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同級生
「山方...?」
懐かしいその声に顔がほころぶ。
『鴨神!やっぱりお前かーっ!』
山方慎吾。
小中高同じ学校だった同級生がそこにはいた。
でもどうしてここに?
だって彼は卒業してすぐ県外にでたはず。。
地元に帰ってきて就職したってこと?
私が不思議そうな顔をしていたせいだろう。
『あっ、俺の立ち上げた会社のメンバーで来たんだよ!』
山方は説明してくれた。
「そう、、って、えっ社長?!」
まさか、、私の初恋の山方が会社を経営、、してるって事?
『そんな顔すんなよー!まだ小規模な会社だから!』
山方は名刺の裏側にペンでサラサラと何か書いた。
そしてそれを私に差し出す。
『LNE』
「えっ?」
『俺のLNEのIDだよ。LNEしてるでしょ?まぁ、連絡してよ。』
嬉しい...
私は両手で受けとると厨房から名前を呼ばれてる事に気づいた。
彼にヒラヒラと手をふるとドキドキした気持ちを押さえながら仕事に戻った。