花の咲く頃に
届きたいのに、届かないこのもどかしさを伝えたい
あと少し、もう少しで届くから待って
ほんの少しでいいから
私は貴方の隣に立ちたい
後悔なんてしない少しでもそばにいたい
そう思ってしまうことは罪ですか?
あなたは、いつも優しくて、なにがあっても助けてくれた。
私だけが特別なのではなく、だれにでも優しかった。困っている人を放っておくことができないだけだと誰もが思っているけれど、それが彼の本質ではないことを私は気づいている。
彼は、自分の通り道に落ちていたものを助けているだけだと。
助けているだけで拾ってはいない。
彼にとっては片手間の、自分の目指す場所へ行くために邪魔なものをずらしているだけのことなのだ。
彼が目指す場所は分からないが、一人ではいかせたくない。彼を一人きりにさせたくない。
『俺は優しくなんかないよ』
この言葉を謙遜だと思う人がほとんどだがこれは彼にとっての真実だろう。
彼はすべて自分のためだけに行っている。
だから彼は立ち止らない。
なにも道中拾わない彼は一人でいることを望むのだろう。
目指す場所が楽園とは限らない。
それでもいい私はそこを目指すから
『必ずそこにたどり着くから』
彼が一人でいることを望んでも、私はわたしの望みをかなえるためにそこに行く。先の見えない場所でも、例え、彼が彼でなくたったとしても必ず追いついて見せるから。
『一人になんかさせはしない。』