第7話 KU最高! KU最高!
俺は顔合わせの日のために彼女たちのチャンネルや非公式wiki、SNSも確認した。結論、無理。話が合わない! 俺は服とか着られればいいだろって思っていて、実際適当に買ったものを着ている。対して彼女たちは流行のファッションがどうとかコスメがどうとか……全くわからん! 曲もさ、俺はアニソンとかボカロ系の所謂オタク系の音楽を聴くが、相手は国内外のアイドルの曲を聴いているらしい。わからん! 学校でそんなんが流行ってんだなって思うくらいで聴いたことはない。強いて言えば店のBGMとかで聞いた位だ。SNS映え? とかも知らんし。やばい……もう戦い以外に興味がないキャラでいくしかないのか……?
悲しい未来を想像しつつ東京に向かう。東京までは普段の姿で行き、適当なところで変身し、KUの時間停止状態で事務所の前まで行く。まあ適当な場所が見つからないんだよな......どうしよう。偶々見かけたコンビニで飲み物を買いトイレを借りた。男女両方入れるタイプでよかった。しかも二つあるし、人もそこまでいなかったから見られてないはず。そこで変身して出た。そこからKUの時間停止能力で事務所までたどり着いた。十分で行けるはずが道に迷って二十分位掛かった。東京とか大阪みたいな都会って迷うよね
時間停止を解除してもらって入る
「ご来社ありがとうございます。ご用件をお伺いしてもよろしいでしょうか」
「打ち合わせの件で来ました」
そう言い拳野氷の資格を出す
「かしこまりました。ただいま担当者をお呼びいたしますので、少々お待ちくださいませ」
「はい」
待っていると電話で話した小鳥遊さんがやってきて、応接室に通された。そこには探野社長と『なまむぎチャンネル』が座っていた。まるで俺が遅れたみたいだがきちんと十分前には来ている
「まずは、私の社員を助けていただいてありがとうございました」
「いえ、当然のことをしたまでです。むしろルミナス事務所に迷惑を掛けたみたいで........申し訳ございません」
「いえいえ、とんでもない。そちらこそ、よろしかったのですか? 先日のダンジョン外を見るとあまり人目に出たくない様子でしたが」
「まあ、大丈夫です」
「では、説明の件のお話をしましょう。こちらの考えでは........」
そう言い資料を渡される。まあ予想通り質疑応答形式での配信で説明する。まあ動画とかよりも配信の方がリアルタイムな反応が知れるしな。その質問はルミナス事務所やダンジョン庁に来たものから選ぶ。リアルタイムでも拾いたいけど流れが速すぎるから無理だろうなあ。SNSやフワマロでワンチャン? 後は、この配信以降にも出てきた質問についてどうするかの考えの中に持続的なコラボ配信や俺のチャンネル立ち上げませんかとかもある。……勧誘か。まあ面白そうではある。俺も一時期やってみたかったけど無に対して話しかけるとか無理だし。今の俺の状況ならそういうことはない。けど、絶対俺やらかしそうで怖い。普通に「俺実は男子高校生なんだよね~」とか言いそう。絶対口を滑らす。KUさんはどう思います?
