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最後の恋……  作者: 澤田慶次
45/221

期末テスト……

高松が作ったテスト……

少し興味があります……

高松は城北学院に出勤した。本日は期末テストの最終日である。

高松は職員室でパソコンを開きながら、他の先生方が来るのを待つ。

本日の高松は、試験管役で勤務し、本日最後の3時間目のテストが福祉についてのテストとなる。

「「おはようございます、高松さん!」」

「おはようございます……2人共早いですね」

「何言ってんですか、私はいつも通りです!」

「私は高松さんにお礼を言いたくて!」

「お礼?」

「はい、ハンドボール部は男女共、インターハイに出場です。高松さんのお陰です!」

「??……みんなの頑張りでしょう?」

「みんなは頑張りましたけど、高松さんの存在は大きいです!」

「う~ん……それは無いですね……」

「いいじゃないですか、高木先生もああ言ってるし…そうですかって事で!」

「それはダメです……これから先を考えるとダメなんです……」

「「????」」

「私はここの職員では無い……ですので、あくまで選手と監督の手柄でないと、今後、勝てなかった時の逃げ場を作ってしまう……だから、私は邪魔しただけの存在です……」

「高松さん……」

「何だか、高松さんていいですね!」

「おはようございます、高松さん!」

「おはようございます、加藤先生も早いですね」

「はい、インターハイ予選のお礼を……」

「それは大丈夫です、それよりインターハイです。これからが大変ですよ」

「はい……高松さんも手伝って下さいね!」

「……加藤先生、その考えはダメですよ……しっかりして下さい」

「それはそうですけど……」

「私は時々お邪魔するだけですからね」

「はい、お願いします!」

「あの~、女子の方も……」

「はいはい、時々お邪魔しますね」

「はい、お願いします!」

「話は終わりましたか、高松さん!」

「はい、終わりましたよ」

「では……7月に入ったら何処かに一緒に行きましょう!」

「!!……何言ってんですか、鈴木先生!」

「あら、高木先生には関係無いでしょう?」

「……私は暇は無いですよ」

「え~、1日くらいはあるでしょう?」

「引っ越しはあるし、仕事もあるし……やる事満載なんですよ……」

「残念でしたね、鈴木先生!」

「なら、引っ越しはお手伝いします!」

「!?」

「……ご遠慮致します……私のプライベートですからね」

「高松さん、照れなくてもいいのに!」

「??……別に照れて無いですよ?」

「……そういう事にしておきます!」

「高松さん、聞きたいんですけど……」

「何ですか、加藤先生」

「インターハイまでの練習、高松さんの時はどうでしたか?」

「私の時ですか……参考にはなりませんよ」

「教えて下さい!」

「……練習後に走り込みをしてましたね……後は、GKはウィンドブレーカーを着てました」

「確かに!……高松さん、高校のこの時期に着てましたね!」

「はい、暑さ対策です……しっかり食べても5kgは体重が減りましたからね……」

「成る程、暑さ対策か……練習後に走り込みだな……」

話をしてる間に他の先生方が来る。

本日、山田先生は体調不良でお休みである。


ホームルームが終わり、テストが始まる。高松は1時間目は1年6組の試験管である。

テストは順調に進み、高松は2時間目は4組を担当した。

3時間目、高松は3組に来る。1年の担任は、それぞれのクラスに行きテストを受ける準備をしている。

「康介さん、今日もご苦労様!」

「橘さん、テストはどうですか?」

「何となくだけど、自信あり!」

「それは良かった……後は福祉だけですね」

「うん……康介さんに答え聞いてもいいの?」

橘の言葉にクラス中が一斉に高松を見る。

「……別に構わないですけど、多分満点どころか、大した点数取れませんよ」

「そんなに難しいの?」

「はっはっは、先生方には難しいかもしれませんね」

予鈴のチャイムが鳴り、高松はテストを配る。

もう一度チャイムが鳴る。

「はい、それでは始めて下さい」

全員がテスト用紙を表に向け、テストを始めた。


1学期期末テスト·福祉


問1

1学期の授業を受け、どんな事に興味を持ったか自分の言葉で書いて下さい。


問2

これからどうなると福祉が良くなるか、自分の言葉で書いて下さい。


高松が作成したテストは以上である。

別紙に解答を書くのだが、確かに誰と話しても、何を見ても構わない筈である。結局は自分の考えを書く訳であるので、高松に聞いても点数は取れない。

そして、高松の予想通り先生方が苦戦していた。

何とか形を作ろうと難しい言葉を並べたり、格好良く文章をまとめようとしたりと悪戦苦闘していた。

高松は1年3組のテスト風景を見ながら、自分もテストを始めた。


高松の解答


問1

机の上の勉強は、現場では殆ど役に立たない。

いかに現場と学校等の意識に差があるかという事。


問2

賃金の見直しも去ることながら、今の現状は、痒い所に手が届かない状態である。どうしたら使い易い制度になるか、本当に困った方が使える様な制度にする事が1番の課題であると考えられる。


高松は自分の答えを確認し、介護の世界もまだまだだと感じた。

なかなか問題は山積みだが、やらなければいけないと高松は改めて思った。

高松は周りを見回す。みんな携帯で調べたり、資料や教科書を確認しながらテストを受けている。今テストを受けている生徒のうち、ほんの僅かかもしれないが、福祉の世界に飛び込む者が必ず居る。更には、いずれ必ず誰しもが介護に接する時がある。

高松はそんな未来を考え、今自分の出来る事は何かと考えていた。

終わりのチャイムが鳴り、高松はテストを回収して教室を出て行った。

高松はすぐにテストの採点に入り、本日のうちに終わらせるつもりの様だ。高松は楽しそうに採点をする。

山田先生には郵送でテストを送った。

後日、山田先生は郵便物を受け取り、

「マジかよ~!」

叫び声を挙げた。

なかなか楽しそうなテストです。

高松にも考えがありそうですね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 高松さんのテスト楽しみですね! 池本さんが作ったボクシングテストとかあったら、みんなで受けてみたいのに(笑)
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