかしまあ、ストレスがずっと溜まっている。今までこんなこと全然なかったのに。本格的にどうするか考えて俺はいい方法を思いついた。こいつを俺の代わりに王宮に送ってクラスメイトの観察というか監視をしてもらおう。とりあえずこいつを俺ということにして。そうと決まれば話は早い。俺はさっそくシンにそのことを話した。
「それで、いいか?シン」
「はい。もちろんです!あなたの役に立つことが我々の幸せですから!」
男にいわれてもうれしくねえええ!と内心思ったがそんなことは口に出さない。
「じゃ、明日とりあえず王様のところにいっといて」
「分かりました!」
そしていったんシンと俺は二手に分かれた。
ああ、やっとイケメンから解放された。俺はさっさと宿に帰って寝ようとした。しかし、俺を通じてシンに会おうとする輩がやたらと多いのでいい加減うっとうしくなってきた。イライラもけっこう溜まってきてとうとう俺は干渉魔法を使った。それにより俺とシンの関係性を知るものはこの世界の神と俺とシンだけとなった。神の場合はログを見ればわかる程度だ。まあ、干渉魔法なんて使えばさすがにきずくだろう。
俺の予想は当たっていたらしく、それから数分後。この世界の神がやってきた。
「ちょ。神様!干渉魔法使いましたね!というかいらしてたんですか!」
どうやらここの神は女神だったようだ。よかった。男じゃなくて。
「ああ、ごめんごめん。まあ、特に異常が起こるわけでもないしいいっしょ」
「まあ、それはそうですけど・・・。」
そういって女神は黙った。まあ、この女神と俺とじゃ力が違いすぎる。そもそも俺は最初の神。一番力を内包している存在だ。それをそんじょそこらの神で倒せるわけがない。普通の女神を一の力とすると俺の桁は軽く測定不能に突っ込んでいくぞ。要約すると、既存の存在ではどうあがいても俺には勝てない。うん、強すぎるわ。
というわけもあって、この女神は俺には逆らうことが出来ない。まあ、力に差がありすぎて俺の力なんてわからないだろうけど。人が地球の宇宙の広さを正確に認識できないように。
「それで、用事はそれだけ?それならもう寝るけど」
「とりあえず、今はそれだけです・・。次からは気を付けてくださいね」
「ああ、はいはい」
俺は適当に返事して帰ってもらった。
ああ、本当に今日は疲れた。俺は久々に感じる疲れを感じながら眠りについた。