JD-029「最初からそんなに大きいのは…無理なのです」
少女をあれこれするだけで終わりました。
セリフだけ見るとアウトなのは仕様です。
「さっそく働くのです! はわっ……」
「マナが枯渇してるんですわ。無理はしてはいけませんの」
立ちくらみを起こしたかのようにベッドに倒れ込んでしまうニーナ。
ラピスが優しく姿勢を整え、あおむけに寝かせる。倒れ込んだときにニーナの胸がぶるんと揺れたのは内緒だ。
マナの枯渇のせいか、風邪を引いているかのように息が荒い。
「ご主人様、ゴーレムの石英使うといいかも」
「そっか。あれなら1個でも十分かな?」
ジルちゃんはこくんと頷いてニーナの元へと向かう。
「ニーナ、ご主人様がしてくれるから……脱ぐ」
「はわわ!? えっと、い、今……です?」
ささやかれた言葉にニーナが動揺し、ベッドの上で姿勢が変わる。
皆靴下やストッキングとかが無いから寝転がっているニーナの生足が妙に艶めかしい。
「今の貴女はマナが全く足りないのですわ。ほら、始めましょう」
ラピスに目で促され、俺はゆっくりとニーナに近づく。
不安があるのか、あるいは見られてしまうのが恥ずかしいのか、寝転がったままニーナの潤んだ瞳が俺を見る。
俺は長引かせてはいけないかなと思い、断りを入れてからニーナの服をめくり、思いっきり吹いた。
「なっ……ななっ」
「はち?」
「あらあら……」
「はうっ、見られてしまったのです」
ジルちゃんやラピスがそうだったのでニーナもそうだろうと考えていた俺の予想を裏切り、服の下には綺麗な肌だけ……つまるところ付けてないしはいてなかった。
日焼けとは少し違う薄小麦色の肌に、大きさは小ぶりだけと体格を考えると十分な胸元、へそを超えてさらにその先には何も……。
「ご、ごめん」
慌てて服を戻し、顔やあっちにに血が集まるのを感じながら言い訳染みた謝罪を口にする。
覚悟無しに目にするのは少々刺激的すぎた。
「うう、マナが足りなくて下着にまで回せていないみたいなのです。
恥ずかしいけど、トール様なら……いいですよ?」
顔を両手で覆い、真っ赤になっているニーナは指の隙間からこちらを見ながらそうつぶやいて覚悟を決めたように上を向く。
「いや、こうしようっか」
俺は上着を脱いで、それを再度服をめくった後の彼女の下半身にかぶせる。
視線が行かないようにするのに苦労したのがバレてないといいけど……。
「マスターは紳士的ですわね」
「ご主人様は優しい、ジルもいつもなでなでしてもらってる」
羞恥に染まる少女の服をめくっている俺が紳士的かどうかはさておき、上もめくりすぎないようにしてニーナのおへそぐらいの部分が確保できた。
よく見るとニーナはややぽっちゃりだ。でもこの背格好でいうとこのぐらいが普通じゃないだろうか?
