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東南アジア大戦、開戦2

 日本の代表が去った会議場では、宣戦布告を受けた中国、ロシア、韓国の3か国がその対応に追われていた。いかに各国を代表しているとはいえ、国を左右する問題に独断で対処する権限など与えられていようはずもない。また、大統領、書記長といった立場にある者であっても議会、人民会議に諮らずに意思決定することもできない。日本から突きつけられた開戦期日は3日後…。


 「どうなると思う?」


 「中国、ロシアは実際に開戦するまで準備はしても、まだ本気にはなんないだろうな。韓国はわかんねーや。あの国にそこまで腹のすわった人材がいるとは思えないけどな。でもまぁ、戦争が始まれば、当然応戦してくるだろうな。」


 「ところでサトル、本当に戦争して問題ないのか?確かにお前が指示してくれた技術にゃ驚かされたけど、勝負はサンダルはかなきゃって言うじゃん。」


 おいおい、そりゃ下駄だろ!ってか、下駄って見ないよな最近。


 「あー、問題ないね。長くて1週間、早けりゃ即日カタがつくんじゃないかな。」


 サトル、洋、昭二の3人が開戦に向けて談笑していた。ちなみに、洋は国連の会議場を出た後、テレポでとっとと帰国していた。


 「ちょっと、あんたたち、何勝手に宣戦布告してんのよ!」


 洋子たち女性閣僚には宣戦布告のことは話してなかったのだ。隠していたわけではない。彼女たちにもそれぞれ国内統治でやってもらわなきゃならないことが山ほどあり、忙しそうに駆け回る姿に言うタイミングを逃した形だ。でも、いんじゃね?何しろ絶対君主制なんだから。


 正直、領土問題は彼らにとってはどうでもいいような問題だった。マスコミでどこそこの大統領が何たらって日本の島に上陸しただの、前政権が国有地とした島を巡る反日運動だの、何十年も立ち入ることができない島だの、はたして国民のどれだけが問題意識を抱いているだろう?それぞれの国にとって、問題となっている島は全て辺境だ。確かにそこから半径何kmを自分の国とするメリットはあるだろうが、それほど大きなメリットだろうか?

 例えばその近辺に天然資源があるらしい、例えば水産資源に恵まれているといったメリットがあるとする。しかし、その国土を維持するための費用対効果を考えれば、別に手放しても問題ないんじゃないか?手放すことのデメリットって、せいぜい国のプライドみたいなもんだろ?

 ある島では、ただ国の領土であることを主張したいがために人をその島に定住させ、軍事施設まで備えている。わざわざ税金使ってご苦労様じゃないか。昭二たちはそう思っていた。


 では、なぜ領土問題を取り上げ、宣戦布告をしたのか。それに対して彼らはこう答えるはず。


 「むかついたから。」


 ん、立派な理由だぜ!もう、とことん走ってしまえー。


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