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第29話 エッセイ風小説を書き連ねる(新・未来へと続く話その5)

〔メンテナンス中でもあきらめずに何度も“更新”を押せば意外とつながります。〕この物語はフィクションです、それはそれはこわい都市伝説風恋愛ストーリーです。けっして現実ではありません。だから訂正も修正も削除も受け付けません。フィクションです。真に受けないでください。とくに年配の方。この物語は実在の人物・団体等とは一切関係ありません。リアリティーを追求した描写が売りなだけです。フィクションです。特に既婚女性を意識して書きました、細かい描写も注意してお読みください。著作権法上の権利者である私が原文のままのコピーに関してのみ許可します。1文でも付け足したコピーは違法です。ご注意を お金に興味はありません、心の充足が大事です。同じ物語を彼女側から書いたものも構想中ですが、女性心理がわからず苦戦しています。アクセスができなくなる前にぜひ感想をおよせください

(この物語はフィクションです。登場キャラクターは実在の人物・団体等とは一切関係ありません。)



〔10月12日(火)曜日〕〔1〕

 Fさん、元気にしていますか?


〔10月12日(火)曜日〕〔2〕

 ん?


〔10月12日(火)曜日〕〔3〕

 そう…


〔10月12日(火)曜日〕〔4〕

 そうか。


〔10月12日(火)曜日〕〔5〕

 うん、でも


〔10月12日(火)曜日〕〔6〕

 そうだね。


〔10月12日(火)曜日〕〔7〕 

 僕はわがままを言う。


〔10月12日(火)曜日〕〔8〕

 嫌われてでも、君に伝えたいことがある。


〔10月12日(火)曜日〕〔9〕

 会いに行くのは不可能だ。

 こればかりは、君の方からでないと…


〔10月12日(火)曜日〕〔10〕

 そう


〔10月12日(火)曜日〕〔11〕

 いろいろあるのかな…


〔10月12日(火)曜日〕〔12〕

 何にせよ、納得した歩みをするのが一番です。

 …最近、僕は昔ほどストレスに悩まされなくなった。


 彼らの暗示による嫌がらせに気づいたのが原因だろうか?

 それとも長年の大切な思い出の正体に気がついたからだろうか?


 真実に気がつく前は、クサクサして1人で数時間ふてくされる事もあったが、今は無い。

 何だか不思議なものです。


 君も、時々、1人で自分の殻に閉じこもる時があった…

 今もそうなのだろうか…心配です。


〔10月12日(火)曜日〕〔13〕

 最近、腹筋を毎日の日課にしました。

 理由はTVで北朝鮮の後継者の映像を見たことです。

 ぽっこりおなかが出ている…

 同じように出ているので、これはまずいと思った。


 急に自覚する事ってあります。


〔10月12日(火)曜日〕〔14〕

 君は太ったのかな?やせたのかな?

 それとも以前と変らないのだろうか?

 いろいろ想像したりします。

 いつか正解を知る日が来るでしょうか?


 もう一度あえる日を信じて…。


〔10月12日(火)曜日〕〔15〕

 再会を信じます。



〔10月12日(火)曜日〕〔16〕

 現在深夜2時半すぎ、早ければ今日。ヘルパー講座の受講資格の返事がくる。

 定員があるので、もれるかもしれない。

 今回受講を申し込んだのは、公的機関の講座だ。

 はたして“彼ら”の介在はあるのか…

 それに、筆記は自信が無い。一般常識は得意でない。

 もし申込者全員の面接に問題がなければ、筆記で合否が決まってしまう…

 

 早ければ今日、合否がわかる。

 受かれば、本気で取り組みたいと考えてます。


〔10月12日(火)曜日〕〔17〕

 もし落ちた場合は、有料の民間機関の講座に申し込むつもりです。

 こちらに定員割れはない。


〔10月12日(火)曜日〕〔18〕

 仕事をしつつ(仕事の準備をしつつ)、エッセイ風小説を続け、それを反映したエッセイ漫画の投稿で日々を過ごす。

 当面はそんなかんじに過そうと思う。人間関係の再構築とかは、仕事が軌道にのってから考えようと思う。

 “素”で接してくれる人は、その人が仮に“彼ら”であろうともいい人だという事は、東京で学んだ。 

 

 あとは時間をかけて、普通の人か、違うか見分ければいい。時間さえかけて観察すれば見分ける自信はある。


〔10月12日(火)曜日〕〔19〕

 こんな話を思い出す。

 アフリカのガーナでは、今、中国製のニセモノ電化製品であふれかえっているそうだ。

 ガーナの人は“本物”を見たことが無い。ニセモノしか知らないのだ。

 いくら日本人が、それはニセモノだと指摘しても、それしか知らないからわからないのだ。


 …長年ぼくはニセモノの友情を本物と思ってきた。

 

 でも今はニセモノと本物の区別がつく。


 ニセモノしか知らなくても生きてはいけるのだが、その状態が続くと漠然とした不安というか、疑問を常に抱えてストレスになる。

 今はその種のストレスを感じない。本物とニセモノの区別がつくからだ。


 過去、本物の友情を示してくれた人が何人もいた事実に、今は気づく。

 しかし、それらの関係を当時の僕は粗末に扱ってきた。

 ニセモノの友情こそ大切と感じたがゆえ、本物の友情もニセモノ同様の扱いをしてしまったからだ。

 というか、そういう人間関係が当たり前であるという、間違った認識でここまできてしまった。


 ここから、2つの思いに僕はいたる。

 1つは、過去“彼ら”に囲まれた環境下でも“普通の人”は確かに存在し、仲良くなれた。という事実と。

 もう1つは、過去そうした人達がいたのだから、これからも人間関係を作る事は可能だと思う。という思いだ。


 

 こんな思い出がある。

 大学生の時、駅近くの喫茶店で喋っていた。話す内容は漫画の内容についてだ。

 すると、突然。その友人は話の内容を変え、政治の話題にした。

 唐突だったが、かれにあわせた。

 しばらくして、どうして急に話を変えたのか聞く。

「となりのおばさんがじっと見てるんだよ」

 と彼は言った。


 当時からお店に入ると見られる感覚はあったが、気にした事はなかった。


 しかし、真実に気がついてからは、監視を意識する。


 大学時代の友人は監視を意識したのだろうか?

 もし、普通の人なら、凝視するおばさんについての文句でその後しばらく盛り上がるはずだが、

 その時のあいつは、見られていた事をポツリと言ったきり、この話題を封じた。すごく奇妙に感じたのを覚えている。


 1つ言えることは、漫画の話題以外で、彼と盛り上がることはついに無かった。

 当時は気がつかなかったが、今はそれが異常であると感じる。

 

 過去の記憶を探ると、時折聞きもしないのに、自分の家族の話題とかするやつがいた。

 当時はそれが、“彼ら”ではない証拠の1つだと気がつかず、重視しなかった。

 友人というのはそういう話をしない人を言うのだという、間違った認識でいたが為だ。


 人生とは波乱万丈で面白いです。

 Fさんはどう思う?


 いつか君の想い(思い)も聞かせてください。


 君に読んで欲しい本がある、日蓮の現存する正筆御書、一度見てください。


 

 君が「埋没費用サンクコストの呪い」にかからず、

 冷静な判断が出来る事を心から期待します。



 誰かが邪念に負けた、けど天は見放さなかった…

 そういう事で全て矛盾しなくなると思うのですがどうなのでしょう。


 三界に家を建てるには、君が必要です。

「間違いに気づいたの、だから関係ないわ」

 と言う権利を君は十二分に持っていると思う。


 君は試練に耐えた、だから…天からご褒美をもらう機会をもらった、

 それで何もおかしな事はないと思うけどどうなのだろう?


 これ以上邪魔をして、もし本当に(あなたが)地獄に堕ちちゃったとしても、

 誰も責任取ってはくれないよ!

 老後を誰とすごしたいかについては、私に決める権利がある。

 もうその頃この世にいない人に、とやかく言われたくないわ



 と言う資格が試練を乗り越えた君には間違いなくある。

 遊ぶ金ほしさの連中に負けないでほしい。


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〔10月12日(火)曜日〕〔番外1〕

 いろいろ言われると思う。けど、がんばって。負けないで欲しい。

 狭量な人達が押し付けてくる“勝手なイメージ”なんか跳ね除けて!

「そんのお断りだわ、もう2度と永久にね!」

 と言う権利を君は十二分に持っていると思う。

 自分の心を取り戻してほしい、君のためにも。僕のためにも。

 繋がりは、今でもあるんだと、そう思えれば乗り越えられると思う。

 味方もいるはずです、東京でも経験が、そう僕に確信させる。

 変な人は男に多かった、女性はまともな人結構いた。話していてわかる。


 全てを背負い込んではだめです、悔やんでいるならOkです。

 悔やみもしない人達に囲まれて、悔やんでいない“ふり”をし続けるのは、

 相当つらいと推測します。脱出がベストです。


 

 この18年間、同じ苦難を君と共有したのだろうか?

 繋がっていたのだろうか?


 

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〔10月12日(火)曜日〕〔番外2〕

 僕と別れた後“彼ら”は君に“まちがった”発見をたくさんさせたと思う。

 君は自分でそれを発見したと思い込んでいるけど、それは間違いです。

 そうした発見を全て背負い込む心理状態になれば“彼ら”はそこにつけ込む。

 そして君の心を容易に操る事が出来る。

 そうやって君を“従順”にさせるのが“彼らの(中の「そうした人達」の)常套手段”です。

 非常に悪質な人心掌握じんしんしょうあく法になります。


 油断していると、本当にこの暗示にかかります。

 相手は親切心につけこんで、あたかも君が自分で決断したかのように“錯覚”させるプロです。

 親切心を利用されないようにしないと、永久にいいように利用されてしまいます。

 傲慢さに負けないで!



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〔10月12日(火)曜日〕〔番外3〕

 男たちは“組織に貢献すると、かわいいお嫁さんをもらえるシステム。

 これがなくなるともう楽できなくなる”と考えているのかもしれない。

 もしかしたら“君をのがすと、このシステムに穴が開く”と考えてるのかもしれない。

 その“男のわがまま”がいかに「人は正しくあるべきだ」という考えと共通点が無いのか!

 という視点にたてば、おのずとどう振る舞い、どうしゃべればいいのか、

 自然と沸いてくるのでは…、そんなふうに考えたんだけど、どうかな。


 丁寧かつ妥協を許さない毅然きぜんとした態度が肝心です。

“履き違えた大人の事情”に負けないで欲しい。

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〔10月12日(火)曜日〕〔番外4〕

 僕は今、賭けをしています。


 最近こんな事思う、もうすぐ僕は資格をとるため“定期的”な日課に入る。

 つまり、決まった場所に決まった時間いる生活がしばらく続くのだ。

 …こんな事かいて、あせってるとか思われたくないけど。

 たぶん、君が仮に本気で会う気になったとしたら?

 僕が立ち寄りそうな場所に先にいるというスタイルをとるだろう…などと思った。

 過去の経験がそう判断させる。

 …と同時に、仮にいつか本気になり、会いに来てくれる事があるとしても、

 今すぐではないだろうとも思う。

 なんとなくそう思う。


「私をひとり立ちさせて!」

 と言う権利を君は十二分に持っていると思う。

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〔10月12日(火)曜日〕〔番外5〕

 僕には“彼ら”に「人生を返せ!」と主張する権利がある。

 Fさんは賛成してくれますか?

 再会を信じて。

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〔10月13日(水)曜日〕〔1〕

 Fさんへ。


〔10月13日(水)曜日〕〔2〕

 今回の文章はてこずった…、時間かかったので、ずるして1度で2日分にします。


〔10月13日(水)曜日〕〔3〕

 公的機関のヘルパー講習、落ちました…

 残念です。まあ、僕より深刻な人もたくさんいたので、仕方が無いと思うことにしました。

 実際問題、面接などでかんじたけど、他の人は僕より深刻な事情の人が多い。

 僕は運がいいのかもしれない。

 

 損した分、帳尻があっていると感じたいところです。


 できる事なら、恋愛関係でも帳尻があえば…

 まあ、運命の神がいるなら祈るのみです。

 奇跡を信じて。再会を祈ります。


〔10月13日(水)曜日〕〔4〕

 第2プランである民間のヘルパー講座に、近日中に申し込むつもりです。


〔10月13日(水)曜日〕〔5〕

 君の方はどうですか?

 元気にやってますか?


〔10月13日(水)曜日〕〔6〕

 君は僕より要領がいい、きっと何とかしていると信じます。

 18年前もたぶん、いつまでも真実に気がつかない僕を見て、

 総合的に判断して身を引くのが一番と考えたのかもしれない。


 それなら、高校時代。もうあわないと言われたあとの君の立ち振る舞いも理解できる。

 何も変ってなかったし、嫌う様子も一切なかった…。相変わらずかわいい君だった。

 不思議で、理解できず、混乱した。

 この疑問は解かなければ、そう思った。


 時間はかかったけど、ようやく答えにたどり着きました。


 人生って波乱万丈でおもしろいです。


 僕は今、賭けをしています。

 答えはわかりません、とにかく待とうと思う。

 今は君の都合が悪いだけだ、受け入れられるにしろ、違うにしろ、

 なにかしらケリをつけに君は現れる。そう信じます。

 君は、僕が真実に気がついたという事実をもし知ったなら、

 その事実を重く受け止めるはずだ。そう思った。

 何に賭けているのかと言うと、君が僕に「告白」するかどうかという事にだ。

“彼ら”は決して正体を明かさない…(「告白」しない)、

 どんなに親しくなろうとも、絶対に。君ははたしてどうだろう…?

 18年前、君は「告白」一歩手前まで来ていた。

 先輩の正体を明かすという行為は、あとちょっと踏み込めば

 自分の正体も明かしかねない行為だ、今にして思うとそう思う。


 僕は賭けをしています。君が僕に「告白」するかどうかと。

 そこが、大きなターニングポイントになる。それは事実です。


 告白された事は胸にしまうつもりでいます。

 だめ…かな、どう?


〔10月13日(水)曜日〕〔7〕

 あれから君にもいろいろあったと思う。

“彼ら”についてだけど、見た目や格好に関しては一般人と見分けがつかないように努力していると感じる。どこぞの信仰宗教のように、専用の服を作ったり、特異なオブジェを掲げたりしない。

 だからこそ、逆に言えばそれが故、見た目や生活様式の異なる人を攻撃する心理が生まれるのかもしれない。


〔10月13日(水)曜日〕〔8〕

 たぶん、“彼ら”のあの「行動」は、そうした「専用の服」や「特異なオブジェ」がないがゆえ、

 “その”代わりになるべき要素として“必要不可欠”なものになっているのではないだろうか?

