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第82話 救うべきは誰か?2

〔メンテナンス中でもあきらめずに何度も“更新”を押せば意外とつながります。〕この物語はフィクションです、それはそれはこわい都市伝説風恋愛ストーリーです。けっして現実ではありません。だから訂正も修正も削除も受け付けません。フィクションです。真に受けないでください。とくに年配の方。この物語は実在の人物・団体等とは一切関係ありません。リアリティーを追求した描写が売りなだけです。フィクションです。特に既婚女性を意識して書きました、細かい描写も注意してお読みください。著作権法上の権利者である私が原文のままのコピーに関してのみ許可します。1文でも付け足したコピーは違法です。ご注意を お金に興味はありません、心の充足が大事です。同じ物語を彼女側から書いたものも構想中ですが、女性心理がわからず苦戦しています。アクセスができなくなる前にぜひ感想をおよせください

(この物語はフィクションです。登場キャラクターは実在の人物・団体等とは一切関係ありません。)

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〔6月27日分の記述〕


 こんな事を思い出した…。

 ある日、神社で僕は君にこういった。


「どうして嘘をつくの?」と。


 それまでリラックスしていた君は、急に緊張し、こちらを見た。

 無言になり、言葉がでてこない。

 そう記憶している。

 あきらかに動揺していた。


 思った以上に動揺した君の反応は予想外だったが、かまわず僕は、こう続けた。

「そんなにかわいいのに、どうして(かわいくないよなんて)嘘をつきうの?」と。


 そう聞いた瞬間、君の動揺は、種類をかえた。

 緊張が取れ、力が抜けてゆくのがわかった。


 当時はわからなかったが、あのセリフは、当時のFさんが、僕に一番言われたくない類のことだったのだろう。




 急にこんな事思った。


 たぶんだけど、Fさんは、僕にうそつきと思われたくないと、そう思っていると思う。

 大丈夫、そんなことは思っていないから。



 なんで急にこんな事を思ったか?

 映画「ノルウェーの森」を見ていて思ったのだ。

 はっきりは描かれていないが、ヒロインは男性との付き合いを、何かしらの団体に制限され、監視されている。

 ヒロインは精神的束縛を団体にされていて、自力でその束縛をやぶるだけの精神力が無い。

 その心の弱さのせいで、好きな男性と性的に正常な関係を継続できない。

 そしてその原因を自分自身にあると思い、救いをその団体に求めている?


 …じつは映画「ノルウェーの森」、最後までまだみていない。

 最初の1時間だけ見ての感想です。だから間違っているかもしれない。



 小説版「ノルウェーの森」は言わずもない、村上春樹の代表作だ。

 発売当時、空前の売り上げをしめし、大ブームになった。

 しかし、その難解な内容についていけない読者も多く、上巻だけで挫折した人も多いと聞く。


 この小説を理解するコツは、物語られていないヒロインの「秘密」に、読者が気づけるかどうかなのだと、個人的には思う。

 ヒロインの秘密に気がつけない読者は、その奇異な行動ばかりするヒロインが理解できず、困惑してしまうのだ。


 原作者の村上春樹は、日本人には絶対に映画化させなかった。

 それもまた、ヒロインの「秘密」と関係ありそうです。




 当時はわからなかったが、あのセリフは、当時のFさんが、僕に一番言われたくない類のことだったと思う。


 たぶんだけど、Fさんは、僕にうそつきと思われたくないと、そう思っている事と、なんだか漠然と感じます。


 大丈夫です。

 僕はFさんは心のきれいな素直な人だと、ちゃんと知っていますから。

 あの神社での2人っきりの時間は、それを知るに十分な時間だった。

 そう、思います。

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〔6月28日分の記述〕


 Fさんへ。


 こんな事を思いました…。


 昨日は夜勤明けだった。

 このところ疲れがたまっていた。

 夜勤明け、残業がおわると「ざぶーん」へ直行し、マッサージをうけた。

 いつもなら20分のお試しコースだが、今回は40分にした。

 なにやらキャンペーン中で、少し安い。


 マッサージが終わると、そのまま座敷スペースで仮眠。

 何時ごろだろう、午後4時近くになり目がようやく覚めて、トイレに入った。

 完全に眠気が抜けないので、個室に入りウトウトしている。


 問題はここから。


 しばらくすると、母親らしき声と子供らしき声。

 子供は2人、ひとりは怪獣のように叫び、ひとりはたぶん女の子、消え入るような声。

 保護者なのに子供を放置して行ってしまう。


 怪獣のような子供はもう一つある個室のドアをバタンバタンと狂ったように開け閉めして、ギャーギャー騒ぎまくる。

 もう一人の子が消え入りそうな声で時々制止するが、怪獣のような子供はこわれたおもちゃのように、バタンバタンとやりまくる。


 僕はこういうの慣れている。この程度のことで頭にくるなら痴呆症の介護の仕事などできはしない。

 それに夜勤明けで、そんなことどーでもいいくらい眠かった。

 しかし一般の人ならキレるレベルの騒ぎ方だ。


 そのうち他の大人が入ってきて、注意でもするだろうと思っていると、いっこうに誰も入ってこない。

 ようやく保護者がもどってくるが、子供を連れ戻そうとしない。

 消え入りそうな子が返事をしたのをかくにんすると、「いるのね、いるのね?」と確認して行ってしまった。

 いったい子供をこんなに放置していて、保護者としていいものだろうかと思ったりする。



 “彼ら”の攻撃激しかった頃、大人だが、ドアをバタンバタンとでっかい音たてて、威圧的に閉めるのは、定番の攻撃だった。


 そのほかにも、外を徒歩移動などしていると、子供連れの大人がいつもこちらをにらんでいる光景に何度もでくわした。

 これは過去にも書いたと思うけど、そういう場合の保護者の顔は、まちがってもうちらを襲うんじゃないぞ、やるなら他の子供にしてくれ、といった表情をしていたと思う。

(この時期、ニュースで突然道端で、保護者同伴の子供が切りつけられる等の事件が、何件も報道されていた。)


 どこへいっても身障者がいて、まるで監視されているような感覚になることはかいた。

 同様にどこへいってもにらみつけてくる保護者と子供というのも、何度も見た。

 そして、“彼ら”の殉教精神は、自らの子供を組織の為に犠牲にすることもいとわない事は、君が詳しく知るとおりでもある。




 トイレの中にはいっこうに他の大人がこない。

 この状況で、僕が子供をしかればどうなるのか?

 証人がいない密室。

 どう事実が捻じ曲げられるかわかったものではない。

 さきに書いたように、目視していないが、聞く限り女の子らしき子もいる。

 この状況で子供をしかったら?

 事実が捻じ曲げられて、子供に何かしたひとにされかねない状況だ。声をかけたという事実はかわらないので、どう解釈されるかわかったものではない。

 子供がうそをついたら、証人がいない以上、こちらが不利だ。


 この状況では、僕に実害はこの時点で何も発生していないので、ノーリアクションでトイレを出るのが正解と判断。実行した。

(考えすぎかな…、どう思う?Fさんの考えをきかせてほしい)



 この後、温泉に入り、サウナに入ってから、脱衣所へ戻った。

 自分のロッカーの前にいると、隣のロッカーの利用者がきたので、スペースを少し譲った。

 すると、この隣のロッカーの利用者、鍵がなかなかまわらない様子で、何度もなんども鍵を鍵穴にいれては、まわらない、とやっていた。

 目の前でやっているし、こちらにアピールもしてくるので、思わず僕がやりましょうかと言いたくなったが、なにか引っかかるものがあり、心を制止した。


 以前この手のロッカートラブルから、刑事事件に発展したあるライターの話を、この小説内でも書いたと思う。


 もし、僕がこの人を手伝った後、鍵をとられて勝手にロッカーを開けられた、とか訴えられたら、たまったものではない。

 周囲の人もグルだったら、証人付で、書類送検されてしまいかねない…。


 開かないですねー困ったなー、と暖かい目線で見守っていると、隣の人のロッカーは無事ひらき、よかったですね、と声をかけた。

 考えすぎかもしれないが、これでいいと思う。



 Fさんも今も戦っていると思うと、油断してはいけないなと、なんだか漠然と感じます。

 Fさんが今もがんばっていると、心から願わしてください。


 負けないでほしい、がんばれ!

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〔6月29日分の記述〕


 Fさんへ。清水船越堤公園という場所がある。

 旧清水市にある公園らしい。

 無料の駐車場があり、清水港の近くだ。


 ここに車を停め、ロードバイクの基地にすれば、清水港周辺を余裕をもって自転車でまわれる。


 清水港周辺の有名なサイクリングコースをざっと走ってから、由比漁港へ進路をとれば?

 自分の実力でどの程度まで走れるか試すことができる。


 具体的には、清水港周辺を周遊したのち、前回の由比漁港からのコースへ行き、1時間半でどの程度まで由比漁港へ近づくことができるか見てみるのだ。


 僕の実力では、サイクリングは3時間程度がちょうど良いことはわかっている。

 往復で自動車まで戻るコースで毎回走るため、1時間半以内に折り返さなければ体力に無理がくるわけだ。



 この「清水船越堤公園」を基地にする方法で、清水港周辺を試走したのち、もし大丈夫ならば?

 「富士川公園」に自動車を停め、そこから自転車で清水港まで行って帰ってみることに挑戦する。

 もしまだ余裕があるなら?今度は「原」を基地に清水港までの往復に挑戦してみようと思う。


 頚椎の怪我のせいでしばらく休んでいたためか?体力も落ちている。

 この「清水港ルート」は平で坂道も無いから、リハビリにはちょうど良い。

 しばらく、このコースで挑戦してみようと思います。


 今日、ついに車にキャリアボックスをつけました。

 つけてみての感想は、思っていたほどかっこよくは無い。

 色も本当に白でよかったのだろうか…という感じだ。

 けど、時間かたてば印象も変わるかもしれない。


 ボックスの中は、かなり広く、予定の荷物をいれてもまだ余裕がある。

 折りたたみ自転車入るだろうか?まだためしていない。最初のうちは軽いものだけいれて様子を見ようと思う。



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〔6月30日分の記述〕


 Fさんへ。ここ数日、背中が痛くてしかたありませんでした。

 具体的には、この間の河口湖へのサイクリングの時の体調が絶不調の時以来、ずっと体がいたかった。

 マッサージをしても改善されないし、温泉に入ってもだめだった。

 とてもじゃないがサイクリングなんてできない感じ。


 ここ数日の忙しさもあいまって、どーにもならない感じで、うまく休息がとれてなかった。


 こういう時は、硬い床に寝て、ストレッチをすると改善されるのが、過去からの経験則なのだが、今回はこれも通用しない。

 どーしたものか?と悩んでいた。



 以前、ストレッチ用のボールを買ったことを書いたと思う。

 部屋の色味と合う様に、グリーンの色にしたことも書いた。


 あのあと使い方を間違えたのか、腰を痛めてしまい、いらい使ってなかった。


 今回改めて使ってみる。

 加減しながら、痛い背中を中心に慎重にストレッチをする。

 すると、どーゆーことか、これがものすごく効く。

 マッサージよりも効果があるんじゃないかと思うほど、劇的に痛みが和らぐのだ。


 無駄使いもしてみるものです。買ってなかったらいまだに苦しんでいました。



 こんな事も思います。

 信心すれば、病気もなおるとかいわれたかもしれない。

 信心はないよりもましだとは思うが、それだけでは病気は治らないと思う。


 最近こんな話を本で読んだ。


 外務省の人事課では、あるファイルがあるという。

 これは、この小説内でも何度か書いた、「国家の罠」の著者、佐藤優さんが本の中で言っていることだ。

 佐藤優さんは、このファイルの作った本人から聞いたという。

 このファイルは外務省として、把握しておくべき人々のリストなのだという。

 

