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「おし、じゃあ、朝飯を食って、出かけようか」

「そうね」

「そういたしましょう」

 イシュタムだけは、返事もせずにご飯を貪っていた。まぁ、しょうがないか……。イシュタムだし……。俺たち三人は、食事の挨拶を交わし、朝食を食べ始める。うん、美味しい。俺たちは、朝食を堪能した。


朝食後、目的地に向かって出発する。さようなら。思い出深い街よ……。もう、イシュタムが居なくなったときには、そうしようかと……。他にも、アーサーにプロポーズされたり……。あれ、どうしよう……。考えておくとか言っちゃったしな……。俺は、歩いているアーサーの方を見た。俺の視線に気がついたのか、アーサーが見返してきた。俺は慌てて視線を反らす。

「どうしました?」

「え? なんでも無い!」

 俺は、急いで歩き始めた。アーサーは、その後をついてくる。目的地が同じだからしょうがない……。

「そういえば、アーサーは目的地に着いたら、どうするの?」

 俺が振り返り聞いてみた。アーサーは少し足を早める。

「そうですね。まずは、学べることは無いかなと思っています」

 さすが、アーサー真面目だ。

「そっか……。アーサーは勉強熱心だね……」

「少しでも、国民の約に立てればと思います」

「ふーん。中々出来ることじゃないね」

 普通はさ。権力とか持ったら、もっと悪いことしそう……。俺ならやってるね。例えば……。うーん……。悪いことってなんだろう? 美味しいものを食べ尽くすとか?

「ソーマさんは、なにかを書きに行くんですよね?」

「うん。そうなんだけど……何かは、未だによく分かんない……。まぁ、名前だと思うけど……」

 アーサーが考え込む。

「終わったら、どうするんですか?」

「うーん……。考えてない……」

 アーサーが更に考える。

「それなら、私と一緒に旅をしませんか?」

「うん?」

 旅か……。それも、面白そうだな……。あっ、でも俺、アーサーにプロポーズされているんだった……。

「それ、面白そうだけど……」

 うー。ここで返事したら、プロポーズを受けたことにならないか?

「プロポーズは、置いておいてください」

 へ? いいの? プロポーズはいいの?

「貴女と一緒に要られるなら……」

 え? これってやばいんじゃない?

「あーうん。考えてみる!」

「考えてみるですか……」

「あ、違うよ。アーサーと一緒が嫌なんじゃなくて、まだ、どうなるか分からないっていうところがあるから……」

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