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「おやすみー」

 俺が挨拶すると、軽く頭を下げながらアーサーは歩き出した。俺はどうしようかな……。このままだと、もう一人、イシュタムがやって来そうな予感……。ということで、しばらく待つことにした。そして……一時間が経過した。

「来ないな……」

 もう寝たんだろうか……。更に一時間が経過。もう、待っても来ないや……。イシュタムらしいといえばイシュタムらしい。もう、部屋に戻って寝るか……。俺は、寝るために自分の部屋へ向かった。

「蒼真~」

「ん?」

「なんか~眠れなくて~」

 振り返った俺の目の前に、イシュタムが居た。

「そ、そう……」

 えー、もう来ないと思って居たのに……。

「なに?」

 俺は、何事もなかったかのように振る舞った。

「なに? って~別に~用事は~ないんだけど~」

「うん」

「眠れなくて~暇だから~遊ぼ~」

 ははっ、今何時だと思ってるんだ?

「うーん、もうちょっと早かったら……」

「何して~遊ぶ~?」

 聞いてない。

「もう、遅いから遊ぶのはまた今度」

「えぇ~もう遊べないの~?」

 まぁ、ちょっと話すだけならいいかな……?

「ちょっと話すだけなら……」

「やった~」

 まぁ。喜んでいるならいいか。

「んー。イシュタムは」どうして、この旅に加わったの?」

「それは~もちろん~ご飯が~食べられるから~」

 あ、そう……。イシュタムにそんな高度なことを求めた俺がバカだった……。

「えー、何か他には無かったの? 例えば、俺のこと助けようかなーとか……」

「ないよ~。だって~、一番~強いでしょ~」

「まぁ、そうだけど……」

 そんなもんか……。

「あっ~でも~一つ~あった~」

「え? なになに?」

 マジ? なんかあるの?

「えーっと~必殺技~が使えること~」

 なんだ、そんなことか……。もっとこう、人の為になるようなことだと思ってしたよ……。

「必殺技~に名前をつけて~すごい~カッコいいよね~」

「あーそうだね……」

 なんかもう、話すだけ無駄な気がしてきた。もう、寝ようかな……。どうせ、イシュタム」の言っている必殺技って、俺が元居た世界のテレビでやっていたやつだし……。そういや俺も、元の世界では、そんなアニメを見ていたな……。でも、イシュタムみたいに、厨二な名前とか付けてないし……。

「ねぇ~聞いてる~?」

「え? あ、うん」

 やべー、聞いていなかった……。なんか重要な話しだったらどうしよう?

「それでね~新しい~必殺技~どんな~名前がいい~?」

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