九
まぁ、アナトは落ち着いているみたいだし、寝るか……。俺はアナトたちを置いて行く。
よし! 今日も一日元気だ! ということで、朝だけど……。なんかスッキリしないな……。やっぱり、昨日、アナトは落ち着いたとか決めつけて先に寝ちゃったのが悪かったかな……。まぁでも、仕方が無いよね? あぁなったアナトって、放置に限るし……。うん、俺は間違ってない!
さて、今日は何をしようかな……。アナトがああなったってことは、しばらく休みでいいんだよな? やった=! 歩かなくて済む! もう、何が嫌って歩くのが嫌! この街、最初にいたところよりは小さいけど、名物とか名産とかありそう。もう、いっぱい食べるんだ。今回も、アーサーと一緒でいいかな? って、ちょっと待って……。アーサーにはこの前、プロポーズされたばかりだし……。それを断ったし……。一人でいいか……。
一人で出かけることを決めた俺は、支度を始める。たくさん、名産を食べるために、朝食は抜く! そして動きやすい服装。後は……お金? こればかりはアナトが握ってるからな……。アーサーも居ないし……。うーん……。うん。アナトは寝ているし黙って貰っていこう……。内緒だね。
さっそく、アナトの部屋へ行く。
「うぉっ!」
びっくりした! アナト起きているのかと思った……。これ、寝ていないな。でも、なんだかブツブツ言っているし、大丈夫だよな? それにしても、あのアナトがこんな風になってすいまうなんて、凄いな……。モネータ……。一体、何をしたんだろう?
まぁ。モネータのおかげ? かどうかは分からないけど、とにかく軍資金は手に入った。美味しいものを食べるぞ!
俺はさっそく街へくりだす。もちろん美味しいものを求めてだ。この世界、ゲームもテレビも無いし、食べることだけしか無いからな……。もっと、魔法を教えてくれればいいのに……。そうしたら、少しは楽しみが出来るってもんだ。次元とか次元とか次元とか……。すぐに、蒼真の世界では、まだ解明されて居ないから無理とかってさ……。前に、初歩の初歩だけど、出来たじゃん!
「そこの美少女!」
「ん?」
俺のこと? 辺りをキョロキョロと見渡す。
「そう、そこの君」
やっぱり俺のこと?
「なに?」
「普通とは違う……」
え? もしかして、また女神様? 一体、何人現れryんだ?
「なにが?」
「オーラ? みたいなもの?」