20、晩餐
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暫くすると壮年の使用人を迎えに来、晩餐会をする部屋に案内される
長いテーブルに、見馴れたテーブルセットだ、食事も町並み同様に西洋風である
さて俺は今アクセサリーをソフィアと同じ、状態異常無効化と死亡時、拠点復帰に変えている
一々、毒味もさせるわけにもいかないし、ここは神殿から遠く、もしものソフィアによるリスキルも無い
晩餐会は伯爵、ライラ、リーリエに、俺とソフィアの5人か
皆着席し、伯爵が食前酒らしいグラスを掲げて音頭をとる
「この出会いに感謝とランギールの平穏を願って」
俺等もそれにあわせて食事が始まる
食前酒は何かの果物を使った度数の高い物を割ったもののようだ
最初に運ばれてきたのは、香草やジュレで飾られた何かの野菜のテリーヌのようだった
一口切り、口に運ぶ、やや香草の香りが強いが悪く無い、野菜の甘さと微かな酸味を塩だけで纏められている
コジャレて飾ってはいるが、味そのものは良く言えばシンプルで、悪く言うと、素朴で田舎臭い
これはあれか、この国のクラシックな料理か、この地のスペシャリテ、日本的に言うなら郷土料理か
「お口にあうかな?レオン殿」
「ああ、悪くないクラシックな物かここのスペシャリテか?」
「おお、よく気付かれたな、このテリーヌはこのランギール名産の野菜を使った古くからの物だ、田舎料理ですまないがな、この地を初めて訪れる客人に通例となっていてな」
「その土地の風土を感じられる物は嫌いじゃない」
と、にこやかに進もうとした時、伯爵の手が止まる
「ソフィア殿?手をつけてられないが、おきに召さなかっただろうか?」
そこで俺もソフィアを見ると、珍しく戸惑っている
これは好き嫌いや、まして毒を警戒してのことではないな、ああテーブルマナーか
ソフィアは元々農家の出だ、その後俺との戦い続き、食事は常に携帯食料だ、しらなくて当然だな
「ソフィア」
『はい』っといつもより歯切れの悪い返事が帰ってくる
「ここは、ランギールが我々を招待した場だ、マナーなど気にすることはない、基本的に外側のナイフ、フォークを使えばよい」
『はい』と答えると、ソフィアはぎこちないながら、食事をとりはじめていた
「さて本題に入ろうか?何か聞きたいことなどあるのではないか?」
「ああ、そうだな、レオン殿は今後のことで要望や、欲しい情報などあれば聞いておきたいが」
「情報については、近隣魔物についての全て、国同士のものは最低限のものでも構わんが」
「要望としては約の魔力回復薬だがいくつよういするつもりだ?」
「少ないと思われるかも知れんが100だ、この国ではかなりの貴重品なのだ、情報については明日以降に可能な限り要望に答えよう」
「そうか俺としては最低2000は欲しいと思っているが、貴重品なのは理解した、なのでこちらで魔物討伐などをし、その報酬で最低2000、欲を言うと4000は欲しいな」
「4000、、レオン殿達ならば可能ではあろうが、相当な金額になる」
「そうだろうな、その辺りを踏まえて情報をくれるとたすかる、ああ、後、魔物ならざる者の討伐も対価によってはな?」
「そ、それは有難い申し出だ、だがレオン殿の誤解をまず解いておきたい」
「ほう?」
「我が国は豊かなのだ、近隣より遥かにな、とくにこのランギールは豊かだ、さらに今季は大豊作だ、それを見聞きし隣国が侵略をする、誓っていうが我が国の歴史で侵略戦争をしたことなど一度としてない」
「豊かゆえ侵略するメリットがないか」
「その通りだ、しかし豊かな代わりに魔物の出現も比例する」
「その旨味だけが他国に見えているのだろう、この国やランギールにて私の力が及ばない時は恥を忍んでレオン殿に国を守る助力を獲たいと思っている、無論、相応の対価はお支払いする」
「いいだろう、その時は力を貸そう、ただしその力を用意したランギール、お前の悪名は世に轟くこととなるかも知れんがな」
「悪名で民が救えるなら喜んで被ろうとも」
「それはさておき、魔物の素材の取引はこの町にあるのか?」
「無論だ、魔物からも恩恵も多分にうけている、危険と隣り合わせだがな」
「ここに来るまでに得た素材などを処分したいと思っている」
「おお、それはこちらとしても有難い、抱えの商人を明日にでも呼ぼう、この地では革などは防具、牙、爪などは金属に溶かし混み武器となしている、良き素材で有れば適切な価格で私が引き取ってもいい、こう見えても最前線で戦うことが多くてな」
「そういうことなら」
俺はストレージを開きHP回復薬を一つ取りだす
「多少ならこの回復薬も売ってもいいが?ライラから聞いているのだろう?」
「ああ、聞き及んでいる、それが失われた肉体をも再生させる効果があると言うことを」
「どうする?」
「明日、商人を呼ぶ、この商人は解明スキル持ちでな、そこで確認し出来るなら譲って頂きたい、だがよいのか?そのような貴重な神薬とよべるような物を」
「少量だけならな、それにこの地に来て、こちらを使用する機会には恵まれなくてな、ただしこれは基本、ランギールお前用だ、いいか?」
「無論かまわない、約束もしよう、それほどのものだ出所も秘蔵する」
「ああ、それに越したことは無いがそういうことではない、利ある取引相手が死んで代わりが無能ではたまらんからな」
「成る程、こちらの命まで気にかけて貰えるとは光栄なことだ」
「我々ばかり話しているが、ライラ、リーリエ、あなた達はなにかないのか?」
「わ、わたしは、あの、、あの子達を助けてくれて有り難うございます」
「気にするな、と言いたい所だが助けたというより被害を与えたともとれるな」
「いえ、命令違反な上、重大な規約違反も犯してますので、それがまた傭兵を続けていけることになったので、私も指導し直しますので!」
「私からも約通り徹底させよう、もし不愉快であれば王都にて活動させても良いのだが?」
「かまわんさ、こちらはもう伝えた、済んだ話に口は出さんよ」
「我も聞きたい事があるのだがいいだろうか?」
「ああ、リーリエといったか呼吸は平気か?」
「あの様な魔法が頭上に在ればああもなる、、」
「それがエルフの力か?良く気付いたものだ」
「我はとくに魔力に敏感なのもある、それであの時の魔法は何なのだ?」
「自分の魔法をべらべらと語ることは出来んな、ただそうだな」
「絶対的な勝者の魔法とだけ言っておこうか」
「むぅ、それではトロールについて聞きたい」
俺は顎をしゃくり上げ続けろと促す
「拠点の規模はどの程度の物であった?」
「およそ300といった所だな」
「それほどの規模の物を一晩でか?」
「ああそうだ、但し一匹面倒な奴がいてな、少々手こずった」
「まさか!? トロールキングがおったのか?」
とリーリエは席を勢い良く立ち上がる
「食事の最中だぞ?そう声をあらげるな、他より強力な個体だったのは確かだ、そのトロールキングなのかもしれんな」
まぁあれは、獣人タイプのボスが神と化した物だろうから、トロール神と言うべきなのだが、敢えて言う必要は無いな
「すまん、しかし王が率いる群れを一晩でとは、、、益々どんな魔法なのか、、」
そう言い此方をチラチラ見ているが
「だから教えるつもりはない、知りたければ勝手に調べるんだな」
「むぅぅ、では、跡地に行き魔力の、、」
残念なエルフが、ぶつぶつと一人の世界に籠るまま晩餐は進む
こうして晩餐は終わり、俺は久し振りのベッドを堪能した