 このリストの手本は、イギリスのインテリジェンス機関を参考にして作られたという。

(イギリスは、この小説内でも書いたけど、ヘンリー8世が離婚したいがために、カトリック教会から独立し、イギリス国教会というプロテスタント教派になった歴史をもつ。

 しかし、そもそも離婚したいがための方便であるがゆえ、内容は大陸のプロテスタントの教義を付け焼刃で取り入れた程度のものだったという。

 現在のイギリス国教会も、この歴史の流れを継承していて、大きく2派にわかれるという。

 「ハイチャーチ」と呼ばれる集団は、カトリックに近い教えを信奉している集団。

 それに対して大陸のカルヴァン派に近い教えを信奉しているのが「ローチャーチ」という教派だという。

 この2派を取りまとめているのがイギリス王という図式になっていて、カルヴァン派に近いローチャーチはいつドイツやフランスに寝返るかわからないので、絶対にスパイとして使わなかったという。

 だから、誰が「ハイチャーチ」で誰が「ローチャーチ」であるか?というのは、国家安全保障上の重要事項だったようだ。

 ローチャーチはイギリス国王と大陸のカルヴァン派との間に、二重忠誠を誓うかもしれない存在だからだ。)


 イギリスでは長年、「二重忠誠」をしそうな人たちをリストにして、国家安全保障に関わる重大な仕事から、遠避けるようにしていたようだ。

 ローチャーチとハイチャーチの対立は19世紀のもので、近年はなくなったが、同様なことはカトリック教徒に対して、現在も行われているという。

 カトリック教徒のイギリス人は、いざ国家存亡の危機の時、エリザベス女王につくのか、バチカンの法王につくのかわからないからだ。


 このイギリスの対応を学んだ日本の外務省も、日本国内において「二重忠誠」を誓いそうな人物をリストにしているという。

 正直、どこまでそれが役に立っているか疑問に思わなくもないが、イギリスのまねをする外務省というのは、なんだか妙に説得力がある。


 佐藤優氏によれば、外務省の人事課には創価学会員のリストがあるという。

 いざというとき、「二重忠誠」を誓いそうだと思われているようなのだ。

 正直、創価学会の人がそこまで酷いひとらだとは、個人的には思わない。

 しかし、仮にこの本の内容を事実と仮定した場合、以下の可能性もでてくる。


 他の省庁のことはわからない、なにしろ佐藤氏は、元外務省職員なだけで、他省庁のことまでは知らないからだ。

 しかし右へならえの霞ヶ関では、同じようなことをしているようにも、思わなくも無い。


 これは僕の妄想。


 「二重忠誠」を示しそうな組織の人というのは、ほかにも結構あると思う。

 もしかしたら?“彼ら”のリストというのも、すでにあったりして、霞ヶ関の人事課にあったりするのだろうか?


 これはさらにひどい僕のできのわるい妄想。


 もしFさんが、最新のものではないとしても、ある程度そろった“彼ら”の人名リストをもっていたら?

 それは、どの程度使えるか僕にはわからないが、交渉の際の“切りシロ”として使えるのかもしれない。

 ある日突然、外務省の人事課に匿名の郵便物がとどき、なかから“彼ら”の人名リストがでてきたら、真偽のほどはともかく、手元のリストと照らし合わせるだろう。

 一部重複がみられたら、確度の高いリストとして扱われるかもしれない。

 いきなり送りつけても、危険物扱いされる可能性も無くはない。

 けど、結果はどうあれ、その行動が相手を動揺させる心理的効果は、思っている以上にあるかもしれない。


 リストが国の手に渡るか否かはこの場合、どーでもいい問題。

 重点は、その行動そのものが相手に心理的プレッシャーとなることだ。


 …そんな事、思いました。

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〔7月1日分の記述〕


 Fさんへ。

 最近、責任重大です。

 研修に行って、新しい肩書きのようなものができた。

 できたといっても、あやふやなもので、はっきりしない。

 

 しかし責任だけはなんだか重大で、仕事が増えることは確実です。

 これは、うまくいかないと、施設全体の日常業務ががうまくまわらない類の、メインの仕事です。責任重大です。


 まさかね、こんなことろで出世するとは思わなかった…。


 僕としては現在は第3の人生のつもりです。

 一度目の人生は、死にそうな病気にかかったとき終わったと思った。

 病院で適切な処置をうけたからよかったものの、意識レベルがかなり下がった事実は今思うとかなり怖い。

(駅で通路を歩いていたとき、地面がゆがんで見えて、「うわー地面がゆがんでる、おもしろーい」と感じたことを記憶しています)


 実家に電話して助かったわけだけど、スムーズにいかなかったら今頃どうなっていたか不明です。

 人生で初めて死を意識した瞬間ってやつです。


 二度目は言うまでもない。

 “彼ら”の総攻撃にさらされた時だ。

 真実に気がついた日からさか上っての2日間は、本気でやばかった。正常な精神を維持するだけで、精神力を使い果たしてしまうかんじだった。あんなのが何日も続いたら発狂していたと思う。

 君の思い出が僕を救ったわけです。あの思い出が無かったら僕は死んでいたか、もしくはそれに近い状態になっていただろう。


 これらを経て始まったのが、現在の第三の人生であり、ささやかに介護職の仕事をして、暮らすつもりだった。

 出世とかもせず、ただただ毎日ヘルパーとして、平穏に暮らせたらそれでいいと思っていたわけです。


 それがまさか出世するはめになるとは、予想外です。

(これを出世と捕らえるかどうかは人によるだろうが、いつのまにか重要メンバーの頭数に入れられている事実に、最近重責を感じます)



 これは僕の側からみた問題。

 “彼ら”は僕を殺したくても殺せないのではないだろうか?

 せいぜいいびり続けるのが限界な様にも思う。

 なぜならば?

 僕が不自然な死に方をしたら?君がどういう行動をとるか予測不可能だからだ。


 つまり、君が生きているからこそ、僕は生きていられるのかもしれない。

 もし、君が死んだら?“彼ら”は僕をしとめるに躊躇する理由がなくなってしまう…。



 死と生はともにお互いに影響しあっているのだろうか?

 譲れない想いとともに…

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〔7月2日分の記述〕


 Fさんへ。「リーマン幾何学」というのがあるらしい。

(リーマンショックとはなんの関係もありません。この幾何学を作った人の名がベルンハルト・リーマンというドイツ人だからであり偶然です)


 この人の発見したものは、往年の言葉を覆してしまいます。


 数学の世界では、平行線はどこまでいっても絶対に交わらないと教えられる。

 これをもじって、絶対に交わらない人間関係を揶揄することに使われたりする。


 しかし、このベルンハルト・リーマンという人は、「平行線ってほんとうに交わらないのか?」ということをまじめに考えてしまったらしい。

 そして気がついた、平行線が交わる方法に。


 球面の上をはしる平行線は交わるんじゃないか?と。

 そこで実際に地球儀に平行線をかいて実験したところ、交わったので、これを公理系に発展させたのだという。

 当たり前を疑うところから始まるからこそ、バカと天才は紙一重のゆえんかもしれない。


 交わらないものを交差させる妙案というのは、どこかにかならずあると信じる強さが、たぶん、生きるうえで重要なのではないだろうか…。

 そう思います。

 Fさんはどう感じるのかな…。あせらず、君だけの答えにたどり着いてほしい。君が君であるためにも。

 負けないでほしい、がんばれ!


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〔7月3日分の記述〕


 Fさんへ。

 最近思うこと。


 沼津市の千本松原は、よく場所です。

 もともとのきっかけは、大型入浴施設「ざぶーん」にかようようになってから。


 その後サイクリングの本に「ざぶーん」のある「原」からスタートするサイクリングコースが載っているのをみて、実際にそのコースを利用するようになってから、より頻繁に行くようになった。

 「原」から海岸に向かうと「千本松原」がある。


 なんでも戦国時代、武田勢と小田原の北条勢の争いの仮定で、この地域の海岸の松が壊滅し、住民が塩害に悩むようになり、江戸時代のえらいお坊さんが解決しようとコツコツと松を植え続け、最終的に千本の松原になったのが由来という。

 当時の人は庶民も侍もえらいこれに感動したらしく、松を切るとシャレにならないほど厳しく罰せられたという。


 江戸時代はこの地域は、東海道で一番小さな宿場があったらしく、沼津の宿の半分ほどの規模の宿場があったようだ。

 小さな宿場と漁民による漁業でなりたっていた場所のようだ。


 これは調べたわけでなく、複数の本や資料を読んでの僕の考えなんだけど、

 沼津の「津」は古代日本語の「港」の意味だ。三重の「津」は有名だ。おそらく古代日本には、全国あちこちに「津」があったのだろう。

 そのうちどの「津」か混同するため、区別の意味で「津」の前に修飾語をつけたのだと思う。


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〔7月4日分の記述〕


 Fさんへ。千本松原ちかくの「沼津」は、おそらく「沼」が多かったのだろう。

 源平合戦を描いた「平家物語」でも、この地は湿地帯として描かれている。湿地を抜けたらすぐ山間地帯になるので、暮らすにはどうしても海辺が一番ということなのだと思う。

 幸い魚がたくさん取れたので、漁業が発達したのだろう。

 ここでとれた魚を、おそらく古代から「沼津」を通して全国に送っていたものと推測します。

(日本は古代から沿岸をつないだ、海上運送網が発達していたと聞きます)


 江戸時代の富士山の大噴火で、この辺りの湿地はすべて埋まったものと推測します。

 詳しくはわからないが、たぶん、そうだと思う。



 現在の「千本松原」は非常にさびれている。


 漁業をやっている人は、船を沼津港か田子の浦港に置いているから、漁村っぽい景観はゼロだ。

 ただただ海岸が地平線まで続いている。

 大きな堤防もまた海岸線にそって地平線まで続いていて、陸地からは海は見えない。


 古代からあった宿場も近代に入り消滅。

 唯一、遊郭だけが宿場衰退後も残り、昭和になっても残っていたという。


 遊郭は昭和の時代、赤線と呼ばれた。

 僕がこの言葉をはじめて知ったのは、手塚治の遺作「ネオ・ファウスト」を読んだときだ。

 大学時代、たまたま大学生協で売っていた文庫版「ネオ・ファウスト」を買って読んだのだ。

 正直面白くもなんとも無い漫画だ。駄作とは言い切れないのが巨匠っぽいが、感銘をうけるかというと?まったくない。

 ただ、作家としても「魂」は衰えを見せてない様子は、読んでて感じる作品だ。体力があるなら次回作に期待したいと思わせる漫画だった。

(調べると「朝日ジャーナル」というおじさん雑誌が掲載紙になっている。おじさん目線で見る漫画?という解釈なら?ありなのかなこれ…とおもわなくもない)


