表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

幼馴染二人はバレンタインに振り回される!?

作者: アオ
掲載日:2026/02/14

みなさんこんにちは!アオです!

今日はバレンタインということで甘いチョコのような

恋愛小説を書いてみました!それではどうぞ!

~健吾視点~

今日は二月十四日……知っての通りバレンタインだ。

世の中の男性はこう思うはずだ"今年こそはチョコ0を回避したい"と。

「別にバレンタインやチョコなんて興味ないよ」

とすました顔で言っているクールな彼も内心はチョコをもらいたいと

思っていることだろう。


かくいう俺、健吾(けんご)も今年だけはとても焦っていた。

俺には同い年の幼馴染である亜美(あみ)がいて毎年のようにバレンタインには

チョコをもらっていた。それも小二のころからで年々そのクオリティは

上がって行った。その間に恋愛感情があろうがなかろうが

小さいころからチョコをもらっていた俺はそれが当たり前だと思い込んでいた。


思えば、あの出来事が恋に落ちている俺を気づかせてくれたのかもしれない。

ちょうど一年前の今日、中学三年生のバレンタインでいつものように

登校し授業を受けていた。今年も帰ったらチョコをくれるんだろうなと

思いながら帰宅した。しかし一時間待っても二時間待っても

亜美からはチョコはもちろん何の連絡もなかった。


毎年もらっていたため今年ももらえると思っていた。

恋愛感情を一切なしにしても亜美のチョコはめちゃくちゃおいしく

普段甘いものを食べない俺ですら絶賛していたのだ。

まあそのことについては恥ずかしいから亜美に伝えたことはない。


亜美とは幼稚園いやもしかしたらそれより前なのかもしれない。

とにかく、家が隣ということもあってほぼ毎日のように遊んでいた。

それこそ小学校高学年くらいからはお互い友達が出来て

昔ほど遊ばなくなったけど今でも遊ぼうと思えば遊べるし

たまにどっちかがどっちかの家に行ってご飯を食べることさえある。

しかも家族で仲が良いため本当にずっと一緒だった。


去年は、お互い受験ということもあってそこまで頻繁に連絡を

取るわけではなかった。それで合格発表日に自分の番号を

確認してまさかお互い同じ高校だとは思ってもいなかったけど。

去年のバレンタインにチョコをもらえなかったことに関しては

自分でも驚くほど堪えていたらしく俺は知らない間に

恋に落ちていたようだった。


最初に焦っているとは言ったがそれよりも緊張しているという

気持ちの方が大きいのかもしれない。

俺は今日、この戦いに終止符を打ちに来た。

当たって砕けろの精神で告白をしに来た。

しかも自作のチョコを持って。正直、バレンタインは女子から

男子へというのが一般的な流れだ。しかしその逆である

いわゆる"逆チョコ"と一緒に告白しようと思っている。


休み時間、俺は隙を見つけて亜美のところへ行く。

「放課後、ちょっと教室残ってもらってていいか?渡したいものがある」

「えっ……あっ、わかった。私も渡したいものあるからさ」

その言葉を聞いて恥ずかしさを覚えて俺は逃げるようにその場を後にする。

渡したいものってチョコだよな、今日はバレンタインだよな。

確認のために俺は黒板に書かれている日付を三度ほど見返した。


よかった、嫌われたわけじゃなかったんだ。

ほっとしながらも俺は脳内で反省会を行う。さっきの言葉のチョイス

ミスったか……?この日に渡したいものがあるって大体予想着くだろ。

ほぼチョコをもらってくださいって言っているようなものじゃないか。

しかもなんで俺から言ったんだよ……あれなら亜美の方から

言ってくれたかもしれないのに、あ~もう調子が狂う。

いつもこんなキャラじゃないのに亜美のことを考えたりすると

一気におかしくなってしまう。


そして迎えた放課後……オレンジ色の太陽の光が教室に入り夕方を感じさせる。

廊下からは物音が一切せずこの空間に二人きりという状況が強調される。

しばらく無言のまま俺は亜美を見る、生唾を飲み込んで声をかける。

やっぱり俺ってバレンタインに振り回されているんだな……


~亜美視点~

私、亜美は二月十三日の夜せっせとチョコを作っていた。

幼馴染であり好きな人でもある健吾に渡すためのものだ。

去年は受験もあって私も健吾も勉強に集中していたから渡し続けてから

初めて渡さなかった。でもその日の夜は激しい後悔に襲われた。

かっこいい健吾だからもしかしたら他の人からチョコもらったりしてるかも。

いつも私が渡していたけど他に健吾のことを好きな人が

渡している可能性だって大いにあるはずだ……


後悔しっぱなしでせっかくやろうと思っていたワークの部分も

何一つ手を付けずに健吾にメッセージを送ろうか悩んでは消してを

繰り返していた。まさかバレンタインたった一日が

こんなにも自分を不安にさせてしまうなんて思ってもいなかった。


健吾を好きになったのは小四のころだ。あの時の記憶は今でも鮮明に

残っている。校庭で無邪気に遊んでいた私たちのところに

二つ上の学年である六年がその場所を奪ってきたのだ。もちろん

反抗はしたが女子と男子の力の差や年の差からすぐに負けてしまった。

さらには泥をかけられて服は汚れていた。


怖くてたまらなかった、でも思うように足が動かずその場から

逃げることも難しかった……そんな時に健吾が来てくれた。