 そんな事思う。

 あやしい団体の構成員は「専用の服」や「特異なオブジェ」を通じてメンバーが一体感を持つと言う…

 “彼ら”の場合は「例のあの行動」を通じてメンバーが一体感を持つ…と考えると、

 無理なくイメージできるのだが、本当のところはどうなのだろう?Fさんはどう感じますか?


 君がこういうの好きでない事は、よく知っています。


“彼ら”は君がなかなか、なびかないから。

 じゃあ腹いせにこちらもずっと攻撃してやれ…と考えたのだろうか?

(そこまでくさってない?)

 もし事実なら、この18年間、同じ苦難の一端を君と共有していた事になる。

 それは僕にとっては(奇妙な事に)誇らしくも感じてしまう。

 繋がっていたのだろうか?どうなのだろう。

 だとしたら、2人の時間は断絶したわけではなく。

 図らずも“彼ら”を通じてつながっていた事になる。

 もしそうなら、切なくも、こそばゆい奇妙な想いになるけど…、どうなんだろう。

 あくまで仮説です。いつか疑問が解ける日を夢見ます。


 いまはつらいのかもしれない、大変な目にあってるのかもしれない。

 でも繋がりは、今でもあるんだと、そう思えれば乗り越えられると思う。

 きみにとっての“それ”が“何を”いみするのか。

 君は君の心を信じて良いのだと思う。



 …君に読んで欲しい本がある、日蓮の現存する正筆御書、一度見てください。

 僕は至らぬ人間ですが、精一杯の背伸びをして伝えます。

 君の事が心配だからです。詳しくは21話参照してください。


 君が「埋没費用サンクコストの呪い」にかからず、

 冷静な判断が出来る事を心から期待します。


 三界に家を建てるには、君が必要です。


 遊ぶ金ほしさの連中に負けないで!



「間違いに気づいたの、だから関係ないわ」

 と言う権利を君は十二分に持っていると思う。


“情熱”を失わせるのが、彼らのオハコだ!気を付けて!


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〔10月14日(木)曜日〕〔1〕

 …これを書くのにてこずった。以下の文です。

 君はこういうの好きでないかもしれない。でも、気が向いたら読んでみて欲しい。

 僕は相変わらずこういう話好きなんです。


 「紅の豚」が舞台とした時代、第1次大戦後のイタリアは、ムッソリーニ率いるファシスト党が台頭していた。ファシズム(=全体主義)の定義については諸説あるが、僕は“民主主義”“共産主義”を否定する“フランス革命以後に登場した国家体制”という定義が好きだ。とてもわかりやすい。


(※「紅の豚」の続編が構想中だという事を、Fさんはは知っているだろうか?たぶん女の子だから知らないと思う。女の子は通常、模型雑誌など読まない…、本来「紅の豚」は模型雑誌に掲載していた数頁のカラー漫画だった。そういう関係で宮崎監督は20年近く構想している、その「紅の豚“続編”」もこの雑誌に掲載するつもりらしい。特に映画化の意思は無いようだ。

 …調べると、ごく最近もこの雑誌のなかで「そろそろ“ポルコロッソ最後の出撃”を書く」

 とか言っているらしい。まだ、あきらめてない辺りが巨匠っぽい感じです。(そう!何事もあきらめてはいけないのです!!)その続編の内容は20年間謎のベールにつつまれている。わかっている事は、あの映画の後日談である事。そして、ポルコ・ロッソが“爆撃機”に乗って活躍するという事。そして、その爆撃機の機種名…、それだけだ。

 この爆撃機は第2次大戦のイタリア軍の機種なので、おそらくその辺りの時代が舞台と推測されている。

 はたして、反ファシストの“豚”がどういう経緯で“ファシストの軍の爆撃機”に乗るのか?

 そして同じ反ファシストのホテルの女主人ジーナはどう絡むのか?一筋縄では解決しないストーリー上の制約があるので、

 監督がそれをどう解決するのか…、それも楽しみです)


〔10月14日(木)曜日〕〔2〕

 この第2次大戦の遠因となる事件が、少しさかのぼって1929年に起きている。「世界恐慌」だ。

 それは近代トルコがスルタンを追放した5年後の出来事で、日本では、関東大震災から6年経ち、日韓併合から19年経っていた。

 この頃、中国では革命指導者“孫文そんぶん”が亡くなってから4年経過し、国民党vs共産党の内戦がはじまった頃で、そんな混乱した中国の領土を日本が虎視眈々と狙っていた時期だ。


(※日本の侵略は、欧米諸国のものとは異なる“概念”で行われていたように思う。先にも触れたように欧米列強の侵略目的が“海路シーレーンの確保”にあるのに対して、日本の当時の侵略戦略にはそれが無い。最近読んだ本にこんな感じの記述があった。長州の木戸孝允きどたかよしは早い段階から征韓論を(=韓国を併合する案を)唱えていたらしい。多くの人が、占領しても赤字になるから意味が無いというなか、長州の木戸孝允きどたかよしを中心とした人達は主張した。

「赤字でもかまわない。占領し、植民地をもつ実力を示せば、欧米列強も日本を列強として認めてくれる」と。この理屈はその後受け入れられ、日本は海外侵略にうって出るようになる。そんなもののために国を乗っ取られたらたまったもんじゃないと思うのは“普通の”感覚だと思う。)

(※後の資料でも日韓併合は大赤字だったらしい。日本国内からの財の持ち出しの方がおおかった。そういう点からみると、あれは完全に国際社会への政治キャンペーンだったと思う。現在の北朝鮮の核開発となにも違いが無い。)



〔10月14日(木)曜日〕〔3〕

 この時期「世界恐慌」が起こったメカニズムには、定説があるようだが、いまいちハッキリしない…。

 どうも、こうなんじゃないか?的な説明はあるものの、「正直、よくわからない」といのが正しい認識だと思う。

 ただ、明確にわかる事は、「それまでの経済学では説明不能の現象」が起きたと過去・現在の誰もが認識している事だ。

 現在でも当時の「世界恐慌」は研究されていて、現アメリカFRB議長バーナンキは、「世界恐慌研究家」で有名らしい。


 上記の文章のポイントは「それまでの経済学では説明不能の現象」が起きたという中の“それまでの経済学”とは何なのか?という点だ。それは1776年に『国富論』を書いた“アダム・スミス”の経済学の事をさす。


〔10月14日(木)曜日〕〔4〕

 “アダム・スミス”は“ニュートン”と同時代を生きた人物だ、「世界恐慌」から200年近く前の人物だ。

 この200年前、産業革命の起爆剤ともなるニュートン力学が誕生し“アダム・スミス”に影響を与えている。

 “ニュートン”はそれまでの過去の偉人たちの業績と自分の発見を、総合的にまとめて「古典力学(ニュートン力学)」を完成させた人物だ。当時これは非常に画期的なことで、それまで“神”が支配するこの世の慣わしを数学的に解明してしまったからだ。古典力学の(ニュートン力学の)完成により、人間は自然の力を数学で理解できるようになり、コントロールできるようになる。産業革命の起爆剤となり、さまざまな発明に生かされた。


 それを見て“アダム・スミス”はこう考えた。ニュートンが物理の世界で神の領域を解き明かしたなら、自分たち経済学者は経済の世界の法則を解き明かそう、と。当時は需要と供給という概念もなく、インフレ、デフレの概念も無かった。経済活動で、どうして好況・不況が起こるのかも、解明されてない時代で、まさに経済活動は神の理が支配する世界で、失業者を減らしたければ神に祈るしかなかった。


 18世紀、“アダム・スミス”を初めとする経済学者は、初歩的な経済学を完成させる。それが今日知られる「古典派経済学」だ。

 その特徴は、事実や期待はすべて“数値化可能”で、誤差は無視できるレベルの物としてとらえた。不確実な要素は(バイアスは)すべて数値化できて計算可能としていた。


 “ニュートン”の「古典力学(ニュートン力学)」が今日でも通用する理論であるのに対して、「古典派経済学」は修正が余儀なくされている。なぜなら「古典派経済学」が無視を決め込んだ不確実な要素こそが、今日こんにち経済を理解する要だからだ。


〔10月14日(木)曜日〕〔5〕

 世界で最初に「古典派経済学」を修正し、成功した人物が“ケインズ”だ。

 彼は学者というより、投資家であり、官僚だった。

 「世界恐慌」がおこった1929年、世界で唯一「世界恐慌」に対して有効な政策提言をした人物としてとらえられている。

 

 ケインズは官僚でもあった。そういう立場もあったのか、まず政府が公共事業をやるべし!と主張した。おそらく理屈よりも長年の「投機家としての経験とかん」により、政府の公共事業が(=自由市場にむりやり参入して強引に雇用を作る事が)重要であると感じとったのだろう。

(※ちなみにケインズは投機家として天才で成功をおさめた人物である)


 このケインズの理論は世界中で受け入れられ、今日「ケインズ主義」と言う名で、世界的に知られていている。1929年の世界恐慌時は世界で唯一の、有効な経済理論だった。そういう経緯もあり現在、世界中の経済担当者がこの考えを経済学の下敷きにしている…。


 しかし、ケインズの理論には矛盾も多く完璧ではない。時間と共にその矛盾点が指摘され続けたが、特に問題が発生しなかったので、その後の時代もつづけて「ケインズ主義」は世界の主流でいつづけた。

 問題が発生したのは1970年代。いわゆる「スタグフレーション」という問題が発生し、詳しくはわからないが、失業者対策においてケインズ理論は理論破綻したようだ。

 「今更それはないだろう…、今から古典経済学に戻る事はできない。どうすればいい!?」

 と世界中の政策担当者が思った。


〔10月14日(木)曜日〕〔6〕

 この時、シカゴ学派のミルトン・フリードマンの提唱した理論が、世界で唯一スタグフレーション問題解決の糸口を見出せるものであるとされ、イギリスで支持される。時にイギリスが「鉄の女」サッチャー首相の時代だ。

 事実その理論に基づく政策で失業問題は対応可能な問題になった。イギリスほど徹底しないもののその後アメリカでも取り上げられ、各国に広がってゆく、1980年代の出来事です。

 シカゴ学派とは、以前書いた世界最古の近代取引所であるシカゴ取引所の近くにあるシカゴ大学の経済学派で、長年シカゴ取引所の取引のメカニズムを解明しようと研究している人達の集団だ。もともとはオーストリア学派というヨーロッパの学派の分派だったが、ヨーロッパでオーストリア学派がケインズにおされて消滅したため、その跡を継ぐ形になっている。


(※意見はいろいろあるだろうが、こうしたシカゴ学派を“新自由主義”とくくる事がある。事実、僕もそうしてきた。しかし本来“新自由主義”とは政治用語であり、経済用語ではないらしい。

 どうやら本来はネガティブな表現らしく、「ケインズ主義者」が反ケインズ主義を攻撃するのに用いる表現のようだ。だから、定義があいまいでわかりずらい。まったく相反する考えの人物まで、おなじ“新自由主義”論者としてくくられている。僕も過去の記述で、シカゴ学派=新自由主義と表現してきたけど、これは改めます。

 シカゴ学派とはオーストリア学派の流れを汲む、市場の自然秩序を重視する立場の人達であり、政府の積極的な介入を(公共事業を)是とする「ケインズ主義」とはしばしばぶつかる事もある学問の派です。

 もう少し具体的に言うなら、不安定な要素を政府が排除して、エリートの指導の下「社会工学的」に問題を解決するのが「ケインズ主義」であるのに大して、「シカゴ学派」は不安定な要素も取り入れて、市場の自然秩序を見て流れをつかむものであるようだ。北風と太陽に似ている…)



 以前こんな事本で読んだ。

 ある日本人が留学中、アメリカの経済学者にこんな質問をしたらしい。

「あなたは何学派なんですか?」

 すると、そのアメリカ人経済学者は、随分悩んでから

「強いて言うなら、右よりの○○学派といった感じでしょうか」

 という感じの回答をしたとか…


 どうも欧米各国の経済学者は、特に自分が何学派か?とかは意識せず、自由に物事を考えているらしい。

 例えとしてふさわしくないかもしれないが、映画「酔拳」の中のジャッキーチェンのセリフの中に、この状況を説明できるぴったりのセリフがある。以下がそれです。クライマックス、宿敵との死闘の末、ついに自分だけの酔拳にたどり着いた主人公のセリフだ。

「(同じ仏教でも)寺で仏が異なれば、(カンフーも)師匠で技も異なる。師匠と弟子次第で拳法は変る。これぞカンフーの真髄!」

 北風と太陽はバランスが肝心なのかもしれない、どちらかが一方的に正しいわけではない。


〔10月14日(木)曜日〕〔7〕

 …話をもどして、1970年以降「ケインズ主義」を席巻した「シカゴ学派」の理論は。その後イギリスで徹底して実施され、イギリスの失業問題は制御できるレベルに落ち着いた。構造改革、規制緩和が徹底され、「シカゴ学派」の見本のような状況になる。

 よく当時「ウインブルドン化」という言葉を聴いた。僕が大学生くらいの時期だ。1995年前後だろうか?

