マスターは本日も絶好調!
高松、マスターの所に行きます。
マスター、いい人なんですけどね。
高松達はマスターの定食屋に向かった。高松の車に愛美と橘が乗り、高木先生は鈴木先生の車に乗っている。
駐車場に着き、5人でお店に入って行く。
「こんにちは―」
「いらっしゃい!」
「マスター、久しぶり!」
「あら、愛美ちゃんじゃない!」
「ちゃんと挨拶しなさい」
「いいの、私とマスターはこれで大丈夫…ね!」
「そうだね!…康ちゃん、ちょっとうるさいよね!」
「本当!…困るよね~!」
「……全く……」
「「「こんにちは~!」」」
「やぁ、いらっしゃい!…みんなでどうしたの?」
「愛美の学校見学です……マスター、顔が緩んでますよ……」
「いいじゃない、愛美ちゃんは孫みたいな物なんだから……次は康ちゃんの子供だね!」
「……何だか絶好調ですね……みんな困惑してますよ……」
「とりあえず、好きな所に座ってよ!」
5人は席に着いた。
「お茶、置いとくからね……愛美ちゃんも高校生になるのか~、楽しみだね!」
「ありがとう、マスター!」
「で、何処行くの?」
「城北学院!」
「成る程……だからこの面子なんだね!」
「マスター、甘やかさないで下さいよ……」
「何だかマスター、愛美ちゃんが大好きみたい」
「みたいじゃなくて、そうなんです……」
「でも、愛美ちゃんみたいな後輩出来たら、私も嬉しいな!」
「私も、愛美さんみたいな生徒が来ると嬉しいです!」
「ハンドボールもやるんでしょう?……私も楽しみ!」
「わぁ~、みんな私の味方だね!」
「……私は間違ってたら、容赦しませんよ」
「康介ちゃんはそうだよね。そこが変わったら気持ち悪いもん!」
「康ちゃんはさ、まずは結婚じゃないかな?……ちゃんと先々の事考えないと!」
「うっ……このタイミングでその話ですか……」
「とりあえず、食べる物決めようよ~。私、お腹空いた~!」
愛美の一言でみんなでメニューを見て、マスターにお願いする。
定食が運ばれて来る。
「康ちゃんさ、今日は仕事休みなの?……平日なのに珍しいね!」
「明日から出張です」
「そうなんだ、何処行くの?」
「新潟県です」
「新潟か~、ご飯が旨いよね~!」
「私も新潟に行くんです!」
「そうなんだ、なかなかいい所だよね~……何で行くの?」
「インターハイです……高松さんに送って貰おうと思って……」
「私もインターハイの写真を撮るので、高松さんに送って貰います!」
「そうなんだ~、だったら康ちゃんの部屋に泊まっちゃえばいいのに!」
「!?……マスター、何を言ってんですか?」
「そうですよ、私は学校が用意した所がありますから……」
「成る程……私は後で宿泊費を請求なので、それはいいですね!」
「ダメ、絶対ダメ!……だったら私も着いていく!」
「え~、私も行きたい!」
「……私は仕事ですよ……」
「康ちゃんさ、いっその事、お袋さんも誘ってみんなで行っちゃえばいいのに!」
「それいいよ、マスター!……康介ちゃん、そうしようよ!」
「だから、仕事なんだってば……」
「所で鈴木先生、車はどうするの?」
「一旦マンションに置いて、それから高松さんと待ち合わせのつもりです」
「だったら、康ちゃんの実家に止めとけばいいじゃない。問題無いよ!」
「え?いいんですか?」
「電話しといてあげるよ!」
「ありがとうございます!」
「……勝手に話が進んでますが……」
「諦めなよ、康介ちゃん……マスターはああなったら、手が付けられないから!」
「……確かにそうだね……はぁ……」
マスターのお店で食事を食べ、橘を駅に送った後に高松の実家へ行く。当然の事ながら、橘は自分も行くと駄々をこねたが、あくまでも仕事である為に、高松は何とか説得した。
高松は一度実家に戻る。鈴木先生達も付いて来る。
「ただいま」
「ただいま~!」
「お帰り!」
「「失礼します……」」
「あら、初めましてだね?」
「はい、高松さんと一緒に仕事してます、高木と申します」
「同じく鈴木と申します」
「これはこれは……高松康介の母、高松明子と申します」
3人で玄関で頭を下げている。
「……それは後にして、出張行く用意するから、2人にお茶でも出してよ」
「そうだね…とりあえず、上がって頂戴!」
「すいません」
「失礼します」
高木先生と鈴木先生は高松の実家に上がり、母親からお茶とお菓子を出される。高松は自分の部屋に行き、着替えをしており、愛美は自転車で何処かに行ってしまった。
「マスターから連絡あったけど、女の人だとはねぇ……」
「丁度インターハイがあって、新潟県に行く予定なんです」
「高松さんには負担かけちゃいますけど、今回は助かりました!」
「そうかい……これからも康介をお願いしますね」
「「はい!」」
「所で、どうして愛美さんは高松さんのハンドボールの事を知らないんですか?」
「それね……康介が嫌がったんだよ……色々とあったからね」
「どんな事があったんですか?」
「……話せる様になったら、康介から話すよ……あの子は頑固だからねぇ……勝手に話すと後が恐いんだ」
「そんな感じに見えないですね」
「いつも優しいイメージですけど?」
「……確かに優しいかもしれないけど、怒ったら恐いよ~……だから海外に行っても大丈夫だったんだろうね……」
「海外?」
「高松さんて、海外に居たんですか?」
「知らないのかい?」
「「はい!」」
「……今のは無かった事にしておくれ……」
「え?……でも……」
「気になります!」
「本人がそのうち教えてくれるよ……怒られたく無いからね」
高松が着替えて居間に来る。時間は15時を少し過ぎた所である。
「さて、行くとしましょうか?」
「「はい、お願いします!」」
「気を付けて行きなさいよ……」
「そうだね……事故の無い様に行って来るよ……」
高松は高木先生と鈴木先生を車に乗せ、新潟県上越市に向かって車を発進させた。
道中は特に何も無く、途中で夕飯を食べてから城北学院が泊まっている宿舎に着いた。どうやら、高木先生が宿舎に連絡し、鈴木先生の分も部屋を取った様だ。鈴木先生は不満を訴えていた。
「あれ?……高松ちゃん、どうしたの?」
「俺達の応援?」
「あ、松ちゃんだ!……応援に来てくれたの?」
「高っち、心配で来てくれたんだ!」
「……私は仕事です……頑張って下さいね」
高松は部員達に絡まれたが、上手くかわして自分のホテルに向かった。新潟県でも大変そうである。
色々大変な高松……
これから出張ですね。