「どうして私に聞くんですか~?」
「俺のマネージャーみたいなもんじゃないですか。呼べば来るし」
「まあ、ここまで過保護なのは少ないですけどね~。それで配信の話ですか~、最悪の場合になる前に止めるので貴方の好きなように~」
放任主義! どうすっかなあ。配信者っていうのは面白そうだけど、所属する場合、身元を事務所に送らないといけないしそうなったら絶対にバレるよな。こういう時先輩方はどうしていたんだろう。そもそも魔法少女の先輩が配信していたかわかんないんだけど。けどルールがあるってことは居たんだろうなあ
「まあ、私が介入して契約を結ぶことはできますよ~」
「契約?」
「ええ、正体を明かす代わりに、それを絶対に口外させない契約ですね~。因みにこの契約、上書きが出来ないので安心ですよ~」
安心とは。言ったことを口外できない契約魔法とか普通に怖いんですが。まあ、KUに任せていれば何とかなるか
「........以上です」
「成程、わかりました。少しビジネスの話をしませんか?」
「と言いますと」
「私はここに所属するのはやぶさかではありません」
「ほう」
「ただ、現在少し厄介なことがありまして........あまり人に話したくないんですよ」
「........わかりました」
社長は他の人たちを一旦席を外すように指示を飛ばし、この場には俺と社長しかいなくなった。まあもしかしたら録音機材があるかもしれないがそこらへんはKUが何とかするだろう
「じゃあ、紹介しますね。マネージャー(?)のKUさんです」
「初めまして」
「は? え?」
わー、混乱してる。そうだよね。俺もそうだった。猫が喋ったら普通驚くよね。……猫!? なんで!? いや、声的にはKUなんだよ! けど、なんで猫!? 俺が魔法少女だからか? 所謂使い魔的な
「話していいですか? 無駄な時間は使いたくない性分なので」
KUそんなキャラだったの? 俺と話しているときはフワフワ系の余裕があるお姉さんみたいな口調だったのに……
「........ヒエロス」
「ふーん、知ってるんだ」
え、何? ヒエロス? 何それ。KUたちってそんなカッコいい名称あったの?
「ダンジョンが出現したと同時に現れた超常的生物........聞いたことはありましたが本当に存在していたとは........!」
ああ! なんか陰謀論系のDantuberの動画で聞いたことがある気がする! 話についていけなそうだから黙っていよう
「ダンジョン以前にも居たんけど........まあいいや。まず、拳野氷という人間は存在しない」
まあ、そうよね
「では目の前の彼女は誰ですか? アナタ方が作り上げた人形?」
うわ、すご。取り乱していたのにすぐ普通通りしてる。これが社長か……!
「彼女は立派な人間。中身は違うけど」
KUと目が合ったから変身を解除すると社長の意識が宇宙に飛んでいた。まあ、そうなるな........うん。てかルミナス事務所って男性OKなの? 有名どころしか知らないからルミナス事務所に男性配信者がいるかわからないし。けど大手には少なからずいるからいそう。別にアイドル売りしてるってわけじゃなさそうだし
「き、君は........」
「あー、普段は魔法少女?をやってます。術野真助です。これ証明書です」
そういい俺は自分の資格を出した
「全く.......貴方は.......そんなにすぐ個人情報を渡したらダメですよ」
「あ、すみません」
「......成程。大体理解しました」
「貴方が彼の情報を知った時点で」
「契約魔法が成立した.......中々に強引ですね」
やっぱこの人の強者感すごい! ぱっと見焦りとか恐れとかない! 俺なんてすぐ土下座する勢いだったのに!
「拳野氷の本当の姿を明かさない、術野真助の情報を探らない、正体を隠す努力をしろ.......貴方方.......いや貴方か。その三つですか?」
「ああ」
「.......いいでしょう。それくらいは普通ですしね。何よりも拒否権はないに等しい。アナタの契約魔法を破るのは不可能だ」
なんか知らないところで俺の処遇が決まった気がする。まあ出来ないことやわかんないことに首を突っ込むのはよした方がいいしな! 俺がそうやって良い方向に行った試しがないし
「では、彼は所属してもらえると?」
「彼次第ですね。まあ彼は前向きな様子」
「わかりました。では契約書を渡します。確認が出来たら本人と保護者の署名押印を」
親なあ今海外なんだよなあ.......どうすっかな
「少し待っていてくださいね。..............はい、彼の保護者の署名押印です」
!? いや、KUはいつもどこからともなく現れて時間を止めることが出来る。今の間に行って貰ってくることも可能か。後両親は普通に適応しそうだし、OKしそう
「確認しましたが変なところはなかったので安心して貰っていいですよ」
「KUがそういうなら問題ないか」
まあ、変な条項とか書かないだろ。それなりの事務所だし。俺は署名押印をした後社長に渡した。若干引いていたがまあさもありなんだ
「では改めましてルミナス事務所にようこそ」
「これからよろしくお願いします」
「では、私はこれで」
「一つ聞いていいかい?」
「なんですか?」
「男なのに魔法少女になれって言われたときどう思った?」
「イカれてんのかなって思いました」
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