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会話文のこつ

作者: まめめめ

 小説を書いていて、「これ、誰がしゃべっているのかわからない……」ってことは、割とよくあることだと思う。


 主人公とヒロインが一対一で話しているのなら、まだ会話は普通になんとか成立する。

 だけど、登場人物が三人とか四人になってくると、文字だけではわけがわからなくなってくる。


 小説を書いている人なら、誰でもこういう状況に直面したことはある……と、思う。


 これが、漫画やアニメだったら、なんとかなることが多いんだけど、なにせ小説家にとっては文字しか手段がないから。

 吹き出しの付け方で工夫をすることもできないし、声質の違いで表現することも、できない。


 と、いうことで、そんな状況に陥りそうになったときに、なろう歴5年目ぐらいの作者みもももがどうしているかを書いてみることにした。


【方法1:口調を変える】

 たぶん、一番ありきたりな方法だと思う。

 小説でわけのわからない口調のキャラクターが多いのは、そこに個性を持たせておけば会話がスムーズに進むからだと思う。

 例えば、全員が真面目口調で書くと


「ところで、ジャワ原人についてどう思いますか?」

「そうですね。ジャワ原人は素晴らしいと思います。なにせなんと言ってもジャワ原人ですから! あなたたちはどう思うんですか?」

「私もそう思います。ジャワ原人はすごいです」

「私も賛成です。ジャワ原人は、本当にすごいですよね」

「ジャワ原人のよさって、ジャワ原人らしさにあると思うんですよ……みなさんもそうですか?」


 みたいなことになる。

 もはや、誰が誰だか……どころか、そもそも登場人物が何人いるのかもわからない状態になります。

 ここに、口調を変えるというアクセントを加えると


A「ところで、ジャワ原人についてどう思いますか?」

B「そうじゃのう……ジャワ原人はすげーやつじゃと思うぞ。何せ、なんと言ってもジャワ原人じゃからな! お主らはどう思うんじゃ?」

A「私もそう思います。ジャワ原人はすごいです」

C「ワイも賛成や! ジャワ原人は、マジですげーよな!」

A「ジャワ原人のよさって、ジャワ原人らしさにあると思うんですよ……みなさんもそうですか?」


 ってなる。

 まあ一応保険として誰がしゃべってるかをABCで書いてみたけど、無くてもある程度わかったんじゃないかと……

 理想的には、キャラクターの数だけ話し方を変えることができれば、会話だけで長文を書くこともできるようになります。

 ただ、キャラの数が増えてくると、口調のレパートリーがだんだん圧迫されていって、次第にわけのわからない話し方になるので注意が必要です。素人が関西弁を真似ても、違和感が出てきたりとかもします(作者もその口です)

 あと、意外と面倒なのが、「このキャラを久しぶりに出したい」とかになったときに、過去に決めた口調を思い出すのが……自分で書いたキャラのはずなのに、どんな話し方をしていたのかが思い出せないことはありますし、過去の自作を読んでも、その時のノリになれないと再現ができなくなるとか。

 というかそもそも、例えば現実世界を題材にしたりするときは、どうしても口調で無理をすることができなくなってくるので、その時は別の方法も使う必要があるかも


【方法2:地の文で補強する】

 まあ、アドバイスとかではよく見るよね、これ。

 作者はこれが苦手だったり……

 さっきの例でやると


「ところで、ジャワ原人についてどう思いますか?」

 私がそういうと、BとCは悩むそぶりを見せ、Bがおもむろに口を開いた。

「そうですね。ジャワ原人は素晴らしいと思います。なにせなんと言ってもジャワ原人ですから! あなたたちはどう思うんですか?」

「私もそう思います。ジャワ原人はすごいです」

「私も賛成です。ジャワ原人は、本当にすごいですよね」

 どうやらBは、私と同じ考えを持っているようだ。

 私がBに賛同してジャワ原人を賞賛するのを聞いて、Cも便乗するように話に混じってきた。

 ここは一つ、ジャワ原人の良さをさらにアピールしていくことにしよう!

「ジャワ原人のよさって、ジャワ原人らしさにあると思うんですよ……みなさんもそうですか?」


 ……みたいな。

 口調はみんな同じだけど、地の文で補強することで誰が話しているのかが見えてくるようになった。

 ……なってると、いいな。自分ではわからんけど。

 ちなみにこのときのこつは、できるだけ語彙力をフル稼働して説明させることだと思う。

 Aは言った。Bは言った。Cは言った。

 みたいに単調だと、読む気が無くなるだろうし、そもそも書いてて面白くない。

 まあ、要するにここが(作家としての)腕の見せ所……みたいな? 是非、鍛練を積みたまえ。


【方法3:二人称を変える】

 一人称を変えるって言うのは、【方法1:口調を変える】の延長にあると思う。

 例えば、Cの口調を(似非)関西弁にしたときに、一人称がかってに「ワイ」になってた。

 私は関西人じゃないから、本当に関西人が「ワイ」って言ってるのかは知らないけど、なんかイメージ?

 ともかく、口調を変えたら一人称はかってに変わる。

 で、その延長で二人称を変えるって言うのも、自然に「誰が話しているか」をわかりやすくするツールとして使えるんじゃないかな……っていう話。

 例えば


「ところで、ジャワ原人について【BくんとCくんは】どう思いますか?」

「そうですね。ジャワ原人は素晴らしいと思います。なにせなんと言ってもジャワ原人ですから! 【そういうAさんは、】どう思うんですか?」

「私もそう思います。ジャワ原人はすごいです」

「私も【AとBに】賛成です。ジャワ原人は、本当にすごいですよね」

「【BくんとCくんも、同じ意見でしたか……】ジャワ原人のよさって、ジャワ原人らしさにあると思うんですよ……みなさんもそうですか?」


 みたいな?

 今回は、修正した箇所だけ【】で囲ってみたけど、どうかな。

 今回は短すぎて、二人称を変えた効果が見えにくかったけど、長文にすると結構効果が出ます(なんとなく、作者はそう感じます)

 と言うか、ようするにキャラクター達に、互いの名前を呼ばせるだけでも、情報がかなり鮮明に写るようになるんじゃないかって感じてます。

 こういうことを気にした上で現実世界の会話を振り返ってみると、思った以上に相手の名前を呼んでいないことに気づくと思います。

 なんだったら、心の中で「こいつ、誰だっけ……」って思いながらでも、普通に会話が成立してしまうみたいな。

 私がこの書き方を試してみて得た一番の収穫は、この気づきだったのかもしれません。なんてね。


 って言うわけで、素人がなんか適当に書いてみました。

 参考にしたい人はすれば良いと思うし、「いや、我はこうしておるぞ!」みたいなのがあれば、コメントすれば良いと思います。

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