 イギリスは経済が自由化したために、その主だった企業がみな外国企業に買収されてしまい、現在イギリスの基幹産業はみな外国資本が経営している。まるでイギリスで開催されるテニス選手権のウインブルドン大会で、イギリス人プレイヤーが1人も参加できないのに似ている…、という意味だ。

 「シカゴ学派」の理論を徹底すると、たしかにこの様な現象に陥る。世界の全ての国が実施すれば問題ないが、1国だけでやると安全保障上の問題が発生してしまうのだ。今、イギリスでは、アラブ系資本に基幹産業を買収させていいのか?という議論があるようだ。

 同じ問題はアメリカと日本の間にも起きた。日本企業がアメリカの原子力発電所メーカーを買収する際、それは国防上問題あるとして問題になったが、この時は「大丈夫」と最終決着している。現在日立はGEジェネラルエレクトリックの技術を使い新型原子炉の開発をしています。

 また、ついこの間も、日本の空港施設の管理を外国企業に任せるのは、安全保障上問題があるとして話題になった。

 2008年、渡辺喜美金融担当相、岸田文雄規制改革担当相、大田弘子経済財政担当相は(←長い肩書き!!)の3人は、現在の国際社会では皆そうしているのだから問題ないとして、推進しようとしたが、冬柴国土交通大臣、町村信孝官房長官の反対にあい頓挫した。

 意見はいろいろあるだろうが、日立とGEの件もあるので、日本1国だけ「チート」な行為を続けるのも問題で、むずかしいところです。

 こういう問題は時間をかけて調整する必要があるのかもしれません…


〔10月14日(木)曜日〕〔8〕

 こう書き連ねていくと、こういう意見も出てくるでしょう。

「経済学なんて役立たずじゃん」と。

 そうでもない事例が、じつはあったりするのです。


 第1次大戦は1919年のパリ講和会議で終結しました。

 その際、過去のヨーロッパの“慣例”にならい、敗戦国ドイツには莫大な“賠償金”が請求されました。

 ケインズはこれに大反対でした。むしろ積極的に財政支援をして公共事業を起こすべきだと。


 この時ドイツに請求された金額は天文学的な金額で、とても払いきれるものではなく、実質的にドイツを弱らせてのちのち頂こうという陰謀が垣間見えます。ドイツ人はそれに耐え続け、社会は混乱し、ヒトラーの台頭を許す結果になったのです。

(※余談ですが、この賠償金。今月3日に(2010年10月3日に)“完済”した、と現在のドイツ政府が公表しました。まだ払っていたんですね、驚きです。突きつけられた言いがかりに対して92年かけて“返済”して見せる事で、逆に他のヨーロッパ諸国をギャフンと言わしたわけで、ドイツ人の根性は凄いです…)


 …結果的にはケインズの主張は、この時正しかった。

 ドイツを復興させていた方が、ヨーロッパの混乱は早く修復しただろうし、むしろ上記に示すドイツ人の根性強さが、ヨーロッパ経済を牽引してくれたかもしれません。事実現在のEUでドイツは唯一の黒字国で、ヨーロッパ経済を牽引しています。


〔10月14日(木)曜日〕〔9〕

 先にも述べたととおり「ケインズ」は天才的な投機家であり、勘がさえていた。

 かれの理論はその“勘”を理論化したもので、勘であるがゆえ、整合性がなく、欠陥も多い。

 しかし、彼の勘そのものはそれほど間違ってなかったようだ。

 当時、ドイツに賠償金は“おかしい”と言える人物はなかなかいない。


 僕はこう思う。「経済学」とは個人の天才的“勘”を可能な限り理論化したものなのではないだろうか?と。

 だから、普通に読むと整合性が無く、欠陥だらけだ。

 それを読み解くには“書き手”と同等の“天才的勘”が必要なのだろう…。


 僕は凡人で天才の考えはわからない、しかし、その片鱗に本を通じて触れる事で、それまでにない発見にたどり着ける事もあるので、そういう意味では「経済学」というのは意味があるものだと思う。


 僕自身、「再帰性理論」は理解できないまでも、そこで説明された“バイアス”という概念は、新しい見方を教えてくれた。



 リーマンショック以降「シカゴ学派」的手法も見直され、ふたたび「ケインズ主義」が復活しています。でもどちらが正しい訳でもなく、混乱が続きます。

 日本は?というと、実は世界のトレンドから少しずれている。

 先進国が80年代「シカゴ学派」の実力におそれいっている頃、日本は「何それ、理解できない」と言わんがばかりに「ケインズ主義」を妄信し、公共事業をばんばんやりまくりました。2001年の小泉改革の時にようやく「シカゴ学派」の思想が取り入れられ、規制緩和や構造改革に着手します。欧米に遅れる事20年後です。激しい抵抗にあい改革が頓挫したのはニュースで報道されています。そうこうしているうちに「リーマンショック」で「ケインズ主義」が見直され、今に至ります。

「ケインズ主義」に傾倒しているだけではダメだと思うのは、僕がシロウト故なのかどうなのか…、まさに神のみぞ知るところです。


 経済理論を無視したヨーロッパ諸国の賠償金請求により、ドイツは疲弊し、ヒトラーの台頭を許し、世界は第2次大戦に突入しました。第2次大戦後過度な圧力は良くないと悟った欧米の人々は、敗戦国“日本”の戦後復興を手助けしてくれるわけです。


 人類は過去から学び成長すると、信じたいところです。

 やはり世の中は、広大で、複雑で、人間の想像の域を遥かに超える“巨大さ”をもっていると思う。手が出せば届くようなものではない強大なダイナミズムで動いている。せまい世界のなかだけで完結しないという事だけは、間違いようのない事実です。けっして単純ではない。

 単純であると吹聴する人間はなにも理解していないのに、した“ふり”をしているだけです。

 Fさん、そんな連中の説教など跳ね除けて!

 君の周りの人に伝えてください。

 「自分たちだけが一方的に正しいと思っているのは恥ずかしくないの!?」と。

 「理解を示す心の広さはどこへやったの?」と。

 「真実に目を向ける勇気はどこへいったの!?」と。

 彼らの放つ理想だけでは、世の中は良くならないと、わからないはずないのです。


 わかろうとしないのは、個人個人の“質”の問題です。目の前しか見ていない。

 そうした自分都合の連中に負けないで!

 世の中には、平気で「証拠」を書き換える検事がいると、ニュースでやっています。

 本人は本気で「何も悪いと」思ってないからやったのでしょう。

 物凄い犯罪だと、発覚しなければ永久に気がつかない…

 そういうたぐいの“厄介な人”多いと思うけど!負けないで欲しい。

 君が戦い続けられるなら、僕も戦い続けられます。


 これは人としての“質”がどうなのか?という問題です。

 教えが正しいとか、間違っているとか、そういう問題ではない。“質”が問われているのです。そう伝えてください。


 君が戦っているという前提で書きます。負けないで!応援しています。君は自分で思っている以上に強い人です。



〔10月14日(木)曜日〕〔10〕

 僕には“彼ら”に「人生を返せ!」と主張する権利がある。

 この事実を否定するのは相当難しいはずだ。どんな屁理屈をひねり出すのか一苦労だと思う。

 けれど僕はあえて“その権利を行使”しない。過去の文面を読んで欲しい、一度だって要求してない。


 その代わりこう言いたい訳だ。「もう一度あいたい人がいる」と。

 それでもそれが「贅沢だ!」と言う人がいるならば、何を持って贅沢ではないのか定義を明確にしてほしいものだ。単に自分たちの贅沢が侵害されている事に怒っているだけという事実に気づかずに反論できるのだろうか?


「別に人生を全部返せって言う、無理な(実行不可能な)相談をしているわけではない」


 …という事実があります、これはささやかな奇跡を期待しているだけの事なのです。



 Fさん!!君は全て背負い込むような感覚を時々もっていたような気がする。

 もしそうなら全てを背負い込んではだめです!“彼ら”はそれを狙っています!!


 君が、全ての罪を背負い込む心理状態になれば“彼ら”はそこにつけ込み、容易に人の(君の)心を操れる事が可能だからです。そうやって君の心から“情熱”を失わせるのが“彼ら”の手口だ!!だから注意して!非常に悪質な人心掌握じんしんしょうあく法です。そうやって“情熱”を失わせるのが、彼らのオハコです!気を付けて! 


 Fさん、いろいろ言われると思う。けど、がんばって。負けないで欲しい。

 狭量な人達が押し付けてくる“勝手なイメージ”なんか跳ね除けて!

 自分の心を取り戻すべきです。

 心が狭くなると人の命まで軽くおもえるようになるのよ!と言ってやってください。



 多分君の周りには悪意なく“そういう事”が出来る人がたくさんたくさんいると思う。

 それは悪意があるのではなく、心が内向きになっていて、外に向いていないからだと思う。

 「心が外向きになれば、人として持つ“当たり前の感情”が戻ってきます。」

 そう、周りの人に言ってやってください。


 君に読んで欲しい本がある、日蓮の現存する正筆御書、一度見てください。


〔10月14日(木)曜日〕〔11〕

 君がどこにいようと、どんな状況だろうと応援しています。

 何があろうと世界中でただ1人味方でい続ける人間がいることを忘れないでください。


 誰かが邪念に負けた、けど天は見放さなかった…

 そういう事で全て矛盾しなくなると思うのですがどうなのでしょう。


 君が「埋没費用サンクコストの呪い」にかからず、

 冷静な判断が出来る事を心から期待します。

 三界に家を建てるには、君が必要です。



 君は試練に耐えた、だから…天からご褒美をもらう機会をもらった、

 それで何もおかしな事はないと思うけどどうなのだろう?


 これ以上邪魔をして、もし本当に(あなたが)地獄に堕ちちゃったとしても、

 誰も責任取ってはくれないよ!

 老後を誰とすごしたいかについては、私に決める権利がある。

 もうその頃この世にいない人に、とやかく言われたくないわ



 と言う資格が試練を乗り越えた君には間違いなくある。

 遊ぶ金ほしさの連中に負けないで!

「私をひとり立ちさせて!」「間違いに気づいたの、だから関係ないわ」

「悪いけど、そんな未来はごめんだわ」

「貴方には私の話を聞く義務がある」

 と言う権利を君は十二分に持っていると思う。

 

 何か言われたら、こう言ってください。

「私には命をかけてくれる人がいる、この人は私を邪魔になんか決して思わない人よ」と。

「今度はあなたが人の都合を聞く番よ、さんざん他人の都合を無視してきたんだから、

 文句は言わせないわよ!」と、言って良いと思う。



 大切なものまで踏みにじられる権利は誰にもないように感じる。

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〔10月15日(金)曜日〕〔1〕

 僕には“彼ら”に「人生を返せ!」と主張する権利がある。

 この事実を否定するのは相当難しいはずだ。どんな屁理屈をひねり出すのか一苦労だと思う。

 けれど僕はあえて“その権利を行使”しない。過去の文面を読んで欲しい、一度だって要求してない。


 その代わりこう言いたい訳だ。「もう一度あいたい人がいる」と。


 それでもそれが「贅沢だ!」と言う人がいるならば、

 何を持って贅沢ではないのか定義を明確にしてほしいものだ。

 単に自分たちの贅沢が(快楽が)侵害されている事に怒っているだけという事実に気づかずに反論できるのだろうか?


「別に人生を全部返せって言う、無理な(実行不可能な)相談をしているわけではない」


 …という事実があります、これはささやかな奇跡を期待しているだけの事なのです。

 Fさん!!君は全て背負い込むような感覚を時々もっていたような気がする。

 もしそうなら全てを背負い込んではだめです!“彼ら”はそれを狙っています!!


 君が、全ての罪を背負い込む心理状態になれば“彼ら”はそこにつけ込み、容易に人の(君の)心を操れる事が可能だからです。そうやって君の心から“情熱”を失わせるのが“彼ら”の手口だ!!だから注意して!非常に悪質な人心掌握じんしんしょうあく法です。そうやって“情熱”を失わせるのが、彼らのオハコです!気を付けて! 


 何か言われたら、こう言ってください。

「私には命をかけてくれる人がいる、この人は私を邪魔になんか決して思わない人よ」と。


〔10月15日(金)曜日〕〔2〕

 Fさんは「名探偵ポアロ」という探偵ドラマを知っているだろうか?

 イギリス製の海外ドラマで、昔よくNHKで再放送をやっていた人気推理ドラマだ。

 今でも人気があるようで、全話DVDがTUTAYAに置いてある。


 主人公の「ポアロ」はベルギー人だ。第1次大戦で祖国が戦争に巻き込まれ、イギリスに逃げてきたという設定だ。もともとベルギー警察の警官で、優れた推理力を持つとされる。イギリスではベルギー人は珍しいらしく、原作者のアガサ・クリスティーは劇中でポアロの事を見たイギリス人に「フランス人の小男」と揶揄させた(ベルギー語とフランス語は似ているからだ)。ポワロは言われるたびに「ベルギー人です!」と憤慨する演出がされていてコミカルだ。

 「ポアロ」は独身主義者だ、祖国に悲しい恋を残して来ている。故に小男でちっともモテないがいっこうに気にしない…

 運動はまったくダメで、犯人逮捕はもっぱら相棒のへースティングス大尉の役回りだ。

 性格的には問題が多いが、憎めない人物として描かれている。


 なぜ「ポアロ」の祖国は戦争に巻き込まれたのだろうか?

 戦争とは第1次世界大戦の事だ。

(※第1次大戦でオスマン・トルコは領土を失い、大戦終結後の列強の侵略に対して「建国の父ケマル・アタチュルク」が防衛戦をして国を守り、現在のトルコの基礎を作った話は以前しました。この時代、パリ講和会議で戦勝国が文字どうり地球上の全ての利権を分配した、アフリカ大陸をケーキのように切り分けて国境を引いたのもこの会議だ。ドイツにはは多額の賠償金が請求され、日本はと言うとドイツが持っていた中国大陸の支配地域をもらいうけ、列強とならぶ大国扱いをされご満悦な時期だ)


 1919年パリ講和会議、1939年に第2次大戦が始まるまでの20年間その取り決めは世界秩序だった。

 一般にはこれを「ヴェルサイユ体制」と言う、パリ講和会議はヴェルサイユ宮殿で開かれたからだ。


 「ポアロ」は戦争が終わっても祖国に帰らなかった。

 劇中では常にイギリスの文化を馬鹿にする小男が、イギリスが好きで住んでいるとは思えない。

 なぜ、帰らなかったのか?

 当時の産業の発展にその答えがあるように思う。



 …少し時代をさかのぼって、中世ヨーロッパから見ていきたい。

 シルクロード全盛時代、なぜヨーロッパ人は“外”へ向わなかったのか?