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〔7月5日分の記述〕


 Fさんへ。「ネオ・ファウスト」の主人公は、悪魔と契約し人生をやり直す。その際、過去の世界に飛ばされ、売春防止法で廃止された直後の「赤線」に連れて行かれる。

 そこに住む魔女に若返りの薬を飲まされ、老博士は博士としての博識や学識をもったまま、若者に生まれ変わるのだ。

(たぶんだけど、これは、ゲーテのファウストを読んでから読むと、ぞくぞくする話なのだと思う。つまり、この漫画を楽しむにはある程度のインテリ度が要求されるのだ。

 この漫画を最高傑作という人もいるが、そういう人はゲーテのファウストも読んでいるのかもしてない。

 この赤線に行くくだりも、意味が不明なのだが、ゲーテのファウストを読むと、意味が通じるのかもしれない)



 売春防止法は戦後に作られた法律だ。

 実際、職場の利用者の方々の中にも、かつて働いていた側の人も多くは無いがいる。(遊んでいた側の人もいる)

 数は多くないがいて、たしかに漁師はいやらしかったみたいな話はきかされた記憶がある。

 こんなに近くにかつて赤線があったならば、実際にはもっと多くのそうした人たちがいるのだと推測します。



 こんな事も思う。

 “彼ら”の歴史を紐解くと、その源流は江戸時代やもしかしたらそれ以前から細々と民間で続いていた、仏教系の「講」にあると思う。

 「講」とは構成メンバーが小額のお金を一定期間払い続け、ある程度たまったら、それを使う仕組みだ。

 旅行系の「講」は年に数回抽選を行い、メンバーのうち1人がお金を総取りして旅行に行くものだ。江戸時代に流行し空前の旅行ブームがおきた。伊勢参りや富士山参り等々、流行ったのだ。

 

 仏教系の「講」はお坊さんを介さず、構成メンバー間で助け合いをするために用いられた。

 集められたお金は、困った人や病気の人を助けるために使われた。

 …ただし、助けるのは、「講」に参加した人のみ。お金を出していない人を助けたりは絶対にしない。


 この特徴を“彼ら”は継承しているように思う。

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〔7月6日分の記述〕


 Fさんへ。「講」が悪いとは思わない。坂本竜馬は、海外の「保険」の仕組みを知って、日本の「講」にそっくりだ、と驚いたという。

 日本には古くから「講」があるから、近代的な「保険」を導入するのは易しいだろと考え、文章にしている。


 もちろん「講」には悪い面もある、代表的なのが「ねずみ講」だ。

 お金を集めるだけ集めて、被害者が拡大する。



 …千本松原のあたりは今、非常に寂れている。

 漁村としての機能も失われ、宿場としての機能も壊滅し、唯一のこっていた遊郭も廃止された今となっては、寂れて当然といえば、当然かもしれない。

 海岸も遊泳禁止になっていて、人が寄り付く要素がまったくないのだ。


 しかし海や景色は美しく、それを楽しみたい人が、ちらほらというのも事実だ。

 堤防の上はサイクリングやマラソンをするのにうってつけのコースになっていて、小数ながら皆、思い思いにすごしている。


 戦後はここにコンビナートを誘致しようという計画があったという。

 たしかに寂れて何も無い場所、誘致の話があっても不思議でない。

 周辺都市も巻き込んだ大規模な計画だったという…。

 しかし、地元住民はなんだか妙に結束力が高く、長年の反対運動から、第1次、第2次とあったコンビナート計画は中止されたという。

 きれいな海岸が残って、自然豊かな郷土が、住民の力により残ったわけだが、その苦労して残した海辺は、ろくに活用されず、人もめったにいないから不法投棄の場に成り下がっている。

 当時の人らは、何を守りたかったのだろうか?

(唯一誘致に応じたのが、東○の工場というわけなのだろう…。)

(なぜに「東○」と表記するか?個人的にはべつに隠す必要はないようにも今は思うが、これは小説なので、第1話からの表記は統一するべきと思った)

(この「東○」の工場の西側にあるのが、いつも書いているコンビニになります)



 近年になり、この地域にJRの貨物専用駅を移転する計画があがって、また住民ともめている。

 正直、なぜ反対するのか理由がよくわからない。

 騒音がうるさいとか思うのだろうか…。


 よくわからない事象には、かならずなにか「欠けた」事実が存在します。



 この間、湘南海岸に行った際、千本松原の海岸に雰囲気が似ていることに驚いた。

 千本松原も、どーにかして湘南のようにならないものかと、ついつい思ってしまいます。



 こんな事も思います。

 “彼ら”のなかの指導的立場の男性諸兄には、売春防止法制定以前の思想が、そこはかとなく残っているのではないだろうか?

 Fさんにつたえます。

 もし、女性のありかたについて、“彼ら”の都合に合わせることが理想だ的な妄言を、いう男性にあったら?

 こう言えばいいと思う。

 もしそれが年配の男性ならば。

「あなたの頭の中は、赤線があったころで止まっているんじゃないの?散々遊んだ口なんでしょ!もう時代が違うのよ」と。


 売春防止法制定後の世代の男性の場合は。

「あなた売春防止法の廃止を願っているの?女性の権利を何だと思っているのよ、言ってみなさいよ」と。




 Fさんが当時、必要以上に自分を責めていたのは、もしかしたら?理由があったのかもしれない。


 もし、今でも苦しんでいるならば?僕は君にこう伝えます。

 Fさん、君は価値ある人です。僕は君から生きるうえでとても大切なものをもらった。

 いつか、君に感謝の言葉をつたえたい。君が望むとき、望む形で。


 君は君らしく生きていいんです。あきらめず、前を向き続けてほしい。

 負けないでほしい、がんばれ!

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〔7月7日分の記述〕

 スタートレック・ヴォイジャー (シーズン2) 第26話 管理者サスピリア COLD FIRE より。



 ケス   「…でも、もうあたし、あんな力使いたくないの」

 トゥボック「何か、恐れているのか?」

 ケス   「植物を焼き殺したとき、あたし心のどこかで楽しんでたし、タニスについて行きたいとも思っていたわ。自分にそんな暗い面があるなんて知らなかった」

 トゥボック「闇があるからこそ、光を感じることができる。暗い面を恐れることは無い、君の一部なんだし、生き物なら誰でも持ってる。ヴァルカンですら」

 ケス   「あなたにも?」

 トゥボック「本来のヴァルカンは野蛮で好戦的な種族だった。今それを抑えているが…本質は変わってない。力は使わずにおくより、コントロールすることが大事なんだ。」


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〔7月8日分の記述〕

 Fさんへ。

 「実在論」と「唯物論」?

 世界史の哲学の分野でちょこっと名前だけ聞いた気がします…。

 最近になり、この2つの意味がほんの少しだけわかるようになりました。


 最近読んだ対談本にでていたのだ。


 本にでていた例をだすなら?こんな感じだ。



 「くだもの」というものがある。誰でもわかる概念だ。

 しかし、スイカは「瓜」の仲間で、厳密には「野菜」のカテゴリーだ。

 りんごやなしなどの「果実」とはまったく違う。


 「唯物論」は自然科学と相性が良い。

 自然科学のなかった中世では、みずみずしいおいしい果実や野菜は「くだもの」というカテゴリーでよかった。

 しかし自然科学の世界では、厳密にその植物の正体をさぐるので、りんごは「果実」、スイカは「野菜」という風に、別物であり同じものではない、と説く。


 「唯物論」とは?人間が根拠無くあやふやに考えている概念を無かったことにして、見たまま、科学的に証明できるものだけを真実として捉える学問だ。

 とても自然科学と相性が良い。


 しかし、この「唯物論」にも欠点がある。

 正義とか悪といった人間が感性で考えるものを論じるには、向かないのだ。なにしろ正義は形ある姿で目に見えないし、科学的に証明できない。



 僕の読んだ本の中では、アメリカ文化は「唯物論」に傾倒しているという。

 それに対してヨーロッパ文化は「実在論」に基づいている、というのだ。


 実在論とは目に見えるもの以外にも、価値観が存在する、という考え方だ。

 みずみずしいおいしい農作物を「くだもの」という人間が考えた勝手な価値観でくくるのも、あり、と考える。

 目に見えない「くだもの」という価値観がある、と考えるのだ。


 この「実在論」は中世の価値観を内包している。目に見えない「神」や「精霊」もよしとする考え方だからだ。

 それに対して「唯物論」は神は目に見えないありえない存在として定義する。



 どちらが正しいとかいうものではない。


 たとえば、「実在論」の世界では?人間は生まれた時から平等であり、人権があると考えられている。

 しかし「唯物論」は目に見えることしかとらえないから、人間は生まれた時から不平等であり、人権はない、もしくは制限されている、ととらえる。


 僕はこう考える。

 「唯物論」は「現在」しか見ない。未来、どうなるか?までは見ることが難しい。「将来の理想」を語ることが、そもそもできないのだ、現在の姿で定義を固定してしまうから。

 「実在論」は迷信を肯定する害悪を内包しているが、人間は平等であるという概念を信じて、未来の可能性を語ることができる。



 こうも思う。

 橋下大阪市長が、従軍慰安婦問題で発言した内容は、「唯物論」にもとづいた発言だ。歴史的な事実や、男性の生理機能のみを肯定して語っていて、未来への理想など微塵もはいっていない。

 「唯物論」は学問の世界で相性が良い。歴史学者あいてなら有効な主張も、政治家としては問題があるわけだ。

 


 どちらが正しいか?が問題なのではない。

 この2つの概念を理解する意味がある局面というのは?

 言い合いをして、意見がまったく「かみ合わない」時だ。


 AとBが言い合いをしているとする。


 Aが「唯物論」的視点で、正しいことを言うとする。

 Bが「実在論」的主張で、正しいことを言うとする。

 両方とも正しいので、一向にかみ合わないし、勝負がつかないのだ。


 この状況になると、相手も自分が正しいことを信じているので、手に負えない。


 僕はこう考えます。仮に自分が唯物論的な主張をしていて、相手が実在論的な主張をしていて、一向にかみあわない状況の時は?

 「救うべきは誰か?」と両者で考えると論点整理ができるようになる。


 これは僕の妄想。


 もし“彼ら”がこの論法を仕掛けてきた場合。

 おそらく「救うべきは子供」と説いてくるだろう…。

 そうなると、君の性格からして、反論することはできなくなり、口をつむがざるを得ない。


 この状況で、君が君らしくあるために言うべき反論はなにか?

 僕はこう考えます。

 「救うべきは子供ではなく、この場合救うべきは母子だ」と。


 こう主張した場合、結論は子供の意見にもっとも左右される。

 そして、こう主張すれば、そもそもの原因が「誰」にあるかが、いやでも浮き上がる。


 極端なことを言うなら「救うべきは子供」と言われてしまえば、悪者は母親1人になってしまう。

 しかし「救うべきは子供ではなく、この場合救うべきは母子だ」と言えば、論点をひっくり返せる。悪者はそもそもの原因をつくった母親以外の誰かになるからだ。


 自分に非がないと信じきる勇気があるならば?

