出会い系
仕事終了後更衣室に戻るとまいこちゃんが携帯片手に駆け寄ってきた。
『すごーい!』
興奮気味のまいこちゃんは携帯を覗きながら歓喜の声をあげる。
『実はあの後私も出会い系に登録してみたんですっ!!6件もきてるっ!!』
まいこちゃんは目がキラキラしている。
『6人かぁ、、皆私を取り合わないで!』
まいこちゃんは訳のわからない事を言いながら飲み終わったお茶のペットボトルを勢いよくゴミ箱に投げ捨てた。
『くみ先輩はどうでした?!』
着替え終えた晴ちゃんもロッカーの鍵を閉めながらも視線はこちらを向いている。
気になって仕方ないといった表情だ。
まあ、人の事はいいとして...。
私も6件くらい来てるかな?
ワクワクする気持ちを隠して冷静を装い確認をした。
画面には“新着1”の文字が表示されていた。
「え~1件だけ~、、」
思わずでた本音。
正直ガッカリした。
なんで私は1件なの?
まいこちゃんは苦笑いをしながら必死にフォローしてきた。
正直イラっとした。
『まぁ、大切なのは中身ですよ!』
その通りだ。
とりあえづ内容を確認してみることにした。
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.....
これは迷惑メールだ。