 理由は明白で、ヨーロッパは豊かな土地だから、わざわざ“遠出”をしなくても、身近な世界を開発したり、奪い取ったりするだけで充分満足のいく“富”が手に入ったのだ。そんな理由もあり、中世のヨーロッパ人はよほどの理由が無い限り“遠征”をしなかった。

 例外的に、宗教的理由で“聖地奪回軍(十字軍)”だけは出したが、そうした特別な事情でもない限り、中世のヨーロッパ人は自分の周辺だけで満足していた。


 だがこの十字軍の遠征は思わぬ“副産物”をもたらす。大軍がヨーロッパを大移動するので、当然“補給路”も必要で、補給路はそのまま貿易道へ変化し、ヨーロッパ全体の流通網が出来上がる…


 この「十字軍の補給路」が出来る以前の世界では、文化世界はギリシャ・ローマ周辺のみで、それ以外のヨーロッパは野蛮人の住む世界だった。

(※古代ギリシャ・ローマ周辺の人々はローマの北の地を「ガリア」と呼び、未開の地としていたからだ。ガリア人の中には背が低い民族もいたのか妖精“ゴブリン”のモデルになった人々もいた。「ガリア」への異民族の流入も頻繁で、特に中国から移動したとされている遊牧騎馬民族“匈奴(フン族)”はその強さが伝説化され、その後のヨーロッパの神話に大きな影響を与える。よくヨーロッパの神話に「魔王とその軍団」が登場するが、これは「匈奴の王アッティラと彼が率いた騎馬軍団」もモデルにしているらしい。極端な事を言えば、現在RPGで定番の魔王と勇者の物語も、ヨーロッパに侵入した騎馬民族vsヨーロッパ諸侯の図式が原型になっている)



 「十字軍の補給路」が「商業流通路」として活気づくと、ヨーロッパ各地に流通“拠点”が出来上がるのだが、これが面白い場所に出来ている。

 

 コンスタンティノーブルからの物品はまず「北イタリア(ヴェネチア・ジェノバ)」につく。そこから3方向の拠点めがけて流通路は伸びている。

 まずは「南ドイツ(オーストリア)」~「北ドイツ(ドイツ)」~「ロシア諸国」へ抜けるルート。

 そして「シャンパーニュ(フランス)」~「フランドル(オランダ・ベルギー)」へ抜けるルート。

 最後に「イベリア(スペイン)」へ抜けるルート。


 かつて未開の地とされていた地域はこれら商業拠点が出来上がる事により、未開の地から文明の地へ変身をとげる。

 気がついただろうか?上記流通拠点はその後、ヨーロッパ列強へと成長する“国家”が誕生する地域なのだ。逆に言えば、この流通拠点から外れていた「スイス」や「東欧」「南イタリア」「北欧」は比較的発展に出遅れる事になる貧しい地域になる。

(※たいした産業の育たなかったスイスは「傭兵の国」となり、常に外部勢力との緩衝地帯だった「東欧」は西欧ほど安定した発展の機会に恵まれなかったのかもしれない。「南イタリア」はその後も貧しい地域として続いたため独自の組織“マフィア”が生まれ、今も南イタリアを牛耳っている。19世紀末アメリカへ南イタリア人が多く移民したため、“マフィア”の文化もそのままアメリカに持ち込まれた)



 現在、景気刺激策として、この自然発生する流通網を重視する考えがある。

 田中角栄の日本列島改造論は、日本の主要都市を高速道路ですべて結び、経済を活性化させようというものだったが、前提条件に無理があった。この日本の高速道路網は上記のヨーロッパの流通網とちがい、人為的に作られたものだ、自然発生したものではない。故に、無理があり、うまく機能しない道路も存在する。もう少し自然発生的な流通網を意識しようという流れが、現在考慮されているらしい。具体的には近畿3県のみで有機的に道路が機能する政策などを、3県の担当者が模索している様子をTVで見たことがある。またハブ空港を作る事で空路の自然活性化を後押ししようという動きもある。

 無理やり作った秩序には限界があるという事だろうか…、Fさんはどう思いますか?



 …「ベルギー」に関して言えば、一応流通路上にあるのだが、港をもつ「オランダ」の方が“拠点”として優位な地形だった事から、「ベルギー」は単なる“通過点”になってしまい、発展のおくれた田舎になってしまった。


 ここで少し思い出して欲しい…。日本が明治維新をした2年後の1870年代。

 全てのものが変り、発展する激動の時代だ。

 アメリカではロックフェラーがスタンダード石油を旗揚げした時期だし。ドイツではダイムラーベンツがガソリンエンジン車を売り出した時期もこの頃だ。ガソリンエンジンの発展はすさまじかった。それにあわせて「鉄鋼産業」も需要がましたため発展し、先進国は“鉄”と“ガソリン”の「重工業の時代」に突入したのだ。


 ヨーロッパで最初に重工業が発展したのは「イギリス」だった。「イギリス」には鉄を作るのに欠かせない“石炭”が豊富にあり問題がなかった。問題はヨーロッパ大陸の国々だ。大規模で、重工業の需要を満たせる“大規模な石炭”埋蔵地となると、ヨーロッパには4箇所しかない。

「ベルギー中部」

「ドイツ西部(ルール炭田)」

「ザールブリュッケン(ドイツ領、フランス領のアルザス・ロレーヌに近い)」

「オストラヴァ(チェコ第3の都市)周辺」


 そう、あの「ポアロ」の故郷「ベルギー」はヨーロッパ有数の炭田地帯だったのだ。

 1914年の第1次大戦では真っ先にドイツに攻め込まれた。石炭は重要な戦略物資だからだ。

 戦争が終わり、「ベルギー」の国権が回復しても、知恵ある亡命者なら帰国に躊躇する、「ベルギー」に自国を守る力は無く、いつまた占領されるかわからないからだ。現にケインズの警告を無視してまで、1919年パリ講和会議はドイツに賠償金を請求する事が決まった。知恵ある亡命者なら「ヴェルサイユ体制」が平和を築けないと察するだろう、危険なヨーロッパへの定住を警戒して当然だ。



 Fさんは「ダイアナ妃」の事は知っているよね。

 彼女の息子の1人が仮装パーティーで「ムッソリーニ」の仮装をして問題になったのを知っているだろうか…


 「ムッソリーニ」はイタリア王国の首相で、国王と手を組みイタリアをファシズムの国に作り上げた張本人だ。

 その弁舌は勇猛で魅力的。ヒトラーどころかルーズベルトまで憧れてマネたといわれる名演説家だった。

 しかしその名演説とは裏腹に、何をやっても失敗続きのダメ首相でもあった。

 理由は「イタリア」には「石炭がない」事だった。

 今でこそフェラーリやランボルギーニーという凄いエンジンを作るメーカーがあるが、これら自動車産業は発達したのは、第2次大戦後の事だ、現在では安い石炭を輸入できる環境があるが、以前は数少ないヨーロッパの炭田から輸入するしかなく、石炭のないイタリアは重工業化できずにいた。

 宮崎駿監督が面白い事を言っている。

「その国の兵器をみれば、歴史や国民性がわかる」

 と、いった類の発言だ。


 確かに、イタリアの第1次第2次大戦の兵器をみるとその性格は特徴的だ、飛行機では、デザインそのものは高性能を発揮する設計なのだが、エンジンが非力でだめだったりする、軽工業・手工業は発達しているが重工業が未発達なのがよくわかる。当時のイタリア軍は日本軍よりも弱いとうわさされている。


 何が言いたいのか?

 イタリアはシルクロード全盛時代、その利権を一手に握り、ヨーロッパ経済を支配した。

 その時の「名残り」で食文化や芸術でもいまだに輝いている。

 しかし「石炭」がないというだけで、一気にヨーロッパの劣等性に転落した。



 地理が、歴史を左右するのだ。

 こういうのを“地政学”というらしい。


 ここでのポイントは時代とともに“地政学”で重要な地理が「変化」するという事なのだ。

 地理は変化しないと人間は思い込みがちだ。だから日本列島改造論では単純に日本の主要都市を結ぼうと考えた。

 しかし、産業の形態が変化すれば、地理的条件も変化する。例えば「ベルギー」が突然重要拠点になったように…

 現在では「ベルギー」に限らず、ヨーロッパの4大主要炭田はさびれている…、かつてのような活気はない。理由はヨーロッパ以外の地域から安くて品質のいい石炭が輸入できるからだ。重工業地帯は輸入に便利な“沿岸部”へ移動し、ルール工業地帯をはじめとする古くからの重工業都市は勢いをなくした。 

 しかし、自由貿易は恩恵も事実ある。日本が中国からレアアースを輸入できるのも、現在の世界秩序が編み出した、「自由貿易体制」あればこそだ。「ヴェルサイユ体制」下ではこうした当然の権利も当然でなく、力ずくで奪わないといけなかった。それが戦いを呼び、再び世界大戦になる…、現在の自由な世界貿易の制度は、ある意味「世界大戦防止システム」の役割も兼ねている。



 今現在人生の“あがり”を決め込んで余生を送る人は、こうした変化を見ない。

 すでに数世代前の時代の“地政学”を平気でもちだす。

 それはそれでいいときもあるが、それが理由でとんでもない事になる事も事実ある。

 特に組織のトップがこうだと、ものすごくものすごく厄介だと思うのは、僕だけではないと思う。


 


 世の中は、広大で、複雑で、人間の想像の域を遥かに超える“巨大さ”をもっているようです、手が出せば届くようなものではない強大なダイナミズムで動いていると思います。せまい世界のなかだけで完結しないという事だけは、間違いようのない事実です。けっして単純ではない。

 単純であると吹聴する人間はなにも理解していないのに、した“ふり”をしているだけです。Fさん、そんな連中の説教など跳ね除けて!

 君の周りの人に伝えてください。

 「自分たちだけが一方的に正しいと思っているのは恥ずかしくないの!?」と。

 「理解を示す心の広さはどこへやったの?」と。

 「真実に目を向ける勇気はどこへいったの!?」と。

 彼らの放つ理想だけでは、世の中は良くならないと、わからないはずないのです。

 わかろうとしないのは、個人個人の“質”の問題です。目の前しか見ていない。


“彼ら”は君がなかなか、なびかないから。

 じゃあ腹いせにこちらもずっと攻撃してやれ…と考えたのだろうか?

(そこまでくさってない?)


 もし事実なら、この18年間、同じ苦難の一端を君と共有していた事になる。

 それは僕にとっては(奇妙な事に)誇らしくも感じてしまう。

 繋がっていたのだろうか?どうなのだろう。

 だとしたら、2人の時間は断絶したわけではなく。

 図らずも“彼ら”を通じてつながっていた事になる。

 もしそうなら、切なくも、こそばゆい奇妙な想いになるけど…、どうなんだろう。

 あくまで仮説です。いつか疑問が解ける日を夢見ます。



 「そうした」自分都合の連中に負けないで!

 世の中には、平気で「証拠」を書き換える検事がいると、ニュースでやっています。

 本人は本気で「何も悪いと」思ってないからやったのでしょう。

 物凄い犯罪だと、発覚しなければ永久に気がつかない…

 そういうたぐいの“厄介な人”多いと思うけど!負けないで欲しい。

 君が戦い続けられるなら、僕も戦い続けられます。


 これは人としての“質”がどうなのか?という問題です。

 教えが正しいとか、間違っているとか、そういう問題ではない。

 “質”が問われているのです。そう伝えてください。


〔10月15日(金)曜日〕〔3〕

 くじけたら、また立ち上がるだけです。


〔10月15日(金)曜日〕〔4〕

 頑張って!


〔10月15日(金)曜日〕〔5〕

 負けないで!


〔10月15日(金)曜日〕〔6〕

 応援していまし!


〔10月15日(金)曜日〕〔7〕

 油断せず


〔10月15日(金)曜日〕〔8〕

 しっかりと


〔10月15日(金)曜日〕〔9〕

 確実に


〔10月15日(金)曜日〕〔10〕

 時によろけそうでも


〔10月15日(金)曜日〕〔11〕

 しっかりと前をむいて


〔10月15日(金)曜日〕〔12〕

 気持ちをコントロールして…


〔10月15日(金)曜日〕〔13〕

 華やかな気持ちも失わず。


〔10月15日(金)曜日〕〔14〕

 強さを保ち


〔10月15日(金)曜日〕〔15〕

 自分らしさを示し続ける


〔10月15日(金)曜日〕〔16〕

 心の奥に“それ”がある限り


〔10月15日(金)曜日〕〔17〕

 負けはない


〔10月15日(金)曜日〕〔18〕

 …なんてイメージ、どうかな。

 だめ?いやいやあきらめないで、大丈夫。Fさんは強い、僕が保障します。


 今も戦っているのだろうか…

 その前提で書きます。


〔10月15日(金)曜日〕〔19〕

“彼ら”は見た目や格好に関しては一般人と見分けがつかないように努力している。

 どこぞの信仰宗教のように、専用の服を作ったり、特異なオブジェを掲げたりしない。

 逆に言えばそれが故、見た目や生活様式の異なる人を攻撃する心理が生まれるのかもしれない。


〔10月15日(金)曜日〕〔20〕

 たぶん、“彼ら”のあの「行動」は、そうした「専用の服」や「特異なオブジェ」がないがゆえ、

 “その”代わりになるべき要素として“必要不可欠”なものになっているのではないだろうか?

 あやしい団体の構成員は「専用の服」や「特異なオブジェ」を通じてメンバーが一体感を持つと言う…

 “彼ら”の場合は「例のあの行動」を通じてメンバーが一体感を持つ…と考えると、

 無理なくイメージできるのだが、本当のところはどうなのだろう?Fさんはどう感じますか?


〔10月15日(金)曜日〕〔21〕

 僕と別れた後“彼ら”は君に“まちがった”発見をたくさんさせたと思う。

 君は自分でそれを発見したと思い込んでいるけど、それは間違いです。

 そうした発見を全て背負い込む心理状態になれば“彼ら”はそこにつけ込む。

 そして君の心を容易に操る事が出来る。

 そうやって君を“従順”にさせるのが“彼らの(中の「そうした人達」の)常套手段”です。

 非常に悪質な人心掌握じんしんしょうあく法になります。


〔10月15日(金)曜日〕〔22〕

 油断していると、本当にこの暗示にかかります。

 相手は親切心につけこんで、あたかも君が自分で決断したかのように“錯覚”させるプロです。

 親切心を利用されないようにしないと、永久にいいように利用されてしまいます。

 気をつけて!そうやって“情熱”を失わせるのが、彼らのオハコだ!


 中には偏狭な人達もいると思う、でも、理解者もいるはずです、皆が皆敵ではない。

 中には器の大きな人もいて、それを示す機会を伺っているのかもしれません。


〔10月15日(金)曜日〕〔23〕

 いまはつらいのかもしれない、大変な目にあってるのかもしれない。

 でも繋がりは、今でもあるんだと、そう思えれば乗り越えられると思う。

 きみにとっての“それ”が“何を”いみするのか。

 君は君の心を信じて良いのだと思う。

 「時間をかけてじっくりとやればいい」


 僕は賭けをしています。君が僕に「告白」するかどうかと。

 そこが、大きなターニングポイントになる。それは事実です。


 告白された事は胸にしまうつもりでいます。



 君に読んで欲しい本がある、日蓮の現存する正筆御書、一度見てください。


 誰かが邪念に負けた、けど天は見放さなかった…

 そういう事で全て矛盾しなくなると思うのですがどうなのでしょう。


 君が「埋没費用サンクコストの呪い」にかからず、

 冷静な判断が出来る事を心から期待します。

 三界に家を建てるには、君が必要です。

「間違いに気づいたの、だから関係ないわ」

 と言っても誰にも君をとがめる権利はない。


 君は試練に耐えた、だから…天からご褒美をもらう機会をもらった、

 それで何もおかしな事はないと思うけどどうなのだろう?


 これ以上邪魔をして、もし本当に(あなたが)地獄に堕ちちゃったとしても、

 誰も責任取ってはくれないよ!

 老後を誰とすごしたいかについては、私に決める権利がある。

 もうその頃この世にいない人に、とやかく言われたくないわ



 と言う資格が試練を乗り越えた君には間違いなくある。

 遊ぶ金ほしさの連中に負けないで!

 なにか、そちらの世界なりのいい訳があるのかもしれない… 

 でも、そんなもののために、1度しかない人生を犠牲にされるのは間違っている。

「私をひとり立ちさせて!」

 と言う権利を君は十二分に持っていると思う。

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〔10月16日(土)曜日〕〔1〕

 君が欲しいのは「思惑や計算のない言葉」なのではないだろうか。 

 君は今、僕の言葉を読んでどう感じますか?