 


 これは可能性の問題。何が役にたつかわからないけれど、可能性がないことはないかなば?書いておこうと思った。

 もしまったく的をはずしたものだとしたら、ああ、心配してくれてるんだな…と思ってくれたら幸いです。



 

 君はいまどこでどうしているのだろう。

 再会を夢見ます。

 意外に近くにいてくれたりするだけで、幸せです。



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〔7月9日分の記述〕

 Fさんへ。

 今日は本当は2014年10月28日です。

 夜勤になります。本日午後3時にコンビニによってから仕事場へ向かいます。


 ちょっとこの場を借りて、頭の中を整理したいと思います。


 まず、僕の立場は実践者研修修了者という立場だ。

 詳細は良くわからないが、現在の職場での法律上の定義は、ケアマネージャー1人+実践者2名でケアプランを作る。

 僕は3人目の実践者なので、法律上は枠外にあたる。

 しかし今月ケアマネージャーが退職するので、1人たりない。

 したがって僕もケアプランを作ることになる。


 まあ、ようするに、ボランティアでケアプラン作ってね!って事らしい。


 …という状況らしい。厚生労働省の制度設計がいいかげんだから、こういう事が起きるのだと思う。


 この仕事のいやなところは、ただ働きが多すぎることです。

 個人的にはこう、思っています。

 現在は20年続いたデフレ政策のおかげで、ブラック企業だらけだ。

 現在同業他社へ移っても、たいして違いは無い。

 移るなら?景気が良くなって、社会が好景気になって、ブラック企業が無くなってからだと思う。

 なにも介護職に固執する必要も無い。

 そのころには、たぶん、1人でケアプラン作れるようになっていると思う。

 実践者の資格持っていて、ケアプラン作成の実務経験があり、介護職の実務経験もあれば、好景気の時代、転職に有利だと、なんとなく思う。


 アベノミクスにがんばってもらって、リフレーションが加速してゆくあいだ、僕個人は個人スキルを上げることに専念すればいいわけです。たぶん。

 不満はどこの職場にもある。


 こういう時は原点回帰。

 この小説内でも何度か書いたけど、僕はこう考える。「無いなら?ないなりに、工夫する」。

 これは能力がたりないなら足りないなりに何とかするという意味だが、今回のような状況でも当てはまるようにかんじなくもない。


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〔7月10日分の記述〕

 Fさんへ。

 今日は本当は2014年10月28日です。

 夜勤になります。本日午後3時にコンビニによってから仕事場へ向かいます。



 ケアプランの作り方、整理したいと思う。

 まず最初に「気づきシート」を作成する。

 次に①「サービス担当者会議」を行う。

 その次が②「介護援助計画書の「評価」」←これが前回の計画の評価になる。初めて利用する人の場合はどうするのか今のところはよくわかりません。

(※②に関しては?その利用者様の担当職員にやってもらっても可、ただしやるなら25日ころまでに)


 そして次が③「ケアプランの「評価」」←これも前回のプランの評価になる。初めて利用する人の場合はどうするのか今のところはよくわかりません。

 ②③が終わったら?


 「アセスメント(アセスメントシート)」を作成する。


 その後

 ④「新しい介護援助計画の「作成」」になる。

 ②で前回からの改善点をピックアップし、新しいものに反映させるのだ。


 そして⑤「新しいケアプランの「作成」」となる。

 これも③で前回のプランからの反省点をピックアップし、新しいプランに反映させる。


 この際の注意点は、④と⑤に書かれている「目標」の記述内容が「一致」していないと矛盾になってしまうという事。

 また別の注意点としては、時系列としては「評価」をしてから「新しいものを作成」するので、記載する日付が時系列どおりでないと矛盾するということ。


 また上記①~⑤とは別に「モニタリング」というのも行う必要があり、これは⑤のケアプラン作成から一ヶ月くらいで行うというもの。後チェックのようなものだ。



 ケアプランは期間が決まっていて、期間が終わると作り直す。

 期間中にも一度、修正を加える時期をもうけて見直している。


 「長期目標」と「短期目標」というのがあり、長期目標は期間終了まで変えない。

 短期目標は期間中の修正時に、修正をする。

 「長期目標」は大雑把な目標であり、「短期目標」はそれをこまかく煮詰めたものだ。


 「長期目標」終了時には①~⑤の作業を行い、「新しい次の長期目標」のための「新しいケアプラン」をつくる。

 「短期目標」の修正するには、「気づきシート」を作成し①②③④⑤をつくる。

(※ただし「短期目標」の修正時には、⑤「新しいケアプランの「作成」」では3種類ある書類のうち1種類だけの作成でよい。

 逆に言うと?「長期目標終了時の「新しいケアプランの「作成」」の時は3種類の書類全部そろえる必要がある)


 …という事らしい。

 さらに付け加えると。

 利用者さんは皆「介護保険」を利用している。保険証には期限があり、満期になると更新手続きに入る。

 更新時には、健康状態の変化もあり、保険区分の変更も予想され、手続きも必要になる。

 その際は、状況次第では「要介護度の変更」も必要になり、新しく介護認定のための「認定調査」も必要になってくる。


 もし、保険証の更新時にいろいろ変更があると、当然ケアプランも時期に関係なく変更しないといけない。

 同じ変更するならば?長期目標の終了時期を保険の更新時期と同じにしておけば、実務上の手間が軽減される。


 

 …って感じなのかな。

 こうして文章にまとめると、ごちゃごちゃしていたものがすっきりしてきます。

 実際に書いている最中も、認識の間違いにいくつかきづかされた部分がある。

 このまとめた部分だけプリントアウトして持ち歩けば、わからなくなったとき、混乱しなくて済みそうです。



 Fさん、なんだかんだあるけど、僕は今日もがんばっています。

 君は今どうしていますか?近いうち近況でも聞けたら幸せです。

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〔7月11日分の記述〕

 Fさんへ。

 今日は本当は2014年10月30日です。

 夜勤明け休みで休日です。

 明日31日も夜勤です。


 …あの夏の日、2人で神社の階段にすわった。

 2人だけの空間と時間が周囲を包み込む中、来訪者が空間を侵食する。


 階段の下段に母子連れがきて腰掛けた。

 息子のほうは高校生くらいに見える。僕らに気がつくと、息子のほうは母親に「人がいる」と言うのだが、母親のほうは無視するように促す。


 僕は「場所変えない?」と君に言ったと思う。

 「そうね」と言うと思っていた僕は、君の意外な反応におどろいた。


 母子連れのほうをじっと見て、恐怖と警戒感を全開にしていた。


 この少しまえ、キスをしていると威圧的な車がきて邪魔された。

 その時、車にむけた警戒感と同種のものを、感じたものです。


 あれはやはり“彼ら”だったのだろうか、どこへいっても付きまとうそのやり方は、今にして思えば「そう」か、そうだったのか、と思えるが、当時の僕にはわからない。

 ほっんとうに、こう思う…。当時の僕の頭をこづいて、延々と説教してやりたい。なぜ気がつんかないこのバカ。彼女はこんなに怖がっているのに、なぜ守ってやらん、と。


 当時の君は逃げなかった。

 まっすぐ立ち向かい、こう言ったのだ。

「どくのは向こうよ」と。



 そこは危険だから一刻も早く逃げてほしい…

 そう思う僕だが、こうも思う。

 こうと決めたら一歩もひかないのは、とてもFさんらしいし、そういう君が好きだったりもする。

 

 実際現在どうなっているのかわからない…。

 君が君らしくいることが、もっともこの場合、大切だと思う。

 ごちゃごちゃいろいろ言われたら?こう言い返せばいいと思う。

「意見がかみ合わない時は、救うべきは誰か?ということをお互いに言い合えば、答えにたどりつけるわ」と。


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〔7月12日分の記述〕

 Fさんへ。

 今日は本当は2014年10月30日です。

 夜勤明け休みで休日です。

 明日31日も夜勤です。



 観葉植物…。

 今、窓辺に2つある。

 1つは、問題なくすくすく育っている。

 一時は葉が日焼けしてしまい、困ったなと思っていたが、夏もすぎて日差しがやわらいだせいか、葉が焼けることも無くなった。

 水をときどきあげるだけで、手間いらずです。


 もう1つは問題を抱えている。

 成長が早すぎて、定期的に葉をむしっていたら、弱ってしまった。元気が無い。

 しばらく静観して、回復を待とうと思います。

 どうしても駄目なら?薬や化学肥料も考慮しないといけないかもしれない。


 生き物はあたりまえだけど生きている。

 日々変化していておもしろいです。


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〔7月13日分の記述〕

 Fさんへ。

 今日は本当は2014年10月30日です。

 夜勤明け休みで休日です。

 明日31日も夜勤です。



 株取引、最近きがついたことがある。

 市場がひらくと、かならず、どの銘柄も一気に株価があがる。

 しかし一瞬のことで、すぐに下がり、横ばいになる。

 この開いてすぐの急上昇で、その日のその銘柄の総取り引数の半分になる。


 ある日ニュースで、こんな話題をやっていた。


 若い投資家のニュース。

 その手法は、中堅株に市場が開くと同時に大量注文をだす。ウン億単位だ。

 中堅株で、注目も少ないので、その人一人の発注で一気に株価が上昇。

 あがりきったところで売り抜けて、利益を出す。

 市場がひらいて数分か数時間で、利益をだすのだ。


 たぶん、この手法と同じものを、もっと大規模に、大手がおこなっているから?市場が開くとほとんどどの銘柄も急上昇するんだと思う。


 ここで、大手にカモられる、と考えるのは、たぶん間違いなんだと思う。

 動きがわかっているならば?それはそれで予測が立てやすい。

(そもそも、1日で利益をだすデイトレードをやりたいわけではない)



 こんな話を聞いた。

 世界は日本の経済に懸念を示したという。

 これはニュースになった。

 しかし、懸念の内容までは、大きく報じられていないと思う。


 世界が懸念したのは、消費税増税で景気が鈍化したことなのだ。

 つまり消費税増税を世界は懸念している。


 けど、同時にこんな話も聞く。

 世界銀行は消費税増税を評価している。

 日本の財政再生には増税は必要だと。


 こんな話を聞いた。


 世界銀行には多くの日本の財務省関係者が出向していて、そういう人らが書いたリポートが、世界銀行からの警告という解釈で報道されている、と。



 僕はこう思う。

 エボラ熱やヨーロッパの動向で、株価が一時的に落ちることはある。

 しかし、それらは「心理バイアス」により一時的におちるものであり、本来の価値は上昇し続けているから、バイアスの影響が薄まればすぐに元に戻る、と。


 僕は手元に余剰資金ができると、うれしくなってついつい株を買ってしまい、いいタイミングというのを逃す傾向がある。

 今後の課題です。


 世の中には知らないことがまだまだたくさんあります。

 ワクワクすることは、年齢に関係なく、まだまだあるものだと、そうFさんに伝えたい…。


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〔7月14日分の記述〕

 Fさんへ。

 今日は本当は2014年11月2日です。

 明日は早番の日勤補助で、朝6時に家を出てコンビニによってから仕事場へ向かいます。



 元モーニング娘の方の旦那がつかまったという…。

 警察にしたら長年マークしていて、捕まえたくても捕まえられなかった人物の逮捕たがら、大金星なのだろう。


 …何度か書いたかと思う。

 「半グレ」と呼ばれる元暴走族のリーダー格で、暴力団に入って下っ端からはじめるよりも中国マフィアと組んで一儲けしようと考えたギャングの1人だ。

 資材置き場などから資材を盗ませて、中国マフィア経由で「銅」なんかを転売したり、オレオレ詐欺なんかで稼いで中国マフィア経由でマネーロンダリングして、都内で飲食店を展開している人物だ。

 表向きは青年実業家となる。


 暴力団でないから暴対法の適用範囲外なので、警察も一般人と同じ扱いをしなければならず、なかなか捕まえられなかった。

 資材強盗の場合は、下っ端ばかりが捕まるし、オレオレ詐欺でも末端の店舗責任者より上まで捕まえられなかった。


 でもほとんど別件逮捕に近い。釈放は近いかもしれない。


 それでも「家宅捜査」でいるので、この気に乗じていろいろ調べられる。



 …こんな話を思い出した。

 昔、TVでみのもんたがこんな事を言っていた。

 ある日突然、国税庁から査察が来た、と。

 査察といったら、警察の家宅捜査と同じようなもので、受ける側は自分の家をひっくり返されるのでそうとうなストレスという。

 なぜみのもんたがこういう事になったかと言うと?

