10/19式典当日……
遂に来ました式典当日!
高松は水曜日ではないが、校長先生の依頼で本日は城北学院に来ていた。本日は10月19日、式典当日である。
高松はいつも通り7時少し過ぎには、職員室にて本業の仕事をしている。
「え?…高松さん?……おはようございます」
「おはようございます…早…くは…ないか……杉本先生」
「はい、私はいつも通りです。8時少し過ぎのこの時間にいつも来てますから!…それより、今日は水曜日ではないですよ?」
「校長先生からの依頼でして……式典に参加らしいです……」
「そうなんですか……お疲れ様です……」
「ありがとうございます……」
「あれ?…康介さんが居る!…おはよう康介さん!」
「おはようございます。橘さんは早いですね」
「私はいつも通りだよ……あの2人は康介さんが来ない日は、こんな感じかな?」
「そうですか……」
「康介さん、この間の用事って何?」
「今はまだ、秘密です」
「女の人とか……」
「はっはっは、そんな事なら隠しませんよ」
「そう?…ならいいけど……」
「そのうち分かりますよ……」
高松が橘と話をしていると、鈴木先生と高木先生が入って来る。
「「おはようございます!」」
「おはようございます」
「あれ?…高松さんどうしたんですか?」
「水曜日では無いですよ………私に会いに来てくれたんですか?」
「鈴木先生も高木先生も、少しは反省しといた方がいいんじゃないですか?…康介さんが居ない日は、いつもこんな時間に来てるってばれましたよ!」
「「!?」」
「きょ、今日はたまたま遅くなったんです……」
「道が混んでいて……たまたまですよ、やだな橘さん……」
「私は特に気にしませんよ……まぁ、本日は校長先生から言われていたので来てるだけですから……」
「おはようございます、高松さん居ますか?」
「校長先生、おはようございます」
「高松さん、こちらに!」
高松は校長に呼ばれ、校長室に行く。
「高松さん、迎えとかは……」
「大丈夫ですよ。友達から連絡がありますので、私が行きます」
「そうですか……何時くらいに到着ですか?」
「もうそろそろだと思います。9時過ぎには、こちらに来れます」
「では……高松さんの車をこちらに止めて、見付からない様に校長室に入って下さい」
「あの非常口から入っていいんですか?」
「はい、今日は特別なので……あそこからここまでなら、誰にも見付からない筈ですからね」
「分かりました、対応します」
「先生方には、生徒の誘導等で職員室から出て貰います!」
「私も見付からない様にします」
「お願いします!」
高松の個人携帯が鳴る。
「高松です」
「我輩は石谷である!」
「……池本さんですね……悪乗りは相変わらずですね……」
「ばれましたか……今日はありがとうございます。何やら楽しい行事に参加させて貰えるそうで!」
「確かに楽しいですね……駅に着いたんですか?」
「もう少しです。トレーナーが腹が痛いってんで、少し前で降りましたけど、次の電車で向かいます!」
「分かりました、迎えに行きます。どんな格好ですか?」
「2人共にスーツです。俺は久しぶりに着ましたね……トレーナーのは、なかなか見る機会が無いので、それだけで価値がありますよ!」
「おい、高松!…もう少しで着くぞ!」
「本物の石谷だな!…腹は大丈夫なのか?」
「昨日、飲み過ぎたからな……まぁ、いつもの事だ!」
「そうか……じゃあ、今から出るよ」
「よろしくな!」
「お願いします!」
電話は切れた。
「楽しそうな方達ですね!」
「ええ、とても楽しいですよ……では、行って参ります」
「お願いします!」
高松は校長室を出ると駐車場に行き、社用車で駅に向かった。
高松が駅に着くと、石谷達はすでに着いていた。
「お待たせ」
「こっちも今着いた所だ!」
「今日はありがとうございます!」
「とりあえず乗ってよ、話は車の中で」
「おう!」
「はい、すいません!」
2人は高松の車に乗り込む。助手席に石谷、後ろに池本である。
「悪いですね、高松さんに迎えまでやらせちゃって!」
「特には問題無いよ……」
「いや、この間も奢って貰ってるし……」
「そう?…なら、今日は何があっても怒らないでね!」
「???…怒りませんよ……何かあるんですか?」
「何も無いよな、高松!」
「確かに何も無い予定ですね……」
「????」
話をしているうちに、城北学院に着いた。高松は校長先生に言われた通り、校長室に1番近い非常口付近に車を止め、周りを伺いながら入って行き、誰にも見られる事無く校長室に入った。
「今日はありがとうございます。よろしくお願い致します!」
校長先生は入って来た石谷達に声を掛け、石谷と池本と握手をする。
「とりあえず、こちらにどうぞ!」
「ありがとうございます」
「すいません」
「高松さんは私の隣です」
「はい、すいません」
「これ、トレーナーに言われて持って来たんですけど……」
池本は背負っていたリュックから、4本の世界チャンピオンベルトを出す。
「凄いですね!…私、本物見たの始めてですよ!」
「4本揃うと、爽快ですね……」
「あれ?…見たい方って校長先生ではないんですか?」
「そうでもあり、そうでなくもある……なぁ、高松!」
「上手い事言うな~…石谷、流石だな!」
「私は先に行きますので、高松さん、よろしくお願いします!」
「大丈夫です。石谷が居ますから……」
「はい、任せて下さい!」
「????」
校長先生は軽く頭を下げ、校長室を出て行った。時間は10時少し前、そろそろ3人も移動である。ここに来ても池本には何も話さない2人、その顔は明らかに何かを企んでいた。
これからが本番です。