 いつか答えを、こっそり教えてください。


〔10月16日(土)曜日〕〔2〕

 昨日「マヤ文明・アステカ文明」等のミイラの特集がTVでやっていた。

 見ていてこう思った。

 そう言えば以前聞いたことがある、アメリカ大陸には馬がいなかった。

 インディアン(=ネイティブ・アメリカン)は白人から馬を奪うと、瞬く間に乗りこなして、騎兵隊を困らせた…、といった話だ。


 馬がいないという事は、当然「遊牧騎馬民族」もいない。

 いなかったが故、アメリカ大陸には「シルクロード」のようなものが発達しなかった…


 TVを見ていて思った。

 「マヤ文明・アステカ文明」と「インカ文明」の人々は決して劣っていなかった。優れた数学の知識を持ち、高い建築技術や農業技術を持っていた。野蛮ないけにえで有名だが、そうした風習はヨーロッパにも古代は存在した。

 もし、「馬」がいて、南北アメリカ大陸が「交易路」で結ばれていたら?

 「マヤ文明・アステカ文明」と「インカ文明」をつなぐ“シルクロード規模”の交易路があったら?

 その「交易路」を通じて「文明」は加速度的に進化し、ヨーロッパ・中国にも引けを取らない第3の勢力へと成長していたかもしれない。


 

 調べてみると、「馬」はかつて地球上に物凄い種類いたらしい。

 しかし氷河期に大絶滅をして、生き残ったのはわずかに数種のみ…

 そしてその生き残りは“たまたま”全てユーラシア大陸にいたという事らしい。

 アメリカ大陸の「馬」は絶滅し、スペイン人がいくまで、だれもその存在を知らなかった。


 海路があるじゃないか!という考えもある。その辺は専門家が研究している事なので、何ともいえない。

 しかし、「マヤ文明・アステカ文明」と「インカ文明」で船が発達したと言う話はあまり聞かない。

 たぶん、身近な土地が豊かだったので、どこか遠くへ行こうと思わなかったのかもしれない。

 

 新天地を目指すのはいつの時代も、貧しい者だ。

 フロンティアを目指さないと、やっていけない過酷な環境に生きてきたからこそ、新しい場所を目指す。

 シルクロードの形勢にもこうした状況は過分にあると推測する。

 荒れ果てて、何もない中央アジアの民が、新天地を目指し“移動”を繰り返すうちに。その道は“交易路”へ発展し、今度は“交易路”同士が繋がり、さらに長い道になり、いつしか1万キロを越えるルートが出来上がった…。


 ルートそのものはまず「馬」にのった「騎馬民族」が切り開き、「ラクダ」の商人が後追いをしたのかもしれない…。

(※「ラクダ」は南アメリカにもいたようです。でもアラブやアジアのラクダのような、長距離の荷物輸送には適していないようです、最近有名になった「アルパカ」も南アメリカのラクダの1種らしいです)


 イスラム教はそうした過酷な環境のアラビア半島で生まれた。

 その主役は貧しきものと商人なのではないだろうか?

 イスラム教は“商人”によって広がった文化だからだ。

 キリスト教が専門の聖職者によって布教されるのに対して、イスラム教は“シルクロード商人”の文化として広がった。

 商人にとって取引相手は大事な客だ、異教徒だからといっていちいち殺していたら、商売にならない。

 



 こんな事例がある。

 Fさんへ、覚えているだろうか?以前「カッパドキア」について記述した事を。

 奇岩おりなすこの世の果てのような景色がつづく修道士の楽園。

(※今日の「世界不思議発見」はカッパドキアを特集するらしい)


 ローマの衰退とともに1人また1人と“修道士”が集まり、最終的には何万という都市に発達したカッパドキア。しかし11世紀セルジューク・トルコと十字軍の戦いに対してどちらの勢力にもつかなかった「カッパドキア」、このおかげでセルジューク・トルコは一息つくことが出来て滅亡を免れた。それがきっかけか不明だが、その後過疎化が進み、13世紀には無人の廃墟になった「カッパドキア」。歴史を記録したものが一切ないので、その創設から滅亡までの詳細が謎に包まれている「カッパドキア」。今現在は後から来たトルコ人が住み、観光名所になっています…。


 カッパドキアのような場所が実は東ローマ領内に実はもう1つあり、驚く事に2010年現在も「現役」で修道士がいる。え?と思うかもしれないが、事実なんです。それも、今、日本で私は忍者ですとか自称する古武術家とは違い、本物の修道士がいるのです。

 規模は小さいが、カッパドキアと同じように僻地で、修道士が集い、修行している。

 ここは東ローマ帝国時代から聖山せいざんとされ、女人禁制。

 男の修道士のみがいる場所だ。(←「カッパドキア」と同じだ!)


 その名は「アトス山」と言い、ギリシャの北東の小さな半島の先端に位置する。

 正式には“聖山修道院”自治州というらしい。


 いまだこんな場所があるとは驚きです。世界は本当にひろいです。


 9世紀はじめに東ローマ皇帝が「アトス山」に対して“聖域と定める勅書”を出している。

(※推測だがおそらく「カッパドキア」もこの「アトス山」のように勅書をもらっていたのではないだろうか?記録がゼロなのでまったくわかりませんが、ここまで似ているのだから、同じ扱いを受けていた?と推測するのが自然と思うけど…、どうなのだろう。記録がまったく無い地域の歴史を、似た経緯をたどった地域の歴史から類推して推測するのは個人的に楽しいです、つじつまが合ったときなどワクワクする。)


 東ローマ帝国の1部として始まったこの「アトス山」も「カッパドキア」同様14世紀の「オスマン・トルコ」に飲み込まれ、その領内の1部となるが、宗教に寛大なイスラムの(当時の)風習にならい、信仰が許された。


 当時のイスラム教徒はこの様に寛大だった。

 むしろ苛烈を極めたのは宗派間対立で、スンニ派とシーア派の抗争は相手を殲滅するまでやる。

 本来イスラムの聖戦ジハードとはこうした宗派間戦争を正当化させる大儀として掲げられたもので、キリスト教徒に向けたものではなかった。


 イスラム教徒がキリスト教徒に攻撃的になったのは第2次世界大戦後「イスラエル」が建国されてからだと思う。以前書いたが現在の「イスラエル」はパレスティナ人を排斥している。しかしその政治パワーで、誰にも文句を言わせないようにしている。

 まさに“悪人世にはびこる”の図であり、アラブ人は同胞を救うためにも戦う必要に迫られるのも最もな理屈だ…

 数度の中東戦争をおこし、イスラエルをアラブ連合は攻撃したが、アメリカがバックにつくため、イスラエルは勝利を重ねた。

 イスラム教徒がアメリカを嫌うのも当然です。


 911テロを肯定しようとは思わない、あれは間違いなく大量殺戮だ、どんな事情があろうとも許されるものではない。


 でもあの事件以後、アメリカでは「どうして自分たちが嫌われるのか?」とようやく思う人が増えてきたと聞きます。1948年にイスラエルが建国されて57年たってようやくです。今までいかに情報が遮断されていたかという事かもしれません。

 世界は矛盾をはらんで現在も動いています。

 でも、遅くなろうとも、真実に気がつくのはいいことです。気がつかないより遥かにいい!!

 Fさんはどう思いますか?


〔10月16日(土)曜日〕〔3〕

 こうも思う。

 僕には“彼ら”に「人生を返せ!」と主張する権利がある。

 この事実を否定するのは相当難しいはずだ。どんな屁理屈をひねり出すのか一苦労だと思う。けれど僕はあえて“その権利を行使”しない。過去の文面を読んで欲しい、一度だって要求してない。


 その代わりこう言いたい訳だ。「もう一度あいたい人がいる」と。それでもそれが「贅沢だ!」と言う人がいるならば、何を持って贅沢ではないのか定義を明確にしてほしいものだ。単に自分たちの贅沢が侵害されている事に怒っているだけという事実に気づかずに反論できるのだろうか?


「別に人生を全部返せって言う、無理な(実行不可能な)相談をしているわけではない」


 …という事実があります、これはささやかな奇跡を期待しているだけの事なのです。



〔10月16日(土)曜日〕〔4〕

 ここで重要なのは、ヨーロッパ人も中国人も、そして当然日本人も、シルクロードに関わりをもつすべての国の国民はこう考えるべきなのだと思う。自力で自国がここまで成長したわけではない、お互いに影響しあった結果、今があると。

 それが証拠に。高いポテンシャルをもちながら、他の文明と交流(=交易)できなかった古代~中世のアメリカ大陸文明は、成長に限界があった。むしろ単独であそこまでよく進化したものだと賞賛すべき状況だ。

(※近年の研究は、本当にアメリカ大陸に「交易路」はなかったのか?影響しあってなかったのか?に焦点が移っているように感じる。)


 この世は、互いに影響しあって成立しているのです。

 唯一絶対に正しく、他は排除してかまわないと、思うのは個人の自由だが、実行するのは間違いです。

 実行した先にあるのは栄光ではありません。


 世の中は、広大で、複雑で、人間の想像の域を遥かに超える“巨大さ”をもっている、手が出せば届くようなものではない強大なダイナミズムで動いている。日本とて例外ではない。

 せまい世界のなかだけで完結しないという事だけは、間違いようのない事実です。

 けっして単純ではない。

 単純であると吹聴する人間はなにも理解していないのに、した“ふり”をしているだけです。

 Fさん、そんな連中の説教など跳ね除けて!

 君の周りの人に伝えてください。

 「自分たちだけが一方的に正しいと思っているのは恥ずかしくないの!?」と。

 「理解を示す心の寛大さはどこへやったの?」と。

 「真実に目を向ける勇気はどこへいったの!?」と。

 彼らの放つ理想だけでは、世の中は良くならないと、わからないはずないのです。


 わかろうとしないのは、個人個人の“質”の問題です。目の前しか見ていない。

 そうした自分都合の連中に負けないで!

“厄介な人”多いと思うけど!負けないで欲しい。

 君が戦い続けられるなら、僕も戦い続けられます。


 これは人としての“質”がどうなのか?という問題です。

 教えが正しいとか、間違っているとか、そういう問題ではない。“質”が問われているのです。そう伝えてください。


〔10月16日(土)曜日〕〔5〕

 今、イスラムは苦しい時期に来ているのかもしれない。

 かつては「皆」が“貧しきもの”だったからいいが、今はそうでもない。

 お金持ちになったイスラム世界が教えとの矛盾に苦しんでいる…

 イスラムでは“金貸し”は厳禁だ、でも銀行がないと不便だ。

 そこでイスラム法に抵触しないよう工夫がされている。

 たしか、銀行は金の変わりに債権を貸すのではなかっただろうか…、そんな番組を見た記憶がある。違うにしろ、とにかく工夫して“金貸し”ではないが、銀行として機能するよう工夫している。


 教えと相反する事態に直面した世界宗教イスラム教は、いま、あたらしいステップに入ろうとしているのでしょうか?


 前提条件がかわると、古い秩序と矛盾が生じて、歪みが起こるのです。


 歴史は積み重なり、影響しあい、時に歪みをただし、前をむいて進んでいると思いたいところです。

 Fさんはどう感じますか?

 いろいろ言われると思う。けど、がんばって。負けないで欲しい。

 狭量な人達が押し付けてくる“勝手なイメージ”なんか跳ね除けて!

 自分の心を取り戻すべきです。

 「心が狭くなると人の命まで軽くおもえるようになるのよ!」

 と言ってやってください。

 心が外向きになれば、人として持つ“当たり前の感情”が戻ってきます。 

 そう、周りの人に言ってやってください。


〔10月16日(土)曜日〕〔6〕

 味方もいるはずです、東京でも経験が、そう僕に確信させる。

 変な人は男に多かった、女性はまともな人結構いた。話していてわかる。


〔10月16日(土)曜日〕〔7〕

 どうかな…おちついて


〔10月16日(土)曜日〕〔8〕

 君は君らしくいたいでしょ?


〔10月16日(土)曜日〕〔9〕

 前をむいて行きましょう!


〔10月16日(土)曜日〕〔10〕

 後悔しない人生を!


〔10月16日(土)曜日〕〔11〕

 歪みなどに従う必要はありません。


〔10月16日(土)曜日〕〔12〕

 最近こんな事おもった。

 君が欲しいのは「思惑や計算のない言葉(気持ち)」なのではないだろうか。


〔10月16日(土)曜日〕〔13〕

 昔こんな事があった、自分では裏表があると感じていて、その事を話したら、

 お前のどこに裏表があるんだ、と笑われた事がある。

 たしかに、バカ正直なところはあったし、今もある。

 多少成長もしましたが、君の知るKはいまでもここにいます。


〔10月16日(土)曜日〕〔14〕

「私をひとり立ちさせて!」

 と言う権利を君は十二分に持っていると思う。


 信念があるなら、守りたいものがあるなら、理由があるなら、いいんです。


 人間は未来に希望をいだくべきなんです。

 多くの人の希望を砕き続けていく世界の住民でい続けるなんていやでしょ?


 与えられた役回りが“損”な役回りでなく、ごく当たり前と教育させられているところが、なんだかものすごく心が痛くなる感じがします。

 気づいたなら、損な役回りから逃げていいものだと、強く主張します。


 たぶん“彼ら”歪みを意識できなかったが為に、人間の質より量を優先させてしまったのではないだろうか?結果こんな酷い現状になったのだと思う。だから“数の暴力”も肯定できる。“数の暴力=(人間の)質より量を優先”は矛盾なくイコールで結べる。


 でも屈する必要はありません。


 なぜなら君の心は誰のものでもなく、君のものだからです。

 数の力で他人から心を奪えると本気で思っている人などに負けないで!!



〔10月16日(土)曜日〕〔15〕

“彼ら”は見た目や格好に関しては一般人と見分けがつかないように努力している。

 どこぞの信仰宗教のように、専用の服を作ったり、特異なオブジェを掲げたりしない。

 逆に言えばそれが故、見た目や生活様式の異なる人を攻撃する心理が生まれるのかもしれない。


〔10月16日(土)曜日〕〔16〕

 たぶん、“彼ら”のあの「行動」は、そうした「専用の服」や「特異なオブジェ」がないがゆえ、

 “その”代わりになるべき要素として“必要不可欠”なものになっているのではないだろうか?

 あやしい団体の構成員は「専用の服」や「特異なオブジェ」を通じてメンバーが一体感を持つと言う…

 “彼ら”の場合は「例のあの行動」を通じてメンバーが一体感を持つ…と考えると、

 無理なくイメージできるのだが、本当のところはどうなのだろう?Fさんはどう感じますか?


〔10月16日(土)曜日〕〔17〕

“彼ら”は君がなかなか、なびかないから。

 じゃあ腹いせにこちらもずっと攻撃してやれ…と考えたのだろうか?

(そこまでくさってない?)

