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氷魔法

氷魔法ってよく考えるとほとんど使う意味ないよね

[氷魔法]


・概要

 自分の周囲に氷を作り出す。



・考察

 氷を作り出すためには水があることと水が一カ所に集まること、0度以下だということの3つの条件が必要である。水については、湿度が低い環境でなければ空気中に水蒸気として多量に存在しているため特に考える必要はない。問題は残りの2つの条件だが、まずは水滴を一カ所にまとめる事について述べよう。

 水蒸気は気体という性質上、分子間の距離が広くなっている。このまま冷却しても細かい氷の粒になるだけである。雪の結晶はこの状態から周りの水とくっついて大きくなっていくのだが、大きくなれば当然地上に落下してしまうため攻撃に使える程の氷塊を作ることは不可能であろう。また、ある程度結晶が成長すれば周りに水分子がなくなってくるのでそれ以上の成長自体も不可能となってしまう。したがって、事前に水を用意しておくことが必須となり、空気中で氷塊を生成して攻撃するなんてことは不可能である。

 次に大気を0度以下にすることについてだが、火炎魔法の時のように魔力を使って直接大気を冷やすといったことは出来ない。物質を冷やすためにはより冷たい物質を用意するか、冷凍庫などの機械を用いるかのどちらかをしなければならない。前者ならば魔力もスキルも使わずに氷を作ることができるので割愛する。後者によって物質を冷やすことを考えるとこのスキルの使用者は常に冷凍庫のような物を持っているということになる。しかし、読者は誰も氷魔法を使うときに冷凍庫を出してきた冒険者を見たことはないだろう。だが、実はみんな持っているのだ、冷凍庫を。それも私たちが使っているよりも洗練された形の物を。魔法を使う者の大半が持っている物である。…もうお気づきになっただろうか、そう、杖である。彼らが持っている杖は魔法の制御を容易くする物でもなければ体力のない体を支える物でもないのである。あれは冷凍庫なのだ。おそらくあの先端の球状の部分に水が入っているのだろう。魔力で杖を起動することで先端が冷やされ氷となるのだ。そしてその杖を振るえば先端が自動で開いて氷が飛び出すようになっているのだろう。


以上より、氷魔法の実態は冷凍庫で作った氷を相手にぶつけるということだと分かった。というかそもそもの話、氷で攻撃することに意味はあるのだろうか。このような手間をかけて威力の低い氷で攻撃するよりは爆弾なり槍なりを投げた方が効果的ではないだろうか。氷魔法が普及したきっかけはおそらく、杖の仕組みが分かっていない人にとっては何もないところから氷を出したように見えるため高度な魔法を使っているとまわりに見栄を張れる、といったところだろうか。



・適正職種

ヒーロー俳優…見た目だけだと多少派手さがあるため



・相性のいいスキル

風魔法…放った氷の加速ができる

腕力強化…杖を速く振って威力を増せる



・対処方法

杖を奪う…相手は何も出来なくなる

火炎魔法…熱で氷を溶かす


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