婚活パーティー★気遣いお姉さん
「お邪魔しちゃっていいかなあー?」
ニコッと笑顔ですっと輪にはいる。
遠くでみるよりずいぶん若い。。
25、26歳くらいかな?
年収は期待できないかな。
『おー!女の子きた!』
『良かったー!これで調度3対3だなー!』
「これ、私のカード良かったらどうぞ。」
私は男の子達にカードを配って軽く会釈をした。
これも若い女の子に差をつけるささやかな仕草。
私は一番可愛い孝と名乗る男の子と会話をスタートした。
『鴨神さんレベル高ー!年収1000万以上希望ってなかなかいないでしょ?』
「あはは、1000万?500万だからっ笑」
孝は可愛い顔で笑った
しかも軽いボディタッチまでしてきた。
孝との会話のキャッチボールはすごく楽しい。
気が早いが頭に二人がもし結婚したらなどの妄想が膨らむ。
この際お金なんて関係ないよね!
愛だよね!
『それにしても鴨神さんは見た目から全てに関して品を感じる!。。もしかして鴨神さんお嬢様なわけ?笑』
「えっ!!いやいや全然一般市民だよ!笑」
『うそつけー笑』
『あのっ、えっと、鴨神さんって凄いんですね!』
孝との会話中突然20代前半くらいの若い女が会話に入ろうとしてきた。
背の小さい、いわゆる守ってあげたいタイプの女性。
邪魔させないために会話を被せて会話には絶対に入れない。
『私も良かっ..「えっ、てか孝くん口元にサラダのカスみたいなのついてるよー」』
女は一瞬動揺したが、また話に入ろうとした。
『孝くんハン..「もーほらー。拭いたげるからこっちきな」
二度目の妨害
さすがにバカでもわかるでしょ?
軽く睨むと女は無言で食べ物を食べ始めた。
私はため息をついた。
孝たちのお皿の食べ物もうないのに気づかないで豚みたいにバクバク食べて、バカじゃない?
気遣いもできないかなー。
これで婚活だなんて笑える。
やっぱり20代、それも前半なんて大したことないわ。
「孝くん♪お皿貸して、」
『んー?』
「食べ物ないじゃん、取ってくるよ♪あと皆は何が好き?苦手な食べ物あったら言ってね♪」
ここがポイント。
他の男子にも気を回す。
私は皆の好きな食べ物をお皿にいれて運んだ。
『くみさん気が利くなあ!』
孝は可愛い笑顔で汚れたお皿を渡してきた。
甘えん坊さんだなぁ。
「もー、まだまだ子供だなあ笑
ほらー!下げるから汚れたお皿かしなー!笑」
気のきくいい女を演じた。