 もし事実なら、この18年間、同じ苦難の一端を君と共有していた事になる。

 それは僕にとっては(奇妙な事に)誇らしくも感じてしまう。

 繋がっていたのだろうか?どうなのだろう。

 だとしたら、2人の時間は断絶したわけではなく。

 図らずも“彼ら”を通じてつながっていた事になる。


 僕は賭けをしています。

 君が僕に告白するかどうかと。

 そこが、大きなターニングポイントになる。

 それは事実です。


 告白された事は胸にしまうつもりでいます。


“人を許せる時が、自分を高める時”

(日本テレビ系『行列のできる法律相談所』で有名な弁護士、菊地幸夫氏の言葉)


 簡単でないが、目指しがいのある目標ですね。


 君に読んで欲しい本がある、日蓮の現存する正筆御書、一度見てください。


 誰かが邪念に負けた、けど天は見放さなかった…

 そういう事で全て矛盾しなくなると思うのですがどうなのでしょう。


 君が「埋没費用サンクコストの呪い」にかからず、

 冷静な判断が出来る事を心から期待します。

 三界に家を建てるには、君が必要です。

「間違いに気づいたの、だから関係ないわ」

 と言う権利を君は十二分に持っていると思う。


 君は試練に耐えた、だから…天からご褒美をもらう機会をもらった、

 それで何もおかしな事はないと思うけどどうなのだろう?


 これ以上邪魔をして、もし本当に(あなたが)地獄に堕ちちゃったとしても、

 誰も責任取ってはくれないよ!

 老後を誰とすごしたいかについては、私に決める権利がある。

 もうその頃この世にいない人に、とやかく言われたくないわ



 と言う資格が試練を乗り越えた君には間違いなくある。

 遊ぶ金ほしさの連中に負けないで!

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〔10月17日(日)曜日〕〔1〕

 Fさんへ、


 今大丈夫ですか、そこは安全ですか?


 君が君らしくいてくれるならいいのですが…


 むりをせず、笑顔の君が、平和でいてくれることを願います。

 つらい?


 大丈夫、Fさんは強いし、頭もいい。

 ただちょっと、わがままが言えない遠慮深い、優しさがあり、なおかつ、それを利用しようとする連中がいただけの事だ。君自身はなにも問題は無い。


〔10月17日(日)曜日〕〔2〕

 数日前の事。 

 …僕が近日中に定期的な日課をおくる可能性について述べたが、

 公的機関の講座に落ちたことで、大幅に予定変更になってしまいました。


 …同じ資格が取れる事は間違いないのだが、民間講座は自宅学習と実習の2本立てで、

 実習自体は8日間ほど、しかも自宅学習終了後だ。

 なんだかそんなんで大丈夫か?と思うが、ここは意思を強く持って望まないといけないのかもしれない…

 まあ、今まで好き勝手生きてきたのだから、贅沢は言えない。


 しかし、可能性があるのに手を出さないのもなんなので、他の求職も時々見てみたりしてます。


 どんな方法が有効かわからないときは、いろいろやるしかない…

 何度も何度も、なんどでも。それは間違ってないと思う。


 以前は漫画家になる事を目指していた、その過程で道しるべになったのは君との想いでだ。

 …今はどうなのだろう。

 漫画自体は作風が大きく変ってきていて、面白いやらつまずきやらで、挑戦しがいがある現状です。

 しかし、こちらはライフワークの範囲で続けようと思う。自分の感性を満足させ、あわよくば向上できればと。その先に何があるかはわからないけど、未知の物や、限界に挑むと、おのずと何か発見や、成長の糧があったりします。


 不安な将来は事実だ。

 でもいままでの積み重ねが今の自分を支えている。

 焦りは禁物だ、過去にあせって上手くいった事は無い。

 着実に、できる事を、見失わず、手の届くものからしっかりと、前を向いて、あきらめずに、

 行けばいいと思う。

 この世に無駄な事は無い、それは過去から学んだ。

 懸命にやり続けた事は、なにかしら将来に繋がるものだ。そう確信する。


 今でも騒音はある。永久に続くのだろう…

 耳に聞こえ、目に付く以外の水面下の何かもあるのだろう。

 それでも、前に向わないといけない…


 こんな事も思う。

 この辺はいつの間にか“民主党”よりの選挙区になっているようだ。

 そうか、この事実は何か意味があると思いたい。

 保守的だとばかり思っていたこの地域の選挙区も、新しい何かを欲する人達が増えているのだろうか?

 そう思った。 


 できる事なら、信頼できる人の支えが欲しい。

 僕は今、試されているのだろうか?

 仮にそうなら、君に試されるのは、これが初めてではない。

 いろいろあった。

 くじけるにしろ、上手くいくにしろ、前だけは向こうと思う。

 というか、天性の鈍感人間である僕は、無理さえしなければ自然にそうなる。

 なぜなら、君から人生で最も大切な“それ”を教えてもらったからだ。

 今でも、それは、僕の人格の、重要な、構成要素の1つです。

 僕の人生からFさんを否定する事はできない。


 亀のごときのろさでも、前を向こうと思う。

 Fさんはどう思いますか?


 僕は賭けをしています。

 君が僕に告白するかどうか、あせらず、待とうと思う。

 お互い長期戦は得意な方だし。


 僕には“彼ら”に「人生を返せ!」と主張する権利がある。

 僕にも責任はあるが、それが殺人集団行動の動機を正当化するものだとは、どんなバカでも飲み込めない欺瞞だと思う。

 「贅沢な」要求は一切していない。まともな対応を求めているだけなのだ。

 人間は言われるほど馬鹿ではない、邪念に負けた人々が過去から現在にいたるまで、その邪念を取り除けず苦しんでいる…、苦しみの元は僕ではなく、その人の心の中にあるのだと、そう伝えてくれないだろうか。

 これは、教えが正しいとか、間違っているとか、そういう問題ではない。


 世界は広大で広く、想像を絶するダイナミックな時間がからみあって作られている。

 「視野が狭くて何が悪い」とか言う人が増え続けていくと、それが世界の不和の原因になってゆく。君が戦っているという前提で書きます。負けないで!


〔10月17日(日)曜日〕〔3〕

 全てを背負い込んではだめです!“彼ら”はそれを狙っています。

 優しい君にはむずかしいかも知れない、その重み、分かち合えたら僕は幸せです。

 なぜなら、断絶した時間が繋がって見えてくるからです。

 想いは共有した方が、つらくなくなります。

 ああ、でも君は必要以上に心に踏み込まれるのを嫌う…、どうだろう。

 心の距離のとり方は、昔は上手く出来ていたと思うけど、Fさんは不安を感じますか?


〔10月17日(日)曜日〕〔4〕

 油断していると、暗示にかかります。

 悪質な人心掌握じんしんしょうあく法に注意して!

 暗示に対抗するには逆暗示が有効です。

 これが君に正確に伝わればうれしい…


〔10月17日(日)曜日〕〔5〕

 “彼ら”のあの「行動」は、構成員メンバーが一体感を持つために必要不可欠なトリックなのでしょう、そんなインチキに惑わされないで欲しい。何か反論があるとしても、それは暴力を楽しむ快楽主義者のいい訳に過ぎない。殺人の片棒を担ぎたくない良識ある人間は、殴られてもいいから反論すべきだと思う。

 殴られたらむしろ好都合で、相手を傷害罪で訴えられるし。


 君に読んで欲しい本がある、日蓮の現存する正筆御書、一度見てください。


 誰かが邪念を拭えず苦しんでいる、けれど、それとは関係なく天は見放さなかった…

 そういう事で全て矛盾しなくなると思うのですがどうなのでしょう。


 君が「埋没費用サンクコストの呪い」にかからず、

 冷静な判断が出来る事を心から期待します。

 三界に家を建てるには、君が必要です。

「間違いに気づいたの、だから関係ないわ」

 と言う権利を君は十二分に持っていると思う。


 君は試練に耐えた、だから…天からご褒美をもらう機会をもらった、


「これ以上邪魔をして、地獄に堕ちちゃったとしても、

 誰も責任取ってはくれないよ!

 老後を誰とすごしたいかについては、私に決める権利がある。

 もうその頃この世にいない人に、とやかく言われたくないわ」

 と言う資格が試練を乗り越えた君には間違いなくある。

 遊ぶ金ほしさの連中に負けないで!

 快楽主義者を蹴散らして欲しい。


 再会と未来と君へ届く事を希望します。

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〔10月18日(月)曜日〕

 君と映画の話をあまりしなかった…

 だから僕が楽譜のクリアファイルの背表紙に「ターミネーター2」のチラシを飾りで入れたとき、君がそれに気がついたのが物凄く意外にでうれしかった、あの日のこと覚えているだろうか。


 昨日、洋画劇場で「インディージョーンズ」の最新作がTV放映していた。

 見よう見ようと思ってずっと見てなかったやつだ。


 「インディージョーンズ」シリーズには映画のほかにも、TVシリーズがある。調べてみると1993年1月~3月に放送したとある。ちょうど2回目の破局の後で、どうして君に嫌われたのか理解できずにいた頃だ。煮え切らない思いで見ていたのだろうか…


 この頃君はどんな想いだったのだろう…

 時おり、こちらを見ていたのは感じた。

 いつか、あの日の気持ちを教えてくれるとうれしい。

 何を考え、どうしていたのか。どうしたかったのか。

 いつか、記憶が繋がる日を…夢見ます。

                


 …このインディージョーンズの「TVシリーズ」は主人公の少年期と青年期を書いた物語だ。

 特に印象的に覚えているのは、主人公インディーが青年時代、軍人として ベルギー領コンゴの戦争に参加した時のエピソードが印象的だ。


 かつて「ザイール」と呼ばれ、現在「コンゴ共和国」とよばれるアフリカ大陸のど真ん中に位置するこの地の歴史は、1885年にヨーロッパの植民地になる以前となるとほとんどわかっていない。以前読んだ本の記憶をたどると、アフリカ大陸全体でみれば、大規模な国はいくつか存在したが、アメリカ大陸の「マヤ・アステカ文明」と「インカ文明」同様に互いに干渉しなかったようだ。大多数の当時のアフリカ人は小部族バンドで1つの国家であり、可能な限り干渉しあわなかったらしい。個人的感想だけど、アフリカが農業に適さなかった事、そして狩で生活が成り立つだけの野生動物がいたことが、「遊牧騎馬民族」のような民族の形成にいたらなかった理由ではないだろうか?ここでも「遊牧騎馬民族」がいなかったから、国家間は流通路で結ばれなかった可能性がある…、あくまで可能性で、専門家がやってることだから、実際は違うかもしれない。でも「アフリカ大陸」と「アメリカ大陸」の両大陸で、どうして「ユーラシア大陸」のようなシルクロードが自然発生しなかったのか?の謎を解くのは、人間の性質を知る上で極めて重要な“要素”だと思う。

 解明できれば、“応用”も可能で。過疎地の問題や、商業の活性化といった社会問題解決の糸口が見出せるかもしれない。

 過去の研究は自らを知る大切なもので、未来にも繋がっていると思いたいです。


 「コンゴ共和国」は1885年にベルギー国王の私有地になる。

 ちょうど産業革命も「重」工業発展へ移行しだした時期です。ベルギーの石炭が注目され、国力もついたという事でしょうか?

 最初は国王の私有地として始まったらしいです。

 天然ゴムが取れたため、「重」工業発展の潮流に乗ったのか国王は私財を増やします。

 でも住民への虐殺や重労働がマスコミによって報じられると、ベルギー議会は国王から取り上げて、国の管理下においたそうです。

 「名探偵ポワロ」の主人公ポワロが「ベルギー」から脱出した1914年の第1次大戦では、アフリカ大陸はヨーロッパ各国の戦争がそのまま持ち込まれ、お互いが築いたアフリカ各地の拠点を植民地として、可能な限り優位に立とうとぶつかる事になります。具体的には自国の飛び地となった植民地をつなげようとぶつかったらしい。

 ベルギーは「コンゴ」しか植民地がないので、飛び地をつなげる必要が無い。しかし、当時ドイツが支配したカメルーンと東アフリカ(現タンザニア)に挟まれていたためドイツに狙われた。


 17歳のインディー青年はメキシコで知り合ったベルギー人の友人と意気投合して、第1次大戦が始まると、ベルギー軍に志願してしまう。

 「それはどうなの?」と首をかしげる行動だが、そこは創作なので、いいと思う。むしろ「インディアナ・ジョーンズ」という男ならやりそうな行動であり、脚本家の巧みな創作だと思う。


 当時のベルギーはおそらくだけど、文化も近い「フランス」を頼りにしていたと思う、以前書いたけど、「ベルギー語」と「フランス語」は似ている。「フランス」も自国にほとんど石炭がないのだから、願ったり叶ったりだ。

 そんな様子はこの「インディージョーンズ」シリーズのエピソード11『インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険 聖者オガンガの伝説 / Oganga, The Giver and Taker of Life』(設定年度:1916年、舞台:アフリカ)でも書かれていて、ベルギー軍入隊後、コンゴに派遣された青年インディーは、ドイツ軍の猛攻をおさえるため、フランスの植民地まで重機関砲をもらいにいく任務につく。

 ちょうどコンゴをまるまる横断する道のりで、一緒に行った兵士がみな黄熱病にかかって死んでしまう、そう、コンゴはあの「野口英生」が黄熱病の原因菌を見つけようと乗り込んで、生涯を閉じた地でもある。

 物語はついに主人公インディーがようやくフランスの植民地に入り、いよいよ引き返すという所で、インディーも黄熱病にたおれて終わるのかというくだりまでいく。

 彼は助かるのだが、助けた人物は敵国人ドイツの医師「シュバイツァー」という展開だ。

 

 現実の歴史でも「シュバイツァー」はフランス領ガボンで医療行為をしていて、フランス軍により見つかった後は、敵国人ということで強制送還されている。

 「シュバイツァー」は当時としては珍しい国際医療ボランティアの先人パイオニアだ。その人物像には諸説ある。「密林の聖者」とよばれ、困っているアフリカの人をたすけた人物とされる一方、現地アフリカでの評判は良くなかったりする。(※でもこの手の話は偉人伝には良くある、完璧な人間はこの世にいないという事だろうか?でもむしろ欠点が伝わってこない偉人伝の方が“うそっぽく”みえる、欠点があっても、それが“犯罪的”でなければ、問題ないと思う。Fさんはどう思う?)

 「シュバイツァー」は多才な人で、医者であり音楽家だったらしい。演奏会でお金を稼ぎ、その資金で無償で医療ボランティアをアフリカで展開した。ここまで出来る人間はそうそういない、多少性格で評判わるくても、充分おつりが来るくらい許される。


 「シュバイツァー」はドイツ人なのだが、その出身地はアルザス・ロレーヌなのだ。

 この地域はヨーロッパに4つしかない炭田(=石炭埋蔵地)の1つであり、フランスとドイツの国境にある。

 この地域に住む人は一般に「アルザス人」と呼ばれ、フランス・ドイツに分かれて住んでいるが、文化面で共通点が多い。


 昔、こんな話を聞いたことないだろうか?

