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 俺は厨二病な技名を叫んでいるイシュタムに言葉をかけら。うん、これでイシュタムは良し! アナトは……アーサーに任せた。アナトは乙女モードになってアーサーにまとわり付いている。

 野獣はいなくなったし、とりあえずお城? に戻るか……。それにしても、原因ってなんだろう? ずっとそんなことを考えながら歩く。

「ねぇ。アーサー」

「はい」

「原因ってなんだと思う?」

「分かりません・ですが統率が取れているような感じがします」

「アーサーもそう思う?」

「はい」

 歩いているうちにお城? だかにたどり着いた。

「ねぇねぇ。アナト。魔王が現れたとかじゃないの?」

「えー。分かんないわよ」

「そっか……。分かんないか……」

 異世界転生の醍醐味なのになぁ。今のところ、魔王は無しだもんなぁ。

「おかえり」

 ルキウスが帰宅を歓迎した。

「うん。ただいま」

 あれっ? ユーリちゃんが居ないなぁ。と思ったら、エルフの子供たちと遊んでるわ。いいなぁ。子供たちはすぐに仲良くなれて……。それにしても、かなり人数が増えている。最初に来たときよりも増えている。あんなに大人が居たなんて……。

「あ、ありがとう」

 エルンが小走りで近寄ってきて、礼を言う。

「ううん」

「お父様は、今、忙しいから……」

 そう言うエルンの視線を追うと、大人のエルフに何か指示を出している王様の姿が目に入った。

「大丈夫だよ」

 まぁ、王様も大変だと思う……。色々と混乱しているし……。

「そういや、エルンって王女様?」

「はい。一応は……」

「そっか……」

 性別が確定した。まぁ、どっちでもいいんだけどね。きれいだから!

「名前は、エルフィーナですが、みなエルンと呼んでいます」

「あ、そうなの?」

 どうりで、王様が違う名前を呼んだと思ったら……。

「はい」

 そうこうしているうちに、王様がやって来る。

「南の地区に発生した野獣を退治してくれたとか、本当にありがとう」

「いえ。俺だけじゃなく、アーサーや、アナト、イシュタムのおかげです」

「おぉ、みな、ありがとう」

「いえ。これも皆で力を合わせたからです」

 さすがアーサー良いこと言うなぁ。

「それでは、私はやることがたくさんあるので、一先ずこれで失礼するよ」

「はい」

 そう言い残し、王様は立ち去った。やっぱり、王様って忙しいのかな?

「それでさぁ。あの野獣たち、なにか変だったよな?」


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