 本人はTVでこんな事を言っていた。


 税金関係のことで、不備を訴える報道をした。自分が主体となって。

 これは国税庁の意趣返しだ、と。


 時折うわさとして聞きます。査察という方法で、制裁をくわえて口をつむがせる方法があると。



 …こんな事も思った。

 これはあくまで可能性の問題。

 やる必要は無い、が、交渉において「切りシロ」は多ければ多いほどいい。

 もし相手が社会的ステータスがそれなりにある人ならば?

 収入や資産が多い人ほど、国税からつっこまれる部分というのは、いくらかあったりする。

 くわしくはないのでわからないけど、たとえば切手コレクターなんかは、一枚でウン億円なんて切手があった場合、「資産」として申告しないと脱税とされてしまう可能性もある。

 切手に限らず、クラシックカーなんかでも市価が異常に高いものがある。持ち主が気がつかないほど高価になっているものなど、申告漏れしている可能性はなくはない。


 また、今ニュースにもなっている収支があわないケースなんかも、所得隠しの可能性がでてくる。

 本当にミスだったとしても、金額がでかい場合は、国税が関心を持つ。


 君が今も戦っているならば?こういう選択肢も想定される。

 相手にもし国税ににらまれそうな部分があったら?告発することができる。

 国税が納得する告発であるなら?査察がはいるかもしれない。


 もし心当たりが無いにしても、気づかれないうちに相手の収支関係の過去の資料を確保してしまえば、それだけでプレッシャーになる。


 これも可能性の問題。夫婦の財産は共有だから、税理士にいって資料のコピーをもらうのは完全に合法だ。


 TVで逮捕のニュースをみていて、漠然とそんな方法もあるなと思った。


 いろいろ言われると思う。けど、がんばって。負けないで欲しい。

 多分君の周りには悪意なく“そういう事”が出来る人がたくさんたくさんいると思う。

 それは悪意があるのではなく、心が内向きになっていて、外に向いていないからだと思う。

 心が外向きになれば、人として持つ“当たり前の感情”が戻ってきます。

 そう、周りの人に言ってやってください。


 狭量な人達が押し付けてくる“勝手なイメージ”なんか跳ね除けて!

 自分の心を取り戻すべきです。


 いまはつらいのかもしれない、大変な目にあってるのかもしれない。

 いろいろあると思う。


 繋がりは、今でもあるんだと、そう思えれば乗り越えられると思う。

 きみにとっての“それ”が“何を”いみするのか。


 君は君の心を信じて良いのだと思う。


 負けないでほしい、がんばれ!

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〔7月14日分の記述〕

 Fさんへ。

 今日は本当は2014年11月2日です。

 明日は早番の日勤補助で、朝6時に家を出てコンビニによってから仕事場へ向かいます。



 TVのニュースでは、その時日銀が規制緩和をおこなうというのもやっていた。

 この日は夜勤で、前日にアメリカのFRBが金融緩和を終えたという報道があり、株価が上がったばかりだった。

 勤務中、ちょうど夕食の時間で、利用者さんと食事をしていた。

 先の容疑者逮捕のあと、日銀が金融緩和をおこなう報道をきき、おもわず声に出してしまう。

 このタイミングで行うなんて、なんてすごいことを黒田総裁は行うんだ!と思ったものです。


 幸いというか、なんというか、日経2倍を僕の資金力としてはけっこな量買ってある。

 通常のインデックスファンドの2倍の上がり下がりがするやつだ。


 本格的にやっている人に比べたらたいした金額ではないが、過去最大の利幅をだした。

 もし、全額投入していたら…。


 投資をやり始めてからの経験則からいくと、このまましばらく上がり調子のまま数日すすみ、その後調整局面に入る。

 具体的には一気に下がるのだ。

 そして、本当の価値の値まで値がもどる動きをすると思う。


 次の課題は、下がり始める前に利益を確定させる事と、下がりきったときにまた日経2倍を大量に仕入れようということだ。

 

 年内には安倍総理が消費税増税か否かの決断をするという。

 その時、また動きそうです。


 まあ、欲をだすと客観的な判断ができなくなることはわかっている。

 冷静に、自分を失わずにいることが大事だと思います。


 世の中は、広大で、複雑で、人間の想像の域を遥かに超える“巨大さ”をもっている。

 せまい世界のなかだけで完結しないのは事実のようです。

 君の周りの人に伝えてください。自分たちだけが一方的に正しいと思っているのは恥ずかしくないの!?と。

 理解を示す心の広さはどこへやったの?と。

 これは人としての“質”の問題です。

 教えが正しいとか、間違っているとか、そういう問題ではない。質が問われているのです。そう伝えてください。


 君が戦っているという前提で書きます。負けないで!応援しています。君は自分で思っている以上に強い人です。



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〔7月15日分の記述〕

 Fさんへ。

 今日は本当は2014年11月2日です。

 明日は早番の日勤補助で、朝6時に家を出てコンビニによってから仕事場へ向かいます。


 “彼ら”は意外と国際的。知られた事実だ。

 海外のメンバーとの結婚も奨励されている?のだろうか?


 そう思うきっかけは、高校時代の君の発言だ。

 先輩のことクオーターだと教えてくれた、なぜか非難めいて。

 僕はそれはすごいねと返すのだが、君は自分と同じように非難してほしい?という“なにか”を発してくる?

 そんな記憶がある。


 東京の本屋時代。

 君の個人情報をたくした人物は、おそらく“彼ら”だった。

 認めはしないが、行動が物語っていた。

 この小説内でも以前書いたが「お役にたてなくてごめんなさい」といってくれた人物だ。


 彼女も以前外国人の彼氏がいて、英語がぺらぺらだった。



 …これは僕の妄想。

 ヨーロッパで“彼ら”がカルト認定を食らったのは有名なところだ。

 しかし絶対数がすくないから、“彼ら”の例の集団威圧は、外国では日本ほど大規模には展開できないかもしれない。



 案外外国の信者は純粋に仏教徒になったつもりでいるのかもしれない。

 こんな事も思う。

 こういう純粋な外国人信者に、“彼ら”の実態を伝え広げることは?

 おそらく幹部クラスの人らが一番嫌うことだと思う。

(それとも想像力が欠如しているから、事の重大性に気がつかないかもしれない)


 このアイディアを有効性をもたせるには、内部の事情がわからなさすぎる。

 しかし、交渉の際切りシロが少しでも多いほうが優位なのは事実。

 もし、君のインスピレーションが、なにか有効なアイディアに発展させることができたら?

 …わからないけど、そんな事も思いました。何が役に立つかわからないので。



“彼ら”は決して正体を明かさない…(告白しない)、どんなに親しくなろうとも、絶対に。

 君ははたしてどうだろう…?

 高校時代、君は一歩手前まで来ていた。

 先輩の正体を明かすという行為は、あとちょっと踏み込めば自分の正体も明かしかねない行為だ。

 今にして思うとそう思う。


 僕は賭けをしています。

 君が僕に告白するかどうかと。

 そこが、大きなターニングポイントになる。

 それは事実です。


 告白された事は胸にしまうつもりでいます。



 Fさんへ。

 こんな事も思います。


 Fさんは、


 がんばったね、君はよくやった。と。

 言ってほしいのではないかと…


 いつか直接いえる日を待ちます。


 負けないでほしい、がんばれ!

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〔7月16日分の記述〕

 Fさんへ。

 今日は本当は2014年11月4日です。

 今日は夜勤なのでこのあと午後3時コンビニによってから仕事場へ向かいます。


 株の上がり方がすごいです。


 ネット証券のカスタマーセンターが能力を超えた問い合わせをうけて止まったようです。

 …たぶん事態がのみこめない人がたくさんいるのだと思う。

 こないだサンデーモーニングを見ていても、コメンテーターがテンで方向違いなコメントをしていた。

 インフレターゲット政策がまったく理解できてない証拠だと思う…。


 知らなければ、学べばいいと思う。


 可能性を否定する理由はないのです。

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〔7月17日分の記述〕

 Fさんへ。

 この文章を書いたのは2014年11月4日です。

 今日は夜勤なのでこのあと午後3時コンビニによってから仕事場へ向かいます。


 明日の夜勤明け、たぶん車で仮眠すると思う。


 荷物を車の屋根のルーフボックスに入れてから車内が広くなり、仮眠できるようになった。

 車内で思いっきり寝れるので仮眠が楽です。

 これだけでも、高いお金はらってルーフキャリアとボックスをつけた価値があります。


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〔7月18日分の記述〕

 Fさんへ。

 この文章を書いたのは2014年11月4日です。

 今日は夜勤なのでこのあと午後3時コンビニによってから仕事場へ向かいます。


 本格的なラジコンといえば、組み立て式…。


 子供の頃からそう思っていました。

 事実、公式なレースにでれるラジコンは自分で組み立てるキットで売られている。

 しかし近年、これを組み立てて完成品で売ってることを発見。

 たぶん、海外の人経費の安い国で組み立てているのだろう。

 ちょっと高いだけで、ものは同じなのでつい買ってしまいました。


 おもちゃのラジコンとは違う、初めての本格的なラジコン。


 子供の頃は値段が高すぎて手にできなかった。


 近所の公園で試走させてみると、おもちゃとはパワーが違う。

 これなら砂浜でも走れそうです。


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〔7月19日分の記述〕

 Fさんへ。

 今日は本当は2014年11月6日です。

 昨日夜勤明けで、今日は休日です。

 天候がはっきりしない今日この頃です。

 休みの日くらい、すぱっと晴天になってほしい、でないと気持ちよく自転車で気分転換ができない…。

 そんな事を思う今日この頃です。


 天気もぐつついているので、今日は家で過ごしています。


 昨日の夜勤明け、残業をこなして仕事から解放されたのが、午後1時くらいだった。

(前日の16時から翌日1時までしごとしていたわけです(笑))