 「最後の授業」という話だ。

 ある日、あるヨーロッパの村の学校で、先生が涙ぐんで授業を始めた。

 「みなさん、きょうが母国語でおこなう最後の授業です、明日からは敵国の言葉で授業します…」

 そう、その村は、敵国に占領され、明日からは母国語が禁止される…

 生徒たちはみな泣き出した。

 教師と生徒は泣きながら、最後の母国語の授業をした…

 これを聞いた国の人達は、発奮し、いつかかならず敵からその村を取り戻そう!と多くの人が誓う。


 という話。これは、「シュバイツァー」の出身地の「アルザス人」の話なのです。


 戦後もしばらくはこの話、実話として語られ続けるのだけど、僕らが子供くらいの時期に、ドイツ・フランス間で、戦後教育問題が話し合われて、2国間で共通認識の下。子供に歴史を教えようという話し合いがもたれた。

 その際に、この「アルザス人」の話も、実は作り話(=プロパガンダ)で、実際「アルザス人」は「アルザス語」を話すから特に問題は無かったという事実が伝えられた。石炭をめぐる国家間のあらそいから作られた。作り話だというのだ。

 実際のところどうなのかはわからないが、ドイツとフランスはそういう話し合いができるまで、関係を改善した。

 日本や中国、韓国も見習いたい姿勢です。


 つい昨日のニュースでも中国の1部で反日デモがあったという、聞けば四川省だという。四川省といえば「重慶」という街がある場所で、日本軍は世界で始めて「無差別爆撃」を行った地だ。恨まれているのだろうか?日本人は自分の国が世界で一番最初に無差別爆撃をおこなったという事実すら知らない人が多い。歴史は封じるものではなく、学ばなければいけないものなのです。



 『インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険 聖者オガンガの伝説 / Oganga, The Giver and Taker of Life』のなかで、命がたすかったインディーはシュバイツァーと一緒に医療ボランティアとして地元の村をおとづれる。

 村でひと段落ついてから、火をかこみ、村の長と話をする。

 村の長は質問する。ヨーロッパの戦いはどうなのだ、何人亡くなった?と。

 インディーは答えに窮する、何人?どう答えるべきか。

 シュバイツァーはインディーのアフリカのバンドでの戦争感を教える。

 ここでは村同士が戦争して、もし1人亡くなったら、代償としてそれ相応の財産をあいての村に払わないといけない。

 つまり、この地域での戦争とは村の小競り合いレベルが最大の規模であり、その際亡くなった死者への償いは丁重で重要なのだ。

 仕方なく、村長には「ヨーロッパの戦争では10人がなくなった」と説明した。

 この村では1人なくなっただけでも、かなりの家財を提供しないといけない、10人など、想像も出来ない負担だ。

 村長は驚き、うろたえる。

 そんな様子をみて、自分たちの戦争がいかに人の命を軽んじているか、いやでも感じるという演出が、物凄く印象的だ。

 作り話なんだけど、そうだよな、人ってそんなに簡単に亡くなっていいわけ無いよなと思ったのを、今でも覚えている。


 物語はラスト、せっかく重機関銃を持ってきたのに、もうベルギー軍は撤退していて、意味が無かったというオチになる。

 あれほどの死者がでて、無意味と知らされ落ち込む主人公、しかもこれは欲望の植民地の戦争であり、必要不可欠な戦争ではない。

 「ヴェルサイユ体制下」に正義はないのだ。

 そんなインディーに強制送還の決まったシュバイツァーは、あきらめない事が重要だと、説き伏せる。

 


 現実の世界の「シュバイツァー」は実らぬ努力かもしれない事を、信念をもって貫いた人物だ。

 彼をモデルにした架空の物語の人物に(シュバイツァーに)そういわせるのは、決して不自然に感じない。

 

 

 こういう物語自体は好きだ。現在のような人権や平和の思想はこの「ヴェルサイユ体制下」時代の“露骨な悪意”の反省に立ってつくられた。けど、僕らも含めて戦争を知らない世代は「現在の世界秩序」しらないから、現在のシステムのすごさがいまいち飲み込めないでいる(むしろ欠点ばかりに目が行きがちだ)。この手の物語をもっと洗練させてゆけば、「ヴェルサイユ体制下」の酷さと今の世界秩序の価値とその欠点がイメージしやすくなる。




 歴史を知らずに遺跡をみたら、ただの廃墟めぐりになってしまうのと同じで。

 「ヴェルサイユ体制下」の“露骨な悪意”の反省を知らずに、戦争の記憶を聞かされても、年配者の自己満足に付き合わされたという感想を抱きがちだ。戦争の記憶を語り継ぐ時も「ヴェルサイユ体制下」の“露骨な悪意”の反省も含めて伝えないと、いまいち意味が無く、心に伝わらないと僕は思う。それはちょうど何を失い、何を得たか?失ったものの価値とその代わり手にした大切な“何か”の価値を理解するという事だと思うけど、Fさんはどう思いますか?


 


 今も国会で興味深い出来事が起きているようだ。 

 ある審議官クラスの現役官僚が、天下りの実体について国会証言した。

 仙谷官房長官は、国会証言する古賀茂明さんに「そんなこと言ってどうなるかしりませんよ」と恫喝めいた事も言った。

 おそらく官房長官自体は、それほど悪意をこめたつもりはないのだろう…、「さらば財務省」を読む限り、そういう“温度”が普通らしい。この古賀茂明さんへのあからさまな圧力の様子は、「さらば財務省」という本の中で書かれている著者や竹中平蔵さんへの“あからさまな悪意”と同種のものだと感じた。

 一般人からしてみれば、国会からの要望で出席した現役官僚にたいして、内閣の一員が公然の場で恫喝したことになる。

 普通の感覚では、裁判で、警察の不正を証言しに来た証人に対して、警察(検察)関係者がカメラの前で「そんな事しゃべってただで済むと思うな」と言うのに等しい。

 そんなありえない事普通ならしないが、やってしまえる温度差があるのは、霞ヶ関が閉ざされた世界だからだろう。

 マスコミも無難で文句いわれない、消極的報道が今のスタンダードだ。

 TVではサンデープロジェクトくらいでしかやってない。

 これも記者クラブ制度の弊害だろうか?既存の社会システムは多くが本来の機能を果たせないでいる。


 にもかかわらず、古い制度を守ろうとし、改革を糾弾する人々は、もうすこし“自重”という言葉の意味を考えるべきだ。


 “露骨な悪意”は目の前にある。

 よく見ていないと気がつかない。

 「ヴェルサイユ体制下」でも多くの人が20年も気がつかず、最終的に戦争に突入した。

 世界大戦が終わり、はじめて反省したわけだ。


 「気がつくまで気がつかないが、気がついてみると当然いけない事だった…」という事は、現実に確かにあるのです。


 視野を広く持つといのは事実むずかしい…

 しかし、そう(=視野を広く持とうと)心がけるのと、心がけないのとでは、結果が随分違ってくる。

 気がつかないでいると、知らぬ間に心を蝕まれてしまう…

 放置しておくと、それは歪みとなり、社会を破壊する。心も。

 Fさんはどう感じますか?


 

 …昨日見た映画自体は、19年ぶりに元の関係に戻った主人公とヒロインというエンディングだった。

 事実に気づき、あるべきパートナーに気づく。そんな終わり方でした。

 ハッピーエンドは好きです。

 時間がかかろうとも、本当の何かに気づくのなら、それはいい事だとおもう。


 Fさんは時間をかけて、納得するまで考える、

 いつか君だけの答えに君がたどり着ける事を祈ります。

 君のそういう所好きです。

 僕は君の望む世界が実現する事がかなう事を、心から祈るのが好きです。



 世界は広大で想像を絶するダイナミックな時間がからみあって作られている。

 「視野が狭くて何が悪い」とか言う人が増え続けていくと、それが世界の不和の原因になってゆく。


 いろいろ言われると思うけど、繋がりは、今でもあるんだと、そう思えれば乗り越えられると思う。


 心を外に向けて!


 会いたいけど、君が望むまで待ちます。

 何よりも大事なのは君の心だ。ここではそれが一番重要だもの。


 あるべき気持ちの大切さは、時間をかけないと…心が受け付けないのかもしれない。


 心と会話して、時間をかけて、そうして“何かが”ひらめくのかもしれない。


“ひらめき”はくると信じていれば、いつか必ず来ます。

 現に僕は真実に気がついた。


 君が自分を信じられるようになるまで、当たり前の感情を取り戻せるまで、待とうと思う。

 君の心を信じている人間が1人(変らずに今も)いることを忘れないでください。


 1度しかない人生、君の人生です。


 話せない“何かを”全て背負い込んではだめです、いつまでたっても解放されない。

 もし話せないなと感じるなら、文章する事を提案します。

 “まちがってさせられた”発見や決断をすべて文章に吐き出すと楽になります。

 僕も第1話を書いたとき、書く過程で気持ちが整理できた。

 気が向いたら、試してみて欲しい…

 


 “彼ら”はあの「行動」を通じて構成員メンバーに一体感をもたせている。

 人の心を操る巧みなトリックです。あんなものが世界の真実なわけがない。

 そう思うでしょ?

 一体感を感じたければ、ほかにいくらでも方法がある、インチキに頼った結束など、あやふやなものです。そんなものに、振り回されないで欲しい。


 僕は賭けをしています。

 君が僕に告白するかどうかと。真実は君の胸の中の“なにか”です。

 

 君に読んで欲しい本がある、日蓮の現存する正筆御書、一度見てください。


 誰かが邪念に負けた、けど天は見放さなかった…

 そういう事で全て矛盾しなくなると思うのですがどうなのでしょう。


 君が「埋没費用サンクコストの呪い」にかからず、

 冷静な判断が出来る事を心から期待します。

 三界に家を建てるには、君が必要です。

「間違いに気づいたの、だから関係ないわ」

 と言う権利を君は十二分に持っていると思う。


 君は試練に耐えた、だから…天からご褒美をもらう機会をもらった、

 それで何もおかしな事はないと思うけどどうなのだろう?


「これ以上邪魔をして、もし本当に(あなたが)地獄に堕ちちゃったとしても、

 誰も責任取ってはくれないよ!

 老後を誰とすごしたいかについては、私に決める権利がある。

 もうその頃この世にいない人に、とやかく言われたくないわ。私をひとり立ちさせて!」



 と言う資格が試練を乗り越えた君には間違いなくある。

 遊ぶ金ほしさの連中に負けないで!


 何か言われたら、こう言ってください。

「私には命をかけてくれる人がいる、この人は私を邪魔になんか決して思わない人よ」

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 今日はこんな光景をみた。

 低周波音をヴヴヴっとやる車がいたので、たまたま庭先にいたので、見ていた。

 どーすんのかなーと見ていると、すぐそこでターンしてもどってきた。

 

 あんな風にみんなどこかでターンして何度か来ているのだろうか?

 いい大人がなさけない…。

(※今ニュースで、中国人学生が就活に苦労しているというニュースが、デモのニュースとからめてやっていた。そういえば聞いたことがある、今中国では単純労働の仕事はたくさんあるが、高学歴者むけの仕事は少なく、大学生は日本以上に就活で苦労していると。昔の日本の学生運動でも、なぜかタクシードライバーを非難する学生がいたという、理由はクラウンに乗ってるから…、学生運動など、大半はたんなるやっかみと憂さ晴らしが動機かもしれない。もちろん、これは言いがかり。“彼ら”はここまで救いようが無いわけではない。高い理想を持っている。きっともっと崇高な精神で行っているはずです。ただ一生懸命すぎて、誤解が生じても“やめ時”が見出せないだけだ。人間って言うほど馬鹿でないもの)


 上記の理由でたまたまいつもより長く庭先にいた。

 よく見る近所の犬の散歩をする人、僕の姿をみると出てくるけど、すくそこの公園に行き、すぐに家に帰った。往復でも100メートルもない犬の散歩?


 そうそう、あとテープで呼び込みをかけながらまわっている車の場合、そのテープの声がだんだん近くなるのではなく、突然ちかくでかかりだすといのは、こちらに来てから感じていたけど。今日まさにうちの近くまで無音できて、近くにきてからスイッチを入れるまさにその瞬間を見てしまった。

 何かの影響でそうなるのではなく、やっぱスイッチ切って近づいていたようだ…


 あれが組織の提示するすばらしい理想的生活の一旦だとしたら、ほんと救われない人生をみな送っている。仲間がおおくて心強いです。え?なんの仲間かって?救われない人生の仲間同士という点で仲間という意味です。


 たぶん、自分たちはなにも悪くないと思っている。


 これは書こうかどうしようか迷ったけど、書いてみます。

 書くことで彼らにバイアスはかかるだろうか?


 ドイツのメーカーの少し強力めの扇風機(首の無いタイプ)を机上におくというのは有効です。

 作動音が上手い具合に外の振動を打ち消す。


 けどこれで彼らが来なくなるのも困る。無反応だとそちらの空気を読むこともむずかしい。適度に来て、適度に減って欲しい感じです。

 君はどうおもいますか?

