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俺はそう言った。そうでも言わないと、アーサーってば、かわいそう……。

「そうですね……」

 あ、アーサーが、なんだか寂しそうだ……。

「まぁ、全てはアナトたちしだい……」

「分かりました」

 アーサーは、それ以来、口をきかない。俺も黙っていることにした。ひたすら歩く。なんだかもう歩きたくないって言い難いふいんき……。って、何故か感じに出来ない……。とかギャグをやっても、自分一人だから、誰も笑ってくれない……。そんなこんなで歩いて行く。アナト……もう、限界だよ……。

「じゃあ、そろそろご飯にする?」

 まってました! ご飯!

「ご飯、何?」

「野菜の串と肉の串、魚の串! 好きなだけ食べてね」

 アナトはそう言うと、別次元から食べ物を取り出す。

「やっぱりそれ、便利だよな……」

「蒼真は、次元を解明してないから、無理よ」

「でも、少しだけなら、理解したもん!」

 俺は胸を張った。

「だから、俺にちゃんと教えてくれてもいいんじゃない?」

「そうは、言うけどさ。難しいよ?」

 それぐらい、覚悟している。

「やってみなければ、分からないでしょう?」

「うーん……」

 ふと、会話の外にいたアーサーが口を挟んだ。

「すみません。それって、ソーマさんに教えることは出来ないのでしょうか?」

「え? 教えちゃう!」

 アーサーが頭を下げた。

「ありがとうございます」

 そう言うと、またご飯を食べ始める。

「ふう……イケメンに弱いんだから……」

「イケメンは正義! イケメンにお願いされて、断るなんて、出来ないわ……」

 アーサーがイケメンで良かったよ……。

「まぁ、なんでもいいから、教えて!」

「分かったわよ……」

 それから、アナト講義が始まった。確かに難しい……。アナトの言っていること、三割も理解できているかどうか怪しい。でも、俺はアナトの話を聞き、分からないところは質問をした。

「あの、そろそろ移動しませんか?」

 ハッつとした、周りを見る。辺りは暗くなってきていた。

「あっ」

「あら、今日は、近くの街で泊まることにしましょう」

 アナトが立ち上がる。俺も釣られて立ち上がった。

「それにしても、夢中だった……」

「そうね……残りは、寝る前ね」

「おう!」

 願ってもいないことだ。おそらく、これ完全に理解出来るのって、かなり時間かかりそう。その間、度はどうなるのかな? まぁ、旅よりも、空間魔法だ! 俺は、わくわくしながら近くの街へと続く道を歩いた。

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