 そのまま「原」へ車で移動。駐車場に車をいれて車内で仮眠。

(前述したように、ルーフボックスのおかげで車内が広くなりました)


 午後4時くらいに目を覚まし、COCO壱番で食事をし、散髪屋で整髪。

 終わった時点で午後5時半くらいだった。


 かろうじてまだ明るかったので、車を海岸へ移動させ、そこでラジコンをしてみた。

 先に書いたおもちゃではないラジコンを、砂浜で走らせようというわけです。

 過去にトイラジコンを2種類ためしてだめだった事に、再チャレンジというわけです。


 トイラジコンのうち2台目のやつはそこそこパワーがあって、砂地でも走れたが、疾走するというまでにはいかなかった。モタモタしていて楽しくなかった。

 今回のは本格ラジコン、うまくいくだろうか?と試したわけです。


 実際走らせてみると、びっくりすることに、砂浜を疾走できる。

 爽快に走らせられて、見事です。

 パワーがぜんぜんちがう。

 開放感がたのしめて、面白いです、あれは。


 しかし知らなかったんだけど、通常、ああいう本格的なラジコンは、異常にバッテリーの消費が早いらしい。

 10分くらいでバッテリー切れになるとは知らなかった。


 ラジコンなんて普段やらないから、操縦がへたで、ようし練習するぞと思っていたら?もうパワー切れ。あっというまでした。

 砂地ということで、よけいパワーを消費したのかもしれない。


 調べると、最近はより大容量のバッテリーもあって、30分くらいもつものもあるという。

 早速にこれを注文しました。



 夜勤明け、時間ができたら海岸にきて、気分に応じてラジコンしたりサイクリングしたり、トロンボーン吹いたり、スケボーしたりと、いろいろ選べるのは気分転換にいいかもしれない。


 そんなことも思いました。


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〔7月20日分の記述〕

 Fさんへ。

 今日は本当は2014年11月6日です。

 昨日夜勤明けで、今日は休日です。

 天候がはっきりしない今日この頃です。

 休みの日くらい、すぱっと晴天になってほしい、でないと気持ちよく自転車で気分転換ができない…。

 そんな事を思う今日この頃です。


 天気もぐつついているので、今日は家で過ごしています。


 日銀の金融緩和から休日2日挟んだから、今日で実質4日め。


 そろそろ市場が反転する頃と感じた。100%勘です。


 勘だけは心もとないので、いろんな数字を観察してみた。

 理解できないし、よくわからないけど、グラフを見ると、あがり方が鈍ってきたのは、なんとなく感じる。

 だから4日目ですべて売却してみました。


 過去最大の利幅が確定した瞬間です。


 プロの投資家からみたら笑ってしまうほどの小額だけど、今まで百円、千円の利益で一喜一憂していた身としては、この利幅は少し感動します。


 あとは下がるのを待つだけです。

 先日書いたように、過去の経験則からすると?

 このあと一気にさがって、下がりきると?またあがって実際の価値まで値段が調整される局面になるはずだ。


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〔7月21日分の記述〕

 Fさんへ。

 今日は本当は2014年11月6日です。


 下がりました!


 いやびっくりした。日経平均さがった。一気に下がりました。

 よかったー全部処分しといて。今日利益確定したのは正解だったようです。


 現在6日14時45分。

 まだ市場は開いているので、さっそくに「日経インバース」とよばれるインデックスファンドを買った。

 これは日経平均が下がれば下がるほど利益がでるものだ。


 勘だけど…、急上昇は3日間継続した。


 急降下も2日はするんじゃないだろうか?


 そんな事も思います。

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〔7月22日分の記述〕

 Fさんへ。

 今日は本当は2014年11月6日です。


 180%妄想です。


 数日おきかな…。突然誰かがこの小説を80話とか、読んでくれている。

 どーも、1人の人が読んでいるっぽい。

 180%妄想です。


 昔君は、僕の書いた手紙を読み返していると言っていた。何度も。


 この、突然アクセス数があがるのが、君のアクセスだったらうれしいのに…。


 という妄想。


 しかし理性をつかさどる自分が警告する。

 楽観して、Fさんに会える訳ではない、と。


 もう一人の自分がしかし、こう、口をはさむ。

 時々心を癒すために妄想してもいいだろうに、と。


 理性的な自分が言う。

 自分を見失わない範囲でならな!と。

 妄想度180%とは、僕の理性から感性への警告の度合いの数値化だと、僕の感性はうけとっている…。




 以前、こんな番組をTVでみた。


 外国の、英語圏の国での実験。

 TV画面に次々に「ことわざ」が表示される。

 被験者はこれを読み上げる、という実験。


 実験内容はこうだ。

 人間の理性は先を予想する。


 だからTV画面に次々に表示される「ことわざ」が、全部気がつかないレベルで間違っていることに気がつかない。


 一部だけ見て、過去に学んだことわざの中から、該当する文句を検索し、これが正解に違いないと「予測」して、答えとして判断している。

 理性が働いている限り、ほとんどの被験者がTV画面の「まちがい」に気がつかない。


 そこで実験中に被験者の左脳に健康に害が出ないレベルの電波を当て、理性の機能低下をうながす。


 左脳の機能が低下すると、脳は感性をつかさどる右脳の能力に頼ることになる。

 右脳は「予測」ができない。

 はたして被験者はTV画面の文字の、わずかな間違いに気がつけるだろうか?というものだった。


 結果の方は忘れた。


 けど、ここで重要なのは、理性と感性は、特徴が異なる。ということ。


 どちらも自分であり、受け入れてコントロールすることが大事なんだと思う。


 僕の感性は、君のなごりを求めて、アクセス数の変化が、君ののこしたものではないかと期待した。

 しかし僕の理性は、根拠がない、と判断を保留した。


 これを正解とするには、断片コンテンツが不足しすぎている。

 この小説でも何度も書いた、断片コンテンツをたくさん集めて、文脈コンテクストを読み解かねば、ただしい結論にたどりつかない。


 僕はいつかただしい文脈コンテクストにたどり着けると信じています。

 いつか、答えにたどり着ける日を信じています。

 いつかの、ある日、あるときに。


 願わくば、明日であることを祈って…。


 君がいまでも戦っていると信じています。

 負けないでほしい、がんばれ!

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〔7月23日分の記述〕

 Fさんへ。

 今日は本当は2014年11月8日です。

 8日は夜勤になるので、15時に家をでて、コンビニによってから仕事場へ向かいます。


 夜中に気がついた!


 いや、ちょっとあぶなかったかな?と思うことがありました。



 先日、日経平均が下がり始めたのに気がついて、下がれば下がるほど儲かるETFを買った話を書いたと思う。

「下がるとわかっているなら?手持ちの資金全額いれようか?」

 などと思ってしまい、夜中にPCを立ち上げた。


 しかし裏付けがほしいと思い、アメリカ市場の日経平均先物の価格をしらべた。

 東京市場が終わっても、地球の裏側では、先物という形で継続して日経平均は取引されている。

 ここでの値段の推移をみれば、翌日の東京市場の予測が立つのだ。


 結論から書くと、日経平均は反転上昇していた。


 あわてて買ったETFの「売り」を入力。

 翌朝は早番で、結果を確認できたのは仕事が終わった後だった。


 結果としては700円程度の被害で済んだ。

 いやーあぶなかった。


 もし、気が大きくなって慎重さを欠いていたら?

 裏付けを取ろうという慎重さが無かったら?

 全額投資して大損していたところです。


 

 …現在、日経平均は完全に読めない状況にある。

 こういうのを経済用語では「地合いが読めない」とか言うらしい。


 複雑な「地合い」を読みきるには、経験と感が養われていないとできない。

 プロで無い以上、こういう時は静観するのが一番なような気がします。


 で確実に下がり始めて、これなら僕でもしばらくは「地合い」が読めそうだ、と確信したら?

 「日経インバース」を買って、利益を狙おうと思う。


 そんな事を思いました。


 投資はギャンブルではありません。一番近いのは「釣り」だと思う。

 「魚群」が読めないときは、あせらず待つのが得策です。

 たぶん。



 Fさん、なんだかんだあるけど、僕は今日もがんばっています。

 君は今どうしていますか?近いうち近況でも聞けたら幸せです。

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〔7月24日分の記述〕

 Fさんへ。

 今日は本当は2014年11月10日です。

 昨日は夜勤明けでした。


 …しかし、それなりにやることがある。


 まずは防火管理者としての仕事。

 消防訓練を準備しないといけない。


 そもそもこの仕事、いつも書く100%“彼ら”と思うおじさんが、腰が痛くてできない、と言い出し、引き受けた仕事なのだ。

 このおじさん、この仕事を引き受けてすぐにできないと言い出した。

 しかも前任者からろくな引継ぎをうけてなくて、ほぼ何も知らない。


 何も知らないくせに、威圧的にテキトーな引継ぎを雑にする。

 あとあとこの仕事にくわしくなって思った。

 あの引継ぎ、まったく意味が無いものだったな、よくもまあ、あんな意味の無い引継ぎをあそこまで偉そうにできたものだと、あきれてしまいます。



 普通なら「悪いね」の一言もありそうなものだが、一度も言われたことはない。

 そして、1年以上たち、もう腰もすっかり治っているが、何食わぬ顔をしている。

(だいたいこの腰が痛いという訴え自体もあやしい。病院にいくが、診断がおりなかったのだ。異常なしと言われたのだろう。会社に提出する診断書がもらえないと、不都合が生じるので、診断書がおりるまでいろんな病院にいっている、何件も病院にいってやっともらったらしい)



 …まあ、一度引き受けた仕事はこなすけどね、一応。

 しかし、ケアプランの仕事もある。

 だから保険として、もしケアプランの仕事で、僕がパンクしそうになったら?

