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はぁ……アナトに付きい会うか……。でも、もう歩きたくないし、どうすればいいんだ? 俺は必死に考える……。ダメだ……。思いつかない……。仕方がない……。歩くか……。次の街まで……。

ひぃーなんとか着いた、もう、遠いいよ……。一体、どれだけ歩いたのか……。まぁ、ちょっとは大きい街だ。美味しそうなものあるかな?

 またアーサーが宿を取ってくれた。宿に困らないのはいいな……。今度の宿も良さそう。というか、良い宿屋だ。もう遅いのに、食事がある! 俺たちは、夜遅いというのに、食事を始める。うん美味い。

「そういや、今日は全然街が無かった……」

「仕方無いじゃないの……」

「そうなんだけど……」

 やっぱり、元ニートだから歩くのつらい……。

「もっと楽に行ける方法は無いの?」

「あったら、使ってるわよ」

「ですよね……」

 分かってる。分かってるけど……。

「アーサーだって嫌だよね? こんなに歩くの?」

「いえ。私は、慣れていますから」

「うわーん! 味方が誰もいないよー!」

 どうにもならないことだけど、こうも自分一人だと思わず愚痴が出てしまう。仕方がなく黙々と食事をした。

「ん、もうお腹いっぱい……」

「そうね……。美味しいから、ついつい食べ過ぎちゃった……」

「お昼ご飯も食べていないし?」

「そうね……」

「お腹いっぱいになったことだし、もう寝ようか……」

「そうだね。疲れたし……」

「アナトたちも疲れるの?」

「私たちを何だと思ってるの?」

「え? 女神?」

 女神って、普通の人と違うんじゃないの?

「まぁ、私たちは蒼真よりも長く生きるし、色々と出来ないこともするけど、普通の人間よ?」

「え? そうなの?」

 アナトが頷いた。

「俺よりも長生きってどれぐらい?」

「んー。私たちのことが神話として残るぐらい?」

「それって、かなり昔じゃん!」

「そうそう、そして、これからも?」

「ほえー」

 じゃあ、あのモネータっていうのも見た目は幼女だったけど、実際の年は違うってこと?

「じゃあ、モネータは……」

 モネータの名前を出したとたん、アナトの身体が震えだす。

「な、なんのこと?」

 あぁ、モネータの話題はダメだったか……。

「あ、うん。なんでもないよ……」

 モネータのことは、後でイシュタムにでも聞けばいいや……。とにかく、アナトを落ち着けて寝よう。

「あーもう、寝るね……おやすみ……」

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