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最後の恋……  作者: 澤田慶次
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インターハイと今の高松……

高松、ハンドボールを楽しんでますね。

高松は眠い目を擦りながら、インターハイの会場に向かう。

本日の会場は、コートを2面取れる体育館であり、4試合ずつ、計8試合行う事になっている。

まだ誰も居ない会場に高松は入って行く。

観客席からコートを見ている高松、

「高松!」

振り返ると猪狩と栄浦の監督が居た。

「栄浦もこの会場か?」

「ああ、神奈川商工もここみたいだな!」

「高松さん、初めまして!」

「栄浦の監督……」

「田丸の弟か?」

「……はい!」

「何で分かったんだ?」

「似てるからな……あいつは元気か?」

「はい、群馬で先生やってます!」

「そうか……元気な事はいい事だな……よろしく伝えといてくれ」

「はい、分かりました!」

「高松、今年は力が拮抗してるんだよ……」

「みたいだな、後藤が言ってたよ」

「後藤か……今年も神奈商は強いからな……」

「栄浦にやられてるって言ってたぞ……インターハイでリベンジ狙ってるな」

「勝ったと言っても、ぎりぎりだ……厳しい試合だよ」

「高松さん、一重は頑張ってますよ!」

「ああ、一重をお願いします……まだまだですけど、しっかり鍛えて下さい」

「いやいや、なかなか凄いGKに育ってますよ!」

「監督は高松のプレーを見てないからな……高松の高校時代から比べたら、まだまだですよ!」

「……兄貴には聞いてましたけど、そんなにですか……」

「猪狩、盛り過ぎだ……大した選手じゃなかったよ、俺は凄くは無いさ……」

「相変わらずだな……しかし、俺はお前とプレーもしたし、対戦もした……お前が分かって無いんだよ!」

「……そういう事にしておくよ……」

高松は猪狩達と別れた。


高松が1人で居ると、一重に話し掛けられる。

「叔父さん、たまには指導してよ!」

「自分で何とかしろ……それも勉強だ……」

「だけどさ……なかなか上手くいかないんだよ!」

「上手くいく事の方が少ないんだ……上手くいかない事が勉強なんだ……」

「厳しいなぁ……でもさ、少し位ならいいでしょ?」

「……しょうがないなぁ……何か聞きたいのか?」

「あのさ……本当にピンチの時や、どうしても流れを変えたい時に何とかしたいんだ……どうすればいいかな?」

「……難しい質問だ……練習の時から場面場面を想定して練習するしかねぇな……とりあえずは、猪狩のシュートを8割以上止められる様にすれば、まずは大丈夫だろ」

「!?……猪狩先生のシュート、凄いよ……無理だよ……」

「……そんな心掛けじゃ無理だな、諦めろ」

「何でだよ~!」

「ハンドボールは、限りなくゼロに近くても、0点に押さえる可能性はある……つまりは、点数を取られているうちは、改善点がある……俺はそう思って試合にも、練習にも臨んで来た……無理なんて言葉は、自分に言い訳する都合のいい言葉だ……誰が決めたんだ?…やりもせずに諦めるんなら、そこまでだ……猪狩のシュートだって、がっつり止めるGKは居たんだ……だから銅メダルだったんだ……」

「…………ごめんなさい……簡単に諦めてたよ……俺、頑張るよ!」

「それが大切だな……やるだけやれば、結果もおのずと付いて来るさ」

「うん……またね、叔父さん!」

「おう、またな」

一重は走って行った。一重が高松から離れてすぐ、城北学院の部員達に声を掛けられる。

「高松ちゃん、一重と知り合いなの?」

「あいつ、上手いんだぜ!」

「松ちゃん、栄浦の猪狩コーチも知ってるよね?」

「なんか、凄い人達はみんな高っちの知り合いみたいだよね?」

「……どうやら今日は大丈夫みたいですね……隠す必要は無いですので言いますが、一重は甥っ子です……だからといって、私は教えた事はありませんからね……猪狩は昔のチームメイトですね、あいつは凄いですよ……」

『!?』

「成る程……一重にはそんな秘密が……」

「髙さんの甥とはいえ、俺は1番弟子だ……負けないぜ!」

「梶山君……私は弟子を取った覚えはありませんよ……」

「いいんだよ、髙さんは俺の心の師匠なんだから!」

「……責任重大ですねぇ……私は気楽に生きていたいんですがね……」

「そんな事は老後でいいじゃん!……それより指示出してよ!」

「……分かってるでしょう?……しっかりアップして、何をやるかそれぞれが確認です……気は抜かない。これが大切です」

『はい!』

城北学院の部員達は高松から離れ、アップを開始した。

「高松さん、おはようございます!」

「今日も頑張りましょう!」

「頑張るのは、あなた達2人と部員達です。私は試合観戦してます」

「高松さん、私も写真頑張ります!」

「そうですね、よろしくお願いします……私と客席ですね」

「はい!」

高松と鈴木先生は客席に移る。高木先生の目が少し怖い。


男子が2試合目、女子が3試合目であり、今日は男子が先に試合の様である。

男子の試合は、なかなか見応えがあった。

先制したのは城北学院であったが、相手も入れ返し互いに譲らない試合となった。

途中、城北学院が2人の2分間退場を出し、一時3点差を付けられたが、前半が終わる頃にはしっかりと追い付き、前半を11-11で折り返す。

後半は、前半を何とか追い付いた城北学院と追い付かれた相手とあって、勢いに差が出始める。

徐々に点差は開いていき、結局24-18で城北学院の勝利となった。

女子は男子の勝った勢いをそのままに、始めから自分達のペースで試合を進めていく、

前半を12-7で折り返すと、後半はGK港のノーマークシュートを止めるビッグプレーが飛び出し、終始自分達のリズムで試合を進め、結局25-16でこの試合を制した。

高松は試合後、男女共に明日の試合に備える事と必ず今日はの試合の反省をする事を伝え、宿舎に帰した。

明日、男子も女子も強豪と試合をする。

特に男子は、神奈川商工との試合である。どんな指示を出し、どんな試合にしていくのか、高松は久しぶりにハンドボールの試合の事で悩んでいた。

明日はきつい試合になりそうです。

どうなりますやら。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 高松さん、さすが甥の精神を鍛えるよい指導ですね! 明日の試合、楽しみですね!
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