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最後の恋……  作者: 澤田慶次
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11月は割と落ち着く?

何となく、色々と上手くいってますね。

学園祭も終わり、暦も11月になる。高松は相変わらず、臨時講師に本職にハンドボールにトレーニングにと忙しい毎日を過ごしている。

崎原の両親は高松と話をした次の日、早速ハローワークに行き初任者研修の事を聞いてみた。

「丁度月曜日から研修があります。こちら無料になりますので、申し込みますか?」

「是非、お願いします!」

「あの~……私は無料ですか?」

「本日のうちにハローワークに登録して貰えれば大丈夫ですよ!」

「お願いします!」

との事で、崎原の母親もハローワークに登録し、無料で研修を受けられる事になった。研修がスタートしたのが10月の終わりからであり、今回の研修は短期集中型で行われるらしく、約2週間で資格取得出来るらしい。

2人はしっかりと研修し、資格取得をすると高松に連絡した。あの日、高松は名刺を置いていった為、崎原の両親は高松の会社携帯に連絡を入れた。

「高松さん、守雄です!」

「はい、お疲れ様です」

「2人で本日、研修終了となり資格証を貰って来ました!」

「おめでとうございます」

「それで……まず、何時何処に行けばいいですか?」

「合わせますよ」

「私達は、何時でも大丈夫です!」

「では明日、○○事業所に10時に来て下さい。履歴書と資格証のコピーもお願いします。出来れば明後日から出勤をお願いしたいのですが……」

「はい、よろしくお願いします!」

崎原の両親は翌日、高松が指定した時間に指定された場所に行った。

面接として崎原の両親は、高松と支配人の田中と面談するが、田中は高松から話は聞いている為に面接の大半は仕事の確認であった。

2人の勤務する時間と大体の給与を改めて提示し、翌日から勤務開始となる。翌日に雇用契約と給与の振込先を記入して貰い、それから2人は仕事スタートとなる。

「守雄さん、12月から実務者研修があります。早速お願い出来ませんか?」

「はい、やらせて貰います!」

「実務者研修ですが、約3ヵ月掛かります。研修の時は1日8時間として、時給1200円の保証と後での精算になりますが、交通費は支給します。必ず領収証をお願いします」

「はい、分かりました!」

「あの……落ち着いたら、私も取得したいんですが……」

「分かりました。その時は私か田中さんに相談して下さい」

「ありがとうございます!」

面接が終わると、高松達は本田の所に行き、一週間のスケジュールを貰う。

「崎原さん、これが明日からの予定になります。明日は私が雪枝さんに、湯本さんが守雄さんに付きますので、よろしくお願いします!」

「忘れてましたが、研修期間をうちは設けてません。ですので、報酬は変わりませんし社会保険も加入OKです……本日のうちに書類を用意しておきますので、明日、年金手帳等も忘れずにお願いします」

「ありがとうございます、よろしくお願いします!」

「何から何まで、本当にありがとうございます!」

崎原の両親は、深々と頭を下げて帰って行った。


崎原の両親は、翌日より本当によく働いた。普通は1つのサービスに付き2~3回の同行が必要になるが、2人共1回の同行で殆どOKであった。更には、人員の足りない時には2日ある休みの片方を出勤してくれる等、事業所への貢献度も高い。高松は11月が終わる頃には、人事に連絡し、守雄の資格取得の為の申請と取得後の社員への申請を出し、1週間もしないうちに社長以下、代表取締役·執行役員の承諾を得る事が出来た。

ちなみにだが、守雄は12月より研修をし、1月半ばには正社員として働く事になる。これは、必ず今の会社で働くという条件と高松からの推薦という事が大きく作用し、特例で社員登録となった。


高松が担当している北関東支社、水沢の兵庫支社は順調に売上·経常損益を伸ばし、11月は両支社共、大きな上乗せをする事になった。

また、高松は人事ローテーション会議·戦略会議に11月も出席し、社長と高藤からの依頼もあり、営業やボトルネックの見つけ方等を話す事になる。

ここで、臨時講師をしている事が役に立つ。

高松の説明は分かりやすく、誰もが今から取り組める事を提示していく。その先にどうしたいかを踏まえ、1つ1つ丁寧に説明する為、分からないと思う事の方が難しい。高松の研修は、20時近くまで続いた。

しかし、受けている誰もが長いと思わなかった。それだけ高松の話には説得力があり、誰もが興味を持った。

研修が終わると、

「高松さん、やっぱり私と本社で働きましょうよ!」

「工藤さん、前にも断ったじゃないですか……私は現場が好きなんです」

「現場が好きと言われると、何とも難しいですね……」

「高藤さん、また悪巧みをしてますね……今はこのままでいいですからね」

「高松さんには敵わないな!」

「本当に、高松さんは変わった人です!」

どうやら、高藤も工藤も高松と仕事がしたいらしい。


特別講師も上手くいっている。授業は好評だし、出席率もかなり高い。風邪を引いて38度以上ある生徒が、どうしても高松の授業に出たいと親が止めるのに無理に登校して来た事があり、高松はその生徒に土曜日に特別授業をする約束をして、その日は帰って貰うという事もあった。

土曜日の特別授業は、橘·高木先生·鈴木先生·加藤先生も勝手に参加し、なんやかやと楽しい授業になった。

また、橘は相変わらず高松の後を付いて来る事が多く、高松の出勤日は高木先生と鈴木先生が朝早くから口論を起こし、賑やかないつも通りとなっていた。


肝心のハンドボールだが、こちらはこちらで大変だった。

山中先生の練習が段々と厳しくなり、周りの空気もピリピリしてきていた。更に、誰がスタメンなのかで大いに揉め、山中先生が当日の選手の動きを見て決める事になった。

ここで些細な問題が起こった。GKが高松以外に居ないのである。

しかし、これについて山中先生は、

「高松は怪我しても引っ込まないから構わんだろう!」

との事で、強引に解決する事となる。

また、控えも入れて11名しか居なく、12人の登録が可能なのだが、

「それはいいんだ!…これでいい!」

と、やはり山中先生の鶴の一声により、こちらも解決となる。

何だかんだと忙しい中、しっかり練習し12月の大会に望む事になった高松のチーム。ちなみにチーム名は「おっさんず」だそうだ。

さぁ、そろそろ大会ですね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 高松さん、いよいよハンドボールの大会て再デビューですね。 まずは、初戦は必勝ですね!
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