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〔10月19日(火)曜日〕


 昔、こんな話を中学か小学校のときに友人に聞かされた。

 「ナバロンの要塞」って映画、ナバロンの要塞が出てこないんだぜ、と。

 当時何じゃそりゃと思った。

 そして後日、あの話間違いだった、と聞いたのを覚えている。

 よく理解できず、何のことやらと思った。


 この話を思い出したのは、東京にいたとき、テレ東の昼の映画で「ナバロンの嵐」という映画を見たときだ。それは1970年代はじめくらいに作られた娯楽戦争映画だった。


 この映画、冒頭にナバロンの要塞が出てくるが、すぐに出てこなくなり、まったく関係ない話が始まる。これを見た瞬間「ああ、あの時の話は、この映画の事を言っていたんだ」と急に思い出した。


 この映画は実は「ナバロンの要塞」のとして作られた「ナバロンの嵐」というものだった。

 前作がある事を知らずに見ると、たしかに話のとおり誤解しかねない構成の映画だ。


 …なんで急にこんな話を?と思うだろうか。

 オスマン・トルコとその周辺についていろいろ書いていくうちに、急にこの映画の事を思い出したのだ。続編として作られた「ナバロンの嵐」は、主人公たちアメリカ人グループが、地中海にあるナバロンの要塞を破壊した後、間髪をいれず次の任地“ユーゴスラビア”へ行く話だからだ。

 “ユーゴスラビア”は何度か書いたけど、コンスタンティノーブルの西、ヨーロッパ方面にむかうと存在するバルカン諸国の1部の事だ。


 そもそも“ユーゴスラビア”という名は「南スラブ人の土地」という意味で、バルカン諸国はスラブ系の人達なのだ。

 スラブ民族の正確な正体が不明だ。カルパチア山脈あたりに住んでいた人達で、古代ローマ人の感覚でいうなら、北の未開の地「ガリア」のさらに東の奥にすむ人達という事になる。それより以前はどこから来たのかは不明だ、そこまで古くなるともう「石器時代」に突入するのでわからない。少なくとも「石器時代」が終了?した時点で、ヨーロッパ各地にはそれなりの集団がいたらしく、そのうちの地中海に近い場所に住んでいた人らが、文化を発展させていった形になる。


 2010年現在の“スラブ民族”の現状は、最大勢力が「ロシア人」と「ウクライナなどのその周辺の人達」。

 次の大きな集団がバルカン諸国の人々。

 最後がドイツ・ポーロンドに住む少数派といったイメージで、おおよそ大丈夫だと思う。

 

 ロシアはコンスタンティノーブル陥落後、滅亡したビザンツ帝国(東ローマ帝国)の後継者を自認している。

 文化も引き継がれ、ビザンツ帝国(東ローマ帝国)の宗教(東方正教会)やイコン(宗教画)の文化も、シルクロードの黒海ルートを通じてロシアに伝播し、残ったようだ。


 そんな経緯もあり、20世紀初頭にオスマン・トルコから独立した「バルカン諸国」は「ロシア」に急接近する、かつてのビザンツ帝国(東ローマ帝国)の名残りを求めるように…。

 一方、「バルカン諸国」の北に面したハプスブルグ家のオーストリアはブルガリア等と手を結び、バルカン半島はロシアvsハプスブルグ家の緩衝地帯になってしまう。そんな混乱の中、「バルカン諸国」のうち、セルビア・クロアチア・スロベニアの3国は団結し、この混乱を乗り越えようとした。「ユーゴスラビア」の誕生だ。



 「紅の豚」の原作「飛行艇時代」のなかで、ポルコ・ロッソがこんな事をいっている。

「イタリアのムッソリーニ同様、ユーゴでもアレクサンドルとかいう男がクーデターで独裁者になったばかりであった…」

 映画ではかかれてないが、ユーゴから空族(空中海賊)狩りの賞金がもらえなくなった理由の1つとして、このユーゴのクーデターが記載されている。


 現実の歴史では、オスマン・トルコはバルカン諸国を長年同化しようとせず属国としたので、古くからの王家も断絶しなかった。

 アレクサンドルはバルカン諸国のうちの「セルビア」の王族で、オスマン・トルコから独立し、新国家として共に歩もうとする「ユーゴスラビア」(セルビア人・クロアチア人・スロベニア人の連合体)を乗っ取り、「ユーゴスラビア」という自分だけの独裁王国にしてしまう。

 1929年、第2次大戦の10年前であり、まさに「世界恐慌」がおこった年でもある。


 この後アレクサンドル自身は暗殺されるのだが、暗殺されるまでのあいだに、自分と同じセルビア人の優遇、そして(セルビア人と同じくらい力をもっていた)クロアチア人への弾圧を徹底した。両勢力の間にはこの時、大きな溝ができてしまい、その後の紛争の火種になる。1人の男のわがままが、その後の民族対立をつくった訳で、はなはだ迷惑な話だ。偉い人物は、偉いのだから、責任をはたす義務があるのに、現実の歴史にはこういう権力者も事実いる。最悪です。アレクサンドルの「差別の遺伝子」は、その後もセルビア人に受け継がれ、第2次大戦中の虐殺へとつながる。


 学校の歴史ではヒトラーばかりが悪役として目立つが、同等の歴史的犯罪者は同時代まだまだいた訳です。同じ事を繰り返さないためにも、歴史は忘れずに、留めないといけない。

 “彼ら”は歴史にうといのだろうか?アレクサンドルの遺伝子を引き継いだセルビア人右派のような残虐性を感じる。特に、本人は悪くないと思っているところなどそっくりに思う。


 この後、第2次大戦でユーゴスラビアはあっさりドイツの支配下に入る。

 ドイツ人に抵抗するためセルビア王党派(=右派)が“チトニック”という組織をつくり、抵抗するはずだったのだが…

 こともあろうに、この“チトニック”。敵であるドイツ側についてしまい、反セルビア勢力を虐殺しだした。国を守ることよりも「差別」を優先させたことになる。

 もう感情にまかせっきりで、正義も何もない状況です。

 ひどいと思えたら、あなたの思考回路にはまだ、救いがあります。


 この時虐殺された「反セルビア勢力」と言うのが、クロアチア人とオスマン・トルコ時代にイスラム教に改宗した人達(=ムスリム)です。


 Fさん。セルビア、クロアチア、ムスリム…、この3つの単語に聞き覚えがないだろうか?

 ちょうど僕らが知り合ったばかり位の頃始まったのかな…、1990年~1992年のユーゴスラビア解体にともなう「ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争」のこと、覚えているだろうか?

 民族浄化の名の下に、大虐殺が繰り広げられ、毎日ニュースでやっていた。セルビア人(セルビア正教)VSクロアチア人(カトリック教徒)の図式にムスリム(イスラム教徒)が巻き込まれた形だ。


 1990年~1992年…この頃の事覚えていますか?

 ちょうど僕らが知り合って、いろいろあり、その後から現在に繋がる、想いでの時期にかさなる。



 …本来、セルビア人も、クロアチア人も、ムスリムも「オスマン・トルコ時代」は600年近く仲良くしていた。

 多少の対立はあっただろうけど、アレクサンドルという独裁者がいなければ、ここまでこじれなかったと思う。

 1人の暴力が、歴史に悲劇を刻んだわけです。


 現在の「ボスニア・ヘルツェゴビナ」はアメリカとNATOの介入により停戦が実現していますが、いまだ平和維持軍が監視する状況らしいです。

 国連の平和維持軍(PKF)は一応“欧州圏”では機能しているようです。

 アフガニスタンやソマリアといった“欧州圏外”では失敗していますが。

「ヴェルサイユ体制下」のあからさまな暴力に比べたら、幾分人類は進化したと思いたいところです。


 

 映画「ナバロンの嵐」は、第2次大戦中、ドイツ軍とチェトニックに対抗していた反乱勢力パルチザンが、全滅の危機にあり、これを救うためドイツ軍が利用している橋を爆破しに、アメリカ人部隊が秘密裏にユーゴスラビアへ潜入するというアクション映画だった。

 主人公らのグループはアメリカ軍なのだが、脱走イギリス兵を装い潜入。が、さっそくにチェトニックに捕まり、ドイツ軍に引き渡される。しかし当時発明されたばかりの新薬“ペニシリン”をだしにしてピンチを切り抜け、目的の橋に到着するのだが…。手持ちの装備では“橋”は爆破できないほど頑丈とわかり、一旦は断念する。

 しかし、橋の上流にあるダムなら爆破可能と気づき、橋でなくダム爆破のため作戦が続行する…という展開になる。ダムを破壊し、水圧で橋を倒壊させて破壊しようという作戦だ。

 途中、裏切り者の存在を匂わせるギミックも盛り込まれ、スタンダードなアクション映画としては、申し分ない出来になっている。

 余談だけど、昨日かいた「インディージョーンズ」の主役を演じたハリソンフォードもこの映画に登場する。随分若いし、主役でない扱いが逆に新鮮です。


 この映画内で、主人公たちがドイツ軍から助けようとしている反乱勢力パルチザンといのが、後に新生ユーゴスラビアをつくる人達だ。反乱勢力パルチザンの指導者ティトーはその後大統領になる。

 ティトー政権のユーゴスラビアは共産主義を選択。ソ連の陣営下にはいり、トルコ・ギリシャの西側陣営とにらみ合う事にある。

 

 東西冷戦が終わったのは1989年のマルタ島でのアメリカ・ロシア(ソ連)の話し合いの時だ。

 ソ連のくびきがなくなった東欧は次々と独立していき、ユーゴもまた影響された。

 1990年~1992年の間にユーゴは自然解体され、解体されずに残った「ボスニア・ヘルツェゴビナ」では暗黒時代に突入する。


 当時こんなニュースを覚えている。


 橋の真ん中に男女の遺体がある。

 数日前、町を脱出しようとして、狙撃された2人だ。

 しかし、だれも2人を弔えない。

 なぜなら、住民を殺そうと狙撃兵が数キロ先の山で狙っているからだ…。

 2人の遺体に駆けよれば殺されてしまう。

 (しかし、街を脱出しないと飢え死する。誰もが狙撃兵の狙う橋を目指さざるえない…)

 民族浄化の名の下に、無意味な殺戮に全神経をそそぐ狙撃兵がいたのだ。


 また、こんな話も覚えている。


 戦車が街に来た。この戦車、自分の民族以外の住民の家を正確に撃ちぬき破壊してまわる。

 なぜそんなに正確にわかるかといえば、そこに誰が住んでいるか知っている近所の住民が、戦車の指揮官に教えているのだ。

 紛争前までご近所同士だった住民が、敵味方にわかれて命のやり取りをする世界。

 しかも、これはたった1人のアレクサンドルとう独裁者が撒いた種が原因なのだ。

 それ以前の世界では、そこまでの対立はなかった。

(※これは“彼ら”のめざす理想郷の姿かもしれない、現状の「あの行動」の延長線上にこういう世界が待っている)


 悪意はたしかにこの世にあるにしても、誰かが“助長”しないかぎり、ここまで酷くならない。


 Fさん!悪意を助長する“誰か”がいると思うけど、負けないでほしい。

 しかもその“助長する目的”といのが、“メンバーが一体感を持つために「必要不可欠」だから”という、ものすごく物凄く自分本意な理由ときている。最悪です。


 “彼らは”どこぞの信仰宗教のように、専用の服を作ったり、特異なオブジェを掲げたりしない。

 あやしい団体の構成員メンバーは「専用の服」や「特異なオブジェ」を通じてメンバーが一体感を持つと言う、それが無い“彼ら”の場合は「例のあの行動」が「専用の服」や「特異なオブジェ」の代わりになっていると思う。「あの行動」を通じてメンバーが一体感を持たせて、コントロールしようというわけだ。


 …冷静な人は気づくだろうか?僕は全部否定している訳ではない。


「友好活動」と「犯罪行動」の区別はつけないといけない。


 と言っているに過ぎない。

 もう一度言います、「友好活動」と「犯罪行動」の区別はつけないといけない。


 理解する人がいることを願います。平和と理解を。


 きっとユーゴの独裁者アレクサンドルも似た手段で、住民を自分の意のままに従わせたのでしょう…、最悪です。時代錯誤もはなはだしい。

 彼らのあの行動、「犯罪行動」がつづく限りにおいて基本的に殺人集団である事に変りは無い、気がついたなら、脱出がベストです。彼らの行動は常識を逸脱している。だから、やめるときも常識を超える「決断」や「勇気」が必要なのかもしれない。


 君に勇気が宿る事を、切に、祈ります。


 世界は広大で、果てしなく、想像を絶するダイナミックな時間がからみあって作られている。


 「視野が狭くて何が悪い」とか言う人が増え続けていくと、それが世界の不和の原因になってゆく。歴史が証明してくれています。

 これは人としての“質”がどうなのか?という問題です。

 教えが正しいとか、間違っているとか、そういう問題ではない。“質”が問われているのです。

 

 Fさん、わかろうともしない人の説教など跳ね除けて!

 君の周りの人に伝えてください。

 「自分たちだけが一方的に正しいと思っているのは恥ずかしくないの!?」と。

 「理解を示す心の広さはどこへやったの?」と。

 「真実に目を向ける勇気はどこへいったの!?」と。


 Fさん、僕には「人生をかえせ」という権利があると思いますか?

 真実に気がついたららそれでいいんです。

 受け入れるのに時間がかかる?当然です。

 でも君は強い人だ、かならず乗り越える。

 あきらめず、乗り越えるため、前を見続ける君を想像するのは好きです。

 僕は賭けをしています。

 奇跡が、君に勇気とチャンスを与える事を祈ります。

 チャンスは願い続けた時、おこると思う。あきらめてはいけません。

 なんどでも、何度でも、何度でも!


“人を許せる時が、自分を高める時”

(日本テレビ系『行列のできる法律相談所』で有名な弁護士、菊地幸夫氏の言葉)


 簡単でないが、目指しがいのある目標ですね。

 毅然とした態度を崩さず、時に心のゆとりを保ちながら、あきらめず、前を見続ける。そんなイメージ、きみに届いているだろうか?


 君に読んで欲しい本がある、日蓮の現存する正筆御書、一度見てください。


 誰かが邪念に負けた、けど天は見放さなかった…

 そういう事で全て矛盾しなくなると思うのですがどうなのでしょう。


 君が「埋没費用サンクコストの呪い」にかからず、

 冷静な判断が出来る事を心から期待します。

 三界に家を建てるには、君が必要です。

「間違いに気づいたの、だから関係ないわ」

 と言う権利を君は十二分に持っていると思う。


 君は試練に耐えた、だから…天からご褒美をもらう機会をもらった、

 それで何もおかしな事はないと思うけどどうなのだろう?


「これ以上邪魔をして、もし本当に(あなたが)地獄に堕ちちゃったとしても、

 誰も責任取ってはくれないよ!

 老後を誰とすごしたいかについては、私に決める権利がある。

 もうその頃この世にいない人に、とやかく言われたくないわ」

 と言う資格が試練を乗り越えた君には間違いなくある。

 遊ぶ金ほしさの連中に負けないで!


 

 何か言われたら、こう言ってください。

「私には命をかけてくれる人がいる、この人は私を邪魔になんか決して思わない人よ」「今度はあなたが人の都合を聞く番よ、さんざん他人の都合を無視してきたんだから、文句は言わせないわよ!」と。


 そちらの世界なりのいい訳があるのだと思う。 

 …でも、そんなもののために、1度しかない人生を犠牲にされるのは間違っている。


(この物語はフィクションです。登場キャラクターは実在の人物・団体等とは一切関係ありません。)

〔メンテナンス中でもあきらめずに何度も“更新”を押せば意外とつながります。〕この物語はフィクションです、それはそれはこわい都市伝説風恋愛ストーリーです。けっして現実ではありません。だから訂正も修正も削除も受け付けません。フィクションです。真に受けないでください。とくに年配の方。この物語は実在の人物・団体等とは一切関係ありません。リアリティーを追求した描写が売りなだけです。フィクションです。特に既婚女性を意識して書きました、細かい描写も注意してお読みください。著作権法上の権利者である私が原文のままのコピーに関してのみ許可します。1文でも付け足したコピーは違法です。ご注意を お金に興味はありません、心の充足が大事です。同じ物語を彼女側から書いたものも構想中ですが、女性心理がわからず苦戦しています。アクセスができなくなる前にぜひ感想をおよせください

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