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 オーラ? そんなものあるの? あっ、アナトが魔力が人並みはずれているって言ってたし、それのこと?

「あんんた、誰?」

 フードを被っているから、年齢は分からない。ただ、声の感じからすると、若そうな感じがする。一体、何が目的だ?

「私は、ただの通りすがり」

「ただの通りすがりが、何の用?」

 これは、女神じゃ無いな……。

「うん? なんか普通とは違う気配を感じてね」

 女が近づいて来る。俺は思わず後退りをした。

「そんなに、警戒しなくても良いよ」

 いや、するだろう? 警戒しろって、なにかが言ってる気がする。

「本当に、警戒しなくてもいいんだ。らだ、普通とは違うものを感じただけだから」

 女がフードを取った。長い青髪がフードから溢れた。

「どういうこと?」

「私は、なぜか分からないけど、人のオーラのようなものが見えてね……。ただならぬ状態のあんたを呼び止めただけなんだ」

 どうなんだろう? 信用してもいいのかな? 俺は、ジッと彼女を見つめた。

「それで、呼び止めてどうするの?」

 この女の言っていることが本当なら、アナトたちを見たらびっくりするだろうな……。

「別に。ただ、君に興味を持っただけさ」

「ふーん」

「あぁ、ちなみに私の名前は、ミーナ」

 え? ミーナって、この身体の持ち主と同じ名前? よくある名前なのかな?

「俺……じゃない、私は蒼真」

 名前ぐらいは教えても良いよね? 相手が名乗ったのに名乗らないのも失礼だ。

「ふーん、ソーマか」

 ミーナさんが俺をジロジロと見る。もしかして、異世界転生者とかじやないよな? そういえば、見分ける方法が一つある。

「私、魔法を使えるから、そのせいだと思う」

 これならどうだ。確か、魔法って言葉は無いとルキウスが言っていた。

「まほう?」

 あっ、知らなそう。異世界転生者じゃないのかな?

「なんだそれは?」

「え? なんと言うか……化学式を変換させて、リアルに出すこと」

 相手が考えている。知らないってことでいいのかな? でも、オーラみたいなのが見えるって、気になる……。

「その、まほうってやつが、私が見ているものの正体か?」

「たぶん……」

「そうかそうか。長い間、謎だったものが溶けたよ。まほうと言うものは理解していないが……」

 教えちゃって良かったんだろうか? この世界の住人らしいし……。とりあえず、アナトにバレない方がいいだろう。

「うん。ちょっと難しいかもね。それじゃあ、私は用があるからこれで!」

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