 防火管理者の仕事は、その人かもしくは別の誰かに渡すつもりです。


 その段取りは、一応つけてあります。(具体的には、偉い人の言質をとってある)


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〔7月25日分の記述〕

 Fさんへ。

 今日は本当は2014年11月10日です。

 昨日は夜勤明けでした。


 …つづきです。

 前日夕方の16時から引き継いだ勤務を16時間勤務で、よく朝9時半過ぎに日勤者に引継ぎ終了。


 ここから完全ボランティアで、防火管理者の仕事を行う。

 そのあと近所の弁当屋へ、後日の外出時の段取りをつけに行き、さらにその外出先に入場料免除の手続きをしに行く。


 それらが終わって昼の12時半くらいだったと思う。


 自宅に帰ると気持ちが切れてしまうので、「ざぶーん」へ移動。

 駐車場で仮眠をとった…、というか、このあたりで寝ないと限界だった。

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〔7月26日分の記述〕

 Fさんへ。

 今日は本当は2014年11月10日です。

 昨日は夜勤明けでした。


 「ざぶーん」で仮眠をかけたのが16時くらいだった。

 3時間強の仮眠。完全回復ではないが、かろうじて意識を保てるレベルで回復。


 近くのマクドナルドで遅い昼食。

 食事とともに読書。

(忙しいのか?店員さんの態度が最悪だった、僕も忙しいとき(特に夜勤明け)利用者さんの家族にあまりよくない態度をとったかもしれない、疲れているからといって言い訳にするのはよくないなと、その店員さんを見て思った)


 この日はこのまま仕事場へ戻り、ケアプランの続きをやるつもりだった。

 一気にやると大変だから、細かく細かく刻んで、少しづつやる計画。


 それに翌日の休日を満喫するためにも、夜勤明けで全部こなしたかった。


 休日をつぶしてまで仕事をするつもりは、さらさらありません。



 「クオリティー・オブ・ライフ」略して「QOL」と呼ばれるものがある。

 日本語にすると生活の質、という意味だが、直訳するとただしい意味にならない。

 これは「生きる質」と訳したほうが正解かもしれない。


 …一番象徴的な例をあげるなら?末期がんのすごし方がわかりやすい。

 僅かに残った余命をどう使うか?の「質」の選択だ。


 闘病に使うのも選択の1つ。しかし直る確率はゼロだ。


 人生を楽しむのに使うのも選択の1つ。しかし惰性で生きてきた人には、これはなかなか難しい。


 「QOL」とは?その人らしさとは何か?を問う概念だ。


 介護の世界では、利用者さんの「QOL」の維持・向上をめざす。

 しかし、肝心な介護者の「QOL」が低下していては、意味が無いように思う。

 自分の「QOL」も追求できないのに、他人の「QOL」の向上に意欲が沸くはずないのだ。



 僕は、休日をつぶしてまで仕事をするつもりは、さらさらありません。

 理由は、そんな感じのことを思うからなのです。


 というわけで、休日を削らないために、夜勤明け目いっぱいつかって無給残業をこなしたわけです。


 僕は僕らしく生きようと思います。

 Fさんは、どう思いますか?いつか聞かせてほしい、君がどう思うのか。


 君が何を思い、どう感じるのか、いつか触れられる日を祈ります。

 相手は君のやさしい心を利用しようとするだろう…。土下座くらいしてくるかもしれない。

 けど、冷静に考えてほしい。“彼ら”のしてきた事は、土下座したくらいで償われることではない。

 もしそのような状況になったら?

 こう言い返せばいいと思う。

「そんな安い土下座、願い下げよ」と。


 …もしくは、こういう方法もある。

 向こうが土下座か、もしくはそれと同じくらいの謝罪をしてきたならば?

 離婚届けを差し出して、同じように土下座してしまうのだ。

「これにハンコをおしてください」と言いながら。相手が顔を上げるまで下げ続ける。何時間でも。

 僕なら実行する。その程度のこと、なんてことはない。“彼ら”がおこなう犯罪行為をかわすことに比べたら?そよ風程度のことだ。


 “彼ら”的行動とは、「熱気ねっき」にあてられて思わず興奮する集団恍惚しゅうだんこうこつ状態が作り出すものだと思う。

 これが、お祭りとかスポーツならまだいいが、犯罪行為に集団恍惚しゅうだんこうこつするのは、間違っている。


 …でも、恍惚こうこつ状態にあると、理性的判断が出来なくなり、皆、別人に変ってしまい、犯罪も肯定する人間にさせられてしまう。

 こういう状態を一般に「トランス状態」と呼び、暗示を「ものすごく」受け入れやすい状態、と理解しないといけません。

 一度暗示に「かかる」と、なかなかとれない。

 君のまわりを見回してほしい、事実、普段はいたって「普通」なのに、“彼ら”の悪意に関しては「正常な思考」が出来ない人、多いと思う。

 それは、暗示にかかっているからだと思う。


 “彼ら”の幹部連中はこのしくみを利用し、人々を扇動し、特定の人間を死にいたるまで追い詰めてもいいのだと嘘めく。

 土下座程度で許されると思うものではない。


 Fさん、“彼ら”は個人レベルでは「カルト信者としての」完成度が「低い」。

 幹部に問題がある。

 僕は何度も書いた、これは、教えが正しいとかどうとかいう問題ではない、人としての“質”が問われているのだ。

 理由さえあれば、組織を離れてもいいと思う。


 君はおそらく組織内の人間からみても、厳しく育てられたのだと推察する。

 環境に問題がある…、多くの組織内の人間ですら、そう思うはずだ。

 “彼ら”の多くは「カルト信者」としての完成度自体は「低い」のだから、なにも恥じたり、気にしたりする必要はない。

 堂々と、自分を取り戻していいのです。


 君には君の「QOL」を追求してほしい。

 譲れない“想い”は大切にしていいし、貫いていいんです。

 君が、君でいるためにも。


 負けないでほしい、がんばれ!


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〔7月27日分の記述〕

 Fさんへ。 …総理大臣がいない間に、解散の雰囲気が出来上がっています。

 報道を聞いている限り、なんだか公明党がものすごく解散に積極的みたい。

 たぶん今なら勝てるという公算があるのだろう。



 正直、興ざめです。


 消費税増税延期というのは、今までの財務省路線よりも、黒田日銀総裁のインフレターゲット政策の方がただしいという事が証明されたということ。

 なのに当時、インフレターゲット政策をやったら?国際が暴落して日本が滅びると言っていた人たちが、国民がそれを覚えていないことをいいことに、インフレターゲット政策にのっかるつもりでいるわけだ。


 こっちがなにも知らないと思い込んでいるとしか思えない。


 アメリカでは、初歩的なマクロ経済学は小中学校で習うとか聞く。

 しかし日本では上記のような矛盾の存在にすら、気がつかない大人が大量に要る。


 文字を読める国民が、経済に関しては文盲(=文字が読めない、この場合マクロ経済学を読めない)事実が恥ずかしいです。



 

 景気が回復すると?なぜ財政も回復するか?

 それは税外収入が増えるからです。


 僕はこの小説内で何度もかいた。日銀はまたまた金融緩和を本気でやっていない。

 余力を残していると。

 今回の日銀の金融緩和は、第2バズーカといわれているが、じつはまだまだ余力がある。第3、第4を打つ余力がまだあるのだ。


 第2バズーカの威力はすさまじく、いったん落ちた日経平均はふたたび上昇し始めた。

 たぶん乗り遅れたひとたちがおくれて参加した結果、タイムラグで再上昇したのだろう…。ものすごい上昇圧力です。

 これが下がる瞬間というのは?

 乗り遅れた人らが全員乗った後だと思う。

 参加者が全員参加しきって落ち着いた後、落ちると思います。たぶん。



 世の中は、広大で、複雑で、人間の想像の域を遥かに超える“巨大さ”をもっているようです。

 手が出せば届くような単純なものではない。

 単純であると吹聴する人間はなにも理解していないのに、した“ふり”をしているだけです。

 物事は単純ではない、なにかしらバイアスがあり、それらが絡み合い“何か”を引き起こしている。

 単純な真理1つで救われるほど、単純ではない。

 まして、意味も解らず教えを妄信すれば、世界が救われるなど、ありえない事です。


 Fさん、そんな連中の説教など跳ね除けて!

 君の周りの人に伝えてください。

 「わかろうとしないのは目の前しか見ていないからよ」と。

 「教えが正しいとか間違ってるとか、そういう問題じゃないのよ!」と。

 「それもの凄い犯罪なのよ!わたしそれに気づいたの、もう戻れないわ」と。

 彼らの放つ理想だけでは、世の中は良くならないと、わからないはずないのです。

 それが証拠に、彼らは彼ら自身の行いで、ドンドン日本を荒廃させている。



 消費財増税が回避されるというだけで喜ぶような、単純な発想では、日本は救われないし、世の中はよくならない。



 単純な発想のもとにある「いいわけ」と「ごまかし」の果てにある「悪意の集約」が何を引き起こすのか?

 冷静に考えれば、わかることです。


 これは人としての“質”がどうなのか?という問題です。

 教えが正しいとか、間違っているとか、そういう問題ではない。

 “質”が問われているのです。そう伝えてください。

 応援しています。

 君は自分で思っている以上に強い人です。


 負けないでほしい、がんばれ!

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〔7月27日分の記述〕

 Fさんへ。


 「大塩平八郎の乱」。


 学校の日本史でなんとなくならったと記憶しています。

 時は江戸末期、老中水野忠邦の治世の時代だ。

(老中、水野忠邦に関して言えば、ドラマ「剣客商売」でよく登場した。主人公たちの後ろ盾として登場している)


 大塩平八郎はこの時代の大阪の役人だった。

 奉行所に勤める平同心で、今で言うところの警察のノンキャリア管理職といった感じだ。

 非常に有能な人物で、大阪奉行所に大塩ありと言わしめた人物だったという。


 中でも有名なのが、奉行所の大物が犯罪組織の首領だった事件を暴いた件だ。


 今で言えば警察幹部が実は犯罪組織のボスで、それを暴いて逮捕した、というのと同じようなことを大塩平八郎はやってのけたわけだ。

 当時の大阪の人々にも慕われていたらしい…。


 彼は、40代手前で早々に引退し、家督を息子に譲ってしまった。


 その後は学校を開いて、人材育成に努めたという。

 大塩は「先生」と呼ばれ慕われたという。

 困っている人があれば、お金も無償で貸したという。

 大阪周辺の貧しい人々は、お金を貸してくれる大塩を敬っていた。


 この頃「天保の大飢饉」がおこる。


 米が採れなくなり、日本各地で「一揆」が起こった時期だ。


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〔7月28日分の記述〕

 Fさんへ。


 ここであらかじめ書くけど、僕は大塩平八郎は、利用されたんじゃないの?と漠然と考えています。


 歴史的には「こう」なっています。

 ある日、大阪近郊の村々に大塩平八郎が発した手紙が次々に届く。

 手紙は当時主流だった版画で印刷された文章、実は版木はばらばらに発注され、すべてそろって初めて一揆の呼びかけの文章であるとわかるように細工され作られていた。

 「あの大塩先生が助けてくれと言っている!」

 

 村々の人々は、大塩平八郎に加勢しようと次々と立ち上がり、一揆が一斉におこる。

 それは一揆と呼ぶにはあまりに大規模なもので、故に「大塩平八郎の乱」といわれています。当時の大塩の人望の高さがうかがい知れます。


 大阪という場所も特殊な場所だった。

 この小説でも書いたが、江戸時代、幕府は「お米」で給料を払っていた。

 当時の各藩は「お米」を現金化する必要があり、それを行う場所が大阪にあった「堂島米会所」だ。

 ここはただの「お米→現金」という作業をする場所ではない。

 各藩は可能な限りお米を高値で手放したい。

 一番の高値で売れるタイミングを作るために、現在の「先物取り引き」とまったく同じものを「堂島米会所」にもとめた。


 「堂島米会所」は世界初の先物取引所として生まれ、江戸時代を通じて活躍した場所なのだ。

(経済用語に妙に古風な単語が多いのは、これが原因だと思う。外国から近代的な金融システムが入ってきたとき、翻訳者が「堂島米会所」で使われていた単語を訳語として当てたのではないだろうか?「地合いを読む」とか妙に古風な言い回しだ)

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〔7月29日分の記述〕

 Fさんへ。


 人々は大阪商人が蔵で売り惜しみをしているお米をだせ!と迫る。

 飢饉で人々が死んでいるのに、売り惜しむとは何事だ!というわけだ。


 しかし、当時お米は通貨と同じ価値をもっていた。

 特に「堂島米会所」は当時の日本の金融システムの中心だったわけで、ここの米を開放したら、当時の経済が大混乱することになる。


 人々は「あの役人すら正義のためなら逮捕する大塩先生ならば、やってくれるに違いない」と確信したことだろう。



 歴史では「乱」は半日くらいで平定されたんじゃなかっただろうか。記憶があいまいです。

 幕府側が本気で鎮圧にかかると、烏合の衆の氾濫分子はあっというまに統制を失い鎮圧されたと記憶しています。


 「大塩」親子はその場を脱出し、その後親戚の家に隠れる。

 しかし最終的には自害しているんじゃなかっただろうか?



