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 長々と続くアナトの説明に、ルキウスが色々と訪ねている。聞きたいことは、ほぼ同じなので、ルキウスにここは任せた方がいいかな? と思っていたら、説明が終わる。「よし! これで俺も異次元ポケットの持ち主だ!」

「がんばれー!」

 ルキウスの応援を背に、俺は次元の展開を始める。お、おぉー! ちょっと開いた! でも、アナトみたいになんでも詰め込めるほどじゃない……。

「まぁ、次元のことをよく知らないのに、ここまで出来るなんて、大したものだわ」

「いやーそれほどでも……」

 うん。もっと行けると思ったんだけど……。

「とりあえず、今日はここまで」

 え? まだあるの?

「残りは次の機会に!」

 そう言うとアナトはご飯を食べ始めた。イシュタムはもちろん、アーサーもユーリちゃんも終わっている。俺たちは急いでご飯を食べた。

 

暇! 暇暇暇! ただ歩いているだけなんて暇! アナトに続きを教えてもらおうにも。ベッタリアーサーに取り付いているし……。自分se復習するしかないのかな……。

「ねぇ……。暇だし疲れた……」

「えっ、また? これじゃあ、三日どころか、一週間かかるわよ」

 アナトが反論する。でも、俺、ニートだし、運動は全然ダメ!

「えー、だって、この娘の身体病気? だったんでしょう?」

 俺は、この娘の身体のせいにする。

「しかたないわね……。もう少ししたら、街があるからそこで休みましょう」

「やったー!」

 俺は休みを勝ち取ったぞ!

 しばらく歩くと、街が見える。あそこまで行けば……。

「私が行きます」

 アーサー! さすが王子様! こういうときは頼りになる! アーサーのおかげか、街にはなんなく入れた。

「さて、どうしますか?」

 アーサーが次の行動を気にしている。

「そうね。まずは、どこか休めるところを探さ無いと……」

「それでしたら、先程聞いたのですが、良い宿屋があると」

「じゃあ、そこに行きましょう!」

 アナトは現金だ……。イケメンの言うことにはホイホイと食いつく。でも、まぁ、ありがたい。

「んじゃ、そこへ行くってことで!」

「分かってる? 蒼真のために行くんだよ?」

「分かってるって!」

 俺は、アナトにそう言った。まっ、俺、ニートだったし、仕方ないよね?

「では、行きましょうか」

 アーサーの案内で移動する。それにしても、小さい街だな……。今まで居たところが帝都だったから、そう感じるんだろうか……。まぁ、休むだけなら街の大きさなんて関係ないけど……。





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