ぷにっとした感じが……いかんいかん。今は目的があるのだから早く終わらせよう。
「まずはニーナの能力を見るよ」
「はいなのです……ニーナの全部、見ちゃってくださいなのです」
覚悟が決まったのか、答えるニーナの声は震えていなかった。
両手で顔を隠してるのは変わらないけれど。
ニーナのお腹に浮かぶ魔法陣の色はやはり連動した黄色と茶色の中間ぐらい。
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守護名:ニーナ
メイン貴石:アンバー
サブ貴石:トパーズ
貴石ステージ:1
マナ:枯渇
マナプール:
○習得貴石術
土属性・強
障壁化
○習得スキル
土色の祝福
自重操作
貴石解放(受)※現在使用不可
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(貴石術の強と祝福の内容が気になるけど後にしたほうがいいよね)
今はマナの補充だ。そのためには2種類方法がある。
1つは聖剣(短)から出る液をお腹に入れる方法と、石英を下から食べてもらう方法。
手っ取り早いのは前者だけど、ついでに貴石ステージも上げておきたいし、ここはジルちゃんの言うように石英の方で行こう。
そして収納袋から1つの石英を取り出す。そう、ニーナ自身が宿っていたゴーレムの関節部分の物だ。
これでもオークの数倍の大きさで、マナ量としては申し分ないだろう。……入るのかな、これ。
「マスター、最初は魔法陣の上で転がしてあげてくださいな」
「こ、こう?」
女の子に見守られながら別の女の子にあれこれする、という謎のシチュエーションにドキドキしながら、言われるままに魔法陣の上で大きな石英を転がしてみる。
転がしたところが少し光り、その度にニーナの体が跳ねる。
「はわっ……んんんっ、おっきい……です」
「何回もやるより一回のほうが良いと思ったんだけど、どっちがいい?」
既にじっとりと汗をかきはじめたニーナに、敢えて俺は聞いてみる。
なにせ、自分ではこの感覚はわからないので本人に聞くしかないのだ。
「……これでお願いなのです。本当は最初からそんなに大きいのは無理に思うです……」
(ですよねー。でもいけそうだな……)
もじもじと太ももをこすりながら、それでもこちらを止めようとしないニーナの様子に俺はこの大きさでも大丈夫なのだろうと自分を納得させることにした。
「そろそろ、だいじょうぶ」
「よし、じゃあ……行くよ」
ジルちゃんがニーナの様子を見てか、頷きながらそう言ってくる。
それに従って、荒い息に上下するお腹の魔法陣に手にした石英を押し付けるようにして……沈めた。
「はぅ……ふうぅぅんっ」
ニーナが必死に声を抑えるけど、まだ1割も入っていない。
予想以上に硬い手ごたえが俺の手に伝わる。心配してニーナを見ると、いつの間にかまじまじと自分のお腹を見つめていた。
「はわわ……こんなに大きいのが……でも、ニーナ頑張るのです。
速くトール様のお役に立ちたいから……一気にやっちゃってくださいなのです」
「……わかったよ」
少女が顔を真っ赤にしながら、頼んでくるという物に自分が遠慮するのもどうかと思い直す。
出来れば耳栓が欲しいなあと思いつつ、両手で押し込む。
ずぶっという手ごたえと共に、ほとんどが魔法陣からお腹へと沈み込んだ。
「んんんーーーーーっっ!!」
反射的にか、顔を覆っていた手で俺の両手を掴みにきたニーナ。
でも既に石英はニーナのお腹に全部収まりきっているのだった。
そのまま屈伸運動でも始められそうなぐらいに体を跳ねさせていたニーナはしばらくして脱力し、ベッドに倒れ込む。
「顔色が良くなってきた……よ」
「ええ、成功ですわ」
気を失ったのか、汗だくで目を閉じているニーナにジルちゃんとラピスが優しい顔で声をかける。
そしてジルちゃんたちも欲しいというので同じような大きさの石英を順番に入れていく。
どちらもニーナほどの手ごたえではなく、ちょっと肩透かしという感じだった。
でも……2人とも慣れた分、なんだか楽しんでいるんだよね。
こちらとしては……3人分のアレな声と姿を見聞きしてるのでかなり、厳しい。
そのまま夜となり、起きてこないニーナをそのままに3人ともベッドで眠ることになる。
「無理だな……うん」
3人の寝息が聞こえる頃、俺はむっくりと起き上がる。
3人を起こさないようにそうっと靴を履き、手早く着替えをして外出の準備だ。
どこへだって? そりゃあ夜の街へさ。色々と、限界だ。
一人でして見つかるぐらいならお酒が飲みたくなったから、等とごまかせそうな外の方が良い。
ではさっそく……。
「マスター、どこへ?」
「!?」
小さな、それでも耳にはっきり届く声は……ラピス。
恐る恐る振り返ると、拗ねた顔をしたラピスがすぐそばで俺の服を掴んでいた。
逃げられない夜が、始まってしまった。
やりました!(待ちなさい
次回もやらかします、多分。
ブクマ、感想やポイントはいつでも歓迎です。
増えると執筆意欲に倍プッシュ、です。
リクエスト的にこんなシチュ良いよね!とかは
R18じゃないようになっていれば……何とか考えます。
誤字脱字や矛盾点なんかはこーっそりとお願いします




