表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最後の恋……  作者: 澤田慶次
66/221

高松、本社の会議に参加?

高松、何やら本職にも動きが……

お休みも終わり、高松は事業所に出勤する。いつもの様に、高松は1時間以上前に出勤し、自分が留守の時の記録等をチェックする。

特に大きな事は無かった様であり、新規の依頼は引き続き来ていた。それは訪問看護や居宅も同じであり、支社としては上手く回っていた。

9時近くなり、本日出勤予定者は全て出勤した。高松はお土産を渡し、朝礼を始める為に立ち上がる。その時に事業所の電話が鳴った。

「はい、○○事業所、高松でございます」

「おはようございます、工藤です!」

「これから朝礼です。時間を考えて下さい」

「すいません……朝礼後に電話下さい……」

「しょうがないから掛けます……では」

高松は電話を切って朝礼を始めた。

それぞれの予定を聞いた後、

「お休みありがとうございました。お土産は、みんなで食べて下さい。私は今日は、看護と居宅にも行きますので………何処に居るか分かりませんね……事業所に居なかったら、会社携帯を鳴らして下さい」

「高松さん、工藤さんは何だったんですか?」

「この後確認します……田中さん、よく工藤さんだと分かりましたね」

「高松さんがあんな風に言う相手は、工藤さんしか居ないですよ!」

「そんな事は無いでしょう……確かに工藤さんとは、反りが会わないですけどね」

「高松さんらしいですね!」

「では、今日も1日、よろしくお願いします」

『お願いします!』


朝礼が終わり、高松は工藤に会社携帯から電話をした。

「お疲れ様です、工藤です!」

「高松です。お疲れ様です」

「すいません、変な時間に電話してしまって!」

「……要件は何ですか?」

「え~とですね……今日、本社で重要な会議がありまして……高松さんにも出席願いたいんです!」

「お断りします、では……」

「ちょっと待って下さいよ、社長と高藤取締役からの依頼なんですから!」

「……なら、2人が直接掛けてくればいいでしょう?」

「2人共忙しいんですよ……後ですね………高藤取締役から、私を少しの間、高松さんと仕事をする様にとの指示が来てまして…………」

「大変迷惑ですね!……理事殿とする仕事は無いんですけどね!」

「……そう言わないで下さい……高藤取締役から、高松さんから学ばないなら、降格も視野に入れるとはっきり言われたんです……」

「……高藤さんも余計な事を……で、工藤さんはどうしたいんですか?」

「私は……高松さんに学びたいです。コンプライアンスの時の謝罪もありますし、お願いします……」

「何時からですか?」

「8月から1カ月くらい……」

「……長い!…高藤さんと直接話しますので、今日の会議は参加します。何時からですか?」

「ありがとうございます、18時です」

「とりあえず、8月からの件も分かりました。期間は高藤さんと話して決定させて下さい」

「分かりました、よろしくお願いします」

携帯は切れた。高松は大きな溜め息が出た。


高松は自分のデスクに戻ると仕事を始めた。本社までの時間を逆算すると、15時の電車には乗りたい。予定業務を早く終わらせる為、高松は物凄いペースで仕事を進めていく。

「高松さん、このサービスなんですけど……」

「見せて下さい………これで大丈夫でしょう。話を進めて下さい」

「はい、ありがとうございます」

本田は高松に確認し、仕事を進める。仕事も覚え、貴重な戦力である。

高松は11時になると、訪問看護の事業所に移動し、新規の確認と既存の方の確認をし指示を出す。とはいえ、看護の方達ではあるので、確認しながら進める様な形である。

13時には居宅の事業所に行き、そちらで仕事をする。新規が多くなっており、ケアマネをもう1人増やす事を進めなければならなそうである。

14時に一度、訪問介護事業所に戻り、本日の業務の確認をし、田中主任に本社の会議に参加の為、これから本社に行く事を伝える。

「大変ですね。無理しないで下さいよ!」

田中の暖かい言葉を受け、高松は本社に向かった。

本社に向かう電車中、高松はインターハイのハンドボールの結果をインターネットで調べた。どうやら男子は、神奈川商工が優勝したらしい。監督の後藤のインタビューが乗っている。


