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婚活  作者: 紅ほっぺ
4/11

婚活パーティー★失敗

会場の隅でぼーっとしていると、さっきの女達がこちらをチラチラ見ながら近づいてくるのに気がついた。

どうやら私の立っている場所の横にあるトイレにいくのだろう。

私をみながら笑っている。



腹が立ち、

動じてないアピールのために近くにいた1人で挙動不審な男性と会話をスタートさせた。








―――――――――


10分ほど会話をしていたがイマイチだ。

結城、40代後半で小太り。

汗をすごくかいている。

挙動不審に鴨神さん、鴨神さんとやかましい。

このパーティーでやっと女と話せたのだろう。

私をgetするためにものすごく必死に空回りなテンションの高さで話し、滑らせまくっていた。



『鴨神さんは結婚は視野にいれてますか?』


「そうですね、」


『新婚旅行はどんなとこがいいの?』


「ハワイとかいいですねー」




さきほどから孝へ送ったLNEは既読になっているのに返事がない。

まあ、行きたい店リストのLNEしとくか。

この際、孝が奢ってくれるのかな?

いや最初くらい割り勘?

だけどやっぱ男の孝が私の分も払うよね、、

あと、、








『『鴨神さーん!』』


結城は突然大きな声で私の前に手を広げて舌を出し驚かせてきた。

彼なりのアクションなのだろうがかなりイラっとした。




『あれー!笑ってくれないのかなかなかなぁ?』




必死にテンションをあげ盛り上げを演出しようとする結城にかなりイライラした。



「うるさい!」




イライラのピークで一言言ったが、まだスッキリしない。




「自分が女に相手にされない理由わかんないわけ?笑」


失礼な言葉を連発。


「汗くらい拭けよ!!」


あぁ...そうか、私八つ当たりしたいのもあるからこんなにキツい事言うのか。





少しスッキリして下を向いてため息をつく。

自分のレベルに気づけよ。

私を落とせると思うなよ。

自分の立場がわかってないやつって本当にイラつく。

勘違い野郎が。


完全に見下していた。










結城は黙っていたが、

不気味に笑いながら口を開いた。








『いや...てか、鴨神さんこそ、さっき見てましたよ。』


『若い男に必死にくらいついてせっせと働いて滑稽でした。』



顔が熱くなった。


「いや、彼とはうまくいってますが?」


『すごい勘違いだね。端から見たら完全に母親でしたよ。必死にお皿を下げたりサラダ取り分けにいったり、、。皆あなたがいない時笑ってましたよ』


「あんたこそ!必死に話を..『それに!』


『なんで自分は年下の可愛い男の子と付き合えると思ってるの笑?気合い入れて厚塗りしすぎファンデーション、ヨレてますよ笑』


はっとして手で顔をさわる。


『ほらほら!直さなくていいんですか?笑』


結城は汗をダラダラかきながら早口でしゃべりながらニヤニヤしている。

完全にバカにして、自分より格下を見つけて嬉しくてニヤニヤが止まらない様子。



『だいたいさ、若いイケメンだって若くて可愛い子がいいに決まって んだろお笑』




『勘違い女!笑』




結城は小走りで言いたいことを言うと走り去った。

周りの目が気になった。

とても恥ずかしかった。



その時調度パーティー終了の放送がながれた。


孝からは既読だが返事がない。


出口に目を向けると、

先ほどの女と腕を組み会場をでる孝を見つけた。


唖然とした。








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