私たちが泥だらけの姿を見て状況を理解したのかすぐに取っ組み合いが

始まった。私は泣きながらその場を見るしかなかった。

ただ、健吾の力はすごくてあっという間に六年生三人を負かしていた。


そして私のところへ来ておぶって保健室まで連れて行ってくれた。

小四のころから健吾は少しぶっきらぼうで少し怖いような子だった。

でもその時の彼の背中のあの感覚は今でも思い出せる。

彼は幼馴染であり私のヒーローだった。

そんな姿がかっこよくて気が付けばよく目で追うようになっていた。


もちろんその年のバレンタインはいつもより少し手の凝ったものを

めちゃくちゃ緊張しながら渡した。

おそらく健吾は毎年私からもらっているためいつものように

"サンキュー"と笑顔で受け取ったがそれが私に対しては少しだけ

胸が痛んだ……バレンタインだけじゃ意識してくれないんだって。


そしてバレンタイン当日、健吾を見ながらいつ声をかけようか迷っていると

「放課後、ちょっと教室残ってもらってていいか?渡したいものがある」

「えっ……あっ、わかった。私も渡したいものあるからさ」

いきなりのことにテンパってしまって今私が上手く言葉を言えたかすら

記憶がなかった。まって、渡したいものがあるって何!?


昼休みに友達と食事をしながら相談をする。

「それ逆チョコじゃん!やっと亜美のことが好きになったんだって」

彼女は中学の時からの友達で唯一、今の私の状況をしている。

「そうなのかな」

「絶対そうだって!バレンタインに男子の方から誘ってくるなんて

 そうそうないよ!もうこの勢いで告白してきなよ!」

「えっ、こっ……告白って、まだ心の準備が~」


「いつもその言葉だよね~、でも知ってる?女子の中で噂になってるよ。

 健吾とめっちゃ仲が良い人がいるって、でもし付き合ってなかったら

 多分これからめちゃくちゃ告白されるだろうね~」

「えっ!?うそっ!?」

かっこいい健吾のことだから確かに告白はされたりするんだろうなって

思っていたけどまさかそこまでなの。

「だから早く告白しないと誰かに先越されちゃうかもよ」

そんなことを言うものだから午後の授業はずっと

"どうしよう告白しようかしないか"で迷っていた。


放課後、めちゃくちゃ緊張して教室に残る。

気が付けば二人だけ……ずっと見つめられてやばい、告白とかやばいやばい。

「こ、これバレンタインだから作った」

そう言って健吾の手には少し小さめの箱があった。

私がしばらく固まっていると"んっ"と言って箱を突き出してくる。

「あっ、あ……ありがとう」

受け取った箱には彼の手のぬくもりが残っていた。


「あのっ、わっ、私からも……そのチョコ作ったから……あっ、あげる」

私はそっと手に持っていたチョコを健吾に渡す。

なんで、いつもなら"チョコ作ってきたからあげる!"って元気に

言えてたはずなのにどうしてこんな緊張してるの~。

「おっ、おう。ありがと」

ボソッとつぶやいて彼はそれを受け取る。


「あのさ」「あのっ」

言いたいことがたくさんあって言葉を発したとたんにかぶる。

「あっ、ご、ごめんいいよ」

「えっ、いや健吾からで」

やばいやばい、めっちゃ顔が熱くなっているのを感じる。


そしてしばらくの沈黙が続く。

「俺さ、去年のバレンタイン……チョコもらえなくて落ち込んでた」

「えっ」

衝撃の告白に私は思わず声をもらす。

「情けねえよな、毎年亜美からチョコもらっててそれが当たり前だと

 思い込んでていざもらえなくなると悲しいなんてな」

苦笑いをしながら彼は言葉を続ける。


「そんとき、初めて気づいたんだ。俺は亜美のことが好きなんだって」

窓から差し込むオレンジ色の光と健吾が重なる。

「亜美のこと考えるといつも調子が狂う。いつもいつも。

 俺には似合わないこと考えてるなって思う……

 それくらい亜美のことが好きだ!付き合ってくれ!」

真剣なそのまなざしが目から伝わってくる。


涙が出そうになった。言葉がつっかえそうにもなった。

「わっ、私も健吾のことが好き!」

「えっ」

彼は驚いた顔で私を見つめ返してた。

「健吾よりも先に好きになった自信があるよ!健吾は覚えてるか

 わからないけど小四の時に校庭で助けてくれたこと。

 あの時、めちゃくちゃかっこよかった。私にとって

 ヒーローでめちゃくちゃ好き!」

途中から考えていたことがなくなって長い間言えなかった

ことをただひたすらに私は言う。


「っ、やっぱり亜美といると調子狂う……好きだ、大好きだ」

そう言って健吾は私を抱きしめる。

いきなりのことにめちゃくちゃ驚いたが抱きしめ返す。

それからどれくらい時間が経ったのだろうか。


長かった気もしたし一瞬だった気もした。

お互いに顔を見つめ合って数秒後

「大好き」

「私も負けないくらい大好き!」

笑顔で返す!まさか彼がここまで私のことを想ってくれていたなんて。

彼の性格からは全く予想もつかなかったことだ。

私たちはバレンタインに振り回されたのだ。

読んでいただきありがとうございました!

幼馴染という設定が好きでいつも書かせてもらっています!

そこにあまり書いたことがない性格の男主人公を書いたので

至らない部分もあったと思いますが楽しんでいただけたら幸いです!

それではまたどこかでお会いしましょう!アオでした~!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