ベスト16、準々決勝を何とか勝てた事が大きかったですね。

あそこが最大の山場でした。

選手の頑張りを誉めたいと思います。


(後藤も監督らしくなったな……とりあえず、おめでとう)

高松は少し笑顔になりながら、本社へ向かう。

ちなみにだが、女子の優勝は大阪の天王台高校で、名古屋西は準優勝だった。

本社に着いた高松は、すぐに高藤の所に行く。

「失礼します、高松です」

「高松さん、どうぞ!」

「高藤さん、工藤さんへの指示ですが……」

「言われると思いましたよ……しかし、工藤さんの評判はすこぶる悪い……高松さん、協力して下さい……」

「……協力はしますが……1ヵ月は長いです……せめて1週間ですね……」

「3週間!」

「10日!」

「20日間!」

「12日!」

「刻みますね……」

「高藤さんこそ……」

「「2週間!」」

「意見が合いましたね!」

「どうやら、そうみたいですね」

工藤が高松に付いて学ぶ期間は2週間になった。


高藤との話し合いが終わると会議になる。高松は高藤と会議室に入った。最初に社長から話がある。

「人事ローテーションと、各支社の戦略会議を始めます。本日より高松さんに参加頂きます。よろしくお願いします」

最初に人事ローテーションの話し合いが始まる。

誰を何処に移動となるか、誰を昇格させるか等が話し合われたが、開始20分程で高松が言葉を発した。

「誰もが納得の人事ですよね?……この昇格する人達の根拠は何ですか?……失礼ですけど、頑張っているなら誰だってそうですし、古くから居るという理由なら、年功序列にすればいい話です……この人達の成果と今後、どういう期待をしてるんですか?」

高松の質問に社長と高藤以外の全員が黙ってしまう。

「高松さんの質問に答えて下さい」

「私も聞きたいです」

『………………………………』

「結局、自分の好みなんじゃないですか?……だから、辞める人が増えるんです。今回の人事は、私の事業所の田中主任の支配人への昇格と、本田さんを主事に昇給以外は見送りが正しいと思います」

「高松さん、田中主任と本田さんの根拠はなんですか?」

「……工藤さんなら言うと思いましたよ……田中主任は、今回の新規を全て捌き、更には病院やケアマネへの報告等をこまめにし、新規依頼の継続を率先して行っています。それをサポートしてるのが本田さんです。もう少し説明しますか?」

「……結構です。ありがとうございます……」

「誰か反対意見等無いですか…………社長、決定でいいんじゃないでしょうか?」

「そうですね。高松さんの意見でいきます。次に戦略会議ですが、高松さんから話を伺い、それぞれが来週までに考える事にしましょう。高松さん、北関東支社の売上アップまでの考え、行動等を教えて下さい」

「……その場ですか…………北関東支社は、訪問介護は売上は頑張っていました。逆を言えば、訪問介護程、他の事業が浸透して無かったんです……そこで、訪問介護と一緒に居宅と訪問看護も売り込む事を考えました。更には、病院をターゲットにする事で、ケアマネが付いてない方へのアプローチも出来ます……後は、はっきり言って運が良かっただけですね……」

「私から少し付け足します。私は高松さんと営業に行きましたが、欲しい情報を実に上手く伝えてました。我々も高松さんみたいに、もっと勉強して、ケアマネや病院の相談員と対等に話せないといけません……高松さんの日頃からの頑張りがよく分かる営業でした」

高藤の話に誰もが下を向いた。

「では、今の高松さんの話と高藤さんの話を参考にし、各支社長と戦略を練って下さい……高松さん、本日はありがとうございました。昇格の話、考えて下さい!」

「社長、ありがとうございます。謹んでお断り致します」

「それは無いよ~、高松さん!」

「高松さん、そこは変わらないんですね……」

「はい、今はそれなりに楽しいです………では、失礼します」

高松は一礼し、会議室から出て行った。

この後、役員達は社長と高藤から長々と話をされたのである。

何かとやる事がある高松ですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 高松さん、分析や戦略など的確ですね! 仕事もきっちりこなせて優秀ですよね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