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最後の恋……  作者: 澤田慶次
54/221

高松の支援……

高松の支援です。

何かと大変ですね。

高松は上越市の事業所に来ていた。高藤からの依頼をこなす為である。

高松は事業所に入って行く。

「おはようございます、高松さん!」

「おはようございます、川野(かわの)さん……今日は、お願いします」

「こちらこそお願いします!」

高松は空いている席に座る。

「では、私はこちらで作業を進めますので、何かあったら声を掛けて下さい」

「はい、分かりました!」

高松は川野支配人に声を掛け、仕事に移った。


高松のやる事は、介護保険証や負担割合証等の期限が切れていないかのチェックに計画書等の書類のチェック、更には、責任者の登録やヘルパー達の健康診断のチェックとかなりな量があった。

高松はすぐにチェックを始めた。

上越事業所の利用者は約180名、その1人1人を高松はチェックしていく。何が足りないか、何が出来ていないか、高松は物凄いスピードで作業を進めていく。

15時を過ぎた頃、高松は川野に声を掛ける。

「川野さん、介護保険証と負担割合証はすぐに貰える様に、明日には手分けして連絡しましょう。人員何とかなりますか?」

「明日は人が多く居ますので、大丈夫だと思います」

「では、今日のうちに連絡が必要な方をピックアップしますので、明日の対応をお願いします」

「分かりました……高松さん、もう終わったんですか?」

「残り1割程度ですね……明日、私は作成書類等に移りますので、電話等はお願いしますね」

「速ッ!……高松さんに支援して貰って、本当に良かったです!」

「良かったかどうかは分かりませんよ……かなりやって貰う事はありそうです」

「はい……覚悟します……」

高松は更に作業を進める。


高松の支援1日目は、約180人の足りない書類のチェックと、記録書を途中まで確認し、改めて記録書の書き方の手本を作り、計画書やサービスの記録をチェックした。

普通なら、ここまでやるのに2~3人で3日は掛かるが、高松は1人で1日で行ってしまった。これは、高松がいかにポイントを抑え、効率的に作業しているかという事であり、高藤が高く評価する理由の1つがこれである。

高松は自分が思っている以上に、仕事を速く正確にこなしており、高松の会社で高松並に仕事が出来る者は余り居ない。

しかし高松は、そんな自分を少しも仕事が出来ると思っていない。

それは、高松の次男の兄、高松(たかまつ)修司(しゅうじ)にあった。修司は大体の事は一度言われれば出来てしまうし、何をやらせても人並み以上であった。小さい頃から修司を見ていた高松は、いつも自分と比較し、いつもがっかりしていた。だから、高松は自分を高く評価をしないのである。

実際、修司がスポーツを何かしていれば、自分よりも遥かに凄い記録を残していたと高松は今でも思っている。

「さて、後は明日にします……川野さんもみなさんも、今日は上がりましょう」

「はい、そうします……みんな、帰りましょう!」

『はい!』

夜勤の方と引き継ぎし、本日の業務は終了となった。


高松が事業所を出ると、川野と主任の榎本(えのもと)が声を掛けてきた。

「高松さん、これからご飯どうですか?」

「せっかくなので、奢りますよ!」

「奢りはいいですよ……でも、美味しい物は食べたいですね」

「決まりですね、行きましょう!」

「案内します、車に乗って下さい!」

「いや、私は車が……」

「大丈夫ですよ、ホテルまで送りますし、明日も迎えに行きます!」

「たまにはいいじゃないですか?」

「……それでは、よろしくお願いします」

高松は榎本の車に川野と乗り、近くの食堂まで連れて行って貰った。

着いた所は、お酒も飲めるが食事もやっており、そのメニューの多さにびっくりであった。

「せっかくなので、魚がいいですよ……ご飯も大盛りがお得です!」

「お薦めは何ですか?」

「お刺身定食ですね!……私はこれを頼みます!」

「俺もこれにします!」

「では、私も同じでお願いします……榎本さん、大盛りでしょう?」

「はい、勿論です!」

「私も大盛りです!」

「え?……川野さんも?」

「不思議ですか?」

川野は小柄な女性である為、高松は驚いている。ちなみに榎本は高松より大きい。

「川野さんは、俺より食べますよ!」

「そうなんですか?」

「食べるのが1番の楽しみなんです!」

「まぁ、楽しみがある事はいい事ですね」

話をしていると、食事が運ばれて来た。

「!?……大盛りのご飯が2つ……」

「はい、これが大盛りです!」

「この辺だと普通ですよ!」

「そうなんですか?……ある意味羨ましいですね」

「さぁ、食べましょう!」

3人は食事を食べ始める。米所という事もあり、ご飯事態がなかり上手い。高松はこの量を食べきった。川野も榎本も食べきっていた。

「お腹もいっぱいだし、帰りますか……」

「そうですね……榎本さん、ホテルまでお願いします」

「分かりました。では、帰りましょう!」

3人は会計を終えると、高松をホテルまで送った。

高松はホテルに戻るとインターネットでインターハイのハンドボールの予定を確認する。明日開会式があり、明後日から試合が始まる様だ。高松と予定と上手く噛み合っている。

高松は確認が終わるとシャワーを浴び、早めに布団に入った。テレビを見ながら明日の予定を考えているうちに、高松は眠ってしまった。


翌日、高松のホテルに榎本が迎えに来る。

「悪いですね、榎本さん」

「いえいえ、今日もお願いします。高松さん!」

高松は榎本と一緒に出社する。

高松の本日の支援は、書類関係の状況チェック等である。

朝礼にて、電話で介護保険証等の写しを頂く連絡をする者、ケアマネに連絡しケアプランの確認をする者、通常業務をする者に分け、本日の作業がスタートした。

高松の分かり易い指示の元、作業は驚く程進み、16時になる頃には殆ど終了していた。

「川野さん、榎本さん」

「「はい!」」

「これ、私が使っているチェックリスト……月1回からでいいので、今回みたく細かくチェックしなくていいから、チェックしてみて下さい」

川野と榎本は高松から渡された紙を覗き込む。

「成る程……これなら分かり易いですね!」

「確かに……これなら月1回位ならチェック出来そうですね!」

「後ですね……こっちは記録書の書き方の見本です。ヘルパーさん達も含め、もう一度周知をお願いします」

「「はい、分かりました!」」

この後高松は、今後の事を川野と榎本と打ち合わせをし、店舗で進めていく様に話をした。川野も榎本も了承し、今後についてのスケジュールを高松と一緒に立てた。

時間は18時を過ぎた所である。どうやら支援は一段落着いた様である。

「さて、私は帰りますね……みなさんも上がって下さい」

「そうですね……では、上がりましょう!」

『はい!』

夜勤者と引き継ぎをし、本日の出勤者は退勤していく。

「では、私も帰ります。お疲れ様でした」

「高松さん、ありがとうございます。後は店舗で何とかなりそうです!」

「助かりました。本当にありがとうございました!」

「いえいえ、私はそれ程やっていませんよ……ある程度しっかり出来ていましたから、思っていたより随分楽でした」

高松はそう言って頭を下げて事務所を後にした。

明日からは高松のリフレッシュ休暇である。

高松の支援は終わりました。

高松コーチの出番です!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 高松さんは仕事速いですね! 高松コーチも的確なアドレスを行うでしょうね!
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