 この話のポイントは、皆が大塩が発したと「される」手紙をみて、一揆をおこした、という点だ。

 この手紙、贋物なんじゃないか?というのが僕の印象です。

 先にも書いたように、この時期、「天保の大飢饉」で日本各地で「一揆」がおこっていた。

 当然、大阪周辺でも「一揆」をおこそうという人々はいただろう…。

 そうした中の1人が、じゃあ、人気の大塩先生の名前をつかって人を集めよう、と考え、偽手紙を配ったら?

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〔7月30日分の記述〕

 Fさんへ。


 なぜにそう思うか?理由があります。

 そもそも氾濫に失敗したら?当時の侍ならその場で自害しそうなのに、逃げている。

 そして逃走先に計画性が感じられない。


 そもそも切れ者で有名な人物が、勝てもしない氾濫を計画など、するだろうか?という事。


 過去の実績に見合わない、無計画な氾濫であり、行き当たりばったりなのだ。


 誰かに名前を利用され、ほとぼりが冷めるまで逃げたが、見つかってしまい、自害したと考えるとすっきりする。




 今、解散風が吹いています。

 総理大臣が国外にいる間、その総理の名前をかたって、かってに解散の空気を作っている「誰か」がいるようです。

 総理がいない間にその名をかたっているのだから、これはちょっとしたクーデターなんじゃないだろうか?

 そんな妄想すら思ってしまう露骨さです。


 そしておめでたいことに、総理不在時の解散騒ぎに、怒りを感じない従順な国民。


 たぶん、これは安倍総理の性格を考慮に入れた「誰か」の行動だと思う。

 この小説内でも何度か書いたけど、安倍総理は第1次内閣の時、抵抗勢力のかたくなな抵抗にやられた。

 その反省を踏まえて、今回の第2次安倍政権では、反対勢力を取り込んでしまっている。取り込んだおかげでいまのところうまくいっている。


 今の安倍総理は、反対勢力が強く押す計画を、簡単に跳ね除けるようなことはしない、という観測があるのではないだろうか?

 解散をする方法は中学で習ったとおりだ。

 総理が議会を解散するか、もしくは内閣不信任案が可決された時だ。

 現在、内閣不信任案というのはありえない。

 総理が解散権を行使しないがぎり、選挙にはならない。


 安倍総理が、突っぱねるのか?妥協して解散するのか?

 時間もないので、ごまかしはきかない。YESかNOの二者択一だ。

 総理の人間性がみれるところだと思います。


 追い込まれたとき、本当の人間性が見えることは事実です。


 Fさんは、ごまかしたり、そういうことをする人が嫌いだった…。

 そんな印象があります。どうなのかな…今もそうではないかと、なんとなく、漠然と感じます。


 時々、僕を見に来てください。そう、君に伝えます。無駄とも思える努力の積み重ねの先に、意味のある何かがあると、僕は信じます。

 実際、過去のそうした努力があったからこそ、僕は真実に気づき、“彼ら”の総攻撃をかわす事に成功した。役に立たない人生は、あきらめない限り存在しないと、僕は信じます。


 君の人生には、すべて意味がある。そう、信じて、心に刻んで欲しい。

 そう、つよくつよく、君に伝えます。

 君の心が彩りを取り戻す日を信じて。


 君に読んで欲しい本がある、日蓮の現存する正筆御書、一度見てください。

 僕は至らぬ人間ですが、精一杯の背伸びをして伝えます。

 いつか再会できる未来を信じて。

 君が「埋没費用サンクコストの呪い」にかからず、

 冷静な判断が出来る事を心から期待します。


 三界に家を建てるには、君が必要です。


 遊ぶ金ほしさの連中に負けないで!

 奇跡を信じて、君の心に運命を賭けます。

 がんばれ!まけるな!



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〔7月31日分の記述〕

 Fさんへ。こんな話を聞きました。


 一本のワイヤーがある。


 たとえば、街角にある建造物にあるワイヤー。

 塔や看板、橋などにある太いワイヤー。


 人間の目で「遠くから」見れば、「たて」と「横」しかない2次元の物体にしか「見えない」。

 見た目はそうでも、「実際」に「近づいてみると」、ワイヤーには「たて」と「よこ」以外にも「厚み」があることが見て取れる。

 2次元ではなく、3次元というわけだ。


 さらにさらに近づいて、「あり」の目線でワイヤーを見ると?

 ワイヤーは何本ものワイヤーがより合わさっているのが見えて、その表面には「たて」「横」「厚み」以外の複雑な「面」を見ることができる。

 さらにさらに近づいて、電子顕微鏡で表面を見れば、微細な傷がさらに複雑な「面」をなし、それらを合計すると何十次元もの次元とすることもできる。



 …上記はあくまでいまから書くことを説明するための比喩表現。

 たとえ話にすぎない。



 この世の成り立ちを説明するには、9次元とか10次元の存在を認めないと、説明できないといわれている。

 しかし人間の目では「たて」「横」「たかさ」の3次元しか見れない。


 実は4次元以降のものは電子顕微鏡でも見ることができないくらい、小さな世界でないと見ることができないといわれている。

(よく、SFや漫画の世界では4次元空間とかでてくるが、そもそも4次元とはそういう類のものではないということだ)




 詳しい話はわからない。

 最近の研究では原子より小さな世界、素粒子の世界がわかってきた。


 しかし、どーも素粒子よりも小さな世界が存在するらしい。

 素粒子は、小さな「ひも状のなにか」が振動してできているらしい、ということだ。


 「ひも状のなにか」の振動の仕方により、素粒子の性質に差がでるという。


 そして、この「ひも状のなにか」の振動は、次元の形に影響をうけるという。

 先にも書いたとおり、4次元以降の次元は小さすぎて目に見えない。

 しかしこの「ひも状のなにか」は影響をうける「大きさ」ということらしい。


 どういう計算をするのかわからないが、次元の形というのを「割り出す」計算式というのがあるらしい。

 しかし条件次第でその答えは無数に存在し、どれが正解かわからないという。


 なぜ?無数に存在するのか?


 こういう仮説だ出されている。

 その無数に出される答えの数だけ、異なる世界が(パラレルワールドが)存在する?と。

 仮説を唱える人は、答えが無数にあること自体が、パラレルワールドの存在を示唆していると唱える。


 そして、その無数にある答えの中から、もし、我々の住む世界の答えを「特定」できたならば?

 いつかそれを応用することも可能になるのでは?などという話だ。



 こんな話も聞いた。

 この「ひも状のなにか」がある世界では、日常的にワームホールが「見れる」というのだ。

 ワームホールとは、SFのせかいで「ワープする穴」として時折でてくるあれだ。

 このワームホールはどこかに繋がっているらしいが、どこかはわかならい。


 量子力学の世界では、ときおり説明のつかない現象が実験により観測されている。

 以前この小説内でもかいた「エンタングルメント効果」もその1つだ。

 「素粒子レベル」での「粒子の瞬間移動」が実験室でなんども再現されていて、もう科学者のなかではそれを否定する者がいないというやつだ。

 なぜ?そうなるのかはまったくわかっていない。

 案外こういうワームホールとかが、なにかしらの関わりをもっているのかもしれない。


 量子の世界は、面白いです。

(なんでこんな話を?と思うだろう…)

(僕がどんな事に興味をもっているか伝えたい、という事といろんな可能性に目を向けてほしい、という願いもこめたかったのです)


 最新のこうした研究結果は、素人ではなかなか接せない。

 有線放送で、ディスカバリーチャンネルとか、ナショナルジオグラフィックとか見てないと、なかなか見れないです。

 高いお金払ってでも、見る価値があります。



 最近はいそがしくて、なかなかサイクリングできない…。

 次の連休あたり、晴れたら久しぶりに行きたいです。


 僕は今日もちゃんと生きています。

 Fさんが今も前を向き続けていてくれることを信じて。


 負けないでほしい、がんばれ! 

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〔8月1日分の記述〕

 Fさんへ。


 僕と君はお互い頑固だ、たぶん今もかわらない。

 しかし君は言葉で喧嘩するのが苦手だった。


 もし、今も戦っているならば?

 その際、条件にもよるが、この言葉、威力を発揮するかもしれない。

 それはこんな言葉だ。


「男の嫉妬はみぐるしいわ!」と。


 この言葉の長所は、女性だけでなく、男性の味方も容易に同調できることだ。

 Fさん、負けないでほしい、がんばれ! 

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 朝の6時から10時の仕事の日、僕はかならずコンビニによる。

 時々、僕を見に来てください。そう、君に伝えます。

 たいがい不機嫌そうな顔をしていると思うけど、別に本当に機嫌が悪いわけではありません…たぶん。


(最近は就業後も頻繁によります。時間はまちまちだけど、だいたい16時すぎから21時過ぎ位の間です。仮に再会するなら?就業後のこの時間帯に会った方が、ゆっくり話ができる…)


 東○の工場の西側すぐのとこにあるコンビニだ。

 あの夏祭りの日、2人で別れたあのT字路のすぐそこにある、当時はなかったコンビニ。

 「一週間」も「朝6時から10時」まで、そのコンビニの駐車場にいると、ほぼまちがいなく一度は僕を見るだろう。

(仮にすれ違って、僕が君に気づかなくても、気にせず声をかけてほしい)


 もし君が僕の前に姿を現すとしたら?きっと、僕のまったく予想もしないような方法で現れるように思う。とにかく、待とうと決めたのだ。君を待とうと思う。奇跡を信じて。


(この物語はフィクションです。登場キャラクターは実在の人物・団体等とは一切関係ありません。)


〔メンテナンス中でもあきらめずに何度も“更新”を押せば意外とつながります。〕この物語はフィクションです、それはそれはこわい都市伝説風恋愛ストーリーです。けっして現実ではありません。だから訂正も修正も削除も受け付けません。フィクションです。真に受けないでください。とくに年配の方。この物語は実在の人物・団体等とは一切関係ありません。リアリティーを追求した描写が売りなだけです。フィクションです。特に既婚女性を意識して書きました、細かい描写も注意してお読みください。著作権法上の権利者である私が原文のままのコピーに関してのみ許可します。1文でも付け足したコピーは違法です。ご注意を お金に興味はありません、心の充足が大事です。同じ物語を彼女側から書いたものも構想中ですが、女性心理がわからず苦戦しています。アクセスができなくなる前にぜひ感想をおよせください

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