迷路と管理人
はい
2作目です
投稿の期間あかないよう頑張ります
...ここは何処だ。
俺は...どうしてここにいる?
思い出せない...
名前は? 俺の名前...一体なんだったか。
(まったく そんなんじゃ困るよ)
こいつッ頭の中に直接ッ!
(あははっ!君面白いね!)
面白かねーよ。 こっちは名前も思い出せんのだぞ。
(そっかそっか!ごめんね!少し黙るよ)
ありがたい。
~1時間後~
そうだ。俺の名前は錯田だ。
(思い出すの遅いって...)
「んで?お前は誰なんだ?」
『やっと声を聞かせてくれたね! ぼくの名前はエリーゼ! エリでもリーゼでも好きに呼んで!』
ん? なんか思ってたのと違う名前だな...
『ぼくが最初君の心を読んで頭に話しかけてたの忘れてないかい? ...まあいいや! 君のことはなんて呼べばいい?』
「俺の事は...あー 気に入ってたあだ名が合った気がしたんだが...」
はてさて、なんだったか
「思い出せるまでは好きに呼んでくれ それとお前は何者だ」
『あっはは...ぼくの事は出来たらリゼとでも呼んで欲しいな...
それとぼくが何者なんだって問いに対しては答えられないよ!』
暫くは警戒しておくか...「たとえ心を許しても 正体不明の相手は気をつけよ」とか...誰かが言ってた気がするしな
『ごめんごめん 冗談だよ!教えるよ!
ぼくはこの...えっと...まあざっくり言うと迷路かな? まあこの迷路の管理人だよ!』
「管理人と言う割には 声からの偏見で悪いが...中性的だが少なくとも大人の声には聞こえないぞ」
『よく言われるんだ! まあでもしょうがないか!
この年齢で超回命なんて豪華な能力貰っちゃったからな...』
「そのちょうかいめいってなんだ?」
『あっそっか はははっ!そうだよね!知らないよね! 』
...なんかバカにされた気がして腹が立った
『あっはは!しょうがないよね
僕の次元と君の次元では、文字通り次元が違うんだから。』
「は? それってお前がこの世界に連れてきたってことか?」
「それなら記憶とその他もろもろさっさと返して元の世界線に返せよ。俺を。」
『そんな慌てないでよ! この迷路をクリアしてくれたら全部元通りだからさ!』
『...それといい加減ぼくの事はリゼとでも呼んでくれよ あだ名でもいいからさ』
「はっそうかい エリーゼさんよ」
その瞬間、何か熱いものが脊椎を、血管を迸った気がした。
「クソッタレが!何しやがった!」
『何ってそりゃ...あっそっか!違う次元だから魔法の受け渡し的なのは無いのか...
まあ今君にこの迷路の攻略に必要な能力を与えたってとこだよ
ちなみに譲渡の条件はなまえを呼ぶこと。
まあぼくの場合は だけどね!』
「はあ。おいクソ野郎 俺にどんな魔法を与えたんだ?」
『いい質問だね!その前に口使いを正して欲しいな!』
「あたりめぇだろクソが あの感覚は生理的に無理なんだよ!」
『あれ?そっちの次元の人って体の芯からあったまるっての好きじゃなかったっけ?』
「...俺は苦手だ。」
『あ〜... ごめんね』
『まあ話は本題に戻るけど、君に与えた魔法は
“錯実”って言って、原子変動がどうとか難しい話は置いといてそう見えた物を見えたままの状態にするってものなんだよ。』
『まあ試してよう!』
『まず、あそこのランプ。光ってるように見えるけど実はあれ、 絵なんだ』
『触ってみな ネズミ捕りなんか仕掛けてないから』
一応慎重に触ってみるか
そろ〜り(ばちん!)
とは来なかったから良かった。だがこれは絵だった。
「絵だな」
『んで、それに錯実を使ってみて』
...どうやって使うんだ?
(まあ適当にやってみな)
それなら適当に...
「エクスペクト・パトローナー!」
シュバッ
『ふふっ!今の呪文のつもり?
その魔法、呪文使わないのに?』
「笑うな。初心者なんだ。こっちも。」
『あっはははー!まあとりあえず触ってみな!そのランプ』
「は? 絵は絵だろ?」
ん?これ...もしかして...?
「うわっ!実物のランプがある!?」
『あははははは!君はいい反応するね!
その魔法はとりあえず使うっていう気持ちだけで使えるんだ! だから呪文唱えてもできるしっていう割と便利な魔法なんだよ!
それに、金に見えたら金になったりする訳だから王宮だろうと知らない最高機密の魔法なんだ!これ』
「なんでそんなもん俺に?」
『きみ、面白そうだし。適正あったし。』
「適正ないとどうなるんだ?」
『最悪自分自身のことを死体と認識して死ぬ』
「こっわ」
『まあ、この魔法を使って迷路をクリアして帰ってみてね!錯田!』
「名前を呼ぶな」
まあ失踪しない程度に頑